気温25度の日は、どんなコーデで何を着る? 服装選びのハウツー
コーディネートの大きな指針となるのがその日の気温。では、25度の日はどんな服を選べば良いのか。メインとなるアイテムを提案しつつ、実例とともに着こなしを解説します!暑い? 涼しい? 肌寒い……? 25度ってどのくらいの気温?
気温が25度を超えた日は「夏日」と呼ばれます。つまり、25度は夏の暑さ。最近は30度超えの「真夏日」や35度超えの「猛暑日」も珍しくないので、25度だと少し涼しいと思うかもしれませんが、しっかり夏といえる気温です。もちろん、前日との比較などで体感気温は変わりますが、夏や、それに近い晩春・初秋の気温だと思って間違いありません。おおまかにいうと、5月~9月くらいの気候がこれにあたります。
同じ25度でも、「最高気温」か「最低気温」かで最適な服装は変わります
25度が夏の暑さといっても、それがその日の「最高気温」なのか「最低気温」なのかによって状況は大きく変わります。最高気温が25度ということは、最低気温は20度を下回ることもあります。時間帯にもよりますが、朝や夜に屋外にいる予定なら、最低気温も意識した服装にすべきです。また、最低気温が25度なら、その日は真夏日になる可能性が高いはず。そうなると文字通り真夏の服装が適切となります。考えすぎる必要はありませんが、これから紹介する具体的なコーディネートを参考に、最適な着こなしを構築してみてください。
最高気温25度なら、長袖トップスを活用。薄手のシャツやロンTをサラッと着る
その日の最高気温が25度という予報なら、薄手の長袖トップスをサラリと着るくらいがちょうどいいでしょう。少し上品にまとめたいなら薄地のシャツ、カジュアルに仕上げたいならロングスリーブのTシャツを選ぶのがおすすめです。どちらを着こなすにしても、少しゆったりしたサイズをセレクトし、リラックス感を演出すると今っぽいコーディネートに仕上がります。
▼「薄手シャツ」を使った、最高気温25度の着こなしサンプル
生地が薄めのシャツはかなり便利。ゆったりしたサイズ感を選んでも品良く映り、温度調整も簡単だからです。暑くなったら袖をまくったり、フロントのボタンを開けたりして調節しましょう。
最高気温25度のコーデ1
ベーシックな白シャツを、今っぽく着こなした基本形
いたってベーシックな白いシャツですが、少し大きめのサイズを選ぶことで今どきなリラックス感を醸成しています。アンクルカットのテーパードパンツとシンプルなスリッポンを黒で統一し、カジュアルだけど落ち着きのある無造作なモノトーンスタイルに仕上げているのも見事です。
最高気温25度のコーデ2
バンドカラーシャツでキメすぎないスタイルを構築
上品だけどキメすぎない……そんなバランスで人気を集めているのがバンドカラーシャツです。ここではソフトなシャンブレー生地のシャツを選びつつ、スニーカーとともにホワイトを効かせて清潔感のある着こなしにまとめています。スタイリングのアクセントとしてショルダーバッグを活用しているのもポイント。
最高気温25度のコーデ3
裾をタックインすることでさりげなく品格アップ
爽やかに演出するなら、明るいトーンのシャツがおすすめ。ここではライトグレーのシャツを選んでいます。リラックス感のあるビッグシルエットをセレクトしつつ、パンツにインすることでルーズなムードを軽減。今どきなニュアンスのコーディネートに仕上げています。ブラックのパンツ&バッグで引き締めたバランスも巧妙!
最高気温25度のコーデ4
アウター感覚でシャツを羽織れば温度調整も簡単!
ブルー系カラーのシャツは清涼感たっぷり。この着こなしでも、サックスブルーのストライプ柄シャツが爽快なイメージを放っています。大きめのシルエットを選んでアウター風に羽織っているのもポイント。シャツと体のあいだに空間が生まれて風通しが良くなるうえ、暑くなってもシャツが脱ぎやすく、すぐにTシャツ1枚になることが可能です。
最高気温25度のコーデ5
カラーリングで大人なムードを演出したお手本
ここ数シーズン人気のオープンカラーシャツは開放感や男っぽさが特徴ですが、定番カラーの無地を選べば適度に上品。ここでは気品あるベージュをセレクトしています。同系色のパンツで品良くまとめつつ、インナーとシューズを黒で揃えてシャープ感も加えているのがポイント。大人なカジュアルスタイルの見本といえるバランスです。
最高気温25度のコーデ6
色選びが秀逸なサンダル先取りコーデ
25度を超えれば出番が増えてくるサンダル。シャツを合わせれば着こなしがカジュアルに偏り過ぎることなく、大人らしいきちんと感をキープ可能です。ここでは全身を上品なブルー系でまとめつつ、足元のみベージュを選択。さりげなくサンダルの存在感を際立たせています。プルオーバーシャツのフロントを全開にして清涼感を獲得したのも技あり。
▼「ロンT」を使った、最高気温25度の着こなしサンプル
ロングスリーブのTシャツは、デザインによって印象が大きく変わります。そのため、アイテム選びが重要。どんなテイストのコーディネートを目指すのか明確にしてロンTをセレクトするのが原則です。
最高気温25度のコーデ7
シンプルでスマートな大人っぽい着こなしの基本形
白い無地のロンTがメイン。シンプルなデザインに加え、上質な生地感もTシャツらしからぬ品格を放っています。全身のシルエットをややタイトめにまとめることで、スマートな雰囲気を強調。一見ベーシックなコーディネートですが、スラックスをダークグリーンにすることでさりげなく個性を加味しています。
最高気温25度のコーデ8
タックインして上品かつ爽やかにまとめた好サンプル
ブルーの長袖Tシャツが何とも爽快。色落ちしたジーンズや白いウエストポーチも爽やかなイメージを拡大しています。Tシャツのサイズ感も絶妙で、オーバーサイズを選ぶことで今どきなリラックス感を演出。その一方、裾をパンツにタックインしてだらしない印象を払拭しています。新鮮だけど大人っぽい、絶妙なバランスの理想的コーディネートです。
最高気温25度のコーデ9
袖プリントのロンTで大人なストリートスタイルを構築
ストリートライクなプリントが袖などに入ったロンTも人気が継続。そんなタイプを着こなすには、他のアイテムをシンプルにしてトータルバランスで大人っぽくまとめるのがセオリーです。このコーディネートでは、キャップとサンダルをブラックで統一して引き締めているのがポイント。ワイドなパンツが今っぽいムードを高めています。
最高気温25度のコーデ10
カラーリングで個性を打ち出した上級者スタイル
モノトーンやブルー系がロンTの定番カラーだからこそ、他のカラーを選ぶだけで新鮮なイメージを演出できます。ここで選んでいるのはフェード感のあるピンク。さらに、パンツも同じ赤系のボルドーにすることで、個性のあるカラーコーディネートにまとめています。全体的にゆとりを感じさせるシルエットですが、足元のローファーで品格ある大人な印象に。
最高気温25度のコーデ11
レイヤードスタイルをモノトーンでまとめてモダンに
ロンTはレイヤードがしやすいのも大きな魅力。Tシャツを重ねることで旬なストリート調のスタイリングを構築することができます。ただし、ラフになりすぎたり子供っぽく見えたりしがちなので、カラーリングで大人っぽくアレンジする必要があります。この着こなしでは、全身をブラック&ホワイトでまとめてシックに仕上げています。
最高気温25度のコーデ12
旬のアイテムを組み合わせて今っぽく
ロンTの強みは、さまざまなアイテムと組み合わせられること。旬アイテムとして注目を浴びるアウトドアベストを合わせれば、トレンド感と優れた収納力を一挙両得! アウトドアシーンにもうってつけです。
最低気温25度なら、真夏の装いでOK。半袖のTシャツ&ポロシャツの出番!
1日中25度以上の日は、まぎれもなく真夏。半袖のTシャツかポロシャツに活躍してもらうしかありません。ラフになりすぎないように着こなして大人っぽくまとめるのが大前提。そのためのテクニックを実例とともに解説します!
▼「Tシャツ」を使った、最低気温25度の着こなしサンプル
Tシャツを使った真夏のコーディネートはどうしてもラフになりがち。Tシャツは無地を基本としつつ、全体もシンプルにまとめるよう心掛けましょう。今なら、人気が続いている白の無地Tを軸にすれば間違いナシ!
最低気温25度のコーデ1
シンプルでおしゃれな今っぽいスタイルの基本形
Tシャツは最近のスタンダードとなっているホワイトの無地。そこにジーンズとスニーカーを合わせただけのコーディネートですが、リラックス感のあるシルエットが今どきな雰囲気を放っています。シンプルなチェーンネックレスで首元にさりげなくアクセントを加味しているのもおしゃれな印象を後押し。
最低気温25度のコーデ2
ロゴTを選びつつ、全身黒のワントーンでクールな印象に
フロントに大きなロゴが入ったスポーティなTシャツが主役。それなのにシックにまとまっているのは、全身をブラックのワントーンで揃えているから。サングラス、ミニバッグ、時計、ビーチサンダルといった小物まで黒ベースで徹底して効果を高めています。スリムなテーパードパンツとTシャツのタックインで大人な品の良さを上乗せ。
最低気温25度のコーデ3
無地T×ショートパンツは小物で変化をつける
シンプルな無地Tがコーディネートのメイン。トレンドを意識して若干大きめサイズをチョイスし、さらにショートパンツでリラックス感や開放感を演出。上質感あるスエード素材のサンダルを選び、大人っぽいけどリラクシングという、絶妙なバランスで装いを締めくくっています。フロントに垂らしたサコッシュが今っぽさに拍車をかけています。
最低気温25度のコーデ4
レイヤードでコーディネートに立体感を
マンネリになりがちな夏コーデにはレイヤードスタイルが有効。カーキとブラックの定番合わせにホワイトを差し入れることでコーディネートに抜け感が生まれ、一気にこなれた印象に。サコッシュやシューズをブラックに統一することで大人っぽさも演出しています。
▼「ポロシャツ」を使った、最低気温25度の着こなしサンプル
爽やかな品格を備えているのがポロシャツの魅力。そのため、どんなパンツでも大人っぽいコーディネートに仕上がります。上品なパンツでポロシャツの魅力を増幅するか、パンツで着崩すMIXスタイルを構築するかは、気分やシーンに合わせればOK!
最低気温25度のコーデ5
全身をスマートにまとめたポロシャツスタイルの基本形
オンでもオフでも使える上品なポロシャツスタイル。スマートなスキニーパンツを合わせることで、ポロシャツ特有の品の良さを拡大しているのがポイントです。ここでは品格あるレザーシューズを合わせていますが、オフならあえてサンダルを合わせ、抜け感を加味するのもおすすめ。
最低気温25度のコーデ6
ネイビー×ホワイトの配色を活用した爽快な装い
暑い日だからこそ、見た目だけでも涼しげにまとめたいもの。ネイビーとホワイトの爽快なコンビを活用すれば、涼感あるコーディネートを築くのも簡単です。ここではネイビーのポロシャツをセレクト。パンツ+スニーカーを白で揃え、爽やかなカラーパレットを構築しています。上品になりすぎないよう、ジョガーパンツでスポーティに着崩したバランスには脱帽!
最低気温25度のコーデ7
ポロシャツ×ショーツは、大人にとって真夏の定番コーデ
爽やかで品の良いポロシャツが主役なら、ショートパンツを選んでもラフになりすぎず、自動的に大人なムードにまとまります。そんな「ポロシャツ×ショートパンツ」の方程式を採用しつつ、色のセレクトでさりげなく個性を主張。ブラックをベースにしつつベージュを挿したカラーリングが、クールなのにこなれ感もある印象を放っています。
最低気温25度のコーデ8
素材選びと色で魅せる大人マリンスタイル
上品なホワイトのポロシャツに淡いブルーのインナーをレイヤード。ストライプパンツとネイビーのスニーカーを合わせてマリンスタイルを構築。パンツとスニーカーはともにリネン製で、着用感だけでなく見た目にも涼しさを感じさせるコーディネートに仕上がっています。
ウェア・コーデ
気温20度の日の服装回答集。真似したくなるおすすめコーディネート20選
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Hiroshi Watanabe
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山崎 サトシ
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山崎 サトシ
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60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者
平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。