都会的な1足で好記録を。アディダスのランニングシューズをシリーズ別に解剖
本格ランナーに支持される機能性を備えながらデザインは都会的。そんな“いいとこ取り”な『アディダス』のランニングシューズが人気です。注目シリーズを一挙にご紹介!機能性とデザイン性が高次元で融合。『アディダス』のランニングシューズで走ろう
普段のウォーキングやジョギングで気軽に使えるモノから、本気志向のレーシングモデルまで、ニーズに合わせ多種多様なランニングシューズを展開する『アディダス』。1970年代の名作「SL72」や1980年代に人気を博した「ZX500」、そして近年では2013年に発表された「エナジーブースト」など、同ブランドのランニングシューズは常に時代を彩ってきました。そして現在もさらなる進化を遂げながら、『アディダス』はランニングシーンの最前線を走り続けています。
スポーツメーカーとして長年培ったノウハウを反映したハイレベルな機能性と、ストリートにも違和感なく溶け込む優れたファッション性。それらを融合した才色兼備な作りこそ『アディダス』のランニングシューズの真骨頂といえるでしょう。街履きとしてもスムーズに取り入れられるモデルが多いため、ランナー以外からも多くの層から支持されています。本記事では、実に豊富に展開される『アディダス』のランニングシューズの中でも、特に人気の高いシリーズ&モデルにフォーカス。そのラインアップをご紹介していきます。
シリーズ別に見るアディダスのランニングシューズ
膨大な数のランニングシューズを展開している『アディダス』。そのすべてを紹介することは難しいので、ストリートで圧倒的な支持を集める5つの売れ筋シリーズに絞って、その魅力をお伝えしてきます。それぞれで特性は異なりますが、スペックとデザインを高い次元でクロスオーバーさせているのは共通項です!
▼シリーズ1:アディダス史上最高クラスの反発力を実現する「ウルトラブースト21」
近年の『アディダス』を代表するプレミアムランニングシリーズ「ウルトラブースト」。その最新版にあたるのが、2021年発表された「ウルトラブースト21」です。クッショニング・軽量性・反発性が高次元に調和した作りで、極上の履き味をユーザーに提供します。
クッション性と反発性を兼ね備えた独自のミッドソール素材・ブーストフォームは、前作「ウルトラブースト20」から約6%増量。さらに、アウトソールには新技術のアディダスLEP(リニアエナジープッシュ)を採用し、前足部の屈曲剛性を15%向上させています。これらの技術をクロスオーバーさせることで、かつてないエナジーリターンを実現。着こなしをスタイリッシュに彩る、洗練されたルックスも◎です。
アイテム1
ウルトラブースト21 コアブラック/カーボン/アクティブティール
「ウルトラブースト21」は20色以上の驚くべきカラーバリエーションで展開。なかでもブラックを基調としたこのモデルは、大人のカジュアルスタイルをクールな雰囲気へと導いてくれます。 なお、足をやさしく包み込むプライムニットアッパーは海洋プラスチックをリサイクルした素材を50%以上使用。スペック&デザインだけでなく、サステナブルも意識しています。
アイテム2
ウルトラブースト21 ソーラーイエロー
上のモデルとは打って変わって、こちらのカラバリは思わず視線を奪われる大胆なネオンカラー。シンプルに帰結しがちなコーディネートにインパクトをもたらしてくれる1足です。目の覚めるような配色ですから、ワークアウト時のテンションもアゲてくれそうですね。
▼シリーズ2:“薄軽”が持ち味。日本人のために開発された「アディゼロ」
「アディゼロ」は2005年に日本人ランナー向けのランニングシューズとして誕生した定番人気シリーズ。初心者向け~シリアスランナー向けまでバラエティはさまざまですが、全体的には薄手のフォルムと優れた軽量性が特徴となっています。
見た目は薄底ながらも、最新テクノロジーを結集しているため履き心地は抜群です。例えば「アディゼロ プロ」では、ライトストライクとブーストフォームの2種類のミッドソールを融合。EVAよりも40%軽量でありながら安定性に秀でる前者と、圧巻の反発性を持つ後者の組み合わせにより、驚くほど軽快な足運びを叶えているんです。その他のモデルも高いサポート力を持っており、ラン&デイリーユースのどちらでもストレスフリーに足を通せます。
アイテム3
アディゼロ ボストン 9
長距離ランを念頭に置いて製作された1足。「アディゼロ プロ」と同様に、ミッドソールはライトストライクとブーストフォームのコンビ仕様になっています。滑りにくいコンチネンタルラバーソールは、スリップによるエネルギーロスを軽減。そしてざっくりと編み上げられたメッシュアッパーは風通しが良く、蒸れを防いでくれます。
アイテム4
アディゼロ べコジ 2.0
クロスカントリートレーニングやスピードロードレースを想定した「アディゼロ べコジ 2.0」。アッパーには『アディダス』のメッシュ素材の中で最軽量のセラーメッシュを使い、軽さに拍車をかけています。ミッドソールにはクッション性と屈曲性に特化したバウンスフォームを投入しており、その履き味は弾むかのよう。クラシック寄りなデザインですから、普段のデニムスタイルにも合わせやすそうですね。
アイテム5
アディゼロ ジャパン 5
こちらはランナーのスピードアップのために生み出されたモデル。0.01mm単位までこだわったマイクロフィットラストは完璧なフィット感を生み出し、シューズと足のズレによる不快感を和らげます。他にもライトストライク×ブーストフォームのコンビミッドソールやアッパーのセラーメッシュなど、最新技術を随所に投影。どこまでも駆け抜けていけるような、軽やかな1足に仕上がっています。
▼シリーズ3:「アディダス 4D」は見た目も履き心地も“異次元級”。
こちらの「アディダス 4D」シリーズは、他モデルとは明らかに異なる独特な構造のミッドソールが最大の特徴に。実はこの部分、従来のように金型に素材を流し込んで作るのではなく、最先端の3Dプリント技術を駆使して生産されています。まさしく時代の最先端を行くシリーズというワケです。
ミッドソールは『アディダス』が長年蓄積した、アスリートの走行データの分析結果に基づき製作。ラティス構造と呼ばれる非常に入り組んだ構造となっていて、部位によって密度の異なる樹脂が安定感・反発力を高めてくれます。また、アッパーには十八番のプライムニットを使っており、包み込まれるようなフィット感を体験可能です。ちなみに写真のモデルは、近未来的なデザインを意識した最新作の「4Dフュージョ」。
アイテム6
4Dパーレイ
海洋保護団体「パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ」とのパートナーシップから誕生したモデル。一貫して白でまとめたミニマルなワントーンデザインの中で、ユニークなミッドソールが存在感を発揮します。また、高機能なストレッチウェブアウトソールもポイント。網目状の構造となっており、足裏の動きに合わせて柔軟に伸縮してくれます。
アイテム7
ウルトラ4D 5
「ウルトラブースト」をデザインベースに、「アディダス4D」のミッドソールテクノロジーを取り入れた“ウマ味”満点なハイブリッドモデル。ラバーアウトソールはタイヤで有名なコンチネンタル社製で、圧巻のグリップ性能を誇っています。大人の着こなしと親和性の高い洗練されたデザインも魅力的な要素。
▼シリーズ4:トレランもお任せあれ。「アディダス テレックス」
「アディダス テレックス」は、『アディダス』の展開しているアウトドアレーベル。それだけに、トレイルランニングやファストハイクに向けたタフなスニーカーを数多くラインアップしています。昨今のアウトドアブームも後押しして、現在その人気はうなぎ上り! もちろん、フィールドに限らずタウンユースとしても優秀です。
自然の中での着用を想定したシリーズだけに、吸水速乾性や耐水性をフォローしたコンフォートなモデルが多数。こちらの「テレックス アグラヴィック TR ゴアテックス トレイルランニング」も、ゴアテックス素材の耐水アッパーが使用されています。さらに、どのモデルも山道を苦にしないグリップの高いアウトソールを搭載。それらの本格機能は、街なかでも強さを発揮してくれます。
アイテム8
テレックス スウィフト R3 ゴアテックス ハイキング
防水透湿性に特化するゴアテックスアッパーと、耐滑性に長けたコンチネンタルラバーアウトソールのコンビ。あらゆる天候に対応できる、心強い1足です。おまけに、EVA製のミッドソールによって軽量性とクッショニングも隙なく確保しています。都会に溶け込むシックな出で立ちもうれしく、ヘビロテの有力候補となるのは間違いナシ。
アイテム9
テレックス スピード プロ トレイルランニング
山道を素早く駆け抜けるために開発されたトレランシューズ。ミッドソールにはライトストライクが起用され、軽さと安定性は申し分ありません。加えて、メッシュアッパーは高水準な透湿性&耐水性を兼備。汗や雨で濡れてしまった場合でも蒸れにくいんです。さらに、リフレクター素材を取り入れることで視認性をフォローしています。
アイテム10
テレックス ボイジャー 21 トラベル
『アディダス』最高峰のクーリングテクノロジーであるヒートレディを備える本モデル。吸水速乾性や冷却性に優れ、靴内環境を涼やかにキープしてくれます。バンジーコードを駆使したシューレースシステムも特徴で、いちいち靴ひもを結ばずともフィット感を調整可。全地形に対応する高強度なアウトソールも心強い限りです。デザインは見ての通りミリタリー顔で、着こなしの旬度アップにもお役立ち!
▼シリーズ5:靴内の快適に保つ「クライマクール ベント」
クライマクールは、シューズの中に風を送って靴内の熱と湿気を奪うテクノロジーのこと。こちらの「クライマクール ベント」は、名前の通りその技術を取り入れたランニングシューズです。ブランド内のモデルの中でも特に通気性が高いことで知られ、蒸れがちな夏場の着用にはおあつらえ向き!
ただ涼しいというだけでなく、ランをサポートする機能も一級品! 細かく区分されたミッドソールにはブーストフォームが用いられており、エナジーリターンを効果的に促進してくれます。加えて、ソールに切れ目を入れることで屈曲性も大きく向上しており、履き心地は驚くほどに非常にしなやか。長時間履いていても疲労を感じにくくなっています。
アイテム11
クライムクール ベント コアブラック/スカーレット/ゴールドメタリック
ブラック×レッドのメリハリあるツートーンカラー。ところどころに散りばめられたゴールドも、程良いスパイスとして作用しています。男らしいカラーリングなので、特にストリート系のコーディネートと好相性。よりセンス良く見せるなら、ウェアでスニーカーの色を拾って着こなすとGOOD。
アイテム12
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昨今、フットウェアのトレンド色となっているメタリックシルバーをメインカラーに据えた逸品。そのフューチャリスティックなビジュアルは、コーデの今っぽさを大きく底上げしてくれます。シンプルな大人コーデのハズしとしてこれほど有用なアイテムはないでしょう。
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アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!