モッズコートが大人の男に味方する。おすすめしたいブランド&着こなし方
秋冬に活躍するアウターとして人気の高いモッズコート。カジュアルからきれいめにも着られる汎用性の高さも魅力です。おしゃれに着こなすテクからおすすめまでご紹介!冬の定番アウターとして活躍。ルックスも機能も男向きなモッズコート
冬の定番アウターとして人気の高いモッズコートは、もともとは1951年にアメリカ軍が野戦用に採用したミリタリーアウター「M-51」が起源。1960年代、ロンドンで流行していたモッズカルチャーによってファッションアイテムとして広まりました。ミリタリー調の武骨なデザインに加え、フィールドジャケットの上から羽織れる大きめのサイズ感、防寒性を高めるディテールなど、機能的でタフな点が魅力的。コーデを選ばず合わせやすいこともあって、大人の男に味方するアイテムといえます。
モッズコート選びで重視すべきはこの2点
モッズコートを買う際に気をつけるべきポイントをピックアップ。お気に入りの1着を見つけるには、サイズ感と重量感をチェックすることが必要です。
ポイント1
大きすぎはNG。でもゆったりと羽織れるくらいがちょうど良い
モッズコートは元々フィールドジャケットの上から羽織れるようにできているため若干ゆったりとした仕上がりです。今季はオーバーサイズがトレンドになっていますが、あまりにも大きすぎるモノはだらしない印象にもなりかねないので、ボリューム具合や着丈のバランスはチェックしましょう。写真のように、肩の位置がやや落ちていて身幅にゆとりがある程度がベターです。
ポイント2
重量を確認するのも忘れずに
ラフな見た目に反し、モッズコートは意外と重いモノが多いです。ボリュームのあるフードやファー、ボア付きの裏地などが重量が出てしまいがちなので、重さの表記を確認するか店頭で試着をして着心地を確認すると良いでしょう。
定番のモッズコートをおしゃれに着こなすテクニック
羽織るだけでサマになるモッズコートですが、大きめなサイズ感なので着こなし次第でアンバランスに見える可能性も……。ここではうまく着こなすテクニックを教えます。
テクニック1
細身のボトムスと合わせてYラインシルエットを構築
重厚感のあるモッズコートは細身のボトムスを合わせると好バランス。スリムタイプのジーンズやチノパン、ジョガーパンツとも相性良く、スマートな着こなしに仕上がります。ブラックをチョイスすれば、コーデが一層ピリッと引き締まりますよ。
テクニック2
アウター・オン・アウターのレイヤードで差をつける
大きめのサイズ感が特徴のモッズコート。それを生かしてアウター×アウターのレイヤードスタイルを楽しむことが可能です。彼はモッズコートにインナーダウンを挟むことで今っぽいスタイルに。他にGジャンと合わせるのもおすすめです。
テクニック3
より今季らしく着こなしたいならワイドパンツを投入
定番のモッズコートをより今っぽく着こなしたいなら、ワイドパンツと合わせるのがおすすめです。上下ともにボリューミーかつルーズなバランスが今の気分にマッチ。ラフになりすぎないよう、合わせるボトムスや色使いで大人っぽくまとめるのがポイントです。
狙い目をピックアップ。モッズコートのおすすめブランド
今季もあらゆるブランドからモッズコートがリリースされています。なかでも大人におすすめしたい10着を厳選してご紹介。定番ゆえに、シルエットやディテールなど細かいところまでチェックして、お気に入りを見つけたいところですね。
ブランド1
『ジュンハシモト』
ラップコートとモッズコートを融合させた個性的な1着。コットンとナイロンを高密度で織り上げた生地にストーンバイオ加工をほどこしてヴィンテージ感を醸し出した生地がこなれた雰囲気を漂わせます。フード部分は着脱可能なので変化にある着こなしが可能。
ブランド2
『ブリッラ ペル イル グスト』×『オーベルジュ』別注
気鋭のジャパンブランド、『ブリッラ ペル イル グスト』と『オーベルジュ』のコラボアイテム。モッズコートのオリジンであるM-51をモチーフに、サイズ感を調節することで現代的に着こなせる1着に落とし込んでいます。細めの糸を使うことで生まれた繊細な表情も秀逸。
ブランド3
『アンダーカバー』
100%ポリエステルの素材を使うことでモダンな雰囲気を醸し出した『アンダーカバー』のモッズコート。背面のフィッシュテールヤフラップチキのポケット、フードなど、オリジナルのディテールを踏襲したシンプルなデザインの中で、胸元のプリントやバックの刺繍が際立ちます。
ブランド4
『ランバン オン ブルー』
極細のナイロン糸とポリウレタン素材を混紡することで、型崩れしにくいハリ感とストレッチ性を両立させた生地を使用。独特の凹凸感と撥水性も備えています。見返しにあしらったプリント柄やポケットのフラップや脇に配したグログラン生地も特徴的。
ブランド5
『ゴールドウイン』
コットンのような風合いでありながら、2層構造により防水透湿性を実現したパーテックス(R)素材を採用。軽量かつ堅牢で、耐水性、防風性まで備えているので、シーンを選ばず活用できます。左右の腕に配したフラップポケットや胸元の止水ポケットなど、機能的なディテールもアクセントに。
ブランド6
『フレッドペリー』
モッズカルチャーを象徴するブランドである『フレッドペリー』のモッズコート。ショート丈にアレンジされているため、個性的な着こなしができますが本物感は十分。中綿入りのインナーが付いており、着脱することで幅広いシーズンで活用できます。
ブランド7
『ローター』
コットン糸を高密度で織り上げることで防風性を高めた生地をボディに採用。ハリとコシのある重厚感たっぷりな素材は武骨さを主張してくれます。ニットやインナーダウンを中に着用することを前提にしているため、ゆったりめのシルエットに設定されており、窮屈さを感じさせません。
ブランド8
『シエラデザインズ』
マウンテンパーカーで有名なアメリカの老舗アウトドアブランド『シエラデザインズ』が手がけたモッズパーカー。コットン60%、ナイロン40%の割合で織り込んだオリジナルの機能素材、60/40クロスを採用。ゆったりしたシルエットはトレンド感も醸し出します。
ブランド9
『シップス』
ヴィンテージのM-65をベースに細部をアレンジして現代的に仕上げたモッズコート。肩幅と身幅を大きく設定したビッグシルエットやフードを排してスタンドカラーに仕上げたシンプルなデザインが特徴的。単体でも使える中綿入りのライナー付きで、3WAYで活用できます。
モノの背景を伝える記事執筆が得意
髙須賀 哲
男性ライフスタイル誌「Free&Easy」の編集に8年間携わり、2013年にフリーランスの編集・ライターとして独立。紙媒体・WEB媒体を問わず、メンズファッション、ライフスタイルに関する記事を執筆しているほか、アパレルブランドのカタログやWEBビジュアルのディレクションも手がける。