自宅でアウトドア気分。おうちキャンプを楽しむ方法と便利なギア9選
巷で話題のおうちキャンプ。まだ思い切り外遊びができない分、自宅でアウトドア気分を味わってみてはいかがでしょう。実はこれ、気分転換にもギア管理にも効果的なんです!いいことずくめの「おうちキャンプ」は、新しいアウトドアの楽しみ方です
新型コロナに関わる外出自粛要請を機に、巷で話題となっている「おうちキャンプ」。自宅で手軽にキャンプ気分を味わえると始める人が急増しているんです。庭やガレージ、室内でテントを張ったり、ピクニックをしたり、バーナーやアウトドア調理器具で料理してみたり。方法はさまざまですが、これが気分転換に最適! 外出自粛は解かれても不要不急の外出には遠慮ムードがまだまだ続いている今、おうちキャンプにトライしてみてはいかがでしょう?
さらにおうちキャンプには楽しむ以外にもメリットが! キャンプギアは災害時など緊急用に使えるものが多いので、そのシミュレーションにもなるんです。また、キャンプグッズのメンテナンスという点でも効果的。春先にキャンプに行けず、物置の中で眠らせてた手持ちのキャンプグッズに不具合が出ていることも考えられますので、この機会に普段使いしてあげましょう。年に数回使うだけではもったいないですし、ギアの寿命も伸びますよ。
自宅で手軽に! おうちキャンプを楽しむ方法
広い庭もないし、ピクニックできるようなベランダもないという方でも、工夫次第でおうちキャンプは楽しめます。その具体例をご紹介しましょう。また普段キャンプをしない人も、日常使いできるアウトドアグッズを選べばOKです。
方法1
庭先やガレージにテントを張ってみる
芝生の庭があるなら、テントを張ってみてはいかがでしょう。庭がなければガレージでもベランダでもOKです。室内にテントを張るなら、インナーテントだけにするとか、ポップアップ式のテントを活用するなどすれば張り綱も不要です。ペグを打てない場合は、2Lのペットボトルに水や砂を入れて張り綱を結びつけるという手もありますよ。いっそ、この機会にエアフレームテントを購入してみては? キャンプ場と違って地面が硬いので、寝る際は寝袋よりコットがおすすめです。タオルケット1枚でも、十分アウトドア気分が味わえますよ。
方法2
キャンプ用テーブル&チェアを使ってみる
最近ではアウトドア用なのに自宅リビングでも使えるモダンなデザインのインテリアが増えています。キャンプに連れ出せるのはもちろん、折りたたんでコンパクトに収納できるものも多いので、片付けてしまえば部屋を広く使えたりと、何かと便利です。金属製の足の場合、フローリングだと傷のつく恐れがあるのでカーペットの上で使うことをおすすめしますが、家具の足に取り付けるパッドなどで対策することもできますよ。
方法3
ランタンの明かりで暮らしてみる
ときには部屋の照明を消して、ランタンの明かりで夜を過ごしてみるはいかがでしょう。キャンプの夜みたいに、テーブルキャンドル代わりに使って食事してみたり、家族団らんでゲームをしてみたりすれば、いつもの部屋も雰囲気がガラッと変わります。火の取り扱いには十分注意して、ランタンを倒さないよう、床置きは避けましょう。つるしておく場所がなければ、テーブルの上が良いですよ。ガス式のランタンはかなり音がうるさいので、オイル式をおすすめします。
方法4
キャンプ用の調理器具で料理を楽しんでみる
アウトドアで使う火器や調理器具を使った食事の用意をしてみるのもおすすめです。炊飯器の代わりにメスティンで米を炊いて男飯を作ってみたり、スキレットで目玉焼きやソーセージを焼いたりするだけでもキャンプ気分満点です。また、ホットサンドメーカーやダッチオーブンをガス台で使えば、家庭料理の幅も広がります。その際、温度センサーの設定を切っておくことをお忘れなく。食後は食卓の上でアウトドアバーナーを使って、マシュマロを焼いてデザートにするのも楽しいですよ。
方法5
ガスグリルなら庭でBBQができる
自宅で炭火を起こしてBBQするには煙やニオイが気になるという場合、ガスグリルを使う手があります。アウトドア用のガス缶を使ったグリルなら火力が高いので、ホットプレートより肉がおいしく焼けますし、焼き鳥なんかもできますよ。庭先などに常設しておけば、いつでも自宅でBBQパーティが楽しめます。カセットコンロにも内外兼用できるものがありますので、この機会に自宅のカセットコンロを見直すのもおすすめです。
方法6
焚き火台で炭を起こして焚き火気分を味わう
アウトドアの醍醐味といえば、焚き火! 炎をボーッと眺めているだけでも癒やされるものです。とはいえ都会で焚き火は厳禁ですので、薪を燃やすのは諦めましょう。その代わり豆炭やオガ炭などを上手に燃やせば、煙の心配もなく、真っ赤な熾火から炎が上がる様子を楽しめます。ポイントは火熾しで、煙が出ないように火を付けるのがポイント。ガス台で炭を炙ったり、完全燃焼するように着火剤を上手に使ったりすることが大切です。最近では煙の出にくいオガ炭や成形木炭もありますよ。
おうちキャンプで使える。おすすめアウトドアギア9選
おうちキャンプで使えるギアは、当然ですが基本的にどれもアウトドア使いできるものです。例えばテーブルやチェアなど、実際にキャンプに行く際は、家の中のものを持ち出すだけなので、特別にキャンプギアとして保管しておくスペースも不要。実はキャンパーにとってもおうちキャンプって便利なんですよ。
アイテム1
室内でも簡単設営できる「ポップアップテント」
収納袋から出して開くだけで簡単に設営できるポップアップテントは、海やプールなどレジャーの日陰作りや、リアルなキャンプでもインナーテントして使用したりしますが、室内でも簡単に設営できるのでおすすめです。特に子供は秘密基地感覚で大喜び。「ここで寝る!」といって聞かなくなること請け合いです(笑)。
アイテム2
寝床の確保が簡単にできる「コット」
床や地面にウレタンマットや寝袋ぐらいじゃ、背中が痛くてかないませんのでコットがあると活躍します。夏場はメッシュ使いのものを、冬場は上にマットや寝袋を重ねるのが基本です。選びのポイントは横幅があること。せめてナローシングルぐらいの幅がないと寝返りうつときに苦労しますので。
アイテム3
コーヒーテーブルにも使える「パネルテーブル」
“いかにも”で不粋な折りたたみテーブルを自宅で使うのはちょっと気が引けますが、見た目もおしゃれなアウトドアテーブルは探せばたくさんあります。例えばこちらは、解体してバラすと3枚の板になるパネルテーブル。アウトドアはもちろん、自宅リビングのコーヒーテーブルとしても使えます。同じシリーズの椅子と組み合わせれば、フィールドでも目立ちますよ。
アイテム4
外でも中でも使えるチェアの雄「カーミットチェア」
おしゃれキャンパー自慢のフォールディングチェアといえば、これ。バラすと筒状に収納できて、耐久性も高いのが特徴です。木製のローチェアなので、自宅のインテリアとも合いますし、シンプルでモダンな形状なんですよね。背もたれの高いハイバックモデルや、座面の広いワイドモデルなど、バリエ-ションも増えました。サードパーティからはソファクッションも登場しています。
アイテム5
「スキレット」は何でもおいしく焼ける魔法のフライパン
重さのあるアウトドア用の鉄製フライパンも、最近は市民権を得てきていて、アヒージョやダッチベイビーなどの料理に使う奥様方も増えていらっしゃるかと。分厚い鉄製で高熱になるため、接地面がパリッと焼けるのがおいしく仕上がる秘密です。ソーセージを焼いたり、パンケーキも上手にできたりしますが、個人的にはこれで餃子を焼くと誰でも簡単にパリッと焼けるのでおすすめです。
アイテム6
食パンに何を挟んでもおいしくなる「ホットサンドイッチクッカー」
簡単にホットサンドが焼けるホットサンドクッカーは、キッチンのガス台でも余裕で使えます。ハムやチーズを挟むのが一般的ですが、じつはホットサンドって、何を挟んでもおいしくなるんです(一部例外あり)。ポテトサラダやコロッケ、昨日の残り物のカレーなど、冷蔵庫の中の余り物なら何でもOK。意外なものが合うという発見が楽しいですよ。ちなみに個人的には、パンなしで肉まんやあんまんを挟んで焼くのがおすすめです。
アイテム7
トランスフォームする収納がかっこいい「バーナー」
五徳を収納するとコンパクトな筒状になるグッドデザイン。カセットコンロ用のガスボンベで使えるので、燃料が手に入りやすいうえ、自宅でも鉄板や土鍋に使えるのがとっても便利です。シルバー、ゴールド、ブラックと、おうちのインテリアに合わせやすいラインアップも、さすが『スノーピーク』。輻射熱対策用にバーナーシートも販売されています。
アイテム8
蓋付きだから加熱が早くてBBQ料理の幅も広がる「ロードトリップグリル」
OD缶2本で使えるロードトリップは、持ち運びに便利なアウトドアガスグリルの定番。OD缶は大型スポーツショップやホームセンターでも手に入ります。このグリルのポイントは、なんといっても蓋が使えること。鶏もも肉や分厚い塊肉も火が入りやすいので、BBQでも待ち時間が短くて済みますし、野菜もパリパリに乾燥しないでふっくら焼き上がります。
アイテム9
一度着火すれば一晩中長持ちする「オガ 備長炭」
普通の木炭は火が付きやすい分、煙が多かったり爆ぜたりするので住宅街では使いにくいのですが、人工的に作られたオガ炭や豆炭なら、煙もニオイも少ないので自宅の庭でも使いやすいです。火の付け方のコツは、専用の火熾しを使って効率的に空気を送り込むこと。またはキッチンのガスコンロで炙るのが確実で簡単です。赤々と燃える炭をボーッと眺めるのも結構ですが、缶ビール片手に七輪でそら豆や干物を焼いたりしても最高です。くれぐれも近所のご迷惑にならないよう配慮しましょう。
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ビジネススタイルからアウトドアまで幅広く執筆
池田 やすゆき
「FINEBOYS」編集部を30歳で独立。以後フリーのファッションエディター&ライターとして「MEN’S EX」「LEON」「GQ」「AERA STYLE MAGAZINE」など各メンズ誌・WEB版のほか、企業広告、オウンドメディアにて執筆。BBQインストラクター、第二種電気工事士など資格多数。目下の目標は危険物取扱者乙種4級取得。
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