トレーニングシューズ15選。ジムに行くなら正しく選んで効果アップを
ジムなどの室内でトレーニングを行うときにどんな靴を履いていますか? 動きやすければOKですが、専用シューズを履くとさらに効果増大。選び方とおすすめをご紹介します。トレーニングシューズを履くと、効果は向上してリスクは低減
ジムなどのトレーニング施設は、シューズの指定はない場合がほとんど。床が傷つくスパイク付きは当然NGですが、それ以外なら特に問題はありません。だからと、スニーカーや屋外用のランニングシューズでトレーニングをしている人も少なくありませんが、実はトレーニングの種目に適した靴を履くことでトレーニング効果は一層高まるんです。踏ん張れて力が出しやすくなったり、適度なフィット感で動きやすかったりするのが主な理由。さらには、室内を想定したグリップ性能でより滑りにくくなり、ケガをしにくくなるというメリットもあります。
最近ではリーズナブルな価格のトレーニングシューズも増えていますので、ぜひ一度、専用の靴を活用してみましょう。ちなみに、トレーニングシューズという名称のほかに、フィットネスシューズやジム用シューズなどと呼ばれることもありますので、本記事を参考にしながら自分に最適な1足を探してください!
ジム用のトレーニングシューズ選びで意識したい3つのタイプ
ジムで何をするかによって選ぶべきトレーニングシューズのタイプは変わります。ここでは「オールマイティ」「ランニング用」「ウエイトトレーニング用」という3つのタイプに絞って解説。横の動きが多いダンス系エクササイズやエアロビクスなどに特化するなら足首をホールドしてくれるハイカットタイプがおすすめですが、ここでは主要な種目に適した3タイプにフィーチャーします。
タイプ1
選んでおいて間違いのない「オールマイティ」
種目に合ったトレーニングシューズといっても、ランニングなどの有酸素運動からウエイト系のパワートレーニングまでを総合的にこなす人も少なくないでしょう。また、トレーニングの初心者はどんな靴を選んで良いかわからないはずです。そんな人にはオールマイティに使えるトレーニングシューズがおすすめ。クッション性、グリップ性、安定性、フィット感などがバランス良く設計されているので、これを選んでおけば間違いありません。見た目は普段よく履いていているスニーカーと大差ないかもしれませんが、より動きやすくてトレーニングの効果が高まるはずです。
タイプ2
クッション性の高い「ランニング用」
ランニングやウォーキングを中心に行う人は、ランニング用のトレーニングシューズが最適。ひざなどへの衝撃を緩和してくれるクッション性にこだわって作られているのでケガをしにくくなります。また、軽量性も重視されているので足の運びが軽快になり、ランニングをする時間が長い人ほど負担を軽減する効果が見込めます。レース用のランニングシューズはクッション性よりも軽さを優先しているタイプが多いため、トレーニング用を選ぶほうが良いでしょう。
タイプ3
安定感に優れる「ウエイトトレーニング用」
ウエイトトレーニングを筆頭とするパワー系のトレーニングは、バーベルやダンベルなどの重さに耐えつつ、自分の足で床をしっかりつかんで踏ん張れることが大切。そのため、靴に必要なのは安定感とグリップ性能です。足の指や足裏で床をしっかりつかめるよう、ソールを薄くして素足感覚に近い履き心地を実現しているタイプもあります。他のタイプとは仕様が大きく異なるため、本格的にウエイトトレーニングをしたい人は専用のシューズを用意すると良いでしょう。
タイプ別にピックアップ。おすすめトレーニングシューズ15選
自分が選ぶべきトレーニングシューズのタイプは見えてきたでしょうか? ここからはタイプ別におすすめのトレーニングシューズをご紹介しますので、最終決定の参考にしてみてください。迷った場合はまずリーズナブルな「オールマイティ」タイプを選び、その使用感を基にして、より専門的なトレーニングシューズへと買い換えるのがおすすめです。
▼「オールマイティ」なトレーニングシューズ6選
どんな運動にも対応してくれるのが「オールマイティ」タイプのトレーニングシューズ。万能ではありますが、ジムなどの室内でトレーニングするならグリップ性の高いものを選ぶのがポイントです。
アイテム1
『ナイキ』エア ズーム スーパーレップ
最高級のクッショニング性能を誇る1足。前後に分かれたスプリットソールで多方向への可動性を確保しつつ、前足部の2つの“ズーム エア”ユニットと、ヒール部分のクッションフォームが衝撃を吸収してくれます。高負荷の連続運動にも対応していて、サーキットトレーニングやHIIT(高強度インターバルトレーニング)などにも最適。短距離走やヘビーリフティングにも向いています。
アイテム2
『アディダス』フィットブースト
汎用性抜群のトレーニングシューズ。クッション性と反発性を兼ね備える“ブースト”ミッドソールを採用しているのが大きな特徴です。さらに、エンジニアドメッシュのアッパーを起用することで通気性も確保。『アディダス』らしいスリーストライプスが映えるデザインもポイントです。
アイテム3
『リーボック』ナノ X1
さまざまな機能性を投入することで快適な履き心地が持続するように仕上げられた人気モデル。ストレッチ性の高い“フレックスウィーブ(R)ニットアッパー”がソフトに足を固定し、中側部のサポートゲージが安定感を提供してくれます。反発性に優れるクッションも備えていて、心地良くワークアウトに集中できます。
アイテム4
『プーマ』リキッドセル ハイドラ
高強度なトレーニングにも対応する秘密は“リキッドセル”。衝撃吸収・運動能力サポート・フィッティング・傷害防止という4つの機能を持つ“セル”をベースにしつつ、ハニカム構造の壁を取り払うことで流動性をプラスしたこの“リキッドセル”をミッドソール全面に採用しています。こちらのモデルはタピオカカラーですが、世界的に人気の「ゴールドジム」とのコラボカラーなども展開。
アイテム5
『ミズノ』TC-02
バランス能力の向上を追求したトレーニングシューズは、素足に近い着用感が特徴。接地面の意匠とソール表面の凹凸を連動させることで足裏に正確な情報を伝える“ミズノ COM”を採用しています。また、履き口とタンが一体化しているブーティ構造を取り入れ、段差のない滑らかなフィット感も実現しています。
アイテム6
『丸五』地下足袋型トレーニングシューズ ヒトエ
100年の歴史を誇る日本有数の地下足袋メーカー『丸五』が、足袋のユニークな働きを生かして開発したトレーニングシューズです。つま先が2つに分かれた足袋型フォルムで親指と人差し指が自由に可動し、地面をしっかりつかむ足指本来の動きが可能に。バランス力アップやリフレクソロジー効果も期待できます。
▼「ランニング用」トレーニングシューズ5選
ジムなどの室内で走る場合に使用するランニングマシン(ルームランナー)は、マシン自体にもクッション性があります。そのため、トレーニングシューズは軽量性に比重を置いて選んでも良いでしょう。トレーニングとしてのフィットネスランに特化したタイプもありますので、自分のトレーニングプランにマッチする1足を見つけてください!
アイテム1
『ナイキ』レボリューション5
軽量のニットを採用しているのがポイント。足を包み込むようにやさしくホールドしつつ、通気性も確保してくれます。また、着地の衝撃を和らげる柔らかいフォームクッショニングも優秀で、長時間でもランニング可能。合わせるコーディネートを選ばない比較的シンプルなデザインも魅力的です。
アイテム2
『ニューバランス』ペース
ランニングの中でもフィットネスランニングに特化したモデルのひとつ。足裏感覚を提供する新素材“ダイナソフト”を搭載し、反発性とクッション性に秀でたシューズに仕上げられています。また、履き口とかかと部分に配置した低反発素材がソフトな履き心地を実現。
アイテム3
『ホカ オネオネ』カブー3
厚底のランニングシューズで人気を集めている『ホカ オネオネ』からジム用としておすすめしたいのは「カブー3」。軽量性とクッション性を両立しているので、マシンを使ったアップテンポなランニングに適しています。ニットアッパーで履き心地も快適。
アイテム4
『アディダス』アディゼロ ボストン 9
ペースアップを目指したい人におすすめの軽量なランニングシューズ。マイクロフィットストレッチメッシュアッパーが第二の肌のようなフィット感をもたらし、部位によって最適なクッションをレイアウトすることで素早い蹴り出しをサポートします。
アイテム5
『スグアロ』ベアフット ランニングシューズ
裸足(ベアフット)のような感覚で走れる優れモノです。つま先の先端が5本指に分かれているのがポイント。厚めのラバーで覆われていて指先をケガしないように配慮もされています。さらに、かなり軽量な作りも特徴的で、走りやすいのはもちろん、持ち運びやすいのでジム通いに最適。リーズナブルな価格も大きな魅力です。
▼「ウエイトトレーニング用」のトレーニングシューズ4選
ウエイトトレーニング用のシューズで重要なのは、安定感。靴自体の安定性と、踏ん張っても滑らないグリップ性に注目してセレクトするのが賢明です。本格的な専用シューズはかなり高価ですが、まずは15,000円以下くらいのタイプから試してみるのがおすすめです。
アイテム1
『アンダーアーマー』トライベースレイン 2
ウエイトリフティングに適したハイスペックなシューズ。“UA トライベース”テクノロジーによって3点の接地面を拡大しつつ、重心を低く設定することで安定性を高めています。さらに、大きめなヒールカウンターと高めの履き口も安定感のアップに貢献。かかとのホールド感も抜群で、力を効果的に伝達してくれます。
アイテム2
『ナイキ』メトコン5
こちらの「メトコン」は安定感が圧巻。フラットでワイドな薄型のヒールや、取り外し可能な“ハイパーリフトインサート”が揺るぎない安定性をもたらします。本格的なウエイトトレーニングにも対応し、スクワットやスラスターなどの動きで抜群の安定感が実感できるはずです。側面を包み込むアウトソールがグリップ性能も確保。
アイテム3
『リーボック』リフター PR
ジムでのウエイトリフティングをサポートするシューズが「リフター」。“パワーバックスTPUプレート”とデュアルラバーアウトソール構造により、安定性と反発性を兼ね備えています。シューレース+面ファスナークロージャーで足をしっかり固定できるのもポイント。
アイテム4
『アディダス』パワーリフト 4
軽量なのに足をしっかり固定してくれる優れモノ。高密度のダイカットミッドソールウェッジや幅広のインステップストラップなどがウエイトトレーニングの際の安定性アップに貢献してくれます。また、足にぴったりとフィットするナローなフォルムを採用。
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出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。