夏の大人は背中で遊ぶ。バックプリントTシャツの着こなし方とおすすめ12選
シンプルな中にひとさじの遊びを忍ばせるのが大人のやり方。ならば、後ろ姿でさりげなくアピールできるバックプリントTは格好の存在です。コーデ術とおすすめ品をご紹介!後ろ姿を華やかに。大人こそバックプリントTシャツを取り入れたい
これみよがしに主張する着こなしは、大人としてはトゥーマッチ。例えば今の時期だと、フロントにデカデカとロゴやイラストが入るようなTシャツはどうしても子供っぽく見えてしまいます。とはいえ、あまりに味気ない着こなしになってしまうのも考えモノ……。そこで推奨したいのが、さりげなく背中で語れるバックプリントTシャツ。フロントが派手なデザインだと大人にとってやや高難度ですが、後ろ側であれば変に悪目立ちすることなくさらりと個性を主張できます。
バックプリントTシャツ選びは“ギャップ”がキモ
ただし、バックプリントが入っていればどんなTシャツを選んでも良い……というワケではないのでご注意を。基本的には、フロントはあくまでも無地やワンポイントのようなベーシックなデザインであることが重要。プリントが強めに効いたバックスタイルとのギャップを演出したほうが、あか抜けて見えるからです。そして何より、前も後ろも派手だと主張が強すぎてこなれ感とは程遠い着こなしになってしまう恐れが。そのあたりのバランスに気を付けつつ、バックプリントTシャツをチョイスすると良いでしょう。
洒落者たちはこう着る。バックプリントTシャツを使ったコーデの好サンプル
おすすめの品々をご紹介する前に、洒落者たちのコーデサンプルをチェック! バックプリントTシャツを導入するなら、まずは彼らの着こなしからヒントを読み取りましょう。シンプルにまとめつつも、しっかりキャラ立ちした着こなし例は必見です。
着こなし1
クールなモノトーンにバックプリントが映える
カットソーもボトムスも一貫してモノトーンカラーという、このうえなくミニマルなコーディネート。だからこそ、背面に堂々とプリントされた鮮やかなアートワークが効果的なアクセントとして機能しています。着こなし上級者らしい、計算された引き算コーデです。
着こなし2
大胆なネイティブ柄でインパクトある後ろ姿を好演
Tシャツにカーゴパンツ、足元にはスポーツサンダルという、フットワークの良い着こなし。その中で程良いスパイスとなっているのが、ビッグサイズのネイティブ柄です。フロント側にこのサイズのプリントが入っていると少々アクが強く見えてしまいますが、バックプリントであれば大人の装いにもすんなり溶け込みます。
着こなし3
プリントでボトムスの色を拾って一体感を描出!
バックプリントとパンツの色をカーキで同調させるという高等テクを披露したこちらの着こなし。こうすることで、スタイリングの統一感を飛躍的に強めています。アーシーなカラートーンやゆるめのリラックスシルエットといった、トレンド要素をうまく散りばめているあたりもニクいですね。
着こなし4
図らずとも背中に視線を集める映画プリント
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のキャッチーなグラフィックが、ジーンズ×Tシャツという正統派ストリートスタイルのアイキャッチに。デカデカと入ったプリントは、周囲の目線を呼び込んでくれます。インナー・時計・帽子のカラーを茶系でリンクさせるなど、ちょっとした小技にも着目したいところ。
着こなし5
脱力系な着こなしに背面プリントで存在感をプラス
ルーズフォルムのタック入りシェフパンツを軸にしたラフな着合わせで、ラフなコーディネートをメイク。ただルーズなだけでなくちゃんと洒落感たっぷりに仕上がっているのは、バックシャンなTシャツのおかげです。このようなレタードプリントならば、派手めなものが苦手な人でも挑戦しやすいですよ。
今こそ大人に着てほしい。おすすめバックプリントTシャツ12選
最後に、メインディッシュであるバックプリントTシャツのおすすめモデルを一挙見せ! どれもフロントはシンプル、バックは強めのメリハリあるデザインで、着こなしを洒脱に彩ってくれます。さまざまな人気ブランドからピックアップしたので、好みの1着がきっと見つかるはずです!
アイテム1
『フリークス ストア』×『バンクスジャーナル』別注 バックプリントTシャツ
ファッションシーンで人気のサーフブランドに『フリークス ストア』がスペシャルオーダー。リゾートテイスト漂う陽気なバックプリントが、着こなしに夏っぽさを描き出してくれます。対照的に前面は胸ポケット&胸プリントのみの控えめなデザイン。また、素材に100%オーガニックコットンを使っているのも大きなポイント! 地球環境に配慮した、サステナブルなアイテムでもあるんです。
アイテム2
『ジャーナル スタンダード』×『ペンドルトン』別注 バックプリントTシャツ
言わずと知れたセレクトショップ界の雄と、アメリカを代表する老舗ブランドとのジョイントワーク。『ペンドルトン』で使用されている伝統的な織り柄を、背面に大きくプリントしているのが最大の特徴です。ボディは程良く肉厚なコットン生地で、それ1枚で着用しても肌が透けてしまう恐れはありません。なお、シルエットはややオーバーサイズの設定となっています。
アイテム3
『ザ ショップ ティーケー』×『ケルティ』別注ビックシルエットヴィンテージライクバックプリントTEE
半歩先のトレンドを提案する人気ショップが、実力派アウトドアブランドに別注。前面は胸元に小ぶりワッペンが鎮座するのみの潔いデザインですが、背面には大ぶりのロゴプリントが配置されています。ドロップショルダー仕様を採用した、今どき感あるシルエットも魅力的です。ボディにはがっしりとした生地感のヘビーウエイトコットンをピックアップ。ガシガシ着てもヘタりません!
アイテム4
『シップス』×『ジャムス』別注 バックプリント ロゴ Tシャツ
1960年代にホノルルで生まれ、2018年にここ日本へ本格上陸を果たした『ジャムス』。同ブランドに『シップス』が別注することで生まれた1枚は、レトロサーフ感満点のカラフルなバックグラフィックが一際目を引きます。一方のフロントは胸元のロゴ刺繍だけというさっぱり仕様で、大人でも抵抗なく着こなすことが可能。シルエットはすらりとしたスリムフィットとなっています。
アイテム5
『エストネーション』ジェフ・マクフェトリッジ バックプリント半袖Tシャツ
ロサンゼルスを拠点とする世界的な現代アーティスト、ジェフ・マクフェトリッジ氏と『エストネーション』による強力タッグ。同氏が過去に製作した線画を、バックプリントとして巧妙に落とし込んでいます。色数を抑えた大人っぽいルックスの1枚ゆえ、入門モデルとしてもぴったりです。背面のほか、左胸の少し下にも「GM2019」のプリント入り。
アイテム6
『チャリ&コー』サブウェイロゴTシャツ
日本人デザイナーによって、ニューヨークで2008年に立ち上げられたサイクルアパレルブランド『チャリ&コー』。その新作となる1枚には、ニューヨークの地下鉄をイメージしたポップなサークルプリントが施されています。バックプリントの下に配されたリフレクターラインも、ココらしい気の利いたディテールワーク。フロント側は無地デザインで、胸元にはポケットがあしらわれています。
アイテム7
『スノーピーク』ペグ&ハンマーTシャツ
ご存じ、新潟県・三条市を拠点とするアウトドアブランド。コットン×ポリエステルの混紡素材を使った本アイテムはサラっとしなやかな肌触りが持ち味で、速乾性&耐久性にも秀でています。機能面だけでなくデザインにもアウトドアテイストが滲み出ており、バックにはハンマー、フロントにはペグを取り入れたグラフィックをプリント。カラバリではホワイトとブラックがスタンバイします。
アイテム8
『インフォ.ビューティ&ユース』ゴーストバスターズ Tシャツ
キャッチー、ストリート、ベーシックをキーワードとする『ビューティ&ユース』のニューレーベルよりお目見えした1枚。バックプリントは1984年に公開された名作コメディ映画「ゴーストバスターズ」がモチーフとなっています。シルエットは適度にワイドで、ゆるっと気負いなく着るのにはおあつらえ向き。厚みのあるコットン生地で地肌が透けにくいという点も◎です。
アイテム9
『シリス』ロゴTシャツ
2021年春夏にデビューしたばかりの新鋭ブランド。背面に入ったブランドロゴは、ベルギーのアントワープを拠点とするヴィジュアルアートスタジオ、ウーバー・アンド・コーシャーが手掛けたものです。加えて、妥協ない素材使いも見どころの1つ。自然な光沢&ハリを兼ね備えた高級超長綿を駆使して、まるでシルクのような上質さを叶えています。
アイテム10
『フィルコッド』mt6966-バックトリコスター カットソー
デイリーに着られるラグジュアリーなアイテムを展開し、幅広い層から支持を集める『フィルコッド』。このアイテムでは風合いの良い度詰めコットンを採用しており、着込むほどに味わいが深まっていきます。耐久性が高く、洗濯に強いのも大きなメリット。背面にはブランドお得意のモチーフであるトリコスターをプリントし、“らしさ”を巧みに打ち出しています。
アイテム11
『アトランティックスターズ ウェア』バックプリントT
2013年に設立されたファッションスニーカーブランド『アトランティックスターズ』が、今年新たに立ち上げたアパレルライン。ビッグプリントとカラフルな刺繍を組み合わせた背面は、比類なき存在感を放ちます。生地は超細番手のコットン糸で編み上げられ、非常に滑らかな表面感。液体アンモニア加工によって防シワ性を持たせているのも美点です。
アイテム12
『エフオージーエッセンシャルズ』リフレクターロゴ バックプリントTシャツ
カニエ・ウエストなどハリウッドセレブ御用達のLAブランド『フィアオブゴッド』のディフュージョンラインからお目見えした1枚。背中にオンされた“ESSENTIALS”のレタードプリントにはリフレクター素材が使われており、暗闇で光を放ちます。フロント側は一見すると無地。しかしよく見ると、左腰部にボディと同色のロゴプリントが小さく設えられています。
ウェア・コーデ
Tシャツ完全ガイド。人気27ブランドから選ぶおすすめの1枚
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平 格彦
2021.04.21
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CANADA
2021.03.03
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大人もチャレンジ。この夏は“プリントT”で遊んでみない?
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大中 志摩
2018.07.27
handbagでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!