テーパードデニムの基本。ブランド毎に選ぶおすすめジーンズ15選
テーパードデニムという言葉は知っているものの、どういうものかよくわからないという男性は多いはず。その特徴や魅力を解説しつつ、おすすめアイテムも紹介します。基本を押さえよう。テーパードとスリム、スキニーの違い
テーパードデニムのテーパードとは、英語で“tapered”と表記します。先細りになるという意味で、テーパードデニムとは“先細りになったデニム”を指しています。太ももから裾にかけて全体的に細身になっているスリムシルエットや、体に密着するスキニーシルエットとは異なり、太もも部分に余裕がありながら裾にかけて細くなっていく独特のシルエットが特徴です。
テーパードデニムならではの魅力とは?
テーパードデニムの魅力は、何といってもその優れたシルエットにあります。ストレートシルエットは定番かつ武骨な魅力がありますが、合わせ方によっては少し野暮ったく見えたり脚が短く見えたり……ということがあります。スリムシルエットやスキニーシルエットは、脚のラインがくっきり出てしまうので、人によっては気恥ずかしさを感じてしまったり締め付けられたように感じたりするでしょう。しかし、テーパードシルエットであれば太ももにゆとりがあって、はき心地が良いうえ、脚の形に添った自然で美しいシルエットを生み出してくれます。
テーパードデニムを選ぶ前に押さえたい、「ワタリのサイズ-裾幅=テーパードの角度」
テーパードデニムを選ぶときには、ウエスト以外のサイズ感もチェックしましょう。テーパードシルエットの決め手となるのは、太もも付け根のワタリ幅と裾幅のバランス。ワタリが太すぎたり、裾幅が狭すぎたりするとアンバランスになってしまいます。試着するときにそれぞれのサイズ感を確かめて、自分の脚の形に合った1本を選びましょう。
テーパードデニム15選。人気ブランドからピックアップした、おすすめの1本
テーパードデニムは人気の高さから近年では定番アイテムになり、多くのブランドが手がけています。ここでは、そんな中から特に人気の高いブランドのテーパードデニムを15本厳選してご紹介します。コーディネートに取り入れれば、さらに洒脱に装えるはず!
アイテム1
『リーバイス』502
デニムの王道といえばやはり『リーバイス』。その中でも長い歴史を持つ定番モデルが「502」。今はシルエットが現代的にブラッシュアップされており、「501」よりやや太めのワタリから、裾にかけて自然にテーパードしたラインが魅力となっています。「502」特有のジップフライもはきやすくて◎。
アイテム2
『リー』アメリカンライダース 203 テーパード
『リー』の定番テーパードデニムがこちら。左綾の14.4オンスデニム生地を使ってヴィンテージ感溢れる雰囲気に仕上げられています。それでいて、ゆったりめのテーパードシルエットなので、脚のラインがきれいに見えるうえにはき心地も抜群です。
アイテム3
『ラングラー』11MWZ
1948年誕生という長い歴史を持つ『ラングラー』のジップフライジーンズ「11MWZ」。バックステッチやトップボタンといったオーセンティックなディテールはそのままに、裾にかけてやや細くなる現代的なテーパードシルエットにアレンジされています。
アイテム4
『レッドカード』リズム
ヴィンテージのようなリアルな色落ちと日本人の体型に合ったシルエットで高い評価を受けるジャパンブランド、『レッドカード』の定番モデル。浅めに設定された股上とスッキリしたワタリ、メリハリの効いたテーパードによりシャープな印象に仕上がっています。
アイテム5
『リゾルト』712
デニムに精通しており“デニムの神様”とも呼ばれる林 芳亨氏が手がけるブランド『リゾルト』のテーパードデニム。やや浅めの股上と膝下からテーパードしたバランスの良いシルエットが魅力です。昔ながらの製法で作られた、凹凸感があって表情豊かなデニム生地も秀逸。
アイテム6
『ウエストオーバーオールズ』806T
2017年にスタートした気鋭のデニムブランド『ウエストオーバーオールズ』のテーパードデニム。細身のテーパードシルエットですが、腰回りに余裕があるため圧迫感はありません。また、ベルトループ周りのパーツを省いてスッキリ仕上げるなど独自の工夫が盛り込まれています。
アイテム7
『オアスロウ』アイビーフィットデニム 107
13.5オンスのしっかりしたセルビッジ(赤耳)デニムを使用した細身のジーンズですが、絶妙にテーパードしたシルエットによりはき心地の良さを実現しています。チェーンステッチで仕上げた裾とセルビッジにより、ロールアップしたときもサマになります。
アイテム8
『アー・ペー・セー』プチニュースタンダード
『アー・ペー・セー』の人気定番ジーンズが、こちらの「プチニュースタンダード」。全体的にスリムシルエットで、なおかつ裾に向かってテーパードが効いているため、スラリとした美しい脚のラインが出ます。長年使い続けている日本産デニム生地の深い色合いも秀逸です。
アイテム9
『ディーゼル』バスター
太もも周りにややゆとりを持たせつつ、膝下にかけて細くなっていくスリムテーパードシルエットのジーンズです。浅すぎず深すぎずの適度な股上で、フィット感も見栄えも申し分なし。伸縮性のあるしっとりとした生地なのではき心地も快適です。
アイテム10
『ジースターロゥ』3301テーパード
立体裁断のジーンズで有名な『ジースターロゥ』ですが、オーセンティックな5ポケットのテーパードデニムも定番のアイテムです。ベーシックなデザインですが、ヨーロピアンブランドならではの洗練されたテーパードシルエットが品のある足元を演出してくれます。
アイテム11
『エドウイン』ジャージーズ スリムテーパード
人気の高い『エドウイン』の「ジャージーズ」シリーズの1本。縦横にぐいぐい伸びるニット素材を使用していながら、見た目はデニムそのもの。しかもスッキリしたテーパードシルエットが体型をカバーしてくれます。ロールアップするとシルエットの良さがさらに際立ちます。
アイテム12
『ウエアハウス』Lot 900XX
ヴィンテージデニムのクオリティを追求したものづくりを続ける日本のブランド『ウエアハウス』のジーンズ。旧式の力織機で織ったセルビッジデニムを使った本格派でありながら、ヴィンテージには見られないテーパードシルエットを採用したユニークな1本です。
アイテム13
『ヌーディージーンズ』シンフィン
美しいスリムシルエットのデニムで定評のある『ヌーディージーンズ』の「シンフィン」。細身のテーパードシルエットですが、股上が深く、ワタリ部分に余裕があるため、スリムに慣れない人でも難なくはきこなせます。バックポケットの位置が低いので、程良くリラックスした印象になるのも魅力。
アイテム14
『デンハム』レイザー
シルエットはもちろん、色落ちやパーツなどすべてにこだわり抜いたジーンズで知られるオランダ発のブランド『デンハム』の定番テーパードデニム。自然にテーパードしたシルエットは日本人の体型にもフィット。適度なウォッシュ加工が施されていて、大人っぽくはきこなせます。
アイテム15
『クロ』ディアマンテ
膝下からテーパードしたシルエットと計算された股上の深さにより、脚長効果を発揮する1本。シャトル織機を使って日本国内で織られた12オンスのセルビッジデニムは表情豊かでありながらストレッチが効いているのでストレスを感じさせません。
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モノの背景を伝える記事執筆が得意
髙須賀 哲
男性ライフスタイル誌「Free&Easy」の編集に8年間携わり、2013年にフリーランスの編集・ライターとして独立。紙媒体・WEB媒体を問わず、メンズファッション、ライフスタイルに関する記事を執筆しているほか、アパレルブランドのカタログやWEBビジュアルのディレクションも手がける。