今、はきたい形。ブーツカットデニムのおすすめ10選と最新コーデ術
懐かしくも新鮮なデニムとして注目されているブーツカット。巷に溢れる太デニムに食傷気味なら、いち早くトライしてみるべきです。選び方や着こなしはぜひ当記事を参考に。かつて「よくはいた」ブーツカットデニムが、今新鮮です
1990年代後半~2000年代前半にかけて流行したブーツカットデニムの人気が、今年に入ってふつふつと再燃しています。ワイド+テーパードがデニムの主流となっている今、その“裾広がり”のシルエットがシーンで新鮮に映っているよう! トレンドをけん引する大手セレクトショップでもこぞって取り扱われています。若かりし頃によくはいていた、という方も多いと思いますが、この再ブレイクに乗じてもう一度脚を通してみるのはいかがでしょう。
再確認しよう。ブーツカットデニムの魅力とは?
ブーツカットデニムはフレアパンツの一種で、もともとは背の高いブーツを合わせるためのボトムスでした。膝から裾に向かって徐々に広がるシルエットで、対照的に腿から膝にかけてはやや細身に仕上げられています。昨今シーンで主流となっているワイドテーパード型とは真反対のカタチということで、その鮮度は抜群! 加えて、脚長効果が高いといううれしいメリットも兼ね備えています。
ブーツカットをはくなら、ここ。ブーツカットのおすすめ10選
メンズファッションの新トレンドと目されるだけに、今季多彩にリリースされているブーツカットデニム。その中からおすすめモデルを筆者の独断と偏見で紹介します。定番から注目作まで幅広くフォローしているので、きっと好みの1本が見つかるはず!
ブランド1
『リーバイスビンテージクロージング』517ファンタジア
ブーツカットデニムの名作といえば、1970年代に誕生したこの「517」。本モデルは『リーバイス』のヴィンテージラインが手掛けた復刻版で、1971~1973年に展開されていた初期の「517」をリバイバルしています。程良くスリム&フレア感控えめのベーシックデザインゆえ、どんなトップスにも対応可能。
ブランド2
『ウエストオーバーオールズ』×『ビームス』別注 817s フレアデニム
新進気鋭のデニムブランド『ウエストオーバーオールズ』に『ビームス』が別注した1本。ステッチやファスナーテープに『ビームス』カラーであるオレンジを配し、随所に別注ポイントをちりばめています。また、アウトシームとインシームの両サイドからラインを調整し、膝位置を通常よりも高い位置に設定することで、はいたときにスッキリとした美脚シルエットを実現しています。
ブランド3
『ラングラー』×『アッシュ』×『チャオパニック』ブロークンデニムフレアパンツ
「大人が通える古着屋」をコンセプトとするレディースブランドの『アッシュ』と、アメリカの老舗デニムブランド『ラングラー』に『チャオパニック』が別注をかけたアイテム。膝下から裾にかけて緩やかに広がるフレア感と、きれいに入ったセンタープレスが上品さとドレッシーさを醸し出しています。素材には表面に綾目が出ないブロークンデニムを採用。
ブランド4
『リー』アメリカンライダース102ブーツカットOW
1970年代に米国のカウボーイが着用していたデニムを、MADE IN JAPANの高いクオリティで再現。ブーツはもとよりスニーカーとも相性の良い、バランスの取れた細身シルエットです。コットン100%のデニム生地はややヘビーな14.4オンスで、ガシガシはいてもへたりません!
ブランド5
『ユナイテッドアローズ&サンズ』フレアジーンズ
スラックスからパターンを採用することで、ジーンズでありながらまさしくスラックスのように美しいシルエットに仕上げたこちら。12オンスのデニムを使用し、程よいユーズド感を表現しています。ネイビーとブラックの2色展開で、ネイビーはキレイめカジュアルに、ブラックはクールさをアップすることに一役買ってくれるはず。
ブランド6
『ヒステリックグラマー』ユーズド加工デニム スリムブーツカットPT
1970年代のブーツカットをデザインモチーフとしつつ、すらりと流麗な現代的フォルムにアップデート。昔ながらのシャトル織機で織り上げた、オリジナルのセルビッチデニム生地もこだわりです。ポケット口にはスタッズを取り入れ、ほんのりロックテイストに。
ブランド7
『エムピーストゥディオ』ビンテージ エイジング フレアーデニム
すべてのアイテムを自社工場で生産するストイックなモノづくりで知られる『エムピーストゥディオ』。生地にストレッチ素材などを混紡していないため、はきこむことで次第に馴染んでいくデニム本来の味わいを楽しめます。生産過程で何度も洗いをかけて表現した自然なアタリや色落ちは、ビンテージジーンズさながらの雰囲気を纏っています。
ブランド8
『ヴェイパライズ』モンロー5ポケットデニム
深めの股上がリラックスしたシルエットを構築する綿100%のジーンズ。ステッチに至るまで同色でまとめたミニマルな仕上がりです。オフホワイトとインディゴの2色展開で、どちらのカラーリングも爽やかで軽快な雰囲気。毎日ガシガシはいても飽きがこないシンプルなデザインは、ヘビロテしたくなること間違いなし!
ブランド9
『児島ジーンズ』21オンス ブーツカットデニム
クラフトデニムの聖地、岡山・児島から高品質なジーンズを発信する純国産ブランドより。腿&膝周りをタイトに絞り込んだ洗練のブーツカットは、着こなしにスマートな印象をもたらしてくれます。その上、肉厚な21オンスのデニム生地で仕立ているから耐久面も十分。
ブランド10
『FOBファクトリー』F157 セルビッチ ブーツカット
こちらも岡山を代表するデニムブランド。良質な有機栽培綿を駆使して織り上げたセルビッチ生地は、しなやかさとタフさを両得しています。銅製リベットや2本針のアーキュエイトステッチといった、ヴィンテージさながらの仕様もお見事。なお、脚長効果を高めるべくレングスは若干長めに設定されています。
ブーツカットデニムをおしゃれに着こなすために。こんなコーデをぜひ参考に
押さえるべきモデルの目星がついたら、続いては着こなしをチェック。今っぽくスタイリングするためのコツを、ファッショニスタたちのコーデから盗み取りましょう。どれのスタイルも旬度満点なので、取り入れてみる価値あり!
開襟シャツで濃紺ブーツカットに抜け感を
シック顔の濃紺ブーツカットを春夏らしく軽やかに着こなすなら、リラックス感あるアイテムと組み合わせるのが好手。なかでも、デニムとの親和性が高い開襟シャツは相棒として申し分ない存在です。落ち着いた色合いでまとめれば、大人っぽさもしっかり保持できます。
定番のデニムオンデニムもボトムス次第で新鮮に!
王道のデニム・オン・デニムコーデであっても、トレンドのブーツカットを用いれば一気に旬度が向上! この着こなしのようにシャツ&ジーンズとも色落ちしたモデルを選んでくだけ感を出しても良いですし、濃紺色同士ですっきり仕上げるのも手です。
90’s風コーデをブーツカットで今季流に昇華
本来は太いパンツを合わせるのが90’sストリートコーデの常套手段。しかし、今後はこんな風にブーツカットを持ってくるスタイルが増えそうです。シルエットのきれいなボトムスなので、ストリート系スタイル特有の“ヤンチャ”感を適度に緩和。トップスもデニムと同様、ジャストサイズに徹するのがベストです。
シルエットで遊んだリズミカルなスタイル
ゆるっとオーバーサイズなジャケット+裾幅広めのブーツカットデニムによる、遊び心あるシルエットが特徴的。インナーのタックインも着こなしのこなれ感に貢献しています。どのアイテムもデザイン自体はシンプルですが、組み合わせの妙でセンス良いスタイルにまとめ上げました。
パンツのチョイスで差をつけたスポーツMIX
スウェット+ランニングシューズという正統派スポーツMIXが着こなしのベース。そこに都会的なムードを与えているのが、脚線の美しいブーツカットです。他アイテムとの色対比が際立つ薄青の1本を選び、アクセント的に機能させたのも見逃せないテクニック! また、スウェットにオンした変形ベストも個性の演出に一役買っています。
ウェア・コーデ
今、大人がはくべきデニムブランド34選。一生付き合える理想のジーンズに出会う
あらゆるボトムスの中で、一度手に入れたらもっとも長い付き合いになるのがジーンズ。それゆえ、確かなモノ作りを行うブランドをしっかり押さえておくことが重要だ。
那珂川廣太
2020.12.10
ウェア・コーデ
ジーンズをおしゃれに着こなすための5大法則とコーデサンプル
タイムレスな日常着であるジーンズ。だからこそコーデ次第では周りに埋もれてしまうことも。今どき感を演出するための法則を押さえ、一歩先の装いを目指しましょう。
山崎 サトシ
2021.02.04
ウェア・コーデ
人気再燃。フレアパンツのおすすめ8選と今っぽいコーデのヒント
ボトムスのトレンドはワイドパンツ全盛ですが、早い大人の間ではフレアパンツ人気が上昇中。巷にあふれかえる“太パン”に飽きたなら、周囲に先駆けて取り入れてみては?
山崎 サトシ
2020.04.03
ウェア・コーデ
60年以上続く元祖美脚パンツ。ラングラーのランチャーは、何がすごい?
ワイドパンツに飽き足りない大人がはき始めているフレアパンツ。その本命として再燃中なのが『ラングラー』の「ランチャー」です。美脚フォルムはフレアデビューにも最適!
遠藤 匠
2021.04.22
handbagでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!