ナチュラルカラーを味方に。ベージュのシャツは、こなれた大人の新定番だ
定番色のシャツを持っているなら、次に狙うべきはベージュの1枚。上品かつ爽やかな面持ちで、大人のスタイル格上げに好適です。着こなし術からおすすめ品まで一気に解説!大人のための新定番。ベージュのシャツが着こなしの洒落感アップに効く
ベージュのシャツは持っていますか? もしも持っていないなら、ぜひ買い足してみましょう。おすすめする理由は主に2つあります。1つ目は、ベージュ系のナチュラルカラーが今シーズンのトレンドになっているから。ベージュ自体はもともとメンズファッションの定番カラーでコーディネートしやすい色ですが、現在さらに注目度が高まっているのです。
2つ目の理由は、大人に最適なカラーだから。ベージュは基本的に上品なイメージがあるので、大人っぽいコーディネート作りにぴったりです。品が良いカラーなので合わせるアイテムを選ばず、着こなしやすいのも魅力です。ベージュはトレンチコートやミリタリーシャツなどでは定番ですが、ドレスライクなシャツで取り入れるとちょっと意外性があって新鮮。こなれたムードも適度に漂います。しかも、明るいトーンなら爽やかで軽やか。今こそベージュのシャツをコーディネートに取り入れましょう!
ベージュのシャツを着るならこんなふうに。コーデを成功に導く5つの着こなし法則
実際のところ、ベージュのシャツはどれほどコーディネートしやすいのか。実例をピックアップしてみたので、ぜひ確認してみてください。おすすめしたい5つの着こなしパターンについて解説しますので、気になったコーディネートから挑戦してみましょう!
▼パターン1:ブラックのパンツで引き締めるのが基本テク
ベージュシャツの上品な要素を生かすなら、ブラックのパンツを合わせるのがセオリー。フォーマルなホワイト×ブラックよりも少し柔らかい印象で、ベージュ×ブラックは普段使いにぴったりな配色です。まずは、ベージュのシャツにブラックのパンツを合わせてみるところから始めましょう。
コーデ1
ワイドなシャツを黒いスラックスで引き締めた好例
シンプルなコーディネートですが、シャツをはじめとするすべてのアイテムをワイドなシルエットにすることで今っぽいリラックス感を演出。ベージュ×ブラックのカラーリングがエレガントなので、全体として大人なバランスにまとまっています。スニーカーも黒ですが、アッパーがメッシュで軽やかなイメージ。
コーデ2
ドレス感をアップするならシャツのタックインが得策
ミリタリーテイストのユーティリティシャツをセレクトしつつ、ブラックのスラックスで引き締めたお手本です。ソックスやレザーシューズもブラックで揃え、下半身をクールにまとめているのもポイント。パンツの丈が短めなので、さりげなく軽量感も演出しています。シャツの裾をタックインしてエレガントなニュアンスをさらに強調!
▼パターン2:ジーンズを合わせつつきれいめにまとめるとさらに新鮮
メンズファッションの大定番であるジーンズは、ベージュのシャツとも相性抜群。シャツが上品だからこそ、ジーンズを合わせても大人っぽくまとまります。とはいえ、ダメージ感が強いとアンバランスになることもあるので、加工感の少ないジーンズを選んで落ち着きのあるコーディネートに仕上げるよう心掛けましょう。
コーデ3
今っぽいリラックス感をナチュラルに演出したお手本
開放感のあるオープンカラーシャツを選びつつ、ややルーズなシルエットのジーンズとタンクトップを合わせてリラックス感のあるコーディネートにまとめた好例。どのアイテムもシンプルなデザインで、大人っぽい印象に仕上がっています。足元をレザーシューズでさりげなく引き締めているのもお見事。
コーデ4
シンプルにワイドジーンズを合わせた大人な着こなし
ジーンズを合わせただけの簡単なコーディネートですが、シンプルな着こなしだからこそ大人らしいムードが漂っています。さらに、クセのないコーディネートの中でベージュならではのこなれたムードが引き立っているのもポイントです。パンツはワイドシルエットで幾分リラクシング。今っぽい脱力感のある印象です。
▼パターン3:同系色のブラウンを組み合わせてアーシーかつ上品に
ベージュの同系色に挙げられるブラウンを組み合わせたコーディネートもおすすめ。アースカラーならではのナチュラルなテイストが、トレンド感を一層強調してくれます。相性の良いカラー同士なのでコーディネートがしやすく、落ち着いた雰囲気を自動的にキープできます。
コーデ5
パンツをブラウンにすることで落ち着かせた基本形
ベージュのシャツとブラウンのイージーパンツがメイン。ナチュラルかつ落ち着きのあるコーディネートのベースを固めつつ、インナーとレザーシューズをブラックで揃えて引き締めています。ワードローブにブラウンのパンツがあるなら、すぐにでも実践できる着こなしです!
コーデ6
バイカラー使いでスタイリッシュに仕上げた応用コーデ
ワイドなブラウンのパンツだけでなく、インナーのTシャツもブラウンで統一して全身をツートンカラーのコーディネートに。色数を抑えつつ、Tシャツの裾をタックインすることでスタイリッシュに仕上げているのもポイントです。スニーカーとトートバッグをホワイトで揃え、クリーンなアクセントとして効かせているのも好バランス!
▼パターン4:ホワイトのパンツで明るく爽やかな印象を強調
ベージュの繊細なニュアンスを引き立てるなら、ホワイトのパンツを合わせるのがイチ押し。クリーンかつナチュラルなコーディネートを築くことができます。全体的に明るいトーンのコーディネートになり、挿し色を効かせやすいのもメリット。
コーデ7
モノトーンのスニーカーでシックにまとめるのが常套手段
シンプルなワークシャツにワイドなテーパードシルエットのパンツを合わせたコーディネート。ベージュ×ホワイトの組み合わせで爽やかなイメージを確保しつつ、ブラックの名作スニーカーを合わせて適度に引き締めています。この好例のように、メインのカラーリングを生かしたいならモノトーンの定番スニーカーを合わせるのがおすすめ。
コーデ8
アクセントカラーのインナーで個性を加味
ミニマルなシャツジャケットとスラックスがスタイリングの主役。どちらもゆとりのあるシルエットで、リラクシングなムードが漂っています。インナーのTシャツで淡いブルーを挿し、爽やかなイメージを強調しているのも見逃せないテクニック。足元はヘビーな印象のブラックですが、サンダルなので軽やかに仕上がっています。
▼パターン5:セットアップを使ったベージュのワントーンスタイル
最近は、シャツを含むセットアップも増えています。ベージュのシャツを起点とするセットアップを着こなせば、ベージュが持つ魅力を思い切り強調することが可能。コーディネートが簡単にキマるので、ベージュのシャツと同素材のパンツを揃えておくのがおすすめです。
コーデ9
ベージュシャツを含むセットアップスタイルのお手本
キュプラをブレンドした滑らかな生地のシャツ&イージーパンツがコーディネートの主役。上品な色味はもちろん、ソリッドな素材感もエレガントなムードを放っています。インナーにペールトーンのオレンジを合わせることで個性も加味。淡いトーンがメインで爽やかな印象ですが、黒いスニーカーで落ち着きもプラスしています。
コーデ10
シャツ・パンツ・ジャケットの3点でベージュの魅力を主張
吸水速乾や遮熱といった効果を期待できる高機能生地、シェルテックを使ったセットアップを着用。シャツ、スラックス、テーラードジャケットがすべて同じ生地で作られているスリーピースタイプで、立体的なワントーンスタイルを築いています。インナーとスニーカーを明るいトーンにして、バランス良く抜け感をプラス!
大人コーデによく似合う。ベージュのシャツおすすめ10選
ここまででベージュ色のシャツがいかに大人に最適で、取り入れやすさも抜群ということがわかっていただけたのではないでしょうか。それならば、あとはお気に入りのベージュシャツを見つけるだけ! すぐに買えるおすすめアイテムをセレクトしたので、ぜひ参考に。
アイテム1
『ソフネット』スコーピオン ベーシック ボタンダウンシャツ
スタンダードなスペックのボタンダウンシャツも、ベージュならマイルドで新鮮。素材はコットン100%で、高密度のタイプライタークロスが洗練されたイメージです。スコーピオンのアイコン刺繍がワンポイントとして主張し、『ソフネット』であることをさりげなく物語っているのも魅力的。
アイテム2
『サイベーシックス』別注ボタンダウンシャツ
こちらは、左胸のポケットにブランドを象徴するサイのアイコンをレイアウト。オックスフォード生地を用いた定番的ボタンダウンシャツですが、ベージュなのでどこか新鮮なムードです。小襟のスタイリッシュな首周りは、『ユナイテッドアローズ』の別注ならでは。第一ボタンまでしっかり留めても、適度な余裕が確保できるように設計されているのもポイントです。
アイテム3
『ティーケー タケオキクチ』TRレギュラーカラーシャツ
大きめなシルエットを採用したレギュラーカラーの1枚。フレンチフライのミニマルな面持ちが、ベージュ特有の上品なムードを引き立てています。その半面、白いボタンがクリーンなアクセントに。ポリエステルにレーヨンをMIXしたマテリアルは、フラットな生地感でドレープが美しく、エレガントな雰囲気が漂っています。
アイテム4
『アイテムズ アーバンリサーチ』レーヨン混 両ポケオープンカラーシャツ
両胸の大きなポケットがアイキャッチになっているデザインが独特。オープンカラーの首周りも、カジュアルなリラックス感を打ち出しています。レーヨンにナイロンをブレンドした生地は、ソフトな触感と高い耐久性を両立。マットな質感がこなれたムードを醸し出してくれます。
アイテム5
『チャオパニックティピー』ルー フィッシングシャツ
こちらも胸ポケットが特徴的ですが、モチーフはフィッシングシャツ。マチのある立体的なポケットや、D環付きストラップをはじめとする機能的ディテールが、デザイン上のアクセントとしても効いています。ポリエステルとナイロンの混合素材は、サラッとしたタッチ。吸汗速乾性、UVカットなどの機能も備えています。
アイテム6
『ブラックレーベル クレストブリッジ』ヨークチェックリネンシャツ
ブランドを象徴するクレストブリッジチェックの柄をヨーク部分にあしらったデザインが独創的。スモーキーなベージュの色味が上品なので、これくらいの遊び心があっても品良くまとまっています。ベージュのシャツは無地だけでなく、タータンチェックなどのトラッドな柄が入ったタイプを選んでも大人っぽく着こなせます。
アイテム7
『ジャーナル スタンダード』トリアセ SL バンドシャツ
ここ数年で定番として認知されてきたバンドカラーシャツも、ベージュならさりげなく新鮮。特にこのシャツの色味は品格を感じさせるので、幅広いコーディネートで着回せます。トリアセテート混の平織り生地はリネンに近い風合いで、ドライかつソフトな触感。今っぽいビッグシルエットを採用しているので、カーディガン感覚で羽織ることもできます。
アイテム8
『ナノ・ユニバース』エントリーレギュラーBDシャツ 7分袖
スタイリッシュなニュアンスのボタンダウンカラーシャツは、ベーシックに見えて袖が7分丈。手首周りに開放感があり、暖かい季節に持ってこいのデザインです。落ち着きあるベージュの色味に加え、ポリエステルにレーヨンをブレンドした生地感も上品で大人顔。合わせるパンツを選ばず幅広く使えます。
アイテム9
『アーバンリサーチ ドアーズ』パナマドビー7分袖シャツ
こちらはレギュラーカラーの7分袖シャツ。明るいトーンのベージュが持つ軽やかなイメージを半端丈の袖が強調しています。生地はコットン100%のパナマドビー。奥行きのある質感で、ベージュならではのこなれたニュアンスが拡大しています。リラックスしたムードも感じられ、今っぽさを簡単に醸成することができます。
アイテム10
『グリーンレーベル リラクシング』CSN TR タイプライター バンドカラー 7分袖 シャツ
バンドカラーと7分袖を採用した1枚は、シャツとしてはややカジュアルなイメージ。だからこそ、多彩なコーディネートが楽しめるデザインです。レーヨン、ポリエステル、ポリウレタンを組み合わせた生地は、ソフトなタッチと微光沢が特徴。ベージュの色味とともに上品なムードを放っています。シルエットは適度にルーズで余裕があり、気軽に羽織るだけで今どきなリラックス感が漂います。
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60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者
平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。