なんだかんだでポロシャツは御三家ブランドがおすすめ
ポロシャツ界の御三家といえば、昔も今も『ラコステ』、『ポロ ラルフローレン』、『フレッドペリー』が鉄板。今年の春夏に頼りたい、人気ブランドを再検証します。ポロシャツはやっぱり定番の3ブランドに頼るべし
機能性と清潔感を手軽に両立できる便利さから、夏場についつい手が伸びてしまうポロシャツ。クリーンな印象ですが、あくまでテニスウェアを由来とするカジュアルなアイテム。フォルムや素材を考慮せず、安価なブランドから適当に選んでしまうと“休日のお父さん”になってしまう危険性があります。だからこそ、大人世代が選ぶのであれば信頼できる老舗ブランドの上質なアイテムを選ぶのがもっとも賢い選択です。ポロシャツをコーディネートに取り入れるのであれば、着こなしよりも“どんなブランドを選ぶのか”という視点が重要なのです。
大人が頼れるポロシャツ、3大ブランドとは
大人が頼るべきは、老舗の『ラコステ』、『ポロ ラルフローレン』、『フレッドペリー』。『ラコステ』は名作「L1212」を持ってポロシャツを世に送り出した祖ともいえるブランドですし、『ポロ ラルフローレン』や『フレッドペリー』もポロシャツのパイオニアとして数十年君臨してきた実績があります。程良くカジュアルでありながら、幾度となく改良を施すなかで生まれてきた老舗ブランドならではの“品”も醸し出せるため、大人のコーディネートにおいて心強い味方となってくれます。以下では、各ブランドの特徴と鉄板アイテムをご紹介。来る活用シーズンに備えて、再チェックしましょう。
御三家ブランド1:『ラコステ』
フランスのテニスプレイヤーであり希代の発明家でもあったルネ・ラコステ氏が、1933年にピケ素材の半袖シャツを開発したことがポロシャツと『ラコステ』ブランドの起源と言われています。時代とともにコレクションの充実を図っており、スニーカーやバッグなどの小物も充実してきたことで、現代ではライフスタイルブランドとしての認知も高まっています。
▼『ラコステ』でおすすめのポロシャツ
「L1212」に代表されるオーセンティックなアイテムが多い『ラコステ』ですが、今回は大人の男性にこそ着こなしてほしい逸品を厳選。着るだけでコーデに品格を与えてくれるデザインばかりなので、カラバリで揃えておくのも良いでしょう。
アイテム1
L.12.12 無地ポロシャツ
まさにブランドのDNAを形にした、定番中の定番ポロシャツ「L1212」。単一の高級糸のみで編み上げたカノコ生地は薄手でしなやかながらも目の詰まった素材感が特徴で、ぜいたくな光沢と高い耐久性を持ち合わせています。あとの2ブランドと比べて長めの丈も特徴的で、すっきりとした印象に仕上がります。
アイテム2
『ビームス』別注ポロシャツ
厚手のオリジナル鹿の子素材を使用した『ビームス』の別注ポロシャツ。ややルーズなサイズ感と、現行品には使用されていない文字入りのワニロゴが『ビームス』らしい別注ポイント。耐久性にも優れているのでガシガシ着られるのもうれしい限り。
アイテム3
『シップス』別注 クラシック ニットリブ ポロシャツ
『シップス』による別注は、『ラコステ』の大定番「L.12.12」がベース。クラシックなニット襟に変更し、襟型もレギュラーに近いやや大きめに仕上げてエレガントさをアップさせています。また、袖や裾もリブ仕様にし、スポーティな印象も。また、襟のタグには「青ワニ」も健在。『シップス』ならではのエクスクルーシブな逸品です。
▼『ラコステ』のポロシャツでつくる大人コーデ
『ラコステ』のポロシャツをシックかつカジュアルに着こなしたコーデをご紹介。ラフなのにどこかきれいな印象が漂うのは、フランス発祥のブランドがなせるワザです。
コーデ1
2色の化学反応でが生み出すレトロなサマーコーデ
ライトブルーのポロシャツと腰に巻いたシャツのオレンジが、古き良きプレッピーなムードを作るカラフルコーデ。パンツとスニーカーをホワイトにすることで、派手な色使いでもうるさくなく落ち着いた東海岸テイストに収まります。
コーデ2
ジャケットスタイルにもハマる上品顔
ネイビーのジャケットにベージュのパンツで爽やかかつきちんとしたオフィカジスタイルに、赤が目を引くポロシャツをインナーにセレクト。キャッチーさに加え、『ラコステ』のポロシャツが持つ上品さが着こなしにマッチしています。大人の遊び心を取り入れた好例といえるでしょう。
コーデ3
上品な素材感はワントーンコーデにも対応
全身をシックな色合いでまとめると、カジュアルなポロシャツコーデも品格すら漂う着こなしに。とくに目の詰まった記事感が特徴の『ラコステ』なら、品の良さもひとしおです。足元をスニーカーで着崩すと、定番アイテムでもこなれて見えます。
御三家ブランド2:『ポロ ラルフローレン』
アメリカを代表するデザイナー、ラルフ・ローレン氏が手がける『ラルフローレン』シリーズの原点となるブランド。アイビーやプレッピーなど、アメリカントラッドなファッションアイテムが中心で、ポニーのロゴマークを胸に配したポロシャツはあまりにも有名です。
▼『ポロ ラルフローレン』でおすすめのポロシャツ
ニットやシャツから財布や香水など『ポロ ラルフローレン』のアイテムは多岐にわたりますが、なかでも定番で支持されているのがポロシャツ。クセのないデザインで、老若男女から長く愛されています。
アイテム1
『ポロ ラルフローレン』ボーイズ 半袖 ポロシャツ 鹿の子
柔らかなコットンメッシュで仕立てた、細身できれいなシルエットの半袖ポロシャツ。タックインしてもシャツがはみ出ない、後身頃が長いテニステールのデザインが特徴的です。着込むほどに味が生まれ、味がさらなる風格を呼び込む実にアメリカらしいアイテムです。
アイテム2
『ポロ ラルフローレン』ベアーボーダー半袖鹿の子ポロシャツ
同ブランドのカスタムフィットとスリムフィットの中間に位置するカスタムスリムフィット。レトロな配色と胸元のベアーのワンポイントがかわいらしい1枚です。
アイテム3
『ポロ ラルフローレン』ビッグポニーポロシャツ
『ポロ ラルフローレン』のシグネチャーであるポニー刺繍を、ビッグサイズでオン。チームでもっとも優秀なポロプレイヤーを表す“3”のナンバーパッチを同様に大ぶりにあしらったデザイン目を奪われます。こちらはUSのボーイズサイズ。オーバーサイズが主流の今ですが、あえてタイトに、スポーティに着こなすのもさまになります。
▼『ポロ ラルフローレン』のポロシャツでつくる大人コーデ
アメリカントラッドやスクール&プレップな着こなしには、まさにもってこいな『ポロ ラルフローレン』のポロシャツ。ただ漠然と取り入れたのではアメカジ感が先行してしまいがちですが、ここでは大人が取り入れる際に参考になるコーデをご紹介します。
コーデ1
タックインによりあくまでスマートな印象に
ポロシャツの裾をスラックスにイン。スマートなアイテムで構成していますが、よりきちんとして見える理由はここにあります。Tシャツでも一部トレンドになっているテクですが、ポロシャツであれば大人の男性にもおすすめ。着こなしがシンプルな分、メガネや腕時計などの小物を追加しているのも効果的!
コーデ2
インパクト大のビッグポニーは爽やかさが命
ビッグポニーに挑戦するなら、シックな色みではなくあえて鮮やかさなモノを取り入れるとメリハリが出ます。こちらのようにコントラストの効いた配色であれば、持ち前のスポーティさを存分に発揮できるはずです。なお、夏の日差しに映えるブルーのポロシャツは白のショーツを合わせることで爽やかなコンサバ感が出せます。
コーデ3
ミニマルなポロスタイルには大胆な色差しが効果大
ジャストサイズの黒ポロに、これまたタイトな白パンを合わせてシャープに仕上げたモノトーンコーデ。かっちりまとめた分、ピンクのニットをゆるく肩に掛けてバランスをとっています。足元はスニーカーでも合いますが、ローファーでプレッピーに仕上げると大人見えします。
御三家ブランド3:『フレッドペリー』
テニス界の英雄でありながらベストドレッサーとしても認められていたフレデリック・ジョン・ペリー氏が、彼の相性『フレッドペリー』の名を入れてスタートしたブランド。スポーツウェアとストリートウェアを最初に横断したブランド、とも言われています。
▼『フレッドペリー』でおすすめのポロシャツ
英国のファッションカルチャーをけん引しているだけあって、高感度なデザインが特徴の『フレッドペリー』のポロシャツ。胸のローレルリースロゴが着こなしをクールに見せてくれます。
アイテム1
『フレッドペリー』オリジナルフレッドペリー 無地ポロシャツ
胸に月桂樹のロゴマークを施した定番の無地ポロシャツ。 シンプルなデザインなのでどんなパンツとも相性がよく、イン&アウトで大活躍してくれます。着丈を含めコンパクトな作りが特徴です。
アイテム2
『フレッドペリー』M12 ライン入りポロシャツ
『ラコステ』の「L1212」と並び称される「M12」です。襟と袖に入るティップラインがアクセントになっており、1枚でも程良い存在感を放ちます。MADE IN UKと言うのも、スペックにこだわる大人にはうれしいポイント。
アイテム3
『フレッドペリー』メイド・イン・ジャパン ポロシャツ
「M12」をベースに日本の技術を結集して作られた、日本製のポロシャツ。「J-QUALITY」認証も受けた、質にとことんこだわった見る人が見ればその違いがわかる1枚です。シンプルなスラックスはもちろん、ジーンズやショーツとも好相性なので春夏シーズンで1着は持っていたいアイテム。
▼『フレッドペリー』のポロシャツでつくる大人コーデ
『フレッドペリー』のポロシャツをシックに着こなした大人のためのコーデ例をご紹介。ほか2ブランド同様にスポーツウェア発祥のブランドですが、きれいめにまとめることでよりファッション性の高い着こなしが期待できます。
コーデ1
大胆な切り替えデザインを生かす、シンプルな配色
ホワイト&ブラックを潔くブロックで切り替えたポロシャツが主役。ほかをモノトーンで揃えることで清涼感漂うメリハリの効いた着こなしを構築しています。こなれムード漂うワントーンスニーカーも、『フレッドペリー』の1足です。
コーデ2
クリーンな小物使いが“大人”を呼び込む
月桂樹まで3色で切り替えた、『フレッドペリー』らしい遊びの効いたデザインのポロシャツ。これにトーンを抑えたハリのあるショーツを合わせることで、夏らしい軽快なカジュアルスタイルに仕上げています。上絵手、革靴やクラッチバッグといったきれいめアイテムを巧みに取り入れることで、ラフになり過ぎない大人の装いに誘導しています。
コーデ3
ポロシャツで作るミリタリースタイル
タイトなポロシャツとパンツのリラックスシルエットがメリハリがきいていてGOOD。ポロシャツとシューズを黒で統一することで、パンツのカーキが引き立ちました。ミリタリーを想起させる配色ですが、ポロシャツの清潔感によりシックに仕上がっています。
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handbag編集部
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