ボサボサはNG。かっこいい大人のひげスタイルと整え方の基本
ワイルドでたくましい雰囲気を高めるひげですが、作り方で印象が良くも悪くも転ぶので周到な手入れが必要。上手に付き合ってひげスタイルをよりかっこよく演出しましょう。渋くて男前。かっこいいひげスタイルとは?
似合うひげスタイルは人それぞれですが、全体の印象として清潔感をしっかりと維持できていることが大前提。つまり、きちんと手入れが施されているということが大事になってきます。ひげスタイルを自分のものにしたい人は、ただ伸ばすだけのひげからは卒業しましょう。おしゃれなひげスタイルはここから始まります。
ひげスタイルの”かっこいい” or ”だらしない”のボーダーラインとは
ズバリ、良し悪しの線引きとなるのはひげの長さと生やすエリアです。ビジネスシーンでも通用し、なおかつ好感度を得るためには、口ひげとあごひげにとどめましょう。長さにおいては主張を控えるために薄く整えましょう。がっつりと頬を覆うひげや、伸びたひげは清潔感を著しく損なうのでやめましょう。
ちなみに……、ぶっちゃけ女性的にひげってどうなの?
ひげについて女性の意見を求めると、「似合っていればかっこいいと思う」や「ちゃんと整えてればセクシーで好き」、「汚いのはイヤ」といった具合に、似合うか否か、清潔感があるが否かで意見が分かれるもよう。やはり前述のとおり、生やす部位と長さに気をつけてしっかりと手入れの行き届いたひげに仕上げることが肝要なようです。
伸ばしっぱなしNG。きちんとひげを整えよう!
好感度の高いひげスタイルを手に入れるには周到な手入れが必要とわかったところで、ひげの整え方をレクチャー。ここでしっかりマスターして完璧なひげをゲットしましょう。
▼part1:まずは部位別にひげのポイントをレクチャー
ひげはただ伸ばせばいいというわけではなく、なりたいイメージによって蓄える場所や量も異なります。そこでひげの部位と伸ばすことでもたらされる効果を見ていきましょう。
口ひげは貫禄や威厳を感じさせたい人におすすめ
口ひげとは鼻の下に生えるひげのことをいいます。貫禄のある雰囲気や男として威厳を感じさせることができるので、大人っぽく見られたい人におすすめ。上下の幅を細くすると知的なニュアンスに、太くすると柔らかい印象を演出することができます。
初心者がまず最初に試すべきひげが、あごひげ
文字どおりあごに生えるひげを指します。ほかの部分のひげに比べて似合う人が多いのが特徴で、初心者がまず試すのに最適なひげといるでしょう。全域または幅広く生やすと男らしくワイルドな印象に、細く仕上げると繊細かつ柔らかい雰囲気を演出できます。
頬ひげは、男らしさと小顔効果を兼備
頬から輪郭を沿うように生えるのが頬ひげです。顔回りの印象をシェイプする役割を持ち、小顔効果が期待できます。あごひげ同様男らしくワイルドなニュアンスを漂わせることができますが、職種によっては相応しくない場合があるので注意が必要です。
▼Part2:実践編! ひげの整え方をレクチャー
いよいよ実践編です。必要な道具から部位別のカットおよびシェービング方法を解説していきます。理想のひげを体現すべく、さっそくチェックしてみましょう。
ステップ1
まずは必要な道具を揃えよう
ひげを整えるためのツールをそろえていきます。必要なのはカミソリまたは電気シェーバーまたはトリマー、ハサミ、コーム、シェービングフォームまたはジェルまたは石けんの4つです。また初心者の人はひげのデザインの目安を描くメイク用のペンがあると安心です。
クシ付きひげバサミ
ひげの長さを整えるのに必要なハサミとコーム。こちらはコーム付きのハサミで、寝ている毛を起こしてカットすることができます。
ひげトリマー
ひげの形も長さも自在にアレンジできるひげトリマー。アタッチメントのスライド操作でひげの長さを調整しカットが可能。こちらのトリマーは、3・6・9・12・15mmの5段階に調整してカットできます。
電気シェーバー
不要なひげをそるときに必要な電気シェーバー。肌を傷つけることなく、無駄な部分をきれいに処理できます。もしくはカミソリでもOKです。
シェービングフォーム
カミソリ派の人はシェービングフォームを必ず使用してください。もしくは、石けんを泡立ててそること。何もつけずにそると肌を傷つけてしまいます。
ステップ2
ひげをカットして整えよう
長いひげを整える場合はカットから行います。主にカットでデザインし、不要なひげをシェービングで落としていくというイメージが基本です。シェービングの際に洗顔や蒸しタオルなどでひげを柔らかくしますが、カットはそれ以前の硬い状態のほうが行いやすく、またぬれた状態でカットすると、乾いたときに長さが変わる可能性があるので注意が必要です。
口ひげとあごひげ整え方
口ひげは、まず唇にひげがかからないことが大前提。無愛想な印象になるうえ、食事のときに食べ物などがつきやすくなり、不衛生になりがちなのでハサミでしっかりと切り揃えましょう。全体を整える際のポイントは中央を長く、口角へいくほど短くなるようにカットすること。肌馴染みが良く、美しく仕上がります。
あごひげも同様に、中央を長くサイドにいくにつれて短くします。これにより輪郭がよりシャープに見える効果が期待できます。全体を一定の長さにハサミでカットし、それから周りを短くしていくと初心者でもより上手に仕上がります。カット後にコームで一度とかすと、カットしきれなかった毛がはみ出すので、その毛をしっかりとカットします。
頬ひげの整え方
頬ひげはもみあげにつなげる形で徐々に長くなるようにハサミでカットします。あごひげとつなげる部分に関しては、あごひげの延長上になるように長さを合わせてカットするとナチュラルできれいに仕上がります。部位中の中ではもっとも広範囲なので、コームでひげをすくって角度をつけると、よりカットしやすいのでおすすめです。
ステップ3
不要な部分はシェービング
基本的に必要のないひげを落とすために行います。カミソリで行う場合、まずは洗顔しお湯の湯気を当てるか、蒸しタオルを当てるかして、ひげを柔らかい状態にします。次にシェービングフォームなどを塗布しカミソリの滑りを良くします。肌を傷つけないように毛流れに沿ってやさしくそっていきます。そり終わったら、再度洗顔でフォームを流して終了です。
カミソリでそる場合は必ずシェービングフォームを使用すること。何もつけずにそると、肌を傷つけてしまいます。カミソリに抵抗がある方は、電動シェーバーを使用しましょう。
ステップ4
アフターケアも万全に
ひげを生やしているときは、ないときに比べ雑菌が繁殖しやすい状態です。肌荒れや吹き出物の原因になるので、アフターケアを抜かりなく行いましょう。基本的には保湿効果が高く乾燥を防ぎ、カミソリで傷ついた肌をケアするジェルなどを塗布。さらに油分のあるクリームなどを塗ることでより乾燥を防ぐことができます。
基本的には保湿効果が高く乾燥を防ぎ、カミソリで傷ついた肌をケアするジェルなどを塗布。さらに油分のあるクリームなどを塗ることでより乾燥を防ぐことができます。
おしゃれでかっこいいひげカタログ
やはりおしゃれな人のひげを参考にすることが、かっこいいひげを体現する近道。そこでかっこいいひげのサンプルをビジネス向けとカジュアル向けの2種類で紹介します。
▼ビジネス編
ビジネスシーンでもOKなひげのポイントは、なんといっても清潔感。薄く短めに整え、爽やかさを演出しましょう。
スタイル1
口ひげとあごひげの合わせ技。ともに極限まで薄く仕上がることで清潔感をしっかりとキープしています。刈り上げに前髪アップ、さらにツヤ感を加えた王道スタイルに合わせることで頼りがいのある印象が引き立ちます。
スタイル2
このスタイルも口ひげとあごひげのミックスですが、特徴は口ひげは中央から端にいたるまでを同じ太さで仕上げること。ひげスタイル本来の男らしさは維持しながらも、温厚な雰囲気を演出することができます。
スタイル3
あごひげをやや広範囲に設定したスタイル。長めの中央から次第に短く仕上がるセオリーどおりのカットを施すことで、シャープな印象をゲット。ソフトモヒカンとの相乗効果で、全体の輪郭もさらに引き締まります。
スタイル4
もみあげからつなげたあごひげがポイント。比較的ひげが広範囲にわたりますが、しっかりと短くカットし、全体を薄く仕上げているのでワイルドさがセーブされ、ビジネスシーンにも通用するスタイルに。
スタイル5
長めのレングスとひげの高い親和性を実証した好サンプル。たっぷりの動きを加えた躍動感のある髪型だが、口ひげを蓄えることで大人っぽさと知的な空気感がアップ。より風格を増すことに成功しています。
▼カジュアル編
カジュアル向きは、ビジネス向きと比べると、長めで広範囲にわたるひげスタイルもOK。デザイン性があり、おしゃれ度の高いひげに注目です。ただのボサボサはNGです。
スタイル1
これが理想的ともいっても過言ではないひげスタイル。全体を細く設計して知的な佇まいが漂うようにしながらも、ひげ本来の男らしい空気感も兼備。あえてもみあげ手前で毛を落としてつなげなかったのも清潔感を演出するポイント。
スタイル2
しなやかな毛流れによるミディアムヘアとも相性は抜群です。もみあげからあごにかけては厚めに設定して顔回りを引き締め、口ひげは薄くすることですっきりとした印象に。計算し尽くされたバランスで大人っぽい印象に。
スタイル3
下唇から伸びるひげを残すことで、ワイルドかつラギッドな雰囲気がアップします。太さを均一にして男らしさを強調した口ひげとセットで伸ばすことで、大人っぽい気品が漂うセレブ風の仕上がりに。
スタイル4
頬ひげはビジネスシーンには向きませんが、スーツなどを着用しない職種であれば雰囲気を飛躍的に高める絶好のツールに。輪郭はもちろん印象自体をしっかりと引き締めたり、男らしさがアップするなどいいことずくめ。
スタイル5
上級者になれば、ある程度量と長さを蓄えたスタイルもトライする価値あり。クラシカルなファッションと相性抜群なので、これからの季節にピッタリと合います。頬などをしっかりと整え、清潔感をキープしているのもポイント。
メンズファッション誌の編集部を経て、フリーランスのエディター・ライターとして独立。現在はメンズのヘア及びファッション誌を中心に、幅広い分野のメディアで活動中。
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