スイスが誇る筆記具の名門。カランダッシュが“書く”を楽しくする
大人なら筆記具にこだわりたいもの。必需品のペンだけでも吟味すべきです。ボールペンを筆頭に、逸品を多数擁するスイスの名門『カランダッシュ』についてご紹介します!伝統と職人技が息づくスイスの筆記具メーカー『カランダッシュ』
筆記具にこだわると、滑らかに書けるようになって文字を書くのが楽しくなるものです。とはいえ、選択肢が多すぎて何を選んで良いのかわからない、という人も少なくないでしょう。そんなときには、まず必需品といえるボールペンからこだわってみるのがおすすめ。品質面で信頼できる名門ブランドをセレクトすれば、まず間違いありません。イチ押しは、スイスの伝統的な技術とクラフトマンシップを駆使して生産している『カランダッシュ』です。1915年に誕生した老舗なので、クオリティはお墨付き。世界中で人気を集めています。
今ではボールペンが人気ですが、『カランダッシュ』の前身は鉛筆工場。それもあって、鉛筆を象徴する六角形がボールペンにも継承されています。もちろん他にもいろいろなタイプが揃っているので、気になるモノから試して自分にぴったりの1本を見つけてください!
『カランダッシュ』といえば、やはりボールペン。シリーズ別に見る逸品12選
『カランダッシュ』でこだわりの筆記用具を見つけるなら、まずは使用頻度の高いボールペンから使ってみるのがおすすめ。シリーズ別に主要なボールペンをピックアップしたので、気になるアイテムから手に取ってみましょう! 各シリーズの特徴を知ることで、ボールペン以外の筆記用具を選ぶ際の目安にもなるので、ぜひご参考に。
▼シリーズ1:ブランドの顔。六角形が美しい「エクリドール」
1953年に誕生し、半世紀以上にわたって愛され続けてきたオーセンティックなシリーズ。六角形の美しいフォルムから『カランダッシュ』らしさがにじみ出ています。最初に試してほしいボールペンの筆頭です。
アイテム1
エクリドール ボールペン シェブロン
パラジウムコーティングの光沢感がラグジュアリーなムードを放っている定番モデル。彫刻の模様は数種類あり、この「シェブロン」は六角形の6つの面に逆V字型のモチーフが配置されています。そもそもシェブロンとは、警官や士官、功労者などに与えられた山形の袖章が起源。昇進、栄転、成功を祈願する贈り物としてもうってつけです。
アイテム2
エクリドール レーシング ボールペン
モデル名の通り、モータースポーツからインスピレーションを得て生まれたデザイン。車体から生まれるダイナミズムやスピード感、興奮などが表現されています。シリーズ初のブラックボディは、自動車やバイクなどの塗装に用いられることの多い黒色クロムメッキ加工によるもの。赤いラインはレーシングカーのフラッシュライトを表しています。
アイテム3
エクリドール XS レトロ ローズゴールド
手帳とセットで使うのにぴったりなミニサイズの日本限定アイテム。ローズゴールドの色味が高級感を放っています。柄もリュクスな「レトロ」。1947年に貴金属で作られた『カランダッシュ』初のメカニカルペンシルへのオマージュが込められていて、ダイヤモンド針を用いた菱形のギロシェ彫刻がエレガントな雰囲気です。
▼シリーズ2:湖面のような滑らかなフォルムが美しい「レマン」
スイスのジュネーブにあるレマン湖がモデル名の由来。湖面に映る光や、時間とともに変化する風景が表現されています。丸みを帯びた滑らかなフォルムが湖面を連想させ、手のひらにしっくりとなじみます。細身タイプの「レマン スリム」もラインアップ。
アイテム4
レマン ボールペン
ボディにはラッカー仕上げ、シルバー部分にロジウムコーティングが施されたスタンダードなボールペン。見るからに高級感あふれる作りなので、使うだけで気分が豊かになります。カラバリが豊富で個性を演出しやすいのもポイント。
アイテム5
レマン ナイト ローラーボール
歴史あるフェスティバルの最終日に打ち上げられる「花火の輝き」と「レマン湖の夜」をイメージしたデザインが美しい逸品です。ちなみにローラーボールとは水性ボールペンのこと。油性ボールペンよりも弱い筆圧でサラサラと書くことができ、発色性に優れているのが特徴です。だいたいのシリーズでローラーモデルタイプも選べるのでチェックしてみてください。
アイテム6
レマン スリム ボールペン
収納しやすい細身のボディを採用しているのが「レマン スリム」。ほっそりとしたエレガントなボディで携帯しやすく、繊細で軽やかな書き味を生み出します。カラバリが充実していて、もっともクリーンでエレガントなのがホワイト×ローズゴールド。
▼シリーズ3:エレガントな上質感が漂う高品質な「バリアス」
希少価値の高い天然素材や機能性の高いハイテク素材を贅沢に使用しているシリーズ。熟練の職人ならではの一流のモノづくりを体感することができます。せっかく「バリアス」からセレクトするなら、上質感たっぷりのボールペンを選ぶのがおすすめです。
アイテム7
バリアス アイバンホー ブラック ボールペン
イギリス作家、ウォルター・スコット氏の代表作『アイヴァンホー』に登場する騎士の鎧をイメージしてデザイン。ステンレススチールを精巧に編み込んだセンターボディが、モダンなムードや豊かな表情を生み出しています。カラーはブラックとシルバーを展開。
アイテム8
バリアス ケンゴ クマ ボールペン リミテッドエディション
建築家、隈 研吾氏とのコラボレーションモデル。伝統的な日本の玩具をモチーフにした千鳥格子模様を立体的に表現し、日本の建築技術を表しています。日本産の上質なヒノキを使った寄木細工のようなボディが上質感たっぷり。全世界1,000本限定という希少性も魅力です。
▼シリーズ4:手に取りやすいカジュアルなロングセラー「849」
手に取りやすい『カランダッシュ』のカジュアルラインが「849」。1969年に登場したロングセラーのシリーズで、六角形のアルミ製ボディが特徴的です。遊び心のあるデザインも魅力の1つで、豊富なバリエーションが揃っています。
アイテム9
849 クラシックライン ボールペン
鉛筆のような六角形のフォルムが象徴的。シンプルなデザインだからこそ、シーンを選ばずオールマイティに使えます。リーズナブルな価格なので、手軽に『カランダッシュ』を味わえるエントリーモデルとしておすすめです。
アイテム10
849 ポール・スミス エディション3 ボールペン
「849」はスペシャルモデルも豊富。これは英国のファッションブランド『ポール・スミス』とのコラボレーションによって誕生したボールペンで、象徴的なストライプ柄を取り入れて鮮やかに仕上げられています。ケースのカラーが選べる遊び心も独創的!
アイテム11
849 カランダッシュ + ネスプレッソ エディション3 ボールペン
スイスが本拠地であるという共通点を持つ『ネスプレッソ』とのコラボによって生まれた限定品。コーヒーメーカーの使用済みカプセルをリサイクルし、ボールペンのアルミニウムボディに使用しています。コーヒーカプセルの「イスピラツィオーネ・フィレンツェ・アルぺジオ」に使われるパープルを用い、つややかなに仕上げられたボディが美麗です。
▼シリーズ5:元素の融合を表現したソリッドな「アルケミクス」
オフィスラインとは思えない高級感が魅力です。シリーズ名は「Al」「CH」「EM」「iX」を組み合わせた造語。それぞれ「アルミニウムの元素記号」「スイス製(スイスの略称)」「職人の情熱(エモーション)」「自分だけの、たったひとつの」を意味しています。しかも全体として、元素の融合がもたらすエネルギーも表現。ソリッドかつクールなデザインが特徴的な少数精鋭のシリーズです。
アイテム12
アルケミクス ボールペン
テクスチャーのコントラストがシャープな雰囲気を主張するボールペン。色味や柄はいくつかありますが、どれも上品なムードに仕上がっています。丸みを帯びたシンプルなフォルム&デザインで、オールマイティに使えるのが魅力です。
『カランダッシュ』は他の筆記用具も多種多様。おすすめの逸品5つを厳選
もともと鉛筆工場としてスタートした『カランダッシュ』は、画材やその他の筆記用具も豊富にリリースしています。その中から、日常的に使える筆記用具のおすすめ品をピックアップしてご紹介。シャーペン派はとりあえず「メカニカルペンシル」から使ってみてください!
アイテム1
エクリドール メカニカルペンシル
様式美と最新技術が融合した「メカニカルペンシル」。リズミカルなジオメトリック柄をすべての面に彫刻していて、ラグジュアリーなムードが漂っています。芯は0.7mmと太め。筆圧が高い人にも向いていますが、細かい字は書きづらいので注意しましょう。
アイテム2
849 クラシックライン メカニカルペンシル
1969年に登場して以来、愛され続けているロングセラー。シンプルですがカラバリが豊富で、自分の好きなカラーを選択することができます。3,000円台で手に入るので、『カランダッシュ』の最初の1本として最適。芯の太さは0.5mmと0.7mmからセレクト可能です。
アイテム3
レマン ルージュ カーマイン 万年筆
大人として1本は持っておきたいのが万年筆。落ち着いたデザインの万年筆はたくさんありますが、赤がメインなのにここまでラグジュアリーにまとめられているのはさすが『カランダッシュ』です。画材で培った半透明のラッカー仕上げを加えた表情が、水面の複雑なキラメキを連想させます。当然ながら、書き味も最上級。
アイテム4
849 万年筆
「849」シリーズならではの鉛筆に近い雰囲気をキープしつつ、万年筆へと昇華。ポップでありながらチープに見えないバランスが絶妙です。使うだけでハッピーな気分になれるデザインなので、最初の万年筆としても最適!
アイテム5
ペンシル エディション9
2014年からスタートしたフレグランスペンシルは、使うたびに荘厳な香りに包まれる人気アイテム。こちらは9作目で、ジュネーブのホームフレグランススペシャリスト『ミゼンジール』とのコラボレーションによって生み出されています。アルベルト・モーリアス氏が手掛けた調香「アルプス・スピリット」は、ピュアな山へのオマージュを封入。アンブロキシドとナツメグを組み合わせた香りが森林や土を連想させ、かすかに香るオレンジが太陽の光や爽やかな空を想起させます。ベースはHBグラファイト鉛筆で、実用性も抜群!
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60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者
平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。