高級グラスの代名詞。バカラのグラスの魅力とおすすめ12選
崇高な美しさで世界の人々を魅了している『バカラ』。そんな魅力的なグラスにはどんな歴史やこだわりがあるのか、さまざまな角度から掘り下げてご紹介します。世界最高級といわれる『バカラ』のグラス。その魅力とは?
フランスのロレーヌ地方にあるバカラ村で、ルイ15世の認可のもと1764年に誕生した『バカラ』。1816年には初めてクリスタルガラスが製造され、1825年にはアルクール侯爵の注文によって「アルクール」シリーズの原型が登場しました。その後、現代でも愛されるさまざまなシリーズが生み出され、フランスの王室はもちろん、イギリス王室や日本の皇室といった世界中の王室や皇室で愛用されるブランドに成長したのです。
一般的な感覚からすると高価な『バカラ』のグラス。それでいて人気であり続けるのは、それだけ価値のあるグラスだと認められているからです。M.O.F.(フランス最優秀職人)の称号を得た最高の職人たちを輩出しており、「カット」と呼ばれるグラスに切れ込みを入れてデザインする技術をはじめ、その技術力は世界トップクラス。だからこそ高級クリスタルグラスとして、創業から250年以上経った今も不動の地位を保ち続けているのです。
『バカラ』のグラスといえばクリスタル。素材や加工のこだわりとは
『バカラ』のグラスに採用しているのはフルレッドクリスタル。色は透明に限りなく近く、光の反射率や屈曲率が高いといった特徴があります。以下でその特徴を深堀りしつつ、加工などのこだわりもご紹介。
ポイント1
透明度の高さは随一
昔からガラスは透明度が高いほど品質が良いとされてきました。なぜなら透明度の高いガラスを作るのは非常に難易度が高いから。そんな中、『バカラ』のフルレッドクリスタルは世界で最も透明度が高いといわれています。それによって生み出されるグラスの透明感や清涼感も、人々を魅了してやまない理由でしょう。
ポイント2
フルレッドクリスタルと卓越したカット技術で際立つ輝き
『バカラ』の象徴であるフルレッドクリスタルは、ガラスの中でも光の反射率や屈折率が高いとされています。そこに世界トップクラスのカット技術などがプラスされることで、複雑な光の反射や屈折を生み出し、何物にも代えがたいキラキラとした美しい輝きを放つのです。
ポイント3
飲み口が良いのはあえて加工を省いているから
一般的なグラスは飲み口にコーティングが施されていますが、『バカラ』のグラスには加工が施されていません。コーティングは飲み口の悪さにつながってしまうこともあるからです。だからこそ、たとえ厚めのクリスタルでも『バカラ』のグラスは飲み口が良いのです。さらに直接上質なクリスタルに触れるという点も大きく関係しているでしょう。
タイプ別にセレクト。『バカラ』のグラス12選
『バカラ』のグラスの素晴らしさがわかったところで、続いてはおすすめのグラスをピックアップ。比較的に安価で普段使いに最適なモデル、ギフトに最適な2脚セットのモデルとタイプ別にセレクトしました。ぜひチェックしてみてください。
▼タイプ1:普段使いのグラスならアンダー2万円が狙い目
高価なグラスは普段使いするのはもったいないと思いますよね。『バカラ』のグラスは見た目が非常に美しいのでなおさら。でもグラスの良し悪しは使用して初めてわかるもの。そこで普段使いにおすすめのモデルをアンダー2万でピックアップしてみました。
アイテム1
グラス ジャパン ヴィータ タンブラー
日本のライフスタイルに合わせて開発された「グラス ジャパン」シリーズ。この「ヴィータ」は美しい煌きと深い陰影が織りなす、『バカラ』らしい複雑なカットが施された端正なデザインが特徴です。ビールやお茶などのあらゆる飲み物と相性が良く、和の食卓にも絶妙にマッチしますよ。
アイテム2
アルクール スモールワイングラス
ヨハネ・パウロ2世やタイ王女といった時代のアイコンに愛用されてきた「アルクール」。このワイングラスは六角形のフットという構築的なフォルムで仕上げられ、ボウルのフラットカット模様やステムのベベル(斜面)カットの幾何学的な形も相まって、エレガンスな存在感を放ちます。
アイテム3
セヴィーヌ ロックグラス
1899年に有名な文筆家、セヴィーヌ公爵夫人の名前を由来として制作された「セヴィーヌ」シリーズ。上部に装飾されたエッチング(表面加工の技法)が特徴で、その繊細な模様がシンプルな形状のロックグラスに引き立っています。この素晴らしい装飾は、『バカラ』の熟練職人の卓越した技術の表れといえるでしょう。
アイテム4
ローハン タンブラー
フランス北西部にあるローハンという町を由来としている「ローハン」シリーズのタンブラーは、規則的に繰り返される繊細なエッチングの美しい模様が印象的。しかも模様はグラスのほぼ全体に施され、強い反射光を美しく和らげてくれます。口当たりの良いドリンクを飲むのにおすすめ。
アイテム5
タリランド ショットグラス
「アルクール」の構築的なフォルムをベースにした「タリランド」。フランスの高名な外交官であり、美食家としても知られたタレーラン(タリランド)の名が付けられました。六角形を基本としたデザインに、大胆なフラットカットで構成。口元に向けて広がるフォルムが複雑な光の反射を生み出し、グラスの中が万華鏡のような世界観に。
アイテム6
ハーモニー ハッピーアワーズTB
1975年に発表された「ハーモニー」は、すっきりとした円柱形のフォルムとピンストライプのように繊細に施された端正なカットが特徴。そのカットは表面に質感をもたらし、均整の取れた彫刻のようにフォルムを際立たせてくれます。
アイテム7
ベガ ワイングラス
『バカラ』を代表する現代的なデザインが目を引く「ベガ」のワイングラス。シリーズ名は”北に輝く織姫星”がモチーフになっており、1878年にはパリ万博に出品され、モナコ王女主催の晩餐会にも用いられた逸品です。ステムのダイヤモンド型のクリスタルが、アクセサリーのような華やかさを演出してくれますよ。
▼タイプ2:ギフトにも最適な2脚セット
ギフトとしても絶大な人気を集める『バカラ』のグラス。せっかくなら2脚セットで贈るのがおすすめです。シャンバングラスからワイングラス、汎用性の高いタンブラーまでピックアップしたので、贈る相手の好みに合わせてセレクトしてみては?
アイテム8
ドン ペリニョン シャンパンフルート
1964年にルーブル美術館でのバカラ創立200周年展示会で発表された「ドン ペリニョン」。引き足という難しい技術でボウルとステムのつなぎ目をなくし、シャンパンの泡がきれいに登っていくようにデザインされています。シンプルで細身のフォルムの美しさにも注目を。
アイテム9
パーフェクション ハイボールグラス
1886年に作られたこのシリーズは、最もシンプルで美しいフォルムが”完璧(パーフェクション)”の名にふさわしいデザイン。すべてのグラスの基本は「パーフェクション」から始まっているといわれ、バカラクリスタルの素材の美しさを存分に堪能できます。
アイテム10
マッセナ タンブラー
1980年の発表以来、世界的なベストセラーを誇る「マッセナ」は、丸みを帯びた斬新なフォルムと流れるようなカットが華やかな煌きを演出。シリーズ名はナポレオン1世に”勝利の女神の申し子”と称された、フランス陸軍元帥の名が付けられています。
アイテム11
パッション ワイングラス
ワインの作り手として世界的に高い評価を得ているジャン=シャルル・ボワセ氏の監修で制作したシリーズで、「パッション」は彼が造る人気銘柄のワインの名が付けられました。このワイングラスは、大ぶりでふくよかなフォルムが特徴です。
アイテム12
シャトーバカラ ワイングラス
「シャトーバカラ」はこれまで創造されたどのグラスより、ワインの複雑で豊か、そして繊細な香りや味わいを引き出す革新的なシリーズ。産地やぶどうの品種を問わず、世界中のあらゆるタイプのワインをおいしく味わうことができます。
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近間 恭子
ライターのアシスタントを経て、2003年に独立。「MEN’S CLUB」や「Mono Master」などの男性誌をはじめ、女性誌やWEB、カタログで活動している。ビジネスからカジュアルまでのメンズファッション全般を得意としているが、最近は趣味がこうじて旅企画も担当。