レインポンチョがあれば、雨天のアウトドアや自転車移動もひと安心!
キャンプやフェスといったアウトドアシーンで重宝する雨具といえばレインポンチョ。レインコートとの利点の違いなどを詳しく解説しつつ、おすすめ品もご紹介します。雨の日のキャンプ、フェス、自転車移動に。レインポンチョがかなり便利です
雨が多くて鬱陶しい季節も、着こなしを工夫すれば快適度を高めることができます。もっともお手軽なのがポンチョの活用。普段の雨具としてちょっとした自転車移動などでも使いやすいのに加え、キャンプやフェスといったアウトドアでのアクティビティでも重宝します。この便利なレインポンチョをすぐにでも活用しましょう!
そもそもポンチョって? レインコートとはどう違う?
使い慣れていない人にとってはわかりづらい「ポンチョ」を説明にするために、レインウェア全体について改めて解説します。まず、レインウェアやカッパ(合羽)は着用するタイプの雨具の総称。その中にレインコート、レインスーツ、ポンチョが含まれます。レインコートはその名の通り、コート型なのが特徴。そしてレインスーツは上下セットになっていて全身を覆うことができます。
一方のポンチョは、アウターに分類できるのでレインコートと混同されがちですが、袖がないのが大きなポイントです。四角い布の中央に穴を開けたシンプルな構造が基本形。真ん中の穴に頭を通して着用します。フード付きが定番で、手軽に羽織れて雨をしっかり防げるのが魅力です。ブランドなどによって細かいデザインや定義が異なる場合もありますが、羽織るだけのもっともシンプルなレインウェアがポンチョです。
アクティブなアウトドア派に、ポンチョをおすすめする3つの理由
シンプルな構造を持つポンチョだからこその長所がいくつかあります。ここでは、行動派におすすめする理由を3つのポイントに絞って解説。その良さを知ったら、ポンチョをきっと活用したくなるはずです!
理由1
背負ったリュックサックごと覆えて荷物も雨からガードできる
ポンチョのシルエットにはかなりゆとりがあります。そのため、リュックサックを背負ったままの状態で着用することが可能。荷物ごと覆って雨から守ることができます。ショルダーバッグやボディバッグといった、他のバッグ類を持っている場合でも同様なので、荷物を濡らしたくないならポンチョがかなり有効です。
理由2
開放的な作りで通気性が高くて蒸れにくい
ポンチョはスクエア型が基本。袖がなく四角形を羽織っているような仕様で、裾はすべて開いている作りです。必然的に通気性が抜群。暑い雨の日にもっとも気になるのが“蒸れ”ですが、それを防げる構造になっています。両手を広げるだけでポンチョ内の空気が循環するので、換気も簡単です。
理由3
デザインが豊富なので個性的な着こなしも楽しめる
ポンチョはシンプルな構造ということもあり、色柄のバリエーションが豊富です。無地だけでもカラバリが多く、定番カラー以外を選ぶだけで個性を演出することが可能。総柄タイプを選べば一層個性をアピールできます。ポンチョは比較的リーズナブルな価格帯なので、シーンや気分に合わせて数着を使い分けるのもおすすめです。
こんなにおしゃれに着られます。ポンチョを使ったコーデのグッドサンプル帳
機能的で手軽に使えるポンチョの魅力がわかったとしても、着こなしを具体的にイメージするのが難しいという方がいるかもしれません。そこで、コーディネートの好例をいくつかピックアップ。ビッグシルエットのアウターとして使えば、実は着こなすのも難しくありません。
コーデ1
ポンチョを主役にしつつシンプルに着こなすのが基本形
面積が大きくなるポンチョはコーディネートの主役になります。大人っぽくまとめるためには、無地の定番カラーを選んでシンプルに着こなすのが基本。このスタイリングでは、スリムなジーンズとスニーカーを合わせて大人なカジュアル系にまとめています。他のアイテムも定番カラーで揃えているため、首元に覗くポンチョの裏地がコーディネート全体のスパイスに。
コーデ2
全身をダークトーンで引き締めつつ足元に抜け感を加味
ポンチョはダークグリーンでジーンズはダークインディゴ色。メインのアイテムをダークトーンで揃えてスタイリッシュに引き締めたコーディネートです。ダークカラーが主体だからこそ、左胸のロゴも映えています。また、足元はサンダル+白ソックス。軽快感や抜け感をプラスしてヘビー過ぎないバランスに整えています。
コーデ3
夏のキャンプやフェスではショートパンツを合わせるのが定番
ダークトーンのポンチョを選ぶと落ち着いたイメージになりますが、面積が広いので重厚すぎる印象になることも。そんなときにはショートパンツを合わせると軽やかな印象になってバランスが整います。このコーディネートでは、総柄のパンツを選ぶことでリラックス感をさらに強調しているのも見逃せないテクニックです。
コーデ4
ポンチョの柄に合わせて全身をトータルコーディネート
カモフラージュ柄のポンチョをセレクト。そのミリタリーテイストに合うパンツ、ブーツ、ベレー帽を選んで全体を組み立てています。ポンチョは個性が豊かなので、その特徴に合わせて全身をスタイリングするのは定石のひとつ。ポンチョが着こなしに馴染み、ファッションアイテムとしてコーデを楽しめます。
今おすすめしたい、レインポンチョのおすすめ9選
最後は、すぐに買えるおすすめのポンチョを紹介。大人のコーディネートに合わせやすいタイプを中心に選んでいるので、気になるアイテムから気軽に活用してみてください。
アイテム1
『アウトドアプロダクツ』レインポンチョ
裂けづらいリップストップ生地を撥水化したマテリアルを採用。バックに三角形の反射テープをレイアウトすることで、夜間でも自分の存在が主張できるように配慮されています。ボタンによって腕を固定することができるので、袖付きのアウターに近い感覚で自由に手を使うことができます。
アイテム2
『ザ・ノース・フェイス』アクセスポンチョ
高機能素材のハイベントを使用したスタンダードなポンチョ。2.5層構造の生地が防水性や透湿性を発揮してくれます。凹凸感のある裏地は肌触りが心地良く、暑い日もドライな着心地をキープ。付属のスタッフサックに入れればコンパクトに携帯することができます。
アイテム3
『Wpc.』アノラックレインポンチョ
生地に防水・撥水加工を施し、縫い目にはシームテープ、止水ファスナーを備えて雨の侵入を徹底的にシャットアウト。外からの水の侵入を防ぐ一方で、後ろ身頃にベンチレーションを採用し、体内の蒸れを効果的に逃すことで快適に過ごせる一着に。
アイテム4
『フィラ』レインポンチョ
大きなロゴとアームのラインがレトロなムードで今どき。ポンチョと同じく大きなロゴが入った専用ポーチに収納することで、スタイリッシュかつコンパクトに持ち運べるのも魅力。
アイテム5
『コールマン』ファンスタンドポンチョ
斜めに分断されたバイカラーのデザインがおしゃれ。軽量な素材を用いているため、ストレスを感じさせない着心地です。モデル名の通り雨天でのスポーツ観戦を想定したアイテムですが、アウトドアのアクティビティなどでも存分に活躍してくれます。
アイテム6
『オガワ』レインポンチョ
傘メーカーが作り上げた雨に強いポンチョ。名古屋の老舗が手掛けているため、クオリティはお墨付きです。背面のヨーク部分の色を切り替えたツートーンカラーのデザインがスタイリッシュ。後ろ姿でも差がつけられます。フロント両裾のジップのうち1つはポケットではなく、インナーのポケットを活用するためのギミック。
アイテム7
『キーン』アウトドア ポンチョ
耐水圧10,000㎜の優れた防水性もさることながら、最大の特徴はフードにあります。取り付けたコードを引っ張ることで、周囲の音が聞き取りやすい形状に変化。フェス向けに開発されたアイテムだけに、雨が降っている中でも音楽を聞き逃さないように工夫が施されています。音から得られる情報量は膨大なので、実生活においても非常に役に立つアイテムといえるでしょう。
アイテム8
『トラディショナルウェザーウェア』パッカブルレインポンチョ
デザイン性の高いレインウェアを数多く取り揃えるブランドとして知られる『トラディショナルウェザーウェア』。レインポンチョの基本的な機能性を備えるだけでなく、雨の日の沈んだテンションを上げてくれるビビットなイエローは他にない一着です。
アイテム9
『キウ』レインポンチョ
「自然と向き合い、どんな天気でもその場を楽しむ」をコンセプトに掲げ、雨用のアウトドアグッズを展開している『キウ』。ポンチョはとにかく柄が豊富で、カモフラ、ボーダー、アロハなどの柄をアレンジしたタイプも充実しています。悪天候でも晴れやかな気持ちにさせてくれます。防水生地や止水ジップを採用するなど、機能性も抜群。
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60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者
平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。