タックインを極める。おしゃれとダサいのその差とは
旬な着こなしテクといえばタックイン。ですが、一歩間違えると野暮ったく見える危険性も……。どこからおしゃれでどこからダサいのか、そのボーダーラインを知りましょう!カジュアルコーデのタックイン、これはちょっと残念
ただトップスの裾をパンツにインすれば、それだけでおしゃれに見えるわけではありません。下のような感じでタックインしてしまうと、カジュアルコーデにおける“おしゃれなタックイン”とは別物に見えてしまう可能性がありますので、ご注意を。
NG例1
裾をたるませないタックインはおたく風まっしぐら
昨今のおしゃれなタックインは、裾に適度な“たるみ”を持たせるのが基本中の基本。写真のように裾をたるませない窮屈なタックインは、カジュアルなタックインというよりビジネスシーンでの着こなしに見えてしまいますよね。
NG例2
細身のパンツに裾をギュウギュウに突っ込んでもおしゃれ度はゼロ!
スリムタイプのボトムスにインするのも、野暮ったく映る確率が高いのでおすすめできません。どうしても無理やり感が出てしまいますし、日頃の不摂生でたるんだおなかが目立ってしまう可能性も……。タックインは細身過ぎないパンツで行うのが正解です。
おしゃれなタックインコーデってこういうこと!
NGなタックインがわかったところで、ここからはこなれて見せられるタックイン術を紹介していきます。どれも難しいことではないので、誰でも簡単にチャレンジできますよ!
ポイント1
裾に“ふんわり感”を。ギュウギュウはNGです
考えなしにトップスの裾をボトムスにインするだけでは、タックインをおしゃれに見せることはできません。コツは、裾に“ふんわり感”を持たせること。裾をパンツに入れた後、大きく背伸びをするとインした裾に少しゆとりが生まれて、バランス良く仕上がります。裾に余裕を出すためには若干大きめのトップスを選ぶことも重要!
ポイント2
ジャケットのインナーをタックイン
オンしたジャケットの裾はアウトし、中のインナーのみタックインするテクニックも非常に有効的。それだけで簡単にメリハリの付いたコーディネートに仕上がります。また、タックインは装いを品良く見せてくれるので、写真のようなミリジャケ使いのスタイルだって都会的な印象に仕上がります。
ポイント3
ワイドパンツにインすれば今っぽさUP!
ビッグトレンドアイテムのワイドパンツ×旬なテクニックであるタックインのコンビネーションなら、今季らしさがさらに向上! 即座にセンスの良い着こなしが完成します。ゆるくなりがちなワイドパンツコーデが、タックインのおかげで大人っぽく見えるといううれしい効果も。
おしゃれな人から学ぶ! タックインコーデ集
それでは、街行くタックイン達人たちの着こなしを一挙公開! 彼らのスタイルテクニックを参考にすれば、一歩先行くタックインコーデに仕上がること間違いナシです。
コーデ1
ニットガウンやバギーパンツが落ち着いた色みな分、インナーは大胆なタータンチェックシャツを選んでアクセントに。さらに、タックインによって柄モノをスッキリ見せています。タートルネックのチラ見せも実に小粋。
コーデ2
トラッドなチェスターコートを主役にしつつ、ワイドチノやギンガムチェックのシャツといったワークテイストなアイテムを合わせることでドレスダウン。ただし、着崩し感が強くなりすぎないようタックインで適度な上品さもキープしました。
コーデ3
太めのベイカーパンツという男らしいアイテムを、ストライプシャツのタックインできれいめに着こなしているのが好印象。シャツと同系色のアウターで一体感を出しているのもさすがです。黒の小物で引き締め感も抜かりなく。
コーデ4
ヴィンテージのグレンチェックパンツとサーマル生地のタートルネックで端正な雰囲気に。タックインすることでその持ち味がさらに強まっています。あえて足元には「スーパースター」をもってきてハズし感もひとさじ。
コーデ5
上下とも『ディーゼル』でまとめ上げた彼。最小限のアイテムのみでまとめたコーデですが、西海岸っぽい色使いとタックインテクニックによってこなれた表情に。余計な重ね着をせずとも十分おしゃれに見せられるということですね。
コーデ6
シンプルな着こなしこそ、タックインで今っぽく。ビッグTをゆるっとデニムにインしてバランス良く着こなしています。ジャケットの丈よりもインナーの裾が長いと野暮ったくなりがちなので、タックインがおすすめ!
コーデ7
ベージュ&ライトブラウンをベースカラーとした秋色のただずまい。それだけでもトレンド感は高めですが、タックイン効果によってさらに旬度が強まっています。ゆるく垂らしたベルトやスニーカーでリラックス感も注入。
コーデ8
デニムブルゾン×ジーンズによる90’sテイストのデニム・オン・デニムコーデ。そこにシンプルな白Tをレイヤードした潔いマッチングですが、Tシャツの裾を入れるだけでグッとスマートな面持ちに帰結します。
コーデ9
チェスターコートやタックインしたバンドカラーシャツで品行方正に見せつつ、イージーパンツやハイテクスニーカーで抜け感も巧妙にミックス。トラッド×スポーツのハイブリッドなスタイリングを実現しています。
コーデ10
ウォッシュド加工のデニムウエスタンシャツやワイドパンツといったくだけたアイテムを用いつつもクリーンさを感じさせるのは、タックインしたホワイトインナーのおかげ。端正なフェルトハットでも清潔感をアシスト!
handbagでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!
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