コーデが即、大人顔に。ベージュコートを取り入れる4つのコツ
冬のコーデを大人っぽく彩るなら、ウールコートに手を伸ばすのが近道。特にここ数年のトレンドとして、着こなしが柔らかくなるベージュの注目度が高まっているんです。今シーズンも人気。”上品で大人顔”のベージュのコート
ここ数年のトレンドとして、ブラックやネイビーの基本色に加えて“ベージュ”のコートが人気。その理由は、やはりベージュならではの品の良さにあります。どんな色とも馴染みやすくきれいめなムードを底上げする色味の効果は、レディースだけでなく大人の男性の着こなしにも有効です。ですが、メリットばかりではありません。ブラックやネイビーなどの収縮色に比べて、ベージュは膨張色であるがゆえの着膨れ感や野暮ったさが出てしまうという難点も抱えています。今回はそんな心配事を一挙解消するための着こなしテクを、コーデ例とともにご紹介しましょう。
“今季らしさ”をプラス。ベージュのコートを着こなす4つのポイント
ベージュという色味の良さを最大限に高め、不安材料を解消する着こなし方をご紹介。組み合わせるアイテムやカラーコーデを駆使して、ベージュのコートを今らしく着こなすポイントを4点にまとめました。
▼ポイント1:着膨れ感はダークトーンと組み合わせて即解消
おしゃれで品のあるベージュのコート。膨張色であるがゆえの着膨れ感を解消するもっとも簡単な方法が、ダークトーンのアイテムとの組み合わせです。パンツで取り入れればトップスとボトムスでメリハリが生まれ、インナーで挿せば途端にモードでクリーンな空気が演出できます。
コーデ1
モノトーンインナーとシンプルにマッチング
オフホワイトと黒のモノトーンをインナーに取り入れたこちらのスタイル。シューズも含めて黒を多めに取り入れることで、ベージュのコートが引き立つスタイルに仕上がっています。ズボンの裾から白のソックスをちらっと覗かせた小ワザもポイント。
コーデ2
メリハリの効いたツートーンで構成
シンプルにまとめるなら、コート以外をオールグレーで揃えてクールなスタイルに。スラックススタイルにニットウェアなど、素材感で変化をつけるのがおしゃれ度アップのポイントです。ソックスにはアクセントで明るいカラーを取り入れてみましょう。
コーデ3
パンツでダークトーンを挿しつつ、素材感にも留意
より快適な暖かさを求めるなら、インナーダウンを取り入れる重ね着もコートスタイルに効果的です。ブラックカラーで引き締めを図りつつ、ナイロンシェルのインナーダウンを挿すことで着こなしにより奥行きを生んでいます。ダメ押しでバッグやサングラスなどの小物でブラックをリンクするとより統一感を演出できます。
▼ポイント2:“タートルネック”を取り入れて、きれいめ感を倍増させる
上品なベージュのコートには、やはりクリーンな印象のインナーが好相性。その中でも、1枚で品の良さを演出できるタートルネックニットは持っておいて損のないアイテムです。足元はブラックカラーやスリムな1本を選び、コーデの統一感を図るとなおGOODです。
コーデ1
相性抜群の白ニットと品良くマッチ
ベージュのコートと抜群の相性を誇る、白のタートルネックで上品に。パンツやシューズ、バッグは黒をで統一して、コントラストをつけつつ引きしめ効果を狙っているのも効果的です。
コーデ2
ベージュで重厚なカラーコーデを軽く
グレーと黒で作ったインナーに対し、面積の大きいコートで明るいベージュをプラス。重たすぎず、大人っぽさも備えたスタイリングに仕上がっています。足元もブラックで揃えたいところに、あえて茶系の革靴を挿すことでカジュアルさを強く打ち出しています。
コーデ3
チャコールグレーのタートルネックと合わせてシックに
濃いめのベージュコートに、ボタンと色を揃えたチャコールグレーのタートルネックニットでシックにスタイリング。ニットは素材感の強い畔編みのモノを合わせることで、ジーンズとのシンプルなマッチングの中にアクセントを添えています。ニットが白だとフェミニンすぎるし、黒だとモードになりすぎる……という方には、このような中間色同士の合わせがおすすめです。
▼ポイント3:ミリタリーテイストのアイテムと合わせて、きれいめにシフト
メンズスタイルの定番として根強いミリタリースタイル。その代表的な色といえば、オリーブドラブに代表されるカーキです。ベージュのコートは、カーキを取り入れた男っぽいミリタリーコーデの品格を高めるのにも効果的なんです。実践する際には、カーキ×ベージュで淡くなった色味をどう引き締めるかに注意しましょう。
コーデ1
淡いオリーブと見せる、軽やかなミリタリーコーデ
ボトムスにカーキパンツを取り入れた、クリーンミリタリーの好例。シルエットはコートも含めて細身に徹することで、きれいめなムードを高めています。ベージュやカーキなど、淡い色味のコーデに合わせてグレーのスニーカーをセレクトしている点も見逃せません。
コーデ2
ベージュとオリーブのみで構成した古着MIX
パンツとコートを近いトーンで揃えて、インナーのニットレイヤードで発色の良いオリーブを足した潔いツートーンコーデ。アクセサリー代わりに挿したサコッシュもベージュで合わせるなど、こだわりが光ります。着こなしに統一感を出しつつ、足元では品の良いブラウンローファーをプラス。これにより全体の印象もグッと引き締まっています。
コーデ3
シャツレイヤードでトップスにアクセントを
ベージュコートにシンプルなオリーブチノを合わせたスタイリングには、ブルー系のシャツをインして清廉さとアクセントをプラス。さらにボリュームのある白ニットを合わせることで素材感とシルエットに奥行きを与えています。全体がシックにまとまったところに、足元のスリーストライプスが程良いカジュアルさを加味。
▼ポイント4:スポーティなアイテムを合わせて旬のテイストMIXを実践
ベージュのコートは、それ自体でクリーンな印象を演出できる大人っぽいアイテムの1つ。そのメリットを利用すれば、旬のスポーツMIXにだって簡単にトライできるんです。その方法はいたって単純。スポーティなアイテムを1点どこかに取り入れるだけで。あとは色味のバランスを整えれば、自然と“きれいめ”דスポーツ”のMIXスタイルが叶います。
コーデ1
スポーツブランドのロゴアイテムで、簡単にスポーツMIX
コーデ1
スポーツMIXを実践する近道として提案したいのが、スポーツブランドのロゴを投入すること。ウールやメルトンのコートスタイルならキャップなどを取り入れても子供っぽく見えないのでスタイリングも簡単です。ショート丈のコートでコンパクトにまとめれば、より活発な印象に仕上がります。
コーデ2
黒リュック&スニーカーでストリートテイストを加味
ロゴ系のアイテムが苦手なら、リュックやスニーカーなどのアイテムでスポーツ感を演出するのも良いでしょう。黒や濃紺など深い色味のアイテムを選ぶことで、よりメリハリの効いたスポーティな空気を作り出すことができます。細身のパンツを合わせれば、より効果的です。
コーデ3
パーカーレイヤードはボリューム出しにも効果的
コート×パーカーのレイヤードも、スポーティなMIXコーデに有効。不足しがちな顔周りのアクセントも補完しつつ、ベージュのコートがカジュアルすぎないきちんと感を加えてくれるので、バランス良く仕上がります。スニーカーを合わせる場合でも、細身のパンツで9分丈ほどにロールアップすればクリーンさが損なわれることはありません。
ベージュのコート。大人におすすめの1着を厳選
ベージュコートの着こなし方がわかったところで、コーディネートを実践するときに候補に入れておきたいおすすめアイテムをご紹介します。定番のステンカラーコートからメルトンダッフルまで、幅広いラインアップでお届け。
ブランド1
『グリーンレーベル リラクシング』
ナイロン&カシミヤ混のメルトンウール素材は、ハリがありながらもふっくらとした風合いが魅力。ラグランスリーブや膝上丈のゆったりとしたシルエットで、トレンド感をプラスしている点もポイントです。大人っぽさはしっかりとキープされているので、スーツスタイルにも違和感なく落とし込めます。
ブランド2
『トラディショナルウェザーウェア』
マッキントッシュ社がプロデュースする『トラディショナルウェザーウェア』のステンカラーコート。透湿防水素材をレイヤリングした3層構造の生地により、高い撥水性を有しています。ウールライナーは取り外しも可能で、スプリングコートとしても使えます。
ブランド3
『ユナイテッドトウキョウ』
カジュアルになりがちなフーデッドコートも、ベージュを選べば程良くきれいめな印象に。高密度ギャバジンと透湿防風フィルムを貼り合わせた2層構造を採用することで、上品さと機能性を見事に両立しています。また、仕上げには撥水加工まで施されており、雨の日でも安心して着ることができます。
ブランド4
『エストネーション』
耐久性に優れたリップストップ生地を使ったステンカラーコート。フード部分は着脱式なので、スタイルに合わせてアレンジを楽しむことができます。また、ライナーには軽量で水洗いができる人工羽毛“プリマロフト”を採用しており、こちらも取り外しが可能。丈夫で汎用性の高い1着は、スタイルを問わずロングシーズンで活躍してくれそうです。
ブランド5
『アバハウス』
ベージュカラーはメルトン素材で取り入れるとよりソフトさが際立ちます。こちらは日本における老舗ブランド『アバハウス』が手掛ける1品。上質なメルトン素材を用い、スタイリングを選ばないミディアム丈で設定しています。ボリュームが出がちなフード部分をあえて柔らかくクタッと仕上げることで、レイヤードしやすい襟回りを作っている配慮の細やかさにも脱帽です。
ウェア・コーデ
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小林 大甫
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プロが書くメンズファッションWEBマガジン
handbag編集部
プロのライターと一緒に、等身大のおしゃれを日々発信。物欲を刺激する良品の数々、ビジネススタイルからカジュアルスタイルまで。今日から役立つメンズファッションの“いろは”を、わかりやすく紹介しています。