ポロシャツの原点。ラコステのL1212が愛され続ける理由とは
ポロシャツの定番ブランド『ラコステ』。誰でも着られるシンプルさとデザインの豊富さが魅力です。なかでも支持率が高い「L1212」、その特徴とスタイリングを解説します。改めて再確認。『ラコステ』の名作ポロシャツ「L1212」とは
この世のポロシャツは、『ラコステ』の「L1212」がなければ生まれていないと言っても過言ではありません。フランスのテニス選手であり優れた発明家でもあったルネ・ラコステ氏により、プレー時に動きを阻害せず紳士のスポーツとしての品位は保てるようにと開発されたテニスウェアが始まりです。それまで布帛シャツ一辺倒だったテニス界に衝撃をもたらした鹿の子素材を継承しつつ、時代によってマイナーチェンジを繰り返しながらそのオリジンたるオーセンティックなルックスを維持し続けてきました。
『ラコステ』の名作のポロシャツ「L1212」の魅力とは
数十色にもわたるカラーバリエーションがあることや、長らく多くの人に愛されてきた歴史もまとめて「L1212」の魅力。ですがなんといっても、トレンドを問わず多様なコーディネートに合わせられる普遍的なデザインが最大の長所でしょう。フレンチカジュアルからヒップホップまで合わせられるシャツといわれているほど、汎用性が高いのです。
体型にフィットする日本企画と当時を忠実に再現した祖国モデル
日本で流通している「L1212」にはフランス企画版と日本企画版の2種類があり、それぞれのメリットがあります。それぞれのポイントを考慮して、より自分のワードローブに馴染むお気に入りの1枚を見つけましょう。
日本企画の「L1212」
日本人男性の体型に合わせた、スリムタイプとして流通している日本企画。他国のサイズ規格にはないSSサイズもあり、細身で小柄な方にも対応しています。ヘザーやメランジといった渋めのカラーまで幅広く用意されており、発色性が高く洗濯を繰り返しても経年変化が少ない高品質さが特徴です。
フランス製の「L1212」
90年代なかばにコストカットのために1度休止されたフランス製ですが、2014年に復活しました。ネームタグも日本製とは異なり、1970~80年内にフランスで生産していたものを使用。ややラフな風合いが特徴で、洗濯を繰り返すことで経年変化が楽しめるのが魅力です。
『ラコステ』の「L1212」を取り入れたコーデスナップ
長年の人気と信頼をもつ「L1212」。合わせられるコーディネートの幅広さが自慢ですが、定番ゆえにちょっとしたスパイスを取り入れた着こなしが大切です。ビジネスライクなシーン、普段のカジュアルシーン両方で大活躍の1枚を、ここにある着こなしを参考に自分流に合わせてみましょう。
▼パターン1:「L1212」をきれいめに取り入れた着こなし
デートやビジネスシーンで取り入れれても、持ち前のクリーンさでそつなくこなしてくれる「L1212」。かっちりとしたブロードシャツよりも涼やかで動きやすい『ラコステ』のポロシャツは、1枚といわず色違いで何枚でも欲しくなりそうです。
コーデ1
初夏を感じさせるツートーンでデート向けのクリーンカジュアルを
爽やかさ漂うネイビーの「L1212」と同じくネイビーのボーダーカーデの組み合わせが初夏にぴったりです。サイズ感はジャストサイズがキモ。清潔感もあるのでデートコーデにも向いています。ライトブルーのパンツをロールアップした足元には、素足にデッキシューズを合わせて程良い抜けをプラス。
コーデ2
ショーツスタイルもシックに仕上がる
ウインドウペン柄のトラッドなショーツを合わせてモノトーンカラーで仕上げた、クラシックリゾートコーデ。ブラックの「L1212」の洗練された空気によりあくまで大人っぽく構築できます。ツヤ感のあるスマートなコブラヴァンプで子供っぽく見えないようグッと引き締めつつ、胸元のロゴマークをさりげない挿し色として活用。
コーデ3
ボーダーの肩掛けで、軽快な印象をメイク
ポロシャツとハーフパンツの着こなしを、カーディガンの肩掛けでエレガントに仕上げています。1枚でサラッと着られるポロシャツですが、たまにはこんなアレンジしてみるのも良いですね。清廉なホワイトではなく、淡いサックスブルーを選ぶことで着こなしに柔らかさとやさしさをにじませています。
コーデ4
変化球の前開きタイプで、ビズコーデを涼やかに
開襟衿タイプの別注「L1212」をビジネスシャツの感覚で着用し、た爽やかなクールビズコーデ。ネイビーカラーをレザーバッグで拾い統一感を高めながら、ライトグレーのセットアップで夏らしい明るさを足しました。
コーデ5
白×黒でも単調に見せないボーダー使い
ボーダーパターンの「L1212」は『シップス』の別注アイテム。襟元や裾にブラックのラインを入れることで、白パンを合わせた清廉なコーデながらグッと引き締まった印象になっています。革靴を合わせることで、よりかっちりとした空気を強めています。
▼パターン2:「L1212」をカジュアルめに取り入れた着こなし
普段の生活シーンで活躍しそうな、サッとラフに取り入れてみたコーデを紹介。先輩との飲み会や、友達とのちょっとしたお出掛けなどで注目されそうな着こなしをご紹介します。アウターやボトムスも幅広く合わせられそうです。
コーデ1
濃食コーデに白Tレイヤードで抜けを
全体的にダークトーンでまとめたシンプルなコーデですが、襟元から覗かせた白Tシャツや足元のサンダルでハズすことでこなれ感を漂わせています。クリーン一辺倒になりがちな濃色コーデですが、ポイントポイントで色を抜くことで程良く力の抜けた着こなしが可能になります。
コーデ2
一見高難度な赤は、さらなる色の掛けあわせで攻略
インパクトの強い赤の「L1212」もハーフパンツを合わせればこんなにカジュアルに。ブルーのトングがアイキャッチとなるビーチサンダルを履くことで、よりポップに仕上がっています。初夏のリゾートにぴったりの着こなしですね。
コーデ3
発色の良いブルーにイエローのマッチングが好相性
鮮やかなブルーのフレンチラコステがまぶしい、夏のアクティブコーディネート。プロデューサー巻きしたイエローのチェックシャツが、ブルーとの補色効果で開放的な印象を醸し出しています。あくまで軽快に見せるべく、足元はローカットスニーカーを。
コーデ4
カラーポロは肩掛けで面積を抑えるのもテクの1つ
美しいエメラルドグリーンの「L1212」は遠目にも存在感バツグン。さらにメリハリの効いたボーダーカットソーを肩に巻くことで、その色味を落ち着かせつつ爽やかさをプラスしています。ボトムとシューズでその色を拾って統一感もバッチリ。
コーデ5
普遍的だからこそ、個性の強いアイテムとのバランサーに
印象的なパッチワークパターンのショーツを、ホワイトの「L1212」で爽やかに落ち着かせた好例。足元をブラックの革靴で引き締めつつ、ストローハットで夏らしいリゾートテイストを両立させている点もGOODです。
ウェア・コーデ
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近間 恭子
2020.05.28
スニーカー・シューズ
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handbag編集部
2019.07.29
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handbag編集部
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国内外問わず旅行が大好きなアウトドア系ライターです。ファッションで好きなジャンルやバッグやシューズ、ストールなどのアイテムで、好みは海外ブランド寄りです。