黒Tシャツを着こなして夏もシックに装おう。コーデの法則とおすすめ10枚
Tシャツコーデはついついラフになりがちですが、大人ならシックにまとめたいものです。そんなときに役立つ黒Tシャツの着こなし方とおすすめ10枚をご紹介します!黒Tシャツがコーデを引き締める
爽やかさに欠け、暑苦しく見えるという理由で夏に避ける人もいる黒Tシャツ。ですが、大人のコーデにおいてこんな便利なカラーはありません。ブラックは、我々が求めたいシックさと着こなしを選ばない汎用性を併せ持ち、同時にスマートな男らしさを振りまく優秀な色。ラフさが先行するTシャツで取り入れれば、幼さを緩和してくれるうえに汗染みが目立たないというメリットも見込めます。Tシャツ1枚のスタイリングが締まらないとお悩みなら、黒Tシャツで夏の着こなしをブラッシュアップしましょう。
この夏、黒Tシャツを賢く着こなす3つの方法
黒Tシャツを着こなすといっても、ベースがシンプルなTシャツゆえにコーディネートのパターンは多種多様。そこで、この夏に挑戦すべき効果的な着こなし方を3つに絞り込んでご紹介します。
▼着こなし方1:シックなワントーンでまとめてみる
ブラックのシックな魅力を最大限に活かすなら、黒Tシャツを起点とするワントーンスタイルがイチ押し。単純に黒いアイテムを選ぶだけでなく、着こなしにポイントを作ることを意識すると一気におしゃれに映るはずです。
着こなし1-1
素材感の変化でこなれたムードを演出
ワントーンによる統一感は上品かつクールな印象を生み出す一方、フラットで無難なイメージも与えがち。そこで、トップスとボトムスの素材の変化によって表情を生み出すことがポイントとなります。この実例では、Tシャツはコットン100%、ポリエステルのワークパンツ、スニーカーはレザーという素材の違いがシンプルな着こなしに表情を加味しています。
着こなし1-2
セットアップを活用すれば手抜きでもおしゃれ
ミニマルな黒Tシャツも、セットアップで取り入れることでより洗練された印象に早変わり。この着こなしで注目すべきは、足元に取り入れたスニーカー&ソックスの存在。スポーティなランニングタイプのシューズを履くことで、上下黒でも重たさを払拭することが可能です。ごくごくシンプルなスタイリングですが、奥行きのあるルックスに。
着こなし1-3
サングラスなどの小物で個性やアクセントをプラス
ブラックのワントーンスタイルは、シンプルなアイテムで大人っぽくまとめようとすればするほど個性のないコーディネートになりがち。そんな時は、黒い小物を加えることで個性を上乗せするのもおすすめです。夏ならサングラスが最適でしょう。他にも気負わず取り入れることが出来る黒の腕時計やミニショルダー、リュクス感が加味できるビット付きのローファーなどを活用するのもさり気なくておしゃれです。
▼着こなし方2:リゾートテイストの引き締めに
2018年は特に注目を浴びているリゾートテイスト。さまざまな演出方法がありますが、黒Tシャツ+明るい色のパンツ+サンダルでリゾート感を生み出すとクールに仕上がるのでおすすめです。軽やかなパンツを黒いTシャツで引き締めるイメージで着こなすのがポイント。
着こなし2-1
ホワイトのパンツでクリーンな抜け感を演出
気軽にはくだけでクリーンなリラックス感が打ち出せる、ホワイトのパンツ。ブラックのTシャツで引き締めれば、メリハリの効いた大人なバランスに仕上がります。Tシャツならではの開放感を足元のサンダルで拡大し、モダンでクールなリゾートスタイルにまとめました。
着こなし2-2
ウォッシュドジーンズのラフなムードを中和
ハードなウォッシュ加工が施されたジーンズも、リラックスしたニュアンスを生み出すパンツの代表格です。そこにビーチサンダルを合わせれば、ビーチサイドらしい抜け感はキープできます。そんなボトムスの開放感を、黒Tシャツで中和。大人っぽく引き締めることで、シックなバランスに仕上がります。
▼着こなし方3:ショーツと合わせるならオーバーサイズでリラクシングに
暑い日に活用したいショートパンツ。そのリラックス感を活かすなら、黒Tシャツはオーバーサイズを選ぶのが基本です。人気が続いているワイド幅短丈シルエットやドロップショルダーを選べば、今っぽいムードも演出できます。
着こなし3-1
シンプルなTシャツ&ショーツでも今どきな雰囲気に
Tシャツもショートパンツもオーセンティックな無地ですが、リラックスできるドロップショルダーのTシャツがにより今っぽいムードを放っています。Tシャツの生地は肉厚なコットン天竺を使用しているので、上質感を放っているのもポイント。シンプルながら子供っぽく見えないのは、ダークトーンで構築していることも貢献しています。
着こなし3-2
派手色のショーツを巧妙なバランスで引き締める
ブルーのショートパンツにスニーカーを合わせた下半身はストリート感満点。そのムードにマッチするビッグシルエットTを選びつつ、ブラックが引き締まった印象も加味しています。大人なムードとカジュアル感のバランスが絶妙です。
着こなし3-3
リラックス感マックスの着こなしをブラックベースでクールに
トレンドでもある総柄ボードショーツは、リラックス感の強いアイテム。ただしブラックを基調としたものをセレクトすれば、適度な落ち着きが生まれて普段遣いもしやすくなります。しかも、同色ゆえにブラックのTシャツとも好相性。パンツの開放感を損なうこともなくシックでリラクシングな今っぽいスタイリングに仕上がります。
1枚でもスタイルが生まれる。大人が手に取るべき黒Tシャツ
最後は1枚でも品格を装える、大人のサマースタイルにふさわしい黒Tシャツをセレクト。一見シンプルなのにどこか個性が見え隠れする上質なアイテムばかりを厳選しています。いつもの1枚と置き換えて、その実力を文字通り肌で感じてみましょう。
アイテム1
『スリードッツ』ショートスリーブ クルーネックカットソー
コームドコットンと呼ばれる、滑らかで毛羽の少ない素材を使ったブランドの定番モデル。その心地良い肌触りはクセになること確実です。加えて、独自の生地加工によってほんのりと光沢感を持たせているも特徴で、どことなく上品な雰囲気が漂います。
アイテム2
『ヘビーウェイトコレクションズ』プロフィット ティー
その名の通り、タフに着られるヘビーウェイトなTシャツを手がけるUSブランド。プロダクトは米国内で生産されており、クオリティに関しては信頼が置けます。こちらのモデル「プロフィット」は適度に細身のシルエットが特徴で、大人っぽいカジュアルスタイルにぴったり。
アイテム3
『ドゥニーム』ベーシックカットソーS/S PTK ティー
良質なアメリカンコットンを素材として、日本の工場で生産した日米ハイブリッドな1枚。ヴィンテージの編み機によってスローに編み上げられています。生地はさらりとドライタッチなため、汗ばむ盛夏でも実にコンフォート。製品染めによるこなれた風合いもソソります。
アイテム4
『スーパーサンクス』別注 SS Tシャツ
ドロップショルダー×オーバーシルエットのゆるっとした1枚は、リラクシングなコーデにはもってこい。胸元には布帛&メッシュで切り替えた同系色ポケットが配され、程良いアクセントとなっています。さりげなく遊び心を演出したい人におすすめの1枚。
アイテム5
『ビームス』フットボールTシャツ
スポーティーな印象のフットボールTですが、今作のような黒無地タイプなら都会的な装いにも違和感なくマッチします。コットンにポリエステルを混紡した、微光沢な生地もスタイリッシュさを高める一因に。シルエットは今っぽいルーズフィットで、身幅のゆとりに合わせ袖丈もやや長めに設定しています。
アイテム6
『チャオパニック』スーパーツイストバスク天竺ビッグシルエットTシャツ
MADE IN JAPANのタフなヘビーウェイトTシャツ。インナーとしてもメインアイテムとしても活躍してくれる、汎用性の高いベーシックなデザインが魅力的です。ゆるいシルエットながら、着丈はジャストめに設定されているのでダラしなく見えずスッキリとした印象を与えます。
アイテム7
『チャムス』ソリッドTシャツ
MADE IN USAラインである「チャムスオリジナル」より登場。25年前に『チャムス』が展開していた米国製Tシャツを忠実に再現した、こだわりのある逸品です。12オンスの超ヘビーウェイトな生地に加えて、ガーメントダイによる味わい深い色合いもポイントに。
アイテム8
『フルーツオブザルーム』T/Cポンチ リブ付き 半袖スウェットTシャツ
“トンプキン機”という旧式の丸編み機で編み上げたモデル。1時間に1メートルしか編めない極めて非効率的なマシーンですが、ゆっくり進むがゆえ糸にストレスが掛からないため柔らかい生地に仕上がります。一度袖を通せば、その気持ち良さにヤミツキになるはず!
アイテム9
『カーハート』ビッグシルエット 半袖 ポケットTシャツ
ブランドならではのしっかりとした素材感のヘビーウェイト生地を採用した1着。やわらかい肌触りで、洗えば洗うほどヴィンテージのような風合いが楽しめます。シンプルながら、胸ポケットに施されたブランドロゴがさりげなくアクセントに。
アイテム10
『トラス』ヘビーウェイトTシャツ 10枚セット
がっつり黒Tを着回したい、という人にはこのコスパに優れた10枚セットをリコメンド。お値打ちアイテムとはいえ、しっかりしたヘビーウエイトボディーのため耐久性は上々で長く愛用できます。さらに、太すぎず・細すぎずのバランス良いシルエットも大きな美点。ワードローブの主軸となってくれそうです!
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60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者
平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。