アイスブレーカーの服で知る、メリノウールの魅力。狙い目のアイテムは?
天然素材でありながら優れた機能性と着心地を備えるメリノウール。その強みを熟知する『アイスブレーカー』が放つ逸品は、冬のコーデをより快適なものへと導いてくれます。メリノウールにこだわるアウトドアウェアブランド『アイスブレーカー(Icebreaker)』
『アイスブレーカー(Icebreaker)』はニュージーランドでジェレミー・ムーン氏が設立したアウトドアウェアブランド。最大の特徴と言えるのが、ハイテク素材をメインにするのではなく、天然繊維であるメリノウールを使ったアイテム開発にこだわっている点です。そのきっかけは1994年のこと。ガールフレンドの紹介でメリノウール農家と知り合ったジェレミー氏は、そこで手渡されたメリノウール素材のTシャツのクオリティの高さに驚き、たちまち虜に。以降、メリノウールが持つ魅力と可能性を探ることになっていきます。
当時のアウトドアウェアは化学繊維が主流で、メリノウールに興味を持つブランドは少ない時代でした。しかし、ジェレミー氏はフィールドでテストを行うなかで、着心地や機能性が非常に優れたモノであると確信。メリノウールを使用した、アウトドアでも街でも快適なアイテムを豊富に展開することで『アイスブレーカー』は成長を遂げていきます。
『アイスブレーカー』が見いだす、メリノウールのメリット
そもそもメリノウールとは、メリノ種の羊から採取できる高品質ウールのこと。『アイスブレーカー』では、ニュージーランドにある標高約1800mの南アルプスでのびのびと育てられたメリノ種羊の原毛を使用。夏は気温35度、冬はマイナス20度と極めて寒暖差の大きい環境で暮らすメリノ種羊から採取されるメリノウールは、非常に優れた保温性と湿度調節性を有しています。また、南アルプス産メリノは繊維が長く強いので、耐久性も高水準。さらに、天然の抗菌効果まであるんです!
街でも外遊びでも重宝。ベーシックで合わせやすいデザインが魅力
『アイスブレーカー』のアイテムの多くは、メリノウールが持つ上質さを生かしたベーシックなデザインを採用。アウトドアシーンは言わずもがな、普段のタウンユースに取り入れても違和感はまったくありません。さらに、同ブランドが使用するメリノウールは太さ17~19ミクロンという世界最高クラスのスーパーミクロファイバー。なので肌に優しく、長時間着用してもストレスがかかりません。きっと毎日でも着たくなるはずです。
素材を堪能する『アイスブレーカー』のおすすめアイテム
ここからは極上のメリノウールを使ったプロダクトをご紹介。どれもシンプルかつ洗練されたデザインで、あらゆるシーンで強さを発揮してくれること間違いなしです。なお、『アイスブレーカー』のアイテム同士は重ね着の相性が良く、レイヤリングすることで1枚1枚の層の間に空気の層ができて暖かさが増すというメリットがあります。ここでは、レイヤーごとに紹介していきます。
▼1:ベースレイヤー&ボトムス編
まずは直接肌に触れるアイテムである、カットソーなどのベースレイヤーとボトムスからピックアップ。どれもかさばることなく、かつ心地良い肌触りに仕上げられているので、日常的に重宝します。
アイテム1
テックライトロングスリーブポケットクルー
天然の温度調節機能があり、夏は涼しく冬は暖かいメリノウール。そこにナイロン素材をMIXすることで、強度を向上させています。薄手で着こなしやすく、そのうえ嫌なチクつきも皆無なので素肌にまとうには最適と言えるでしょう。胸元にはポケットを装備。
アイテム2
テックライト ショートスリーブ ポロ
レギュラーフィットのシンプルなポロシャツ。ニュージーランドの契約農家で育てられたメリノウールをナイロン芯に巻きつけた、コアスパン糸を使って仕立てています。洗濯機でイージーに洗えるうえ、匂いにくい特性もあるので多少汗をかいても気になりません。
アイテム3
テック メリノ スラックス
メリノウール×ライクラの快適スラックスゆえに、アクティブな場面でも楽に動き回れること間違いなし。もちろん、街でのカチッとしたジャケットコーデにも対応。生地に防縮加工を施してあるので、洗濯機で洗濯してもシワがつきにくいユースフルなアイテムです。
アイテム4
ジョガーパンツ
全シーズンに対応する中厚手スウェットのパンツ。ジムトレーニングやリラックスタイム、ちょっとした買い物などシーンを問わず活躍する汎用性の高いアイテム。ドローコード式ウエストで脱着しやすく、ライクラ混のためストレッチ性も抜群です。
▼2:ミッドレイヤー編
ベースレイヤーとアウターレイヤーの中間着となるのがミッドレイヤー。寒さが厳しくない秋口はスタイリングの主役となり、真冬になればインナーとして活躍します。
アイテム5
シェアラー クルー セーター
メリノウール100%のクルーネックニットは、ハイゲージ仕様で品行方正な顔つき。襟ぐりと袖口、裾をリブにしてさりげないデザイン性を持たせているのも特徴です。なお、デリケート洗いであれば家庭での洗濯にも対応。
アイテム6
クールライト カーディガン
メリノウールの特徴である汗冷えしにくい利点を生かしたクールライト素材のカーディガン。クーラーが苦手な人や、朝夕肌寒い日の細やかな体温調整に使える便利なアイテムです。余計な装飾を省いたミニマルなルックスだから着回し力も優秀!
アイテム7
リアルフリース プルオーバー
メリノウールを肌触りの良い裏起毛のフリース状に仕上げたリアルフリースシリーズより、プルオーバーパーカーがお目見え。シンプルゆえ、さまざまなボトムスとも相性抜群です。裏起毛のフードをあえて小さめに設計することで生地と肌との密着性を高め、首まわりの防寒性を向上させている点も見逃せません。
アイテム8
150 ゾーン ロングスリーブ ハーフジップ
伸縮性と通気性に優れる薄手のメリノウールをベースにしたオールシーズン仕様のハーフジップ。体にフィットしながらも動作はスムーズに行えるので、登山やトレイルランニングなど激しい動きにもフレキシブルに対応可能です。
▼3:アウターレイヤー編
重ね着の1番外側に位置するアウターレイヤーに求められるのは、内側の快適さを維持しつつしっかりと寒さをガードすること。ハイクオリティなメリノウールを使った『アイスブレーカー』の逸品なら、それらを叶えてくれます。
アイテム9
エインズワース ライナー ジャケット
シャツやハイゲージニットなどの上から羽織って品のあるコーデが楽しめるノーカラージャケット。保温性に優れるメリノロフトを中綿に使用しているので寒い季節もお任せ。汚れや雨に強い撥水加工を生地にセットするなど、アウトドアウェアで培ったテクニカルな技術が取り入れられている点もさすがです。
アイテム10
ブライアー フーデット ジャケット
表地は堅牢なナイロン素材を、裏地は吸湿性のあるメリノウールを使用。身体から発生する湿気を逃がしにくいナイロンの短所をメリノウールで補うという、両者の特徴を生かした軽い着心地のジャケットです。前面にスナップ留めの大判フラップポケットを設置。雨やホコリから中身を守ってくれます。
▼4:アンダーウエア編
毎日身に着けるものだからこそ、極上の素材で過ごしたいというもの。ラストは、メリノウールが備える消臭機能や吸湿速乾機能をフル活用できるアンダーウエアをご紹介します。一度着たら病みつきになること間違いなし!
アイテム11
アナトミカ ボクサーパンツ
メリノウール特有の優しい肌触りや消臭機能はアンダーウエアに最適。ナイロン芯にメリノウールを巻き付けたコアスパン糸を使用することで摩耗や引き裂きに対する強度を向上。日々の洗濯による生地の劣化を防ぎます。
アイテム12
ファインゲージ クルーソックス
メリノウールのベースに、ナイロンとポリエステルをMIXして耐久性をアップ。それらをニット地に編み上げることで肌触りが良く優しい履き心地に。メリノウールがもつ吸湿速乾機能と消臭機能が、蒸れ知らず、臭い知らずの足元にしてくれます。
アイテム13
ハイク ライト クルー
「ハイク」という名の通り、登山やハイキング時に真価を発揮する靴下。ボトム部分にクッション性のあるパイル生地を採用することで、アップダウンの激しい道からくる足の衝撃をやわらげ負担を軽減します。もちろん、デイリーユースにもぴったりな1足。
アイテム14
アナトミカ タンク
夏は1枚で快適に過ごせて、冬は室内トレーニングで使えるといった汎用性に優れるタンクトップ。メリノウールの機能性を持たせることでさらに快適さが向上するだけでなく、生地にライクラを混ぜることで体の動きにフィットするストレッチ性も獲得。
handbagでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!