リカバリーサンダルで夏のおしゃれが快適に。6ブランドから12足をレコメンド
サンダルが活躍する季節がやってきました。今季も引き続き、履き心地にこだわって選ぶならリカバリーサンダル。足にやさしいうえ、トレンドも主張できる優れモノです。すっかり定着。リカバリーサンダルが気持ち良すぎる
近年、ファッションアイテムとしても定着しつつあるリカバリーサンダル。しかし、それがどのようなサンダルなのか詳しくは知らない、という人も少なくないはず。そこで、まずはその定義を把握しておきましょう。リカバリーサンダルとはその名の通り、足の回復を目的とした機能的なサンダルのこと。近年になって開発された新しいコンセプトのフットウェアで、スポーツやトレーニング後の足の疲れを癒やす工夫が随所に盛り込まれています。
リカバリーサンダルの特徴は、まずその構造にあります。土踏まずを支え、足全体を包み込むような形状のフットベッドが多くのモデルで採用されており、足にかかる負担を最小限に抑えられるようになっています。また、クッション性や衝撃吸収性に優れたソールを搭載しており、歩行時の衝撃を低減してくれるのも特徴。それにより生まれる抜群の履き心地が、多くの人々を魅了しているのです。
厚いソールがアクセント。リカバリーサンダルは着こなしにも効く
機能性が注目されがちなリカバリーサンダルですが、近年はファッションアイテムとしても人気が高まっています。機能性を重視したシンプルなデザインは幅広い着こなしに合いますし、クッション性を高めるための肉厚なソールは足元にアクセントを与えてくれます。写真のように夏を意識したTシャツスタイルにはトングタイプのリカバリーサンダルが好相性。ボリュームのあるソールが普通のサンダルよりも印象的な足元を演出してくれます。
きれいめな着こなしにもリカバリーサンダルはフィットします。ワイドパンツに個性的なシャツを合わせたモダンな着こなしですが、アッパーを覆う面積が広いスライドタイプならカジュアル過ぎる印象になることはありませんし、ソックスを履けばさらに品良く見えます。このようにリカバリーサンダルは、選ぶデザインと履き方次第で、さまざまな着こなしに対応してくれるのです。
必修ブランド別に網羅。リカバリーサンダルのおすすめ12選
現在、リカバリーサンダルはさまざまなブランドからリリースされていますが、その中でも特に機能性とデザイン性に定評があるブランドのアイテムをピックアップしてご紹介しましょう。各ブランドのリカバリーサンダルの特徴やこだわりを知れば、自分に必要な1足が定まるはずです。
▼ブランド1:リカバリーサンダルのパイオニア『ウーフォス』
『ウーフォス』は、2011年にアメリカ・マサチューセッツ州で創業したリカバリーサンダルのパイオニアともいうべきブランド。特筆すべきは、ソールに使われているウーフォームという特殊素材です。衝撃を37%抑えることができ、足裏はもちろん、膝、腰、背中への負担を軽減してくれます。また、人間工学に基づいてデザインされたフットベッドは、土踏まずをサポートしつつ足を柔らかく包み込み、疲れを癒してくれます。
1足目
ウーオリジナル
『ウーフォス』を代表するベーシックなリカバリーサンダルはエントリーモデルとしてうってつけ。シンプルなトングタイプなうえ、カラーバリエーションも豊富なので、どんなコーディネートにもマッチします。高密度の素材は防臭効果も備えています。
2足目
ウークロッグ
アッパーがトゥまで覆い隠すクロッグタイプのリカバリーサンダル。足がすっぽり包み込まれるので安心感が得られますし、素肌が見えないので上品に見える効果もあります。洗練されたデザインでありながら、衝撃吸収素材のウーフォームを搭載するなど、リカバリーサンダルとしての機能性をしっかり備えています。
▼ブランド2:履き心地の柔らかさは随一。足形が日本人にもマッチする『テリック』
2012年にアメリカで誕生したブランドで、高機能なリカバリーサンダルに定評があります。衝撃吸収性だけでなく反発力も備えたEVA素材、カーブした底面が少ないエネルギーで体の移動を可能にするロッカーボトムなど、独自のテクノロジーが盛り込まれています。日本人の足型に合わせたモデルもラインアップされており、日本唯一の足専門病院である下北沢病院もその機能性の高さを認め、製品の監修も行っています。
1足目
Wストラップ 厚底サンダル
トレンドの厚底ソールを採用したスライドタイプのリカバリーサンダル。分厚いソールが足元にアクセントを与えるだけでなく、クッション性も高めています。また、ダブルストラップなので安定感も抜群です。インソールにあしらわれた凹凸のテクスチャーには、足裏へのマッサージ効果と蒸れを軽減する効果があります。
2足目
Zストラップサンダル
日本人の足型に合わせて作られた最新モデルのリカバリーサンダル。深めに設定されたカップソールと個性的なZ型のストラップの組み合わせが足をしっかり包み込んでホールドします。タウンユースだけでなく、ルームシューズやドライビングシューズとして愛用する人も多いモデルです。
▼ブランド3:肉厚ソールはサンダルにも。フィット感も高い『ホカ オネオネ』
『ホカ オネオネ』は2009年にフランスで誕生したシューズブランドで、トレイルランニング用シューズの開発からスタート。衝撃吸収性に優れた分厚いミッドソールや、つま先やかかと部分をそぎ落としてスムーズな足運びを可能にするメタロッカーテクノロジーなど、独自の技術を取り入れた高機能なシューズは世界で高い評価を受けています。現在では培ってきた技術を生かして、ランニングシューズからリカバリーシューズまで幅広いアイテムを手掛けています。
1足目
オラ リカバリー スライド
厚みのあるボリューミーなミッドソールやかかととつま先部分を滑らかに削ったメタロッカーテクノロジーなど、ブランドらしい機能的なディテールを採用したリカバリーサンダル。EVA素材のアッパーもやさしく足にフィットします。ビビッドなカラーリングはコーディネートのアクセントにも。
2足目
オラ リカバリー フリップ
こちらはトングタイプのリカバリーサンダルで、解剖学に基づいてデザインされたフィット感に優れるストラップを採用しています。ストラップの内側にはジャージー素材を配して肌触りを良くするなど細かい配慮もうれしいところ。アウトソールには独特のソールパターンが刻まれており、グリップ力も抜群です。
▼ブランド4:『サロモン』のリカバリーサンダルは、肉厚なのにスタイリッシュ
1947年にフランスでフランソワ・サロモン氏が創業した『サロモン』は、ウィンタースポーツ用品メーカーとして大きく成長しました。'90年代に入るとトレイルランニングなどの分野にも進出し、数々の優れたアウトドアシューズを送り出します。現在は、アウトドアでの激しい運動の疲れを癒やすためのリカバリーサンダルも展開。メッシュアッパーとEVAミッドソールを組み合わせたアクティブなデザインのモデルが人気を集めています。
1足目
RX BREAK 4.0
レースシューズとビーチサンダルの中間のような個性的なデザインが魅力の1足。ストラップに伸縮性のあるメッシュ素材を使用し、リラックスして履けるように仕上げられています。重さも約200gと軽量なので、長時間の移動でも疲れにくいというのもうれしいところ。
2足目
RX SLIDE 4.0
ストレッチ性と通気性に優れるメッシュアッパーを採用した、クロッグタイプのリカバリーサンダル。反発性の高いEVAミッドソールが足への衝撃をやわらげます。また、継ぎ目のないシームレス素材を採用しているため、足が擦れることなく履き心地快適。ソックスを合わせてもサマになります。
▼ブランド5:独自素材が抜群の履き心地を生む『クロックス』のサンダル
『クロックス』は2002年にアメリカ・コロラド州でボートシューズメーカーとして創業しました。柔らかくて軽く、水陸両用で履けて、しかも防臭効果まで備えた独自開発の樹脂素材クロスライトを採用したサンダルを多数リリースしており、世界的な定番アイテムとなっています。2018年にはさらに軽く柔らかくなった新素材ライトライドを採用した、リカバリーサンダルとして高性能なアイテムも展開しています。
1足目
ライトライド グラフィック フリップ
従来のクロスライトより40%柔らかく、25%軽量な新素材、ライトライドをフットベッドに採用することで抜群の快適さを実現したビーチサンダルタイプの1足。ビビッドなイエローのフットベッドとカモフラージュ柄のアッパーのコンビネーションで、ファッション感も取り入れています。
2足目
ライトライド スライド
こちらのスライドタイプのサンダルもフットベッドにライトライドを採用。アッパーには柔軟性の高いTPU素材を用いており、足にやさしくフィットします。アウトソールには定番素材のクロスライトを採用することで、耐久性をアップ。長く愛用することができます。
▼ブランド6:ジャパンブランド『リグ』の1足が、日本人の足に合う
『リグ』は日本初のリカバリーサンダルブランドとして誕生しました。日本人の足型の特徴に基づいてフットベッドの形状がデザインされているため、抜群のフィット感を味わえます。また、衝撃を吸収し、スムーズな歩行を可能にする弓形のソールや青竹踏みと同様の効果が得られるフットベッドの構造、そして足腰への衝撃を約40%低減する厚底ソールなど、リカバリーサンダルに必要な機能性を多数備えています。
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スライド
ソックスを履いたまま脱ぎ履きができる、スライドタイプのリカバリーサンダル。ソックスとの合わせ方でコーディネートの幅が広がります。甲高・幅広という日本人特有の足型に合わせてデザインされているため、履き心地はノンストレス。
2足目
フリップフロップ
オーセンティックなトングタイプのリカバリーサンダル。夏に似合う涼感のあるデザインなので、プールサイドやビーチなどレジャーシーンでリラックスしたいときに履くのもおすすめ。オールブラックで、見た目はいたってシック。
モノの背景を伝える記事執筆が得意
髙須賀 哲
男性ライフスタイル誌「Free&Easy」の編集に8年間携わり、2013年にフリーランスの編集・ライターとして独立。紙媒体・WEB媒体を問わず、メンズファッション、ライフスタイルに関する記事を執筆しているほか、アパレルブランドのカタログやWEBビジュアルのディレクションも手がける。