コールマンのテントが選ばれる理由。エントリー用から上級向きまで人気モデルが続々
キャンプ初心者が最初に迷うのはテント選びではないでしょうか。もし決めかねたなら、『コールマン』を選べば安心。多くの人に選ばれるには、それだけの理由があるんです。初心者から上級者まで。『コールマン』のテントはなぜ圧倒的人気なのか?
数あるアウトドアブランドメーカーの中でも、トップクラスの知名度を誇る『コールマン』。クーラーボックスや折りたたみチェアやコンロ、さらには街中で普段使いするバックパックにも『コールマン』のネームを見たことがある方は多いはず。
メジャーブランドとして、さまざまなアイテムをリリースしている『コールマン』ですが、なかでもテントはバリエーション豊富なうえ、これからキャンプを始めようという方が最初に手に入れるテントとしておすすめ。一方でキャンプ上級者の買い替えテントとしても検討されるモデルが多く、キャンプ歴にかかわらず多くの人に支持されているのです。
5つの魅力を深掘り。『コールマン』のテントはここがスゴイ!
アウトドアブームの今、さまざまなメーカーがテント作りに参入していますが、『コールマン』のテントの人気は常にトップクラスです。毎シーズン新作が登場するたび話題になるうえ、キャンプ場ではどこへ行っても、あのグリーン×ベージュのテントが林立しています。今では当たり前になった、テントにガーランドや風車を飾ったり電飾を施したりするのも、同じ『コールマン』のテントが並んだときに自分のテントがわかりにくくならないため、といわれているほど。それほどまでに『コールマン』のテントが愛される理由を以下でご紹介しましょう。
魅力1
歴史に裏打ちされた高い信頼性
そもそも『コールマン』は100年以上の歴史を誇るアメリカのメーカーで、創業者であるウィリアム・コフィン・コールマン氏の名を冠しています。もともとは室内で使うガソリン式ランプの販売会社に始まり、やがて屋外用のガソリン式ランタンを開発。これがアメリカ軍に納品されたことで知名度を上げました。アメリカ軍に採用されるということは、その耐久性や信頼性が高いことの証明! 「『コールマン』の製品は高品質」というイメージが定着しているのもうなずけますね。
魅力2
プロも納得の耐久性を誇るハイクオリティ
プロのアウトドアマンにも、『コールマン』の愛用者は多いもの。それだけ過酷な環境下でも、高い耐久性能を発揮する製品がラインアップされています。テントはもちろん、椅子やテーブル、ランタンやバーナー類の火器まで、ハイクオリティな製品が勢揃い。
魅力3
豊富なサイズでソロからグループキャンプまで対応
テント選びで悩みがちなサイズ選び。ファミリーキャンプでは家族4人を収容できるもの、ソロキャンではコンパクトで収納しやすいものなど、用途によって異なってきますよね。そんなとき、『コールマン』のラインアップを探れば、必ずや欲しいサイズが見つかります。例えば、テントとしても使えてインナールームを取り外せばシェルターとして使えるモデルや、超大型のタープやシェードなど、多彩に揃っています。
魅力4
おしゃれブランドとのコラボも多彩!
テントに限らず、毎年のようにさまざまなファッションブランドとコラボするのも『コールマン』ならでは。昨年だけでも『ビームス』や『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』『アーバンリサーチ』『フリークス ストア』などとコラボアイテムをリリースしています。ファッションブランドだけでなく、音楽やアートなどアーティストとのコラボも盛んに行われていて、プレミアム化しているアイテムもあるほどです。
魅力5
メジャーゆえいつでもどこでもトラブル対応OK
『コールマン』のテントは、安心と安全を提供してくれる品質に加え、トラブル対応も万全です。例えばキャンプ初心者なら、テントの立て方やトラブルにも対応できたほうが安心ですよね。そんなとき、『コールマン』のテントならブログやYouTubeなどで情報を発信している人が多いため、解決しやすいというメリットがあります。キャンプ場の管理事務所でも予備のパーツを置いていることが多かったり、近所のスポーツショップなどでも修理対応できたりするなど、圧倒的なアフターサービスも人気の理由です。
キャンプスタイルに合わせて選ぼう。『コールマン』のおすすめテント15選
『コールマン』の名品テントを、タイプ別にご紹介しましょう。アイコニックなグリーン×ベージュの「タフシリーズ」やシルバー・ホワイトの「マスターシリーズ」など現行モデルのほか、いまだ在庫販売されている旧モデルや、海外モデルも探せばWEB上で見つかりますよ。
▼タイプ1:プロも愛用する「マスターシリーズ」
以前は「ウェザーマスターシリーズ」と呼ばれた『コールマン』の最上位ラインは、ギアもラインアップに加わり、昨年「マスターシリーズ」とリブランディングされました。「ウェザー」が取れたことで天候(特に雨)への対応が薄れたわけではなく、耐水圧はルーフ約3,000mm、フロアで約10,000mmとハイスペック。しかも今度はウェザーだけでなく、シーズンを越えて対応できる「4Sシリーズ」も登場しています。夏は涼しく、冬は温かいテントは、一年中キャンプを楽しみたいヘビーユーザーに適したモデル。国内正規モデルは、クオリティも価格もハイクラスです。ちなみに、安価な海外モデルの「ウェザーマスターシリーズ」は、少々スペックが落ちますが、十分使用に耐えうるラインです。
モデル1
マスターシリーズ 4Sワイド2ルームコクーンIII
現行「マスターシリーズ」の最高級モデル。2ルームタイプですがインナーテントを2つ吊り下げることができるため、プライバシーを保った2グループでのキャンプにも使えます。大開口できる左右のキャノピー(ひさし)や、フライシート中央のベンチレーションも使いやすいポイントです。
モデル2
ウェザーマスター4S ワイド2エアリウム
初心者でも立てやすいドーム型のこちらは、大人が立って歩ける天井高に、大人4人が余裕で寝られる床面積。キャノピーを跳ね上げて2ルーム風に使ったり、スクリーンタープとのドッキングが楽しめたりもします。キャノピー用のポールも付属しているので、「あ、跳ね上げ用のポール忘れた!」なんてこともありません。
モデル3
エリートウェザーマスターテント
他の人とはちょっと違ったテントを使いたいなら、ネイビー×アイボリーカラーの「ウェザーマスター」のUSモデル。「マスターシリーズ」とはいえ、少々スペック不足は否めません。『コールマン』 ジャパンの修理保証は受けられませんので、破損したら専門の業者にお願いすることになりますが、それでもこだわりたい人には人気のモデルです。
▼タイプ2:キャンプ場でよく見るメジャーテント「タフシリーズ」
アイコニックなグリーン×ベージュカラーが目印の「タフシリーズ」は、クロスポール仕様のドーム型テントをラインアップ。フライシートの対角線に2本のポールを通しピンを差し込めば立ち上がる構造は、誰でも簡単に理解できるのでキャンプ初心者でも安心して設営できます。初めてのキャンプに張り切るお父さんが威厳を保てるテントといって良いでしょう。リビングスペース確保のために、同シリーズのスクリーンタープとセットにして2ルームスタイルで使うのが一般的です。クオリティのわりにリーズナブルな価格と、居住性抜群の広さと高さを誇るドームテントは、エントリーモデルとして最適です。
モデル4
タフスクリーン2ルームハウス
これまでは「タフドーム」と「タフスクリーン」を2張りしてドッキングするのが一般的でしたが、それらを1つにまとめたのがこちらのモデル。他社の2ルームテントのようなトンネル型とは違い、寝室側もリビング側もクロスポール仕様で広さと強度を実現しています。インナーテントには電源コード用の開口部も用意されているので、ホットカーペットやこたつも使えますよ。
モデル5
IL タフワイドドームIV インディゴ
幕体にデニムのパッチワークのようなプリントを施した個性的なルックスが人気のインディゴカラーは、2016年にライフスタイルブランドの『モンロ』とコラボしたシリーズ。デニムをイメージした縫製糸や、タブをイメージした赤いプラペグが付属するなど遊び心満載です。もちろん「タフワイドドーム300」の床面積300×300cm、天井高185cmという抜群の居住性はそのまま継承されています。
▼タイプ3:夏キャンに快適な「ダークルームシリーズ」
フライシートとインナーテント双方に、特殊なPUコーティングで90%以上もの遮光率を実現した素材を採用。2018年に誕生し、いまやシリーズとして独立した人気モデルとなりました。キャンプ未体験の方にはわかりにくいかもしれませんが、朝4時台に明るくなって目が覚めるとか、日が昇ると暑くて眠れないといった、キャンプをして初めてわかる“不満”を解消してくれます。夏場は遮温性が高く、涼しく快適に過ごせるとあって、ベテランキャンパーでさえ、乗り換えを検討するモデルとなっています。
モデル6
タフスクリーン2ルームハウス+
先程「タフシリーズ」でご紹介した「タフスクリーン2ルームハウス」の寝室側をダークルームにしたモデル。外見は、ホワイトボディに赤いラインがアクセントになっていて、一瞬『コールマン』とはわからないモデルです。寝室側を外せば、巨大なシェルターとして、宴会場に使えますよ。
モデル7
トンネル2ルームハウス/LDX+
こちらは『コールマン』では異色のトンネル型。寝室はタフスクリーンより狭めですが、リビングスペースは圧倒的な広さを誇ります。トンネル型なので、幕体にポールを通したら、エンドをペグダウン。反対側を引っ張るだけでテントが立ち上がり、設営が1人でできるのは魅力です。ちなみにこちらはリビング側もダークルームですので、夏の昼間でもテント内はしっかり日影を作ってくれます。
▼タイプ4:ソロキャンにおすすめの「ツーリング」
おひとり様人気の今、キャンプもソロが大ブーム。そこで今改めてツーリング用テントの人気が復活しています。山岳ソロ用でよく見る細長いタイプではなく、『コールマン』のツーリングテントは、ドーム型で居住性が高く、軽量に持ち運べるので登山キャンパーにも人気。室内に荷物を入れて夜露も防げるので居住性も抜群です。さらに最近は、家でキャンプ気分を味わうために、部屋に設置してテントで寝るという使い方も増えています。
モデル8
ツーリングドームST
大人1人が快適に使えるサイズを実現し、今めちゃくちゃ売れてる「ツーリングドームST」。どれぐらい売れているかというと、公式サイトでは売り切れ中、他のECサイトにてプレミアム価格で販売されているほどです。収納時は直径約19×49cmというコンパクトサイズ。
モデル9
ツーリングドーム LX ナチュラルカモ
おひとり様用のSTよりも、少し大きめサイズのLXは、小さなお子さんのいる3人家族にちょうど良いタイプ。もちろん1人ならさらに余裕で使えますね。天井を高めに設定しているので開放感があり、フライシートを使わなくても外遊びのときのシェルターとしても使えます。インナーは吊り下げ式なので設営も簡単ですよ。
▼タイプ5:ファミキャンには居住性の高い「2ルーム」
家族でキャンプをするなら、寝室とリビングスペースが独立した2ルーム型が使いやすさ抜群。またインナーテントを吊り下げずにシェルターとしても使えます。『コールマン』の現行2ルームは、先にご紹介した「タフスクリーン2ルーム」と「トンネル2ルームハウス」そして、「マスターシリーズ ワイド2ルームコクーン」の3種なのですが、廃盤品や海外モデルを含めるとさらにバリエーションがあるんです。そこで今でも買える、2ルームとそれ以上のサイズをピックアップしてみました。
モデル10
コネクティングドームシステム
ともに廃盤となっている「コネクティングドーム270」と「コネクティングスクリーン340」をセットにしたモデルは、今もキャンプ場でよく見るセットアップシステムです。ジップでつなぐリビング、寝室は、ともに大容量でそれぞれ個別にも使えるので、キャンプシーンに合わせて持っていけます。日帰りのBBQなどではスクリーンだけでOK。
モデル11
レッド キャニオン テント
海外モデルですが、日本のキャンプ場でもちらほら見かける「レッドキャニオン」。内装は正確には2ルームではなく1ルームなのですが、他のモデルの小型インナーが3台は入るほどの大型です。自由に区分けできる使い勝手の良さは、部屋をコーディネートする感覚で「ここにベッド、ここにテーブルを置いて……」と考えるだけでも楽しそう。海外モデルなので、日本での保証は受けられないこと、ガイロープとハンマーが付属しないことを差し引いても、魅力的なテントです。
▼タイプ6:おしゃれで本格的な「ワンポール」
とんがり屋根のワンポールテントは、ポールを幕体にあれこれ通す必要がなく、センターに1本立てるだけ。あとはガイロープをペグダウンするだけなので、設営が簡単なのが魅力ですが、もともと乾燥した砂漠地帯で使われるテントですので、雨の吹き込みに弱いという弱点があります。そこを解消したのが『コールマン』のワンポールテントなのです。エントランスにアーチ型のフロントポールを使うモデルなら、急な雨でも安心。設営が簡単なのに加えて、ポールの本数が少ないので収納も簡単です。テントにあれこれデコレーションしやすいのも、このタイプの特徴。
モデル12
ワンポールテント エクスカーションティピ
雨の吹き込みを避けるため、キャノピーと前室を設けたワンポールテント。風向きに合わせてキャノピーを設置して、フルクローズにすれば多少の雨でも耐えられます。リビングスペースを外に作るためのタープはお忘れなく。
モデル13
ウェザーマスター 4S T.P.クレスト
しっかり前室をとった大型ワンポール。ワンポールとはいえ、フロントアーチやキャノピーポールまであるので、もはやワンポールの域を超えていますね。寝室は大人4人が余裕で寝られるサイズですし、前室はクローズしたままでも椅子を置いてくつろぐことができるなど、ワンポールテントとは思えないほど機能的かつ快適に使えます。
▼タイプ7:簡単に設営できる「クイックアップシリーズ」
弾力性のあるフレームに幕体が最初から取り付けられているので、円盤型のケースから出すだけでポンとポップアップする「クイックアップ」シリーズ。ポールを組み立てる手間いらずで、とにかく設営に時間をかけたくないキャンパーに大人気です。たたむのにはコツが要りますが、今は動画を見ながらたためるので、安心して使えますよ。メインテントにはもちろん、サブテントにもおすすめ。大型テントはラインアップにありませんが、しっかりペグダウンすれば、フレームに弾力性があるので多少の風にも強いのが魅力。
モデル14
テント クイックアップドーム
クイックアップドームにダークルーム テクノロジーを備えたモデル。1人用と2人用があリますが、構造上2人用でも1人用と考えたほうが良いでしょう。室内の余裕と収納サイズが選びのポイントですね。ちなみに収納時には円盤型になるので、ツーリングというよりも、おひとり様オートキャンプ向きといえるでしょう。
モデル15
クイックアップIGシェード
公園などで子供を遊ばせるときの休憩場所に使っている人をよく見ますが、正確にはテントではなくシェード。つまりアウトドアで日影や着替え場所を作ったり、大型スクリーン内に寝室を作ったりするインナーテントとして使います。もちろんフルクローズできるので、夏場天候の心配がなければテントとしてもどうぞ。この手のポップアップテントは、ノーブランドで壊れても修理できないところが多いので、『コールマン』製なら安心ですね。
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「FINEBOYS」編集部を30歳で独立。以後フリーのファッションエディター&ライターとして「MEN’S EX」「LEON」「GQ」「AERA STYLE MAGAZINE」など各メンズ誌・WEB版のほか、企業広告、オウンドメディアにて執筆。BBQインストラクター、第二種電気工事士など資格多数。目下の目標は危険物取扱者乙種4級取得。