圧倒的機能を誇るマーモットのダウンなら厳しい冬も快適だ
極限に挑むアルピニストたちを支え続けてきた米国の名門アウトドアブランド『マーモット』。高い機能性を誇るダウンは、日常生活でも頼もしいパートナーになってくれます。真冬にこそ真価を発揮。『マーモット』のハイスペックなダウン
米国・カリフォルニア大学のアラスカ氷河を研究するプロジェクトで知り合ったエリック・レイノルズ氏とデイヴ・ハントリー氏、そして友人のトム・ボイス氏によってコロラド州グランドジャンクションで1974年に発足された『マーモット』。同ブランドはクリント・イーストウッド氏が主演を務めた山岳アクション映画『アイガー・サンクション』に108着ものダウンウェアを提供したことで一躍有名となりました。1976年には当時まだ無名だったゴアテックス素材をいち早くスリーピングバッグに採用するなど、アウトドアシーンの先頭を走ってきたブランドでもあります。現在はカリフォルニア州サンタローザに本社を構え、世界49ヶ国でプロダクツを展開。
多くのクライマーや探検家とパートナーシップを結んでいることからも分かる通り、同ブランドのウェアは過酷な環境にも耐えるスペックを有しています。とりわけダウンアイテムの機能性は圧巻のひと言! その高いポテンシャルは、フィールドシーンだけでなく冬の日常生活でも強さを発揮してくれます。大人に味方してくれる秀作を紹介する前に、まずは『マーモット』のダウンにおける特徴的なポイントを見ていきましょう。
ポイント1
高いフィルパワーを誇る、保温性に優れた羽毛
羽毛のかさ高を表す単位であるフィルパワー。基本的にはこの数値が大きければそのぶん保温性が高まります。一般的にフィルパワーは600以上で高品質なダウンとして分類されますが、『マーモット』のダウンジャケットはどれも700以上のフィルパワーを誇り、写真のような本格的アウトドアモデルだと1000に達するモノも! 羽毛のクオリティはダウン製品の肝となるだけに徹底してこだわっています。
ポイント2
悪天候にもスマートに対応できるファブリック
『マーモット』のダウンジャケットはフィールドでの着用が想定されているため、大半のモデルで耐水性に優れた表地を採用しています。つまり、ちょっとした雨に降られる程度であれば難なく対応できるということ。1着持っておけば、天候が曖昧で服選びに困ってしまう……という心配もありません。
ポイント3
羽毛に撥水性を持たせるダウンディフェンダー加工
内部に水が侵入し、羽毛が濡れると一気に保温性が落ちてしまうのが従来のダウン。しかし、『マーモット』はダウンの繊毛にナノレベルでDWR(耐久性撥水)加工を施す独自の技術“ダウンディフェンダー“によって、濡れても保温性の落ちないダウンを実現しています。しかも、20回洗濯しても撥水性が衰えないというのだから驚き! 後ほど紹介するダウンジャケットも、すべてこの加工を駆使して仕上げられています。
これが狙い目! 『マーモット』のダウンジャケット7選
機能面の利点をおおよそ把握していただけたところで、ここからはおすすめのモデルをお披露目していきます。本気アウトドア対応の逸品からエントリーモデルまで、幅広いラインアップをご覧あれ!
アイテム1
1000レスターダウンパーカー
最上級のポーリッシュホワイトグースダウンをたっぷり120gも封入した、『マーモット』の代表的なダウン。そのフィルパワーは1000に達し、シビアなシーンにおいても充分な暖かさをキープしてくれます。表地には撥水加工のナイロンをチョイス。なお、付属のスタッフサックはサコッシュとしても使用できて便利です。
アイテム2
ガイズダウンフーディ
引き裂き強度に富むリップストップポリエステル生地にDWR加工を施して、耐久性を一段と向上。加えて、オリジナルのパターンデザイン“エンジェルウィングムーブメント”によって、裾がずり上がりにくくなっているのも特徴です。インサイドポケットに自己収納できるポケッタブル仕様なので、旅のお供としても◎。内蔵するダウンはフィルパワー700を誇ります。
アイテム3
デュースダウンジャケット
エントリーモデル的なプライスでありながら、750フィルパワーのフレンチホワイトダックダウンを封入するなど保温性は頼もしいかぎり! 薄手のシルエットなので、真冬にはインナーダウンとして着用することもできます。専用スタッフサックにコンパクトに収納できるので携行性も申し分ありません。
アイテム4
1000イーズダウンジャケット
シンプルで着回しの利くデザインがうれしいスタンドカラータイプの逸品。1000フィルパワーを有するポーランド産ダウンのおかげで、防寒性もハイレベルです。今作は“トゥーインワンシステム”を採用しており、対応する防水アウターと連結することも可能。
アイテム5
リザイド ダウンジャケット
ナチュラルな肌触りの撥水加工ポリエステル生地で仕立てた750フィルパワーのモデル。80’Sアウトドアテイストを漂わせるバイカラーデザインも印象的です。内部にもポケット付き&デタッチャブルフードのため、使い勝手にも秀でています。
アイテム6
ハイバルキーダウンパーカー
ゴア ウインドストッパーを表地に使用することで、保温性に加えて防風性・透湿性を持たせているのがカギ。さらに表地には耐久撥水加工をセット。また中綿には750フィルパワーのダウンを用いるなど、トータル的にハイレベルな仕上がり!
アイテム7
メトロダウンシャツ
サラッと着られるシャツタイプながら、700フィルパワーの羽毛を充填しているので薄さとは裏腹に暖かさは折り紙付き。アウターの襟に干渉しないノーカラー仕立てだからインナー使いも容易です。ロングシーズン活躍してくれること確実につき、1着持っておいて損はありません。
アイテム8
『ビームス』別注 モッズダウンコート
今季らしいオーバーサイズのダウンコート。ダウンディフェンダー加工を施した750フィルパワーの羽毛で機能性を確保しつつ、光沢のある生地感や表面に出さないステッチワークで街っぽいルックスも叶えています。脇の切り替えを利用したシームポケットをあしらうなど、細部にもしっかりと注力。
アイテム9
『ギルドプライム』別注 750FPダウン
“街山兼用”をテーマに製作されたダブルネームモデル。脱着式フードや防寒力の高い750フィルパワーダウンなど『マーモット』の機能性を踏襲しながら、裾部分に『ギルドプライム』のアイコンであるスター刺繍をセットして特別感も演出しています。すっきりとモダンなシルエットも大人好み!
冬のコーディネートにおすすめ。その他のダウンアイテムも要注目
ジャケット以外にも、『マーモット』はさまざまなダウンアイテムをリリースしています。日常使いでもアウトドアでも役立ってくれるモノばかりなので、こちらも見逃し厳禁!
アイテム1
ガイズ ダウンベスト
軽量性に長けたリップストップポリエステルボディ。程良くゆとりのあるレギュラーフィットのため、中にいろいろと着込んでも着膨れしません。封入されたダックダウンは700フィルパワーで、ジャケットと同じようにダウンディフェンダー加工でフィニッシュされています。
アイテム2
パッカブルダウンハット
ダウンを注入したユニークなバケットハットは、着こなしのアクセントとしてぴったり。なお、頭頂部裏面へコンパクトにセルフ収納できるパッカブルデザインとなっています。裏地には肌触りの良いトリコットフリースをピックアップ。抗菌防臭加工で清潔に着用できるのも美点のひとつです。
アイテム3
デュースダウンパンツ
先ほどレコメンドした「デュースダウンジャケット」のボトムス版。ジャケットと同様、ダウンディフェンダー加工で仕上げた750フィルパワーの羽毛を使っています。圧倒的な暖かさを備えるうえ、スタッフサックで持ち運べるのでレジャーシーンで大活躍必至! アウトドアテイストがトレンドの今季は、街着としても有能です。
handbagでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!