隠れた名作。リーバイス502の隠しきれない魅力とラインアップ
今、『リーバイス』の502が人気です。同ブランドといえばまず頭に浮かぶのが501ですが、なぜ最近になって502が注目されているのでしょうか? その理由を解説します。『リーバイス』は501だけじゃない。むしろ大人には502が理想かも
『リーバイス』といえば、ジーンズを生み出した元祖であり、キング・オブ・デニムとも称されるトップブランドです。そんな『リーバイス』が1890年に501というロットナンバーを与えたモデルは、現代のあらゆる5ポケットジーンズの原型。その完成されたシルエットやディテールは、時を超えて多くの人に愛されており、永遠のスタンダードといえます。
不朽の名作として世界的に人気の『リーバイス』の501ですが、ここ最近になって502の人気が高まっています。502は1967年に誕生した比較的新しいモデルで、これまで何度かのアップデートを経て、近年主力ラインアップの1つとして台頭。502がここにきて復権している理由は、大人のニーズが集約されているからに他なりません。そんな502ならではの魅力を見ていきましょう。
隠れた名作と呼ばれる『リーバイス』の502。その由来は?
『リーバイス』502のルーツは、1954年に発売されたジップフライタイプの501Z XX。1967年に、その後継モデルに502というロットナンバーが与えられ、人気シリーズの仲間入りを果たしました。そして、ここ最近のテーパードシルエットやストレッチデニムの流行を受け、それらを兼ね備えた現代的なジーンズとしてアップデートが行われたのです。
今、『リーバイス』のショップを訪れる男性のニーズを聞いてみると、その多くに合致するが502なのだとか。潜在的に多くの人に求められているという事実こそが、502が『リーバイス』の隠れた名作である所以なのです。ここで気になるのが、現代に求められているニーズとは何か? ということ。以下でその詳細を掘り下げてみましょう。
隠れた名作の“隠しきれない”魅力。『リーバイス』の502が大人にうってつけの理由
隠れた名作と名高い502。注目しているのは、品格を求める大人の男性たちです。ここでその502の魅力を把握し、すぐにでもコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか?
理由1
大人の装いに馴染む。絶妙なテーパードシルエット
改良された502は、現代のニーズに合ったテーパードジーンズとして作られています。その一方で、ワークウェアをルーツとするジーンズ本来の男っぽさも兼備。そんな絶妙なシルエットが第一の魅力です。ワタリはゆったりしていてリラックス感がありますが、膝下から裾にかけて自然にテーパードしており、脚の形に添ったきれいなラインを描きます。そのため、ジャケットスタイルなどの大人な着こなしにもフィット。もちろん、ミリタリーアイテムなどを取り入れた武骨でカジュアルな着こなしにも馴染む、まさに万能なジーンズといえるのです。
理由2
美シルエットだけど快適。ストレッチデニムだから楽ちん
本格的なジーンズといえば、硬くてゴワゴワしたイメージを持っている人も多いはず。でもこの502はポリウレタン入りのデニム生地を採用していて、ストレッチ性があるのです(モデルによって混率は異なります)。そのため、はき心地は想像以上に楽ちん。ノンストレスでシャープな着こなしを楽しめます。外をアクティブに動き回るときや旅行などで長時間移動するときにも、その効果を実感できるでしょう。
理由3
手軽にはけるジップフライ。“いつもの”に対する安心感は意外と重要
501のジップフライモデルである501Z XXの後継モデルが502。そのため、502はフロントにジップフライを採用しています。近年はボタンフライのジーンズに馴染みが薄いという人も多いでしょうから、着脱が簡単なジップフライに慣れ親しんだ人にも安心感があるのではないでしょうか。ボタンフライモデルも一部ラインアップされているので、「ボタンフライが好き」という方は合わせてチェックしてみてください。
まさに大人のジーンズ。502の気になるラインアップは?
502は多数のカラーバリエーションが用意されているので、自分の好みや着こなし方に応じた1本を選ぶことが可能です。もちろん、シルエットが気に入ったらカラバリを複数買いして使い分けるのもアリ。ここでは、豊富なラインアップの中からおすすめ品を紹介します。
アイテム1
502 レギュラーテーパード インディゴブルー
インディゴブルーがしっかり残った濃紺ジーンズはやはり鉄板。上品で落ち着いた印象に見えるので、ジャケットスタイルのような大人っぽい着こなしにもフィットしますし、オックスフォードシューズにもよく似合います。同じく濃紺のデニムシャツで、デニム・オン・デニムというのもおしゃれです。
アイテム2
502 レギュラーテーパードフィット ダークインディゴブルー DARK VINTAGE
デニムならではのワイルドな風合いが楽しめるのがこちらのモデル。程良く色落ちしており、カジュアルな装いにマッチします。ヒザやモモ周りにアタリを入れてリアルなヴィンテージ加工を施しているので、本格志向の人にもおすすめです。
アイテム3
502 レギュラー テーパードフィット ブラック NIGHTSHINE
ブラックデニムを使ったこちらの502は、シンプルでどんなスタイルにも合わせやすいのがやはり1番の魅力です。ブラックやグレーのアイテムを合わせてモノトーンのグラデーションコーデを構築すれば、アメカジスタイルとは一線を画したクールな装いを実現できるでしょう。
アイテム4
502 ストレッチ レギュラーテーパードパンツ/リメイクダメージ
少し攻めたデニムが欲しいのであれば、こちらの1本はいかがでしょうか。太ももや膝にはダメージ加工を入れ、ハードに仕上げたことで男らしさがまた一段と高いアイテムです。コットンストレッチデニム生地なので、動きやすいのもうれしいところですね。
アイテム5
502 レギュラーテーパー HARVEST GOLD REPREVE COOL WT
ジーンズの中にも上品さを求めたいなら、ベージュカラーを選ぶのがおすすめです。本来の男らしさを程良く抑え、シックな雰囲気を醸し出してくれます。こちらのパンツは通気性と吸湿発散性に優れた「クール パフォーマンス」素材を使用しているので、暑い日でも快適に過ごすことができます。
ウェア・コーデ
リーバイスのジーンズ総特集。三大ニーズ別におすすめをピックアップ
ジーンズの代名詞として知られる『リーバイス』。150年以上も続くブランドの歴史や世界中で愛されている理由、そしてビギナーが買うべきモデルまでをこの機会におさらい。
TOMMY
2021.01.22
ウェア・コーデ
大人の万能着。リーバイス505の春夏秋冬コーデを徹底解説
『リーバイス』といえばもはや説明不要ともいえる、大人の定番。当記事では、501と並び根強い人気を持つ505シリーズについて、その魅力と着こなしを詳しく解説します。
Roaster
2017.08.17
ウェア・コーデ
ジーンズの新たな定番。リーバイス511が大人の着こなしにハマる
120年以上もの歴史を誇るジーンズブランド『リーバイス』。同ブランドといえば501が最も有名だが、今回はモダンなシルエットで注目を集める511を紹介。
大中 志摩
2021.01.19
ウェア・コーデ
リーバイスのジージャン。その定番モデルやコーデを紹介!
メンズカジュアルシーンに欠かせないジージャン。なかでも老舗ブランド『リーバイス』は人気です。そこで、定番モデルやカラバリ、着こなしまで一挙紹介!
ライターR
2021.02.05
ウェア・コーデ
ジーンズ愛好家必見。リーバイスで作る秋コーデ12選
秋もメンズコーデには欠かせないジーンズ。なかでも『リーバイス』を愛用している方は多いのでは? そんな『リーバイス』のジーンズを使った初秋のコーデをご紹介。
深澤 正太郎
2016.08.25
ウェア・コーデ
リーバイスレッドとは? 7年ぶりに復活した人気確定のラインアップ
一斉を風靡した『リーバイス レッド』が7年ぶりに復活ということで、デニムシーンが色めき立っています。今一度同シリーズについて解説するとともに、最新作を一挙公開!
山崎 サトシ
2021.02.13
ウェア・コーデ
このゆるさが今、新鮮。リーバイスの550で旬なリラックス感を手に入れる
今、リラックスシルエットのジーンズが注目されています。王道ブランド『リーバイス』では、名モデルと名高い「550」が人気。支持される理由からコーデ例まで解説します!
平 格彦
2021.03.28
ウェア・コーデ
改めてリーバイス517に熱視線。ブーツカットの源流について今、知っておく
多数の名作ジーンズを誇る『リーバイス』の中で、ブーツカットといえば「517」。その歴史を掘り下げつつ、今どきの着こなし見本から現行のラインアップまでご紹介します!
平 格彦
2021.06.01
モノの背景を伝える記事執筆が得意
髙須賀 哲
男性ライフスタイル誌「Free&Easy」の編集に8年間携わり、2013年にフリーランスの編集・ライターとして独立。紙媒体・WEB媒体を問わず、メンズファッション、ライフスタイルに関する記事を執筆しているほか、アパレルブランドのカタログやWEBビジュアルのディレクションも手がける。