パックTシャツ最強ガイド。おすすめ4大ブランドを解説
パックTシャツのお得感は何歳になってもうれしいもの。『ヘインズ』を筆頭に各ブランドから発表されているが大人に合うパックTはどれか、各特徴を踏まえていざ吟味!パッと見同じだけど、ぶっちゃけコスパ良くって使えるパックTってどれ?
袖を通せば体が喜び、見た目もシンプルで合わせやすい。2~3枚まとめて袋に入っているお得感もある。こんなおいしいアイテムはないと、大人たちは昔からパックTに飛びついてきたはず。そして、どれも一緒に見えるが不思議と派閥ができてくる。そのワケは、おのおので独自の“色”があるから。ここではその一端を見ていこう。
ブランド1:『ヘインズ』
1901年に、P.H.ヘインズとその弟の手により設立されたP.H.ヘインズニッティング社が原点。ワンピースタイプの画期的アンダーウェアのヒットでその名を広めると、以降赤いラペルとともにアパレル業界内で確固たる地位を築く。パックTやサーマルT、独自のコットンを使用したTシャツなど、今ではアウターウェアも幅広く展開中。
▼『ヘインズ』赤パックTシャツ(3枚組)/価格帯2,200円(税込)
1947年、『ヘインズ』のアンダーウェアで毎日を快適に過ごしてほしい”との願いから誕生したパックT。綿100%で肌触りも柔らかな赤パック、ポリエステルとの混紡で型崩れせず乾きやすい青パック、太さの異なる2種類の糸を使った金パックといったバリエ展開も特徴。
特徴1
ネックタッグを取り除くことで背後の違和感を解消
大半のウェアは、ネック部にブランドのロゴやネームの入ったタグを取り付けている。しかし、『ヘインズ』のTシャツはそれをすべて排除。熱転写によりお馴染みの赤タグを表現している。それにより、ブランドのアイデンティティーをアピールしつつ、着心地の良さを高めた。
特徴2
着用時のストレスを軽減する丸胴編み
シャツに代表されるように、多くのアイテムは両側を縫製することが多い。その場合、内側に縫しろができ、体と触れ合うことで着用した際に違和感が出てしまう。そこで『ヘインズ』は丸胴編みを採用。脇に縫い目がないため、違和感を解消し良好な着心地を実現している。
ちなみに
“チク透け”が気になるなら、今年も「ビーフィー」一択
その生地、6.1オンス。Tシャツとしては十分過ぎるほど肉厚な素材感から、牛のようにタフなTシャツ、すなわち“BEEFY-T”と名付けられているのがこちらのパックTだ。アメカジ好きにはもはや説明が不要なほど浸透している一品だが、その魅力はやはり透けないこと。Tイチで過ごしたいがどうしても“チク透け”が気になってしまう……、そんな男性諸君の良き相棒として、これからも愛され続けていくことだろう。
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ブランド2:『フルーツオブザルーム』
1871年、アメリカのケンタッキー州に誕生した160年以上の歴史を誇るアンダーウェアブランド。プリント用Tシャツカテゴリでは、トップブランドとして名を馳せ、現在も確固たるポジションを築いている。古くからアメリカの人々のライフスタイルに溶け込み、今もアンダーウェアといえば、この果実を思い出さない人はいない。
▼『フルーツオブザルーム』ロゴワッペンパックT/価格帯 2,420円(税込)
ブランド名の“ルーム”は繊維を織って生地にする織り機を意味し、その結実という意志が込められている。パックTは、その心意気が存分に込められたアイテムといえるだろう。本場アメリカ製コットンの頼もしい作りに加え、リーズナブルなプライス設定も大人にはうれしい。
特徴1
アメリカ製コットンならではのドライかつタフな作り
『フルーツオブザルーム』は、アメリカ製コットンを使ったオールUSメイド。その特徴を存分に表しているのがパックTだろう。フォルムはボックスシルエットで気軽に袖を通すことができ、しっかりとした肉厚な生地感とタフさにより、何度着てもヘタれることはない。
特徴2
Tシャツ、タンク、ボーダーTなどマルチに展開
『フルーツオブザルーム』のパックTは、バリエーションの豊富さも1つの特徴。2パックや4パックもあれば、ボーダーTと無地のセットもラインアップされ着回すにもちょうど良い。また、他社とのコラボやインディゴ染めによるアイテムもあるため選ぶ楽しさもある。
ブランド3:『ヘルスニット』
1900年代初頭に登場したアンダーウェアメーカー。優れた品質からもたらされる耐久性や着心地で、瞬く間にヘビーワーカーたちからの支持を集め全米へと伝搬。有名なのは胸元の3つボタンがポイントのヘンリーネックニットシャツで、今なお、ジーンズやダンガリーシャツと並びワークウェアの代表として広く知られている。
▼『ヘルスニット』クルーネック2パックTシャツ/価格帯2,990円(税込)
今も変わらず、良質な原料から紡績しソーイングに至るまでを厳しい管理下の元一貫した生産を続けている同社。シンプルなパックTはそれを端的に表す良い例だ。着心地と耐久性の絶妙なバランスが同作の強み。アメリカの労働者たちが惚れ込んだアイテムがこちら。
特徴1
アメリカらしさを感じさせるチューブボディ
縫い合わせる生地と生地が平らな状態で縫われる、特殊なミシンを使用した四本針製法のフラットシーマを採用。サイドに縫い目を出さないことにより、肌への摩擦が少ないため身につけたときの心地良さは抜群。見た目のスッキリとした印象も特徴といえる。
特徴2
何度身につけてもなおグダグダ感が出にくい首元
アンダーウェアはほとんど毎日身につけるもの。肌へただちに触れ汗や皮脂が付着することから、密な洗濯も欠かせない。たいがいは、生地が弱まり圧力がかかりやすいネック部分からクタっていくが、コシが強い『ヘルスニット』のアイテムは伸びづらいのでラフに袖を通せる。
ちなみに
夏場のインナーはタンクトップ派、というあなたにはパック“タンクトップ”もおすすめ
上記Tシャツ以外にも、『ヘルスニット』には“パック”がちらほら。例えばサーマル地の長袖T。こちらはブランドでは馴染み深いディテールであるヘンリーネックを採用しつつボーダー柄に仕上げるなど、単品でも主役級の存在感を放つ。そして夏場にプッシュしたいのが、タンクトップの2Pパック。『ヘルスニット』ならではの着心地の良さはTシャツ譲りで、首元も深いのでシャツのインナーとしても優秀だ。
ブランド4:『ベルバシーン』
アメリカオハイオ州のシンシナティに、スポーツウェアブランドのベルバシーンが誕生したのは1932年。品質への信頼からその名は各地に広まり、アメリカ海兵隊のコスチュームボディへも採用されるほどに。創業当時から頑なにUSメイドを貫く稀有な存在としても知られ、当時の製法をそのままに今もなおアイテムを作り続けている。
▼『ベルバシーン』2パックTシャツ/価格帯 9,240円(税込)
看板アイテムとして知られるのは、何を隠そうこのパックT。ビジュアルは、胸ポケをあしらっただけのいたってシンプルな作り。それだけに、4本針を使用した昔ながらの製法を踏襲しながら、生地やデザインを現代的にアップデートしたアイテムはアメカジ好きも納得。
特徴1
洗うほどに現れる風合いの良さが魅力的
肌をなでるテロっとしたソフトなTシャツも捨てがたい。しかし、これからの季節、何度も着るのであればサラッとしたドライなタッチやガシッとした質感が何より心強い。『ベルバシーン』のアイテムは、カリフォルニア産の丈夫で高品質なコットンを使用しているため心強い。
特徴2
往年の雰囲気を漂わせる細部へのこだわり
伝統をしっかりと受け継いできた同社。その証しは細部へのディテールワークにも見られる。1960~70年代に発表されたロゴを復刻させたのもその一例。ほか、ステッチが隠れるブラインドステッチ仕様やネックラインの角度、リブの太さなど古き良きアメリカをそこかしこに見られる。
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