今年のアウトドアサンダルはこの3タイプから。夏の相棒候補、厳選12足
昨今の流行を受け、もはや定番入りしたアウトドアサンダル。機能性抜群なのは言うまでもなく、コーデに抜け感を加えられると人気です。そんな頼れる夏の相棒にフォーカス!アウトドア由来の頼れる相棒。夏といえばの、アウトドアサンダル!
その名の通り、水遊びやキャンプなどのシーンで着用するために作られたアウトドアサンダル。その原点は1984年に『テバ』がリリースしたヒールストラップ付きのサンダルまで遡ります。水辺に入っても脱げにくく、長時間歩いても疲れにくい。しかも涼しくて快適な『テバ』のサンダルはアウトドアシーンのみならず東南アジアや南米などを旅するバックパッカーたちからも支持を受け、大ヒットを記録。そんな『テバ』の成功を受けて他のメーカーも追随し、シューズ業界にアウトドアサンダルというジャンルが確立するにいたりました。現在ではその快適性と機能性の高さに加え、独特のスポーティなルックスから、夏のフットウェアの定番入りしていることはご存じの通りです。
トーン合わせor挿し柄。街ファッションで活用するなら、こう履くべし
本来のフィールドから活躍の幅を広げ、街中で履くのも一般的になったアウトドアサンダル。しかし、モロに全身アウトドアなカラー&アイテムという組み合わせでは、街では浮いてしまいがち。ここでは、あくまで大人っぽく街ファッションとしてアウトドアサンダルを取り入れるコツをご紹介します。
着こなし1
初心者はまず、これ。服とのトーン合わせを狙えばどんな着こなしでもマッチする
アウトドア感溢れるマルチカラーやビビッドなカラーのモノも魅力ですが、街中のコーデに取り入れるときは難易度が高くなることも。そこで、初めてアウトドアサンダルを手にする人におすすめしたいのが、服の色と合わせたメンズファッションにおける基本カラーの1足を取り入れること。例えば上のコーデのように、白系のトーンでまとめたウェアに合わせて白アッパーのサンダルを取り入れてみれば、その相性の良さは一目瞭然。普段の靴と同じ感覚で手持ちのワードローブに組み込むことができるでしょう。
着こなし2
着こなしがきれいめなら、あえての柄モノ&色モノの合わせで抜け感を表現
アウトドアサンダルの存在感を強調するなら、モノトーンのコーディネートやシンプルなスタイリングに、柄モノやカラフルなサンダルを組み合わせて抜け感を演出するのもおすすめ。こちらの着こなしはブラック系でトーンを統一しつつ、マルチカラーコードをアッパーに採用した『キーン』「ユニーク」の別注モデルを足元に採用しています。
タイプ1:この軽さがクセになる。「ベルト&ストラップタイプ」のアウトドアサンダル
1987年に『テバ』が開発した“ユニバーサルストラップシステム”をルーツに持ち、アウトドアサンダルの原点ともいえるストラップタイプのサンダル。サンダルの快適さとシューズのフィット感を併せ持つこれらのアイテムは、ソックスと組み合わせれば夏場だけでなく春や秋も楽しめるのがうれしいところです。
アイテム1
『テバ』オリジナルユニバーサル
『テバ』の原点にしてスポーツサンダルの歴史のはじまりでもある「オリジナルユニバーサル」。いわゆるビーサンのフットベットにブランド独自のアウトソールとユニバーサルストラップシステムを搭載し、軽量かつ必要十分なグリップ性を発揮します。ストラップには速乾性と耐久性に優れるUnifi社のREPREVE再生ポリエステルウェビングを使用しています。
アイテム2
『キーン』ゼラポート
70年代感溢れるタイダイ柄を採用した「ゼラポート」。ストラップタイプでは珍しく、オープントゥではなく『キーン』独自のトゥ・プロテクションを採用。さらに接地面から水を押し流すことによって優れたグリップ性を発揮するアウトソールで、水遊びの際もストレスを感じることなく楽しめます。
アイテム3
『スイコック』KISEE-V
ビブラム社が初めて他社とともに共同開発したフットベットを採用したことで一躍名を馳せた『スイコック』。こちらはそのフットベットに加え、アウトソールに同じくビブラム社の軽量かつ反発性に優れたモルフレックスソールを採用した「KISEE-V」。歩きやすさは言うまでもなく、モードなデザインも多くのファッション好きを虜にするポイントです。
アイテム4
『シャカ』ネオバンジー
スポーツサンダル黎明期の90年代に南アフリカで創業し、当地の伝統的な柄や色使いを取り入れて人気を博した『シャカ』が2013年に復活。ナイロンストラップの裏側にネオプレン素材を配して履き心地を向上させた「ネオバンジー」は、ブランド独自のシャークトゥースグリップと呼ばれるアウトソールを採用。アスファルトからオフロードまでしっかりとグリップしてくれます。
タイプ2:脱げにくく、街に馴染む。「シューズタイプ」のアウトドアサンダル
コード素材やメッシュで甲全体を覆っているシューズタイプのアウトドアサンダルは靴の延長線上の感覚で履くことができ、しかもコンフォートなのが魅力。トゥのガード性に優れているため水遊びの際も安心度が高いのも魅力です。ただし、通気性や速乾性はストラップタイプと比べてやや劣る点は覚えておきましょう。
アイテム1
『ナイキ』エアリフト ブリーズ
先割れのトゥを採用し、足袋とサンダルとスニーカーを組み合わせたようなデザインが特徴の「エアリフト ブリーズ」。裸足で走るケニアのランナーから着想を得て作られており、アッパーは“ナイキテック ウルトラメッシュ”の採用により、素足のような軽さと清涼感を追求しています。
アイテム2
『キーン』ユニーク
世界に先駆けてトゥガード付きのサンダルを開発してヒットを記録した『キーン』。ブランドの独創性がいかんなく発揮された「ユニーク」では、2本のコードで編み上げるアッパーの開発に3年半もかけたという自信作。優れたフィッティングと足の保護機能を両立しており、見た目からも足元に涼しさを演出してくれます。
アイテム3
『ホカ オネオネ』ホパラ
トレランシューズに使用される厚底のソールに排水のための切り込みを入れたアッパーを採用した、水陸両用サンダルの「ホパラ」。合成素材のアッパーの裏にはネオプレンが貼り込まれており素足で履いたときも靴ずれしにくいうえ、ランニングシューズブランドだけあってグリップ性とクッション性に優れた履き心地も魅力です。
アイテム4
『イノヴェイト』レコライト190 ユニ
トレイルランニングシューズブランドとして2003年にイギリスで誕生した『イノヴェイト』が、レースの合間にリラックスするためのサンダルとして開発したのがこちら。足全体にフィットするアッパーとクイックシューレースの採用により、脱げにくいのに着脱が容易。トゥやサイドに補強が施されているため、オフロードでも安心して履くことが可能です。
タイプ3:脱ぎ履き楽ちん。水場にも強い「EVA素材」のアウトドアサンダル
EVAなどの発泡素材を射出成型することでアッパーとフットベットを形作るクロッグタイプのアウトドアサンダル。そのため軽量でクッション性に優れた履き心地を備え、カラバリやプリントものも豊富。また、水に濡れても浸透しないため気軽にザブザブと水溜まりを歩けるのも美点です。ただし、熱をため込む素材のため意外と足が暑くなりやすく、汗をかくと滑りやすくなったりする点には留意しておきましょう。
アイテム1
『キーン』ヨギ アーツフル×ガルシア
EVAサンダルの元祖である『キーン』の「ヨギ」。その中でも、こちらは各界のクリエーターとコラボしてグラフィックを描く、アーツフルシリーズの一作。このモデルではグレイトフルデッドの故ジェリー・ガルシア氏をイメージしたグラフィックを、2回に分けたプリントで全体に施しています。
アイテム2
『メレル』ハイドロモック
水遊び用フットウェアを得意とする『メレル』が作る、EVA素材の軽量シューズサンダル。可動式のストラップを採用しており脱ぎ履きは簡単。独特の形状のアッパーが足の甲全体を覆ってしっかりと岩などからガードしてくれます。
アイテム3
『ビルケンシュトック』ギゼ EVA
コンフォートサンダルの雄である『ビルケンシュトック』が、名作のデザインはそのままにフルEVA化を行うシリーズの1足。こちらは古代ギリシャのサンダルから着想を得た「ギゼ」をベースにウォッシャブルなEVA素材を使用することで、雨の日やフェス会場、室内履きとしても活躍する1足に仕上げられています。
アイテム4
『ウーフォス』ウーオリジナルスポーツ
パッと見では一般的なEVA製トングサンダルのように見えますが、実はさにあらず。EVAと比べて衝撃を37%抑える特殊素材"OOfoam”を採用し、人間工学に基づいて設計されたフットベットが土踏まずをしっかりとサポートすることで疲労軽減効果のあるリカバリーサンダルなのです。シンプルで合わせやすい見た目のため、散歩からキャンプでのリラックスタイムまでシチュエーションを問わず活躍してくれるでしょう。
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那珂川廣太
バイク専門誌と男性向けライフスタイル誌で編集を約8年務めたのちに独立。ファッションはアメリカンカジュアルからトラッドまで幅広く執筆を行い、特にブーツやレザー、ジーンズ、古着など男臭いアイテムの知識が豊富。また乗り物やインテリア、フードまでライフスタイル全般にわたって「ラギッド」を切り口に執筆する。