3万円で手に入る贅沢。クラブ・ラ・メールの機械式時計がハイコスパ過ぎる
約3万円という手の届きやすい価格でありながら、デザイン性に優れた本格的な機械式時計を送り出す国産ウォッチブランド『クラブ・ラ・メール』の魅力を掘り下げます。機械式時計を持つ喜び、3万円から。『クラブ・ラ・メール』のコスパに驚く
『シチズン』が手掛ける機械式時計ブランド『クラブ・ラ・メール』が誕生したのは1984年のこと。当時のトレンドであったトラッドなデザインを取り入れた腕時計は人々を魅了し、10年近くにわたって販売されていました。その後ブランドは一旦休止したものの2016年、20年ぶりに復活。現在では“手の届く機械式時計”というコンセプトのもとで、上質な作りと高い機能性を備えながら2~3万円台という価格帯を実現した自動巻きウォッチを提案しています。
特徴的なのは、海を意味する“ラ・メール”の名の通り、ブルーをアクセントとして効かせながらも落ち着きのある印象に仕上げたデザイン。リーズナブルながらも大人のスタイリングによく似合うモデルを取り揃えています。
裏からも表からも。ムーブメントを楽しむ『クラブ・ラ・メール』
『クラブ・ラ・メール』は機械式時計であることにこだわったブランド。そのためどのモデルの裏蓋も、ムーブメントの動きを見て楽しむことができるスケルトン仕様となっています。ブランドロゴが刻印されたルーター下のムーブメントには、波状の輝きを放つコート・ド・ジュネーブの装飾をオン。同価格帯の機械式時計ブランドには装飾無しのプレーンなモデルも多い中、コンセプトをしっかり反映した意匠といえるでしょう。
ムーブメントは世界の“MIYOTA”。機能的にも価格以上
機械式時計の心臓部ともいえるムーブメントは、信頼の日本製。国内の自社工場で一貫生産している『シチズン』傘下のエボーシュブランド『ミヨタ』のモノを採用しています。ETA社によるスウォッチグループ以外へのムーブメント供給停止宣言以来は特に評価が高まっているメーカーであり、その精度や耐久性はお墨付き。メンテナンス性の高さもポイントです。そんな優れたムーブメントを搭載した機械式時計が3万円前後で手に入るだけでも実にお得感があります。
スマート顔からクラシックな1本まで。今買える『クラブ・ラ・メール』
スペック、ルックスともにプライス以上の魅力を持った『クラブ・ラ・メール』ですが、ベルトの素材やダイヤルカラーの異なるモデルが多数ラインアップされています。クラシックで普遍的ゆえに、オン・オフともに活躍してくれる同ブランドの腕時計。1本押さえておいて損はないでしょう。
1本目
BJ6-011-71
海をイメージしたネイビーカラーのダイヤルに、海中に差し込む光をイメージしたサンレイ仕上げを施した1本。インデックス、針、ケース、そしてブレスレットまですべてシルバーのステンレススチールで統一することで、ビジネスシーンでも通用する高級感溢れたデザインに仕上げられています。
2本目
BJ6-020-10
ゴールドのケースに、クロコの型押しを施した革ベルトの組み合わせがクラシカルな雰囲気を醸し出しています。12時位置のローマンインデックスと針に海をイメージしたブルーを取り入れることで、アクセントとしているのもポイント。38mm径というサイズも汎用性抜群です。
3本目
BJ6-011-11
シルバーカラーのケース&ブレスにホワイトのダイヤルという組み合わせが、フォーマルなシーンにもフィットする清潔感を演出します。『クラブ・ラ・メール』の特徴であるブルーの挿し色は、12時位置のインデックスと秒針にさりげなく取り入れられています。
4本目
BJ7-077-30
ブランド誕生から35周年を記念して作られた、リミテッドモデルがこちら。ステンレススチールケースに施されたいぶし仕上げが特徴的で、新品にして抜群のアンティーク感を醸し出してくれます。ダイヤルにはブランドメッセージである“Noli Metuere(恐るる事なかれ)”の文字が書かれています。
5本目
BJ7-018-71
航海をイメージした深みのあるネイビーダイヤルが、小窓から見えるムーブメントの存在感をさらに際立たせています。エンボス加工された立体的なローマンインデックスも高級感たっぷり。裏蓋もスケルトンになっており、日本製ムーブメントの動きを堪能できます。
6本目
BJ7-018-51
全体の印象をクールに引き締めるブラックのダイヤルを採用した1本。ムーブメントの動きが見える7時位置の小窓にブルーの縁取りをするなど、細かな装飾が見て取れます。他にも秒針などでブルーを取り入れることにより、ブランドらしいこだわりを主張しています。
7本目
BJ7-077-32
ゴールドカラーのケースとインデックス、アイボリーカラーのダイヤル、そしてブラウンのレザーベルトの組み合わせが暖かみのある表情を生み出しています。こちらも針や小窓の縁取りでブルーを取り入れることで、トラッドテイスト満点なデザインの中に若々しさを演出。
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男性ライフスタイル誌「Free&Easy」の編集に8年間携わり、2013年にフリーランスの編集・ライターとして独立。紙媒体・WEB媒体を問わず、メンズファッション、ライフスタイルに関する記事を執筆しているほか、アパレルブランドのカタログやWEBビジュアルのディレクションも手がける。