5つのニーズ別にレコメンド。おすすめタープ10選
テントが寝室なら、タープはリビング。夏の強い日差しや突然の雨風をしのぐためにも欠かせないタープは何を選べば良いのか? 5つのニーズに合わせたおすすめを厳選した。夏のアウトドアに必須のタープ
タープとは、日差しや雨を防ぐための広い布状のモノで、ポールを支柱にして張り出すキャンプ用品のひとつ。とくに夏場の直射日光を防ぐためには欠かせない存在で、突然の雨でも人はもちろんキャンプギアが濡れるのを防いでくれるため、テントとセットで用意しておきたい必需品ともいえる。種類や形状はさまざまで、価格帯も1万円以下から5万円オーバーと幅広い。用途と使用シーンに合わせてベストなモデルを吟味したい。
初めてのタープ選び。気をつけるべきポイントは
タープは大別すると、「自立式」と「非自立式」に分けられる。自立式は設営が簡単だが、収納サイズが大きくなりがち。非自立式は設営には慣れが必要だが、キャンプでの定番はこちらだ。幕の形や設営方法もさまざまなタイプが揃っているので、以下では、おすすめのタープを視点を変えてピックアップしてみた。
おすすめのタープ1:おひとりさま(ソロ)向け
ソロキャンプはできるかぎり荷物をコンパクトにしたいもの。よって、小さく収納できるモノがベターだ。さらに、さまざまな張り方ができると活用範囲も広がるので重宝する。
アイテム1
『ヒルバーグ』タープ10UL
折りたたむと手のひらサイズまで小さくなり、重量はたったの750g。ミニマリストのために設計された『ヒルバーグ』のタープ10は、素材が薄いULタイプと、遮光性を高めたXPの2種類を用意。日除け、雨除け、風除けはもちろん、A型テントとしても活用できる応用力が魅力だ。カラーはサンド、グリーン、レッドの全3色展開。ポールやペグは付属しない。
アイテム2
『パーゴワークス』ニンジャタープ
なんと全30通り以上もの張り方があるという、変幻自在のタープ。幕の形状は独自の手裏剣型で、4隅をペグダウンしてからポールを立てるという通常とは手順の異なる設営方法も特徴的だ。これにより、設営も簡単でスピーディに行うことができる。タープの外周には全21か所にジョイントポイントがあり、地形に合わせてさまざまな位置からロープを張ってペグダウンすることも可能。遊び心あふれるこのタープで、独自の張り方を編み出すのも楽しそうだ。
おすすめのタープ2:大人数(4人以上)向け
タープの中で最大のボリュームゾーンとなるのが、このサイズ帯。各社からさまざまなタイプが出ていて目移りしてしまうが、ここでは王道ブランドの中から、長方形のレクタングルタイプと6角形のヘキサゴンタイプの人気モデルをチョイスした。
アイテム3
『スノーピーク』HDタープ ヘキサL
ヘキサタープの定番ともいえる『スノーピーク』の「HDタープ ヘキサ」。その曲線美が人気の理由でもあるが、ヘキサタイプの場合4人家族だからと4人用のMを選ぶと、意外と日陰の面積が小さくて後悔することもある。よって、利用人数+2人ぐらいのサイズ(この場合L)を選ぶのが正解だ。このモデルは太陽光の透過を抑える「遮光ピグメントPU加工」が施されているので遮光性は抜群。耐水圧も3,000mmとよほどの大雨でも染みてこない最高レベルのスペック。1度買えば10年以上は愛用できる逸品だ。
アイテム4
『オガワ』フィールドタープ レクタ L-DX
ヘキサタープと双璧をなすのが、レクタタープ。ヘキサタイプよりも日陰面積が大きく作れるのと、ポールのアレンジによってさまざまな張り方ができるのがレクタタイプの魅力だ。このモデルは、210D(デニール)と厚めの生地に遮光コーティングとUV加工を施しているので、太陽光をしっかりと防いでくれるのが特徴。タープ下にテントを設営することも可能なので、大きめのサイズを選びたい。
おすすめのタープ3:コストパフォーマンスにたけたタープ
一流ブランドのタープとなると、ポールなども追加で購入すると5万円は下らないというのが相場だ。しかし、昨今は新興ブランドも増えており、お値段以上の評価を得ているタープも増えてきている。予算2万円以下で狙うのであれば、注目はこの2モデルだ。
アイテム5
『ホールアース』ヘキサタープ3
2017年シーズンからリバイバルを果たした『ホールアース』は、各社の製品を研究し尽くし、よりコストを押さえた商品展開を行っている。こちらのタープも税抜きで2万円を切る価格帯ながら、耐水圧は3,000mmを保持。さらにはUV加工に加え、火の粉にも強い難燃加工も装備と至れり尽くせりの逸品となっている。狭いサイトでも張れるように延長テープ(小川張り用)まで付属している超お買い得モデルだ。
アイテム6
『テントファクトリー』スカイオーバータープT500
2012年春に登場以来、アウトドアファンから「コスパ最強!」との呼び声も高い『テントファクトリー』の大型タープ。240cmのメインポールが2本付属して1万2,000円以下というお値打ち価格が魅力的だ。耐水圧は2,000mmなので、オートキャンプであれば十分なスペック。生地裏面にはシルバーコーティングが施されているので遮光性もばっちり。幅500×奥行き455cmと大きめのサイズから、テントをタープの下に設置するのがメーカーの提案するスタイル。
おすすめのタープ4:初心者でも扱いやすいモノ
タープは慣れるまで設営に苦労するというのも事実。「初心者なので張る自信がない……」という人には、設置のしやすさを追求した二股ポールを採用したタープか、ワンアクションで簡単に張れる自立式のタープが狙い目だ。
アイテム7
『コールマン』XPヘキサタープMDX
メインポールを二股のクロスポールにすることで、安定感が増して簡単設営を可能にしたモデル。二股ポールの開き具合を調整することで高さの調節が自由自在で、付属のサイドポール(2本)を活用すれば4人以上でも十分に使える広々サイズに早変わり。『コールマン』のテントとのドッキングも可能なので、『コールマン』ユーザーであれば検討の価値は大。
アイテム8
『コールマン』インスタントバイザーシェード M
アルミ製のフレームを開いて、そのうえにシェードをかぶせていく自立式のタープは、設営のしやすさが最大の魅力。フライシートの外周がひさし型のため、風にも強いのが特徴。別売りのサイドパネルを組み合わせることで、強い日差しや雨を遮ることも可能だ。収納時のサイズが約φ18×118cmと大きく、重量も13kgあるので、車の積載要領に余裕があるのが絶対条件になる。
おすすめのタープ5:難燃性が高いモノ
昨今、キャンプ用品のトレンドワードとして注目を集めている難燃素材。キャンプには欠かせない焚き火ではあるが、その火の粉によってタープに穴が空いてしまうなんていう心配も。ここで紹介しているコットン混紡生地を採用したモデルであれば、火の粉も怖くない!
アイテム9
『テンマクデザイン』ムササビウイング13ft.TC 焚き火バージョン
焚き火タープの存在を世に知らしめたのが『テンマクデザイン』。このモデルは遊行人として著名な堀田貴之氏と『テンマクデザイン』のコラボレーションで復刻したモノで、本体素材にポリエステルとコットンの混紡生地を使用。ポリエステルの幕に比べると重量はやや増えるが、春先や晩秋の冷え込む時期に、タープの下で焚き火を楽しむことができる。
アイテム10
『タトンカ』タープ1 TC
ドイツ発のアウトドアブランド『タトンカ』のタープもコットン混紡素材を採用している人気のモデル。ポリエステル65%、コットン35%の素材のため、焚き火の火の粉対策としては上記商品と同様の効果を期待できる。こちらのモデルはほぼ正方形の形をしており、サイズも445×425cmと大きめなので、2家族で使っても十分なサイズ感。落ち着いたベージュのカラーはさまざまなテントと相性が良い。
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モノ情報誌のleather bag、生活総合情報サイトの編集長を経て独立。8歳からキャンプをはじめ、昨今はファミリーキャンプに勤しむ根っからのアウトドア好き。2児の父。
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