大人が持つべきデジタルウォッチとは。今おすすめしたい16のブランド
心も装いもアクティブに、軽快に。そんな季節に重宝するのが、腕元を機能的&フレッシュにアップデートするデジタルウォッチです。要注目の16ブランドをピックアップ!大人には、使い勝手の良いデジタルウォッチも必要です
腕時計といえばアナログ、そして機械式。そう思っている大人は意外と多いでしょう。その価値観も大切ですが、一方でデジタルウォッチを侮ってはいけません。基本的にメンテナンスの手間がなく、時刻表示はいつだって正確。使い勝手の優秀さは、機械式時計とは比べ物にならないのです。またランニングやサーフィンなど、レジャーにしっかり対応する機能派モデルも続々登場。春夏などには軽装のアクセントとしてアクセサリー感覚で使える手軽さもまた、デジタルウォッチの強みといえるでしょう。
選ぶべきは、チープに見えない大人顔のデジタルウォッチ
豊富なバリエーションの中から、ここでは大人が頼りたいデジタルウォッチを厳選。デザインと機能の両面で、アイテム選びの条件を探っていきましょう。
ポイント1
子供っぽく見えない、黒・グレー・シルバーが狙い目
使い勝手を考えれば、やはりモノトーンは外せません。なかでも黒・グレー・シルバーの3色は、デジタルウォッチ特有のメカニカルなデザインとよく馴染みます。それらのカラーリングであれば、出張時などの軽いジャケパンスタイルにも対応。着こなしを問わないレンジの広さが、頼れる時計の件に挙げられるでしょう。
ポイント2
ソーラー、電波受信、GPSにスマホ連携……。どうせなら、実用的な機能を
多くのファンクションを贅沢に搭載。そんな、機械としての優秀さを手軽に味わえるのもデジタルウォッチの特徴です。耐衝撃性や防水性はもちろん、電池交換いらずのソーラー充電、時刻合わせのいらないGPS受信やスマホ連携、さらにはラップタイム計測や心拍計測といった“ならでは”の機能など。仕事に趣味にとアクティブな大人ならなおさら、多機能性もこだわるべきポイントです。
ポイント3
機能性は内に秘めて。文字盤の主張は控えめが良い
上記のポイント1と2を踏まえれば、スタイリッシュだけど多機能なデジタルウォッチが良いと結論づけられます。それに付随して最後の条件に挙げられるのが、そのパッケージング方法です。できることが増えれば増えるほどケースはゴツく、デザインは複雑化しがちに。あえてそれらを表に見せない文字盤の主張が控えめなモデルなら、落ち着いた着こなしにマッチするのはもちろん、まるで“能ある鷹”のような真価の隠し方は見る目のある大人にこそ刺さるはず。
おすすめブランドを指南。大人にすすめたいデジタルウォッチ16選
街でも大定番のブランドから、特化した強みを持つツウ好みの逸品まで。デジタルならではの先端技術を載せた高機能モデルを含めて、おすすめしたい16ブランドのモデルを紹介します。
ブランド1
『Gショック』
デジタルウォッチ界では言わずと知れた『Gショック』ですが、こちらは初代モデル「DW-5600」がベース。ストップウォッチやELバックライトなど、機能は必要最低限ながら、他にはない武骨なビジュアルで男心をくすぐります。スケルトン樹脂とシルバーメタルの素材感で大胆にアレンジしつつ、ケースとバンドで濃淡の異なるスケルトンカラーを採用するなど、『Gショック』らしい遊び心が表現された新作です。
ブランド2
『スント』
ブランドのお膝元であるフィンランドで軍用品を納品するなど、優れた精密機器を作る『スント』は、腕時計にも注力。この「スント トラバーズ アルファ」も軍の関係者からのフィードバックを生かし、北米国防総省が定めた環境耐性規格をクリアしたタフな1本です。指定した日の月の満ち欠けを表示するムーンフェイスカレンダーのほか、移動時のナビゲーションや射撃位置の記録もお手のもの。シンプルデザインの中に、恐るべきハイスペックを秘めているのです。
ブランド3
『ブラウン』
ミッドセンチュリーなテイストは、1921年に誕生したドイツブランド『ブラウン』のまさに得意とするところ。同ブランドの時計の中でも最上位に位置する「プレステージコレクション」にあたる今作は、ドイツ国内生産にこだわり抜いた逸品です。アラームやクロノグラフ、時間設定などは左下のジョグダイヤルで一括管理。ブランドの哲学を物語るかのように、機能とデザインが見事に融合しています。
ブランド4
『ガーミン』
1989年の創業当初から、最先端のGPSナビゲーション製品を開発する『ガーミン』。その基盤となっている航空業界のみならず、現在は時計の世界でも多くの支持を獲得しています。GPS機能はフィットネスやアドベンチャーのためのマルチスポーツウォッチに昇華され、この「フェニックス5 プラス サファイア」はグロナス、みちびき衛星受信機能も搭載。また、アプリを経由することで、スマホに保存した写真をダイヤルデザインにすることも可能です。
ブランド5
『セイコー プロスペックス』
文字通りプロ仕様のハイスペックウォッチを数多く世に送り出してきた『セイコー プロスペックス』。今作も視認性抜群のデジタル表記と利便性の高いソーラー機能が同居する、実用性の高い1本に仕上がっています。デジタルながら200m防水を有しており、着用感に優れたラバーベルトも相まってアウトドアユースにも対応。50mm近いケース径は、インパクト抜群です。
ブランド6
『セイコー』
機械式の3針から手軽なクォーツモデルまで、数多くのラインアップを誇るジャパンウォッチメーカーの雄『セイコー』。今作は、イタリア工業デザイン界の巨匠であるジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインを担当したモデルを数量限定で復刻したモノです。運転時にハンドルを握った際でも視認性が損なわれないよう傾斜したディスプレイは、今見ても新鮮そのもの。アパレル業界にも支持者が多く、セレクトショップ別注モデルも発売されました。
腕時計・ウォッチ
機能に一切の妥協なし。プロスペックスの人気モデルを完全網羅
『セイコー』が世界に誇るリアルスポーツウォッチ『プロスペックス』。“陸・海・空・走”の各プロフェッショナルが、その機能と設計を賞賛する数少ない本格派である。
ワダ ソウシ
2020.07.20
腕時計・ウォッチ
日本の至宝、セイコー。その歴史と人気ブランドを読み解く
腕時計について知れば知るほど、その奥深さがわかるのがセイコーというメーカー。ここではそんな“国産時計の雄”の歴史とおすすめをたっぷりご紹介します。
夏目 文寛
2018.04.26
腕時計・ウォッチ
誰が呼んだか、“ツナ缶”。セイコーダイバーズの名作は色褪せない
『セイコー』を象徴するスタイルのひとつに、“ツナ缶”がある。1975年誕生の傑作ダイバーズが採用したこの特異なデザインは、時代を経ても色褪せず、新鮮味に満ちている。
ワダ ソウシ
2020.02.18
ブランド7
『フューチャーファンク』
デジタル表記とは、何も電気信号による液晶・LED表記を指すだけのモノではありません。時刻が記載されたドラムを回転させることで時間を示すある意味“アナログ”なこちらも、デジタルウォッチにカウントされます。ゆっくりとドラムが回転する近未来的なデザインは、まさに“フューチャー”感満点。1970年代のアーカイブに着想を得た意匠には、どこか懐かしさすら漂います。
ブランド8
『フォッシル』
グローバルに展開し、ライフスタイル全般を網羅。ブランドとしての懐の広さを誇る『フォッシル』より、2021年その名前通り「レトロデジタル」な1本が届きました。見れば理解できる90年代デイストに、40mm径の大ぶりサイズが新鮮です。カラバリもツボを突いた4色が揃っているため、ぜひチェックを。
ブランド9
『ディーゼルウォッチ』
レトロデジタルトレンドを象徴するような、シンプルデザインと大きめの時刻ひょうじが目を引く1本。ファッション感の強い腕時計を数多く輩出してきた『ディーゼルウォッチ』らしい、感度の高いルックスです。今作は、ブラックをベースとしたボディにシルバーのロゴがスタイリッシュ。デカ厚が多い『ディーゼル』ながら、3.3cm幅というケース径も魅力的です。
ブランド10
『タイメックス』
アメリカらしい合理的なデザインで人気の『タイメックス』からは、1980年代の登場時に人気を博した名品をご紹介しましょう。名前の由来は、古代文明アトランティス。仰々しい名前ではありますが、現代まで何度もモデルチェンジを繰り返しながら愛され続けてきた紛れもない名品です。「アトランティス100」の名の通り、防水性能は100m。その他ストップウォッチ、ラップメモリー機能など基本の部分も押さえています。
ブランド11
『ニクソン』
サーフィンを愛する海男たちから絶大な人気を集めるのが、『ニクソン』のデジタルサーフウォッチです。カリフォルニアブランドらしい鮮やかなカラーものも外し難いですが、今回は凛々しい表情のオールブラックをチョイスしました。ホームポイントの満潮時間を入力するだけでいつでも潮の状況がチェックできるタイドグラフを搭載しますが、こちらの「ベースタイド」は、あえて1か所のみの設定に対応するシンプルさがウリです。
ブランド12
『アディダス オリジナルス』
アクティブシーンにもぴったりな、ポリカーボネイト製ケースにシリコンストラップを装着したデジタルウォッチ。機能もデザインもミニマルにまとめている分、汎用性型が高く扱いやすい1本となっています。小ぶりに見えて、ケース幅も38.5mmあるので腕元における主張もなかなか。10色を超えるカラバリも見どころです。
ブランド13
『フィットビット』
リストバンドタイプのウェアラブルウォッチの先駆者である『フィットビット』。昨今は、こんな高機能なモデルもリリースしています。睡眠スコア、アプリの通知、活動量計など基本となる機能だけでなく、アレクサによる音声操作や独自のフィットネスSNSなど同ブランドならではのファンクションが充実。ディスプレイの発色も良く視認性も抜群なうえ、バッテリーも5日以上持続とスマートウォッチ初心者でも安心の1本なんです。
ブランド14
『カシオ』
16桁のアルファベットと数字を10組記憶し、ボタンプッシュで呼び出せる。1984年の登場当時、その画期的なアイデアで話題をさらった「データバンク」の現行版がこちら。いわゆる電卓のようなクセの強いデザインは影を潜め、よりシャープに生まれ変わりました。電話番号を30件記録できるテレメモ30、LEDバックライトを備え、13か国語に対応しています。
ブランド15
『ファッションエンタテインメンツ』
『ソニー』が手掛けるこの「FES WATCH U」は、まさに“未来”の時計です。文字盤とベルトを同じ1枚の電子ペーパーで作り上げることで、ボタンを押すだけで時計全体のデザインを着せ替え可能に。専用のスマホアプリと連動させれば、撮影した写真で自分だけの腕時計に変身させられます。同アプリ内には、国内外のクリエイターによるオリジナルデザインも用意されていて、そのバリエーションは順次拡大されています。
ブランド16
『クロックツー』
文字盤に配されるのは、一見ランダムに感じるアルファベットの羅列のみ。ですが、これもれっきとした時計です。手掛けたのは、ドイツのデザインエージェント会社であるビーゲルト&フンク社。ケース右側のプッシュボタンを1度押すと特定の文字が点灯し、なんと現在時刻を示す文章が文字盤に現れるのです。そのコンセプトは、「人生は十分に忙しい」。時間に縛られることへのアンチテーゼを感じさせる、なんとも個性的なデザインです。
「衣食蹴」をフィールドに活動中
増山 直樹
会社員として15年ほど働き、複数の出版社で若者向け・大人向けのメンズファッション各誌、サッカー専門誌、グルメ誌などを担当。現在はフリーのエディター・ライターとして活動中。これからもジャンルレス&ハピネスな感じで頑張りたいデス。