“そこらへん”のはもう卒業。高級シャーペンで、大人にふさわしい品格を
身近にあったシャーペンを、ただなんとなくで使っていませんか? 大人ならしっかりこだわった1本を選びたいものです。書き味も見た目も上質な、高級シャーペンをご紹介!ちゃんと選んでる? 大人なら、こだわりの高級シャーペンを持とう
アイデアをメモしたり、仕事で使ったり、スケッチをしたりと、シャーペンは何かと出番の多い便利な筆記具です。ビジネスでもプライベートでも使えるので、活用の頻度が高ければ高いほど「相棒」と呼べるほどしっくりくる高級なシャーペンを選ぶのがおすすめです。
高級シャーペンと聞くと贅沢品のように思えるかもしれませんが、実は実用面でも優秀。書きやすかったり疲れにくかったりするので、書くのが楽しくなるほどです。また、高級といっても1,000円台からでも入手可能。十分なほど機能性やデザイン性の高いシャーペンでも数千円くらいから豊富に出回っているので、きちんとシャーペンを選んでみましょう!
後悔しない選択を。高級なシャープペンを選ぶ際にチェックした5つのポイント
高級なシャーペンといっても、一定水準以上の価格が絶対条件というわけでは決してありません。値段の幅はかなり広いですし、プライスで判断するだけでなく、しっかりとツボを押えたアイテム選びをすることが重要です。以下では最適なシャーペンを見つけるためのポイントを解説します!
ポイント1
握りやすいボディの太さ
ボディの太さは握りやすさに直結します。太めのほうが握りやすくて疲れにくいというのが一般的です。ただし個人差があり、細めのほうが力を入れやすい場合もありますし、細身のほうがスタイリッシュで携帯しやすいというメリットもあります。握りやすさを重視しつつ、自分の使いやすい太さを模索してみましょう。
ポイント2
書きやすい重心バランス
高級シャーペンの多くは、重心が低くなるような設計になっています。実際に書き比べてみると明確なのですが、低重心で適度な重量感があるとシャーペンが安定し、書きやすくて疲れにくいと実感できます。自然と筆が進むような感覚が得られたら、書くのがもっと楽しくなるに違いありません。
ポイント3
使いやすい芯送りの機構
シャーペンは使用時に芯を送り出す必要があります。その際にトップ部分を押すのが「ノック式」で、主流となっている機構です。片手で芯を繰り出すことができるのが大きな利点。カチカチっという音が鳴るのはデメリットともいえますが、その感触が好きな人にとってはメリットともいえるでしょう。一方、ボディをヒネることで芯を送り出すのが「ツイスト式」です。両手を使う必要があるので少し手間は掛かりますが、静かに使えるのがポイント。会議中などでも音を気にせず芯が繰り出せるため、ツイスト式を採用している高級なシャーペンも少なくありません。
ポイント4
用途に適した芯の太さ
芯の太さによって用途や書き味が変わるため、対応している芯の太さはきちんとチェックしましょう。主流は0.5mmで、もっとも汎用性の高い太さです。0.7mmも定番で、太めゆえに芯が折れにくいという特性があります。筆圧が強い人は太めの芯を選ぶと折れにくくなるでしょう。細めの0.3mmは、繊細な線を書きたい人に最適。製図やイラスト、複雑な漢字を書くときにもってこいです。メインの用途に合わせて芯の太さを選んでみてください。
ポイント5
好みに合うボディの素材
高級なシャーペンは上質な素材が使われているのも特徴。ポピュラーな樹脂やプラスチックに加え、金像や木を使ったタイプもたくさんあります。素材を選ぶ際にもっとも重要なのは、自分の手に馴染むかどうか。メタリックなボディは滑りやすいイメージがありますが、表面の細工や加工によって滑りにくく仕上げられているタイプも少なくありません。また、ウッド製でも木材の種類や加工、コーティングによって感触が異なります。できれば実際に触れて素材の感触を確認しましょう。
価格帯別。手に取るだけで気分がアガる高級シャーペン12選
以下ではおすすめの高級シャーペンをピックアップ。「10,000円以上」「5,000円以上~10,000円未満」「5,000円未満」の3カテゴリに分けてご紹介します。予算とも相談しながら、しっくりくる1本を見つけ出してください!
▼価格帯1:10,000円以上のおすすめシャーペン
ラグジュアリーな10,000円以上のシャーペンは豊富に出回っていて選択肢が多彩。プライスはさまざまですが、どれも使うだけで贅沢な気分になれること必至。予算に余裕があるなら、この価格帯のシャープペンをぜひ愛用してみましょう。
アイテム1
『モンブラン』メカニカルペンシル 0.7 マイスターシュテュック レッドゴールドクラシック
スイスの高級筆記具ブランド『モンブラン』。そのシャーペンには独自配合のプレシャスレジンという素材を使用していて、モンブラン樹脂とも呼ばれています。ツヤやかなブラックとメタリックカラーのコントラストがリュクス。当然、書き味もなめらかでラグジュアリーです。トップにあしらわれたホワイトスターのアイコンが、さりげなくアイデンティティを主張!
アイテム2
『ファーバーカステル』アンビション
ドイツの筆記用具ブランド『ファーバーカステル』は世界最古の老舗。六角形の鉛筆を生み出したことで知られています。シャーペンも展開していて、ブランドの起源でもあるウッド素材を使ったタイプと、ステンレスを使用したタイプが選べます。シンプルな中にも趣があり、洗練された書き心地も実現。芯の送り出しはツイスト式です。
アイテム3
『ペリカン』スーベレーン D400 シャープペンシル
スイスが拠点の老舗ステーショナリーブランド『ペリカン』は、高級樹脂を使ったノック式のシャーペンをラインアップ。ボディのベースはブラックかホワイトで、他のカラーを使ったバイカラータイプも選ぶことができます。ペリカンのくちばしがモチーフになっているクリップ部分などは、装飾入りのゴールドかシルバー。リュクスなムードと個性がバランス良く調和しています。
アイテム4
『クロス』シャープペンシル クラシック センチュリー
スリムなツイスト式のシャーペンは、ノック音がなくエレガントな使い心地。アメリカでもっとも長い歴史を誇る筆記具ブランドが、1946年に創業100周年を記念して発表したロングセラーモデルです。価格は素材によって5,000円くらいから440,000円までと大きく変動しますが、メインは10,000~20,000円程度です。
アイテム5
『カランダッシュ』 エクリドール シェブロンロジウム メカニカルペンシル
『カランダッシュ』はスイス最大の筆記具ブランドです。「エクリドール」は高級ラインの1つで、さまざまなバリエーションを展開。表面に繊細な彫刻パターンを施されたタイプが人気を集めています。スリムなボディが特徴的で、鉛筆と同じ六角形のフォルムを採用。軽やかだけどラグジュアリーなシャーペンが好みに人に最適です。
▼価格帯2:5,000円以上~10,000円未満のおすすめシャーペン
10,000円未満とは思えないほど高級感のあるボールペンも実はたくさんあります。ここでは、筆記具の専業ブランドに絞り込みつつ、デザイン・スペック・プライスのバランスが取れた逸品を厳選してご紹介します!
アイテム6
『カヴェコ』シャープペンシル スペシャル
『カヴェコ』はドイツでも古参の筆記用具ブランド。なかでも、八角形のボディ、ミニマルでクラシックなデザイン、抜群のホールド感が特徴のアルミ製シャーペン「スペシャル」は定番といえるモデルです。カラーや芯の太さは数種類のラインアップがあるため、好みのタイプをセレクトできます。
アイテム7
『ラミー』 ラミー 2000 ペンシル
『ラミー』もドイツのブランド。バウハウス(美術、デザイン、建築などの総合的な教育を行っていた教育機関)が説いたモダンデザインの筆記具を作り続けています。「ラミー 2000」はロングセラーの1つで、1966年に登場したブランド初のデザインプロダクト。樹脂とステンレスのコンビネーションが特徴的で、表面の繊細なヘアライン処理が上質感を醸しつつ握りやすさにもつながっています。
アイテム8
『ウォーターマン』シャープペンシル メトロポリタン エッセンシャル
世界で初めて毛細管現象を取り入れたインク供給システムを開発して万年筆に採用したのが『ウォーターマン』。シャーペンの種類も豊富ですが、スマートなボディと贅沢なクラフトマンシップを兼備しているのが「メトロポリタン」です。マットな質感からつややかな仕上げまで多様なフィニッシュを展開しているので、自分らしい1本が見つかるはずです。
▼価格帯3:5,000円未満のおすすめシャーペン
比較的リーズナブルな価格でも、大人にふさわしい上質感を纏ったシャーペンを見つけることができます。クオリティに定評のあるブランドを厳選しながら、書き味も妥協することのないおすすめ品をピックアップしました!
アイテム9
『ロットリング』メカニカルペンシル800
『ロットリング』は1928年に誕生したドイツの筆記具ブランド。製図ペンの開発などで培ってきた精緻な技術や哲学をプロダクトに投入し、クリエイターやエンジニアから高い支持を得ています。この「800」は最上位モデル。ボディをプラスチック製、グリップ部分をメタル製にすることで、重心が低く重量感のあるバランスを追求しています。芯を覆うパイプが長めで定規が当てやすいなど、使いやすい工夫も盛りだくさん。
アイテム10
『ステッドラー』製図用シャープペンシル 925
『ステッドラー』もドイツが誇るステーショナリーブランドです。おすすめしたいのは製図用の「925」シリーズで、低重心で安定したバランスを実現。長時間ずっと書き続けても疲れにくい設計になっています。先端部を細長くすることで芯の周りも視界も確保。定番はシルバーですが、ナイトブルーが加わり、ブラックのワントーンタイプも登場しています。硬度表示が可能なのも意外と便利。
アイテム11
『パーカー』シャープペンシル ジョッター コアライン
1888年に創業したイギリスの高級筆記用具ブランド『パーカー』は、英国王室御用達(ロイヤルワラント)の認定をキープ。クオリティの高いプロダクトを提供し続けています。「ジョッター」は細字に特化していて、ワンランク上の筆記具としては入門モデル。1954年に誕生した初代のボールペンがベースで、アイコニックな存在でもあります。ブランドを象徴する矢羽クリップが控えめな個性を放っています。
アイテム12
『ぺんてる』シャープペン スマッシュ
『ぺんてる』は1946年に創業した日本の文具ブランドです。人気の高い『スマッシュ』はオートバイをモチーフにしたタフなプロダクトで、ペン先とグリップが一体化。ペン先が緩むことなく、低い重心とともに安定した書き心地をもたらしています。豊富なカラバリも大きな魅力で、レトロな復刻カラーも登場。色選びで個性を演出しましょう!
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60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者
平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。