今、フィールドで目立てるDODのテント。ニーズ別におすすめ9モデルを厳選
カマボコテントで空前の大ヒットを飛ばし、キャンパーからの支持も厚い人気キャンプギアブランド『DOD』。今回はテントにフォーカスし、選び方やおすすめをご紹介します!今、テントが大人気。『DOD』ってどんなブランド?
『DOD(ディーオーディー)』は日本のキャンプギアブランドで、大阪に本拠を持つビーズ株式会社が2008年にローンチしました。元々は『ドッペルギャンガー アウトドア』というブランド名でしたが、同社のバイク関連ブランド『ドッペルギャンガー』との混同を避けるため、2018年に名称を変更。グラフィカルなウサギのマークが目印です。『ドッペルギャンガー アウトドア』時代は商品数が今ほど多くなかったのですが、かゆいところに手が届くといいますか、使い勝手が良くリーズナブルなギアをリリースしている知る人ぞ知るブランドでした。しかし2016年に登場した「カマボコテント」が空前の大ヒットを飛ばして注目されます。
当時はキャンプブームが加速度的に高まっていたタイミング。ファミリーキャンパー憧れの2ルームテントは10万円オーバーが当たり前で、『スノーピーク』の「ランドロック」は2014年の消費税8%を機にさらに値上がりし(現在は税別159,000円 ※2020年8月時点)、『ノルディスク』のイモムシ型テント「レイサ」のコットン幕は30万円オーバーしていました。そこへ10万円を切るリーズナブルな価格を実現した『DOD』の「カマボコテント」は売り切れ続出。当時、なかなか買えない状況にあったことを覚えています。筆者も探しましたもん。
翌2017年には「タケノコテント」がリリースされます。当時、おしゃれキャンパーの間で主流だったワンポールテントは地面から幕体が斜めに立ち上がるベル型(ティピー型)が主流でしたが、「タケノコテント」は垂直に140cmまで立ち上がる壁を作ったうえでトンガリ屋根になるタケノコ型。そのため居住スペースが広く、大人8人が余裕で寝られる快適度を誇りました。さらに360度メッシュパネルは通気性に優れ、しかも屋根部分と壁部分で素材を変えることで軽量化を図るなど、欲しい機能が全部備わっていることもあり、こちらも大ヒット!今ではSNS上で「#見つけてDOD」のハッシュタグはおしゃれキャンパーの合言葉。テントの種類はもちろん、さまざまなキャンプギアを続々リリースして、いまや大手ブランドに比肩するブランドになっています。
『DOD』のテントならではの4つの魅力
『DOD』というブランドについて理解できたところで、今度はDODのテントの魅力についてご紹介したいと思います。他社ブランドと、一体どこが、何が違うのかを簡単にまとめてみました。
魅力1
キャンプ初心者に手頃なラインアップ
キャンプ初心者であれば、まずはきちんと区画された電源サイトで、天候にも恵まれた中でキャンプを行う人がほとんどだと思います。特に小さいお子さんを連れてのファミリーキャンプであれば、高い耐水性やカーボンポールのハイスペックテントは不要です。『DOD』では、初心者でも簡単に立てられて、快適に過ごせるテントに的を絞ってリリースしています。そのうえでソロからファミリー、グル―プキャンプにまで対応できる幅広いラインアップを揃えています。そのため、初心者の方でも安心して使いやすくて手頃なテントが探せるのです。
魅力2
カラーバリエーションが豊富
一般的にキャンプギアブランドは品質と価格をぎりぎりまで調整するので、カラーバリエーションを揃えて在庫を抱えるのは効率性やコスト面で有用とはいえません。そのため、カラバリを絞っている場合が多いのですが、『DOD』は多くのモデルにライトカラー系とダークカラー系の2色を揃えています。ともに自然に溶け込みながら、個性を主張するテントカラーですので、キャンプ場でも目立つこと間違いなしです。
魅力3
ネーミングがキャッチー
それまで「トンネルテント」「イモムシテント」と呼ばれてきた形のテントは、「カマボコテント」の登場以降、「カマボコ」と呼ばれて代名詞になりました。他にも「タケノコ」「レンコン」「キノコ」など、形が想像できる形状の名称や、「カンガルー」や「ヤドカリ」など、用途がわかりやすく、かつキャッチーなネーミングばかり! カタカナ英語や、品番・型番ではなく、誰にでもわかりやすい名称をつけているところが『DOD』らしさであり、キャンパーからも親しまれている理由の1つです。
魅力4
コストパフォーマンスこそ最大の魅力!
これは同社のWEBサイトでも明確にされているのですが、『DOD』は商品開発の指針の1つに「リーズナブルな価格設定」を掲げています。そのため販売はインターネットショップをメインにしていて、商品写真などのデザインがされていないダンボール箱をパッケージに使用することでもコストを抑えています。生産面では工場はすべて協力工場に依頼し、企画は外注せずすべて自社内。コストパフォーマンスのために割り切るスペックはすっぱり割り切った素材使いや作りを行っています。また、広告は一切出していません。ネット上の口コミサイトやブログなどの高い評価だけで、短期間で人気ブランドへとのし上がりました。こうしたさまざまな企業努力によって、他にはないコストパフォーマンスを実現しているのです。
最初のテントに最適! 『DOD』のテントはどう選ぶ?
ソロからファミリー、グループなど人数や用途に応じて選ぶのはもちろん、立てやすさやデザイン性など、人によって重視したいポイントはさまざまです。特に初心者キャンパーの場合は、何を重視すべきかも悩みがち。そこで『DOD』のテントを選ぶ際のポイントについて解説します。
ポイント1
人数で選ぶ
キャンプに1人で行くのか、大人数で行くのかによってテントは変わってきます。ソロキャンプには小型のテント、ファミリーや友人たちとのグループキャンプには大型テントが必要です。女性や小さい子供さんがいるファミリーキャンプには、着替えやお昼寝用に別室がある2ルーム型の「カマボコテント」が最適。ソロキャンプならコンパクトな「ワンポールテント」や「ショウネンテント」が使いやすいですが、『DOD』らしく1人用「カマボコテントソロTC」というモデルもおすすめ。パートナーと2人なら「ワンタッチテント」のエントリーモデルや「ワラビーテント」「チマキテント」。大人数でワイワイやりたいなら「カマボコテント3L」「タケノコテント」、大型の「ワンポールテントL」あたりが良いでしょう。
ポイント2
形で選ぶ
『DOD』のテントはさまざまな形が揃っています。ファミリーキャンプに使いやすい形状の「カマボコテント」をはじめ、設営が簡単なワンポール型には「レンコン」「タケノコ」「キノコ」など用途に合わせた形状のテントがラインアップ。さらに同じワンポールでもタープスペースを確保した「ヤドカリテント」なんていうモデルもあります。その他、友達4人でそれぞれにプライベートスペースを確保できる「Hテント」や「クレイジーエックス」もユニーク。フェスなどで使えそうですね。
ポイント3
立てやすさで選ぶ
慣れてしまえばなんてことないのですが、初心者のうちはテントの設営にも時間が掛かります。そんなとき傘を開くようにパッと広げて設置できる「ワンタッチテント」は便利。「カマボコテント」も設営しやすく、フライシートにポールを通したら、後部をペグ打ちして引っ張るだけでOK。「ワンポールテント」は周囲のペグ打ちが一緒にできる家族や友人がいるとよりスムーズに設営できます。『DOD』には初心者でも設営しやすいテントが揃っているんです。
ニーズに合わせてセレクト。『DOD』のおすすめテント9選
個性溢れる『DOD』のテントは、使いたいシーンに合わせて選べます。それではフィールド映えもSNS映えもばっちりな『DOD』のテントを用途別にご紹介しましょう。
▼タイプ1:グループキャンプにおすすめの大型テント
『DOD』の大型テントは、2家族8人以上が集まれるサイズがあるだけでなく、快適な居住性までしっかり考慮されています。しかもこのサイズで低価格なところも魅力的!
アイテム1
カマボコテント3L
リビングと寝室が一体型の2ルーム構造になった「カマボコテント」。その3Lサイズは約15畳の面積を備えた大型テントです。グループや大家族で使うのにおすすめ。ちなみに、「カマボコテント」は2020年秋にリニューアルが予定されています。現在、買える在庫は希少ですが、値下がりするどころかプレミアム価格となっています。新モデルについて、まだ発表はありませんが、どうしても旧モデルが欲しい方は、ぜひ!
アイテム2
ワンポールテントL
有名な『ノルディスク』のワンポールテントより、一回り大きい8人が余裕で雑魚寝できるサイズ感。それでいてお値段はなんと約5分の1だから驚きです。さらに収納サイズが、約W62×D25×H25cmという極限まで高めたコンパクト性にも注目を。黒の幕体は夏の昼間はちょっと難ありですが、太陽光を遮断するので、早朝に明るくて目が覚めるなんてことがありません。
▼タイプ2:ファミリー向けにおすすめしたい、一味違う中型テント
近年のキャンプブームは、フェスから入る若いキャンパーと、小さな子供たちと行くファミリーキャンパーの2タイプ。ここでは家族で楽しく過ごせる、かつ見た目にも映える中型テントをご紹介します。
アイテム3
ワンタッチ キノコテント
ファミキャンはお父さんの腕の見せ所。テント設営と焚き火や炭火の火熾しは、スムーズに行いたいところですよね。そんなときワンタッチで設営できるテントはとっても便利。これならお父さんの威厳をしっかり保てますよ。また、キノコ型のかわいらしいフォルムにお子様のテンションも上がるはず!
アイテム4
エイテント
家型のような「エイテント」は、2本のメインポールと四角の4本ポールで建てる構造で、圧迫感がなく快適さは抜群です。前後は全面メッシュになるうえ、サイドパネルにもメッシュを採用しているので夏は涼しく過ごせます。別売りの「ヒレタープ」と接続すれば、「エイヒレ」スタイルとなるネーミングもGOODでしょ。
▼タイプ3:ソロキャンプにうってつけの機能的な小型テント
最近流行りのソロキャンプは荷物もギアも最小限&コンパクトがお約束。とはいえテントは機能的でありたいものですよね。そんなテントも『DOD』なら揃っています。
アイテム5
ショウネンテント
前室には椅子とテーブルが置ける広さが確保された小型2ルームテント。サイズスペックは1人用ですが、寝室は大人2人が余裕で寝転べます。壁が立ち上がる設計なので圧迫感がなく、居住性も抜群。コンパクトに収納できるのでバイクに積んでのツーリングキャンプにも最適。前室にはバイクを入れることができるので、雨でも安心ですね。
アイテム6
ワラビーテント
本来は、後ほどご紹介するユニークなタープ「ヌノイチ」にセットするインナーテントなのですが、単品でも十分テントとして活用できる「ワラビーテント」です。サイドパネルが大きくメッシュになっているので、夏場は蚊帳のように涼しく過ごせます。ダブルベッドほどの広さがありながら、収納サイズは約W40×D18×H18cm、重さ2.3kgとコンパクトにまとまるので、車やバイクでなくても電車キャンプもできそうです。
アイテム7
ライダーズ ワンタッチテント
傘を開くようにワンタッチで設置できるテントは、キャンプ場で余計な時間を取られず便利なものです。一方で少々大きくて重たいのが難点なのですが、『DOD』の「ライダーズワンタッチテント」は、簡単設置かつ小型収納を実現した優れモノです。バイクツーリングでヘトヘトになってたどり着いたキャンプ場で、テント設置に体力を奪われず、すぐに寝られる快適さは最高でしょう。
▼タイプ4:“映え”がうれしい個性派テント&タープ
ウサギのマークが目印の『DOD』のテントは、やっぱりフィールドで映えるデザインが特徴。そんなユニークデザインのテントとタープをご紹介します。
アイテム8
ヌノイチ
八角形のオクタタープでも正方形のレクタタープでもない、不思議なタープは先程紹介したワラビーテントと組み合わせて使います。ネーミング通り一枚布なのですが、センターに切れ目が入っていて、折り紙のようにさまざまに変化させることができます。サイドパネルを倒せば西日も防げますし、雨のときは吹き込みを防げるなど、何かと使い勝手も良いんです。ポールを足して、いろいろと張り方を工夫すれば無限に楽しめます。
アイテム9
Hテント
ネーミングそのままのH型のテントは、両サイドが寝室になっていて真ん中でつながっています。個々のプライベートも保てるので友達同士のキャンプにおすすめ。さらに、「キャンプ行こうよ、部屋別々のテントだから!」と意中の相手もキャンプに誘いやすいテントではないでしょうか(笑)。
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「FINEBOYS」編集部を30歳で独立。以後フリーのファッションエディター&ライターとして「MEN’S EX」「LEON」「GQ」「AERA STYLE MAGAZINE」など各メンズ誌・WEB版のほか、企業広告、オウンドメディアにて執筆。BBQインストラクター、第二種電気工事士など資格多数。目下の目標は危険物取扱者乙種4級取得。
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テント・タープ