レイバンのサングラス。人気を支える名作3モデルと大人向け注目5モデル
夏に限らず、春や秋にもサングラスをかける人が増えています。今年こそ挑戦したいと考えているなら、機能的にも見た目にも定番として知られる『レイバン』がおすすめです。おしゃれなサングラスの代名詞『レイバン』
『レイバン』はアメリカ空軍の要請に応えるため、1937年に光学機器メーカーであるボシュロム社が創立したブランド。「光学的に目を守らなければ、サングラスとは呼べない」と語り、名実共に機能的なサングラスを世の中に送り出してきました。1986年にはアメリカ・ファッション・デザイナー協議会より「世界最高級のサングラス」と評価されており、今では世界中の人々に愛されるブランドへと成長しました。
創業以来進化してきた高機能なレンズは、『レイバン』の最大の魅力。ハードな耐久テストに合格したものだけを使用したレンズは、種類によって紫外線、ブルーライトのカット、視界をクリアにする偏光、反射防止機能、防水・防油コーティングといった目を守る機能が付随しています。ただ普遍的なデザインであるだけではない、サングラスとして他の追随を許さない点も、愛され続ける理由なのです。
これはハズさない。『レイバン』の名作サングラス3モデル
多機能なレンズだけでなく、その後に続くサングラスのオリジンともなったデザインも『レイバン』の強み。そのオーセンティックなルックスから、国内外問わず多くのセレブに愛用されてきました。なかでも特に人気の「ウェイファーラー」「アビエーター」「クラブマスター」の3つのフレームについて魅力をご紹介しましょう。
モデル1
ウェイファーラー
圧倒的な人気を誇る「ウェイファーラー」は、『レイバン』はおろかサングラスのアイコン的存在。つり目がちのボリュームあるデザインは大まかに7タイプに分類されますが、そのなかでもおすすめなのは“F型”と呼ばれるモノ。彫りの深くないアジア人にフィットするようレンズの傾斜角度が浅く、鼻当てが大きくアレンジされています。
モデル2
アビエーター
飛行パイロットの目の動きをカバーできるように、最大の視野を確保するべくデザインされた「アビエーター」。「ウェイファーラー」と並び、『レイバン』を代表するモデルです。ヘルメットをかぶったままでも着脱できる真っすぐなテンプルはモダンな印象で、トム・クルーズなど多くの映画俳優たちにも愛されてきました。
モデル3
クラブマスター
メタルフレームにブロウがついたデザインの「クラブマスター」。2016年にリリースされた派生モデル「クラブラウンド」も今人気を博していますが、ベースとなるのはこちらです。1950~60年代ファッションにインスパイアされて生まれましたが、そのレトロながらもタイムレスなデザインに根強いファンが絶えません。スタイリングに個性をプラスしたいときにプッシュしたいモデルです。
モデル別に網羅。『レイバン』のサングラスを取り入れたコーデ集
個性的な3つのデザインですが、フレームの微差やレンズのカラーによって大きく印象が異なってきます。大人な雰囲気にマッチする、『レイバン』のスタイリングをそれぞれのモデル順にご紹介していきましょう。
▼モデル1:「ウェイファーラー」の合わせ方
日本人の顔にもフィットしやすい「ウェイファーラー」ですが、ブラック一辺倒に陥らずフレームやレンズにもこだわって色違いで揃えたいところ。カジュアルからきれいめまで、合わせられるコーディネートの幅も圧倒的です。
着こなし1
重厚な「ウェイファーラー」はコーデの締めにもってこい
カジュアルなボーダーカットソーのオフカジュアルに、レザースリッポンと「ウェイファーラー」を合わせることで引き締まった印象に仕上げました。フレームがブラックのセルではなくべっ甲調なのも、大人の抜け感を演出しています。
着こなし2
着崩したジャケットスタイルにも好マッチ
カジュアルなアイテムとの合わせだけが「ウェイファーラー」の出番ではありません。『エンジニアド ガーメンツ』の美シルエットなジャケットにスラックスをはいたスタイリングに「ウェイファーラー」をかければ、より男らしさと大人っぽさを強調できます。着崩しもあまりやり過ぎてしまうと“ワルい“雰囲気が出てしまうので、シャツで遊ぶぐらいがベターでしょう。
着こなし3
スポーツMIXスタイルには色の効いたモデルを
カジュアルなパーカーにジーンズを合わせた西海岸風のスタイルには、ツルの部分にカラーの入ったものをチョイス。ブラックのリムやレンズとのコントラストで、大人の遊び心を主張できます。ミラーレンズを選べば、よりアクティブな印象に。
▼モデル2:「アビエーター」の合わせ方
王道のティアドロップ状のモノから変形まで「アビエーター」の種類は多岐に渡ります。合わせるレンズによっても印象が異なるため、手持ちの洋服を想像しながら、こだわって選んでみてはいかがでしょうか。一貫して、大人のシックさを感じさせる着こなしを構築できます。
着こなし1
「アビエーター」のフォルムはかぶり物と合わせたときに真価を発揮
元々ヘルメットをかぶりやすいようにと考案された「アビエーター」のテンプル。もちろん、キャップなどとのかぶり物とのバランスは抜群です。特に、こちらの着こなしのようにチェックシャツやパーカーと言ったアメリカンカジュアルをにおわせるアイテムとは好相性。トップスでストリート感を強く打ち出した分、ボトムスはすっきりと引き算を。
着こなし2
大人のリゾートスタイルを楽しむなら「アビエーター」はもってこい
夏場はリゾート柄のハーフパンツには白のシャツとゴールドフレームの「アビエーター」を合わせて、海外セレブ風の着こなしを楽しむのもユニークです。細身のメタルフレームも、知的な印象を加味してくれます。編み込みレザーサンダルのラフな感じも、品の良いアクセントになっています。
着こなし3
ジャケットスタイルにも似合う意外な幅の広さを発揮
一見クセのある形状の「アビエーター」ですが、きれいめカジュアルなコーディネートにも実はハマります。同モデルの真骨頂は、実用性に根差した旧き良き時代のフォルムが織りなすクラシックさと程良いツヤ感。ゆえに、ダブルのジャケットを主体とした伊達男な着こなしにもマッチするのです。
▼モデル3:「クラブマスター」の合わせ方
シンプルかつこなれた感じのコーディネートには、あえて1950年代の香りがする「クラブマスター」をプラスしてみてください。メタルのリムは知的さを、セルのブロウは目元に個性的なフォルムをそれぞれ演出してくれます。それまでのアイウェアの形状に囚われない特徴的なブロウとメタルの掛けあわせは、当時はもちろん現代でもなお新鮮です。
着こなし1
「クラブマスター」のチョイ悪な空気が、着こなしをクラスアップ
オーバイサイズのスウェットトップスにシャツを挿し、優等生顔に仕上げたコーディネートには、バランスをとるためにサングラスをオン。主張強めの「クラブマスター」がパンクカルチャーを感じさせる足元のクリーパーと共鳴しつつ、着こなしの感度を上げてくれます。その分、他のアクセサリーは抑えるのが吉。
着こなし2
色数を抑えたモードなスタイリングの味付けに
優等生コーデにアクセントを添えるだけでなく、こんなストリートモードな着こなしにおいても「クラブマスター」の独創的なフォルムは活躍します。オールメタル、オールセルのサングラスではキマりすぎてしまうところを、コンビフレームの「クラブマスター」なら程良い遊び心と抜け感も演出可能です。オールブラックのなかで、ブリッジのゴールドもアイキャッチとして機能します。
着こなし3
知的な空気がラフなサーフスタイルをブラッシュアップ
ニュアンス満点のレタードTに白ショーツを合わせたサーフスタイルのお手本のようなコーディネート。カジュアル色の強いスタイリングですが、そこに「クラブマスター」を1本挿すだけでグッとスタイリッシュなムードを作り上げます。ミラーレンズの主張の強さが、抜群のアクセントとなっています。
定番以外にも種類が豊富。大人におすすめのモデルを紹介
定番モデルだけが『レイバン』ではありません。ファッションシーンや各種カルチャーと共に成長してきた同ブランドには、数え切れないほどの名作がラインアップされています。今回は“大人に似合う”をキーワードに厳選してピックアップしてみました。
アイテム1
ラウンド
60’Sのカウンターカルチャーからインスパイアされ、伝説のミュージシャンたちも愛用している「ラウンド」。丸型レンズはポップなイメージがありますが、こちらはメタルフレームのレトロ感が主張を抑えているので絶妙なバランスに仕上がっています。個性的ながらも落ち着きも併せ持つ、今の時代にマッチしたおしゃれなモデルです。独特なフォルムが顔全体に柔らかさを演出するので、顔型が四角形の人が似合うデザインですね。
アイテム2
ジャスティン
メンズライクな印象を与える「ジャスティン」は、「ウェイファーラー」をベースにした大きめのラウンドスクエアシェイプが特徴。ラバーコーティングによるマットな質感とグラデーションレンズが、ほかとは一線を画すクールな雰囲気を放ちます。ウェアの主張を抑えたミニマルなコーデにサラッと合わせて、ポイントとして落とし込みたいですね。丸顔や逆三角形、面長など、幅広い顔型の人にマッチするデザインです。
アイテム3
クラブラウンド
デビューは2016年春とまだ日は浅いものの、『レイバン』の新たなアイコンとして人気を博している「クラブラウンド」。前出の「クラブマスター」と「ラウンド」のデザインをユニークに掛け合わせて誕生したモデルで、レトロ感あふれる丸みのあるフォルムが印象的です。ファッション性の高い洗練されたデザインは、着こなしをスタリッシュな印象へ導いてくれること必至。四角形や逆三角形の顔型の人におすすめのモデルです。
アイテム4
エリカ
柔らかなシェイプながらもレトロ感やヴィンテージ感を演出する「エリカ」は、『レイバン』のベストセラーモデル。キーホール(鍵穴)のようなブリッジと丸みを帯びたビッグフレームがひねりとなり、顔立ちをシャープに見せてくれます。さらにラバーフロントとメタルのテンプルの異素材コンビネーションも見逃せないポイント。面長や卵型、四角形の顔型の人と相性が良く、コーディネートをスタイリッシュへ導いてくれます。
アイテム5
ジェネラル
「ジェネラル」の初代モデルは、1987年にダグラス・マッカーサー氏の開拓精神に敬意を払うモデルとして誕生しました。現在のモデルは、その復刻。ブランドの原点回帰をテーマに当時のコンセプトをしっかり残しつつ、旬のアーミースタイルとビッグサイズを取り込んでタウンユースできるデザインに生まれ変わったのです。コーディネートに男らしい雰囲気を演出したいときのプラスワンアイテムにうってつけでしょう。特に面長の人に似合うデザインです。
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