ビジネスにリュックを。大人の通勤リュックブランド25選
ビジネスマンにとって通勤時のリュックはもはや当たり前。市民権を得たものの、カジュアルやアウトドアで使用するモノとは一線を画す、“通勤仕様”のモノを選びましょう。スタイリッシュで身軽に通勤。ビジネスにリュックはアリ!
スーツにも似合うスマートなデザインが増えてきたビジネスリュック。数年前まではタブーとされてきましたが、リュックを背負った通勤風景も今ではすっかりお馴染みになりました。両手が自由にできるので、自転車通勤はもちろん、さまざまな通勤スタイルを快適に導いてくれます。また、ブリーフケースとしても使えるモデルが主流のため、重たい資料を持って得意先を回る際にも重宝します。ビジネスリュックは、仕事のスタイルを大きく変えてくれる多忙なビジネスマンの救世主なのです。
通勤リュックを選ぶときに、こだわるべき5つのポイント
通勤リュックとひと口に言っても、実はさまざまなタイプがあります。せっかく購入したのに、仕事には使えない……、なんてことになってしまったら目も当てられません。デザイン、サイズ、機能など、通勤リュックとして選ぶ際のポイントを紹介していきます。
ポイント1
装飾の少ないシンプルなデザインがスタイリッシュ
多機能さが魅力のアウトドア系リュック。ですが、バンジーコードやブタバナ、ポールループなどはやはりビジネスには不要です。無駄な装飾が多くついていると、ビジネスシーンにはマッチしません。上品さを軽減させることのない、シンプルなデザインが通勤リュックとして支持されています。色はブラックやグレー、ネイビーといった悪目立ちしない定番カラーをセレクトするのがおすすめです。
ポイント2
PCやタブレット端末のスペースにクッションが入っているかどうか
ビジネスでの仕様を視野に入れるなら、PCやタブレット端末のスペースが必要不可欠です。専用のPCケースを使用するのももちろん良いですが、取り出しやすさ、小物の収納性にまで配慮して設計されている備え付けのスリーブの方が何かと利便性に優れているもの。また、内装と一体化しているため、移動時にも中のPCが飛び跳ねにくいというメリットもあります。
ポイント3
ビジネススタイルに合うスクエアベースのフォルムを選んで
シンプルなデザインでも、カジュアル度が高いモノはビジネスシーンでは避けましょう。とくにデイパックやアウトドア系のリュックに見られる、開き口が楕円形のフォルムはあまりおすすめできません。逆に直線で構成されたスクエアなフォルムはブリーフケースを連想させるため、あらゆるビジネススタイルとの相性も抜群。ジャケパンやスーツに合わせるならば、スクエアベースのリュックを選びましょう。
ポイント4
マチ幅は17㎝以下がビジネススタイルにマッチ
収納力を考えるとマチ幅の広いものを選びたくなりますが、通勤リュックにおいては必ずしもそれがベストではありません。なぜならマチ幅が広いほどボリュームが出て、せっかくのスマートなスーツスタイルを損ねてしまうから。それに、多くの荷物を詰め込んだ結果、シンプルなデザインのバッグを選んでもそのスマートさが半減する可能性も。そうならないためにも、マチ幅は17㎝以下を目安に選ぶようにしましょう。
ポイント5
いざというときに役立つハンドル付き
たとえば新しいクライアントとの初顔合わせで先方の会社にうかがったとき。さすがに背負ったままは失礼ですし、かといってショルダーストラップを持っているのもサマになりません。そんなときに頼りになるのが、上部やサイドに設置されたハンドルです。通勤リュックのほとんどに施されていると思いますが、購入時にハンドル付きか否かもきちんとチェックするようにしましょう。できれば、レザーで補強されているなど見た目にもしっかりしたものがベターです。
タイプ別にセレクト。おすすめ通勤リュック25選
より自分のビジネススタイルに合った通勤リュックが見つかるよう、スーツ派とジャケパン派別にピックアップしてみました。その差は、見た目のフォーマルさ。どれも選びのポイントを押さえていながら、見え方が異なるので要チェックです。
▼スーツ派:セットアップにも似合うかっちりとしたデザインを
スーツに通勤リュックに抵抗がある人もいるかもしれませんが、それはデザインである程度カバーできます。ここでは、まるでブリーフケースのようなかっちりとした顔つきをセレクトしましょう。しかも信頼できる実力派バッグブランドのみを選んでいるので、機能性も期待できますよ。
アイテム1
『ポーター』リフト 3WAYブリーフケース
光沢のあるナイロン素材が特徴の「リフト」シリーズより3WAYバッグをピックアップ。『ポーター』オリジナルのナイロンツイルは非常に密度が高く、スーツスタイルとも好相性な上品な質感が魅力です。見た目はスマートですが収納力は抜群。内部はB4サイズ対応でクッション材を含んだPC収納も装備。開口部はL字開閉タイプになっており荷物の出し入れがしやすい点も特筆すべきポイントです。■DATAH41×W30×D11㎝
アイテム2
『トゥミ』デイヴィス
メインコンパートメントはA4サイズ対応で、PCとタブレット端末それぞれの専用ポケットも装備。その他にもカードポケットやペンホルダー、スマホや定期の取り出しに便利なマグネット留めのポケットなど多彩な収納を備え、バッグの中がごちゃつく心配がありません。■DATAH42×W29×D10.7㎝
アイテム3
『ペッレ モルビダ』ハイドロフォイル バックパック
高い耐久性と撥水性を両立するディクロス ソロ(R)をメイン素材として採用。さらに、インナー素材には消臭機能を持つバイオライナーを使っています。また、外側にセットされたターポリンポケットも十八番のディテール。テント生地として活用されるほどに防水性が高い素材のため、雨に晒された折りたたみ傘や水滴の付いたペットボトルを入れても、内部へ水が浸透することがありません。機能素材による安心感だけではなく、スポーティかつ端正なルックスもおすすめしたい理由の1つ。ビズコーデに若々しさをもたらしてくれるでしょう。■DATAH44.5×W31×D12㎝
アイテム4
『サムソナイト』XENON 3.0
強度や防水性に優れるバリスティックナイロンを採用し、ブラックのボディでクールに仕上げられた一品。13インチまでのPC収納ほか、ペンホルダーやカードホルダーなど使い勝手を考慮したこだわりが細部まで光ります。背面下部、ストラップ裏にはクッションを施すことで、体への負担を軽減した作りもうれしいポイント。■DATAH40×W28×D13㎝
アイテム5
『オロビアンコ』プンチュアーレ
高密度ナイロンとレザーのコンビが、背面にPC収納まで装備しているとはとは思えない『オロビアンコ』らしいスタイリッシュかつエレガントな雰囲気を演出します。メインコンパートメントの間口が広いので、視認性が高くて荷物が取り出しやすいのも魅力。お馴染みのブランドマークやシルバーのクリーンな金具も、エレガントさを高めるのにひと役買っています。フロントに設置した2つのポケットは、取り出し頻度の高い荷物を入れるのに便利です。■DATAH42×W32×D11.5㎝
アイテム6
『ウルティマトーキョー』ビジネスリュック
軽くてしなやかなコットン帆布に色ムラ型押し加工とポリカーボネート加工を施すことで、レザーのような質感を表現。それでいて摩擦や引き裂きに強く、撥水性に優れているのが魅力です。背面にはムレにくいメッシュ素材を使い、さらに背負ったときのフィット感を高めるチェストベルトを付属。メインコンパートメントやフロントポケットを開けると、グレンチェックのライニングがお目見えします。■DATAH41×W27×D11㎝
アイテム7
『エースジーン』B4サイズ スクエアリュック
B4サイズが収納できるゆったりサイズのこちら。背面のコンパートメントにはPC収納スペースがあり、また、前側のかぶせ蓋内の樹脂シートで覆われたスペースには、雨に濡らしたくないスマホやタブレットなどが収納可能です。背中に当たる部分に蒸れにくいメッシュ素材を使用するなど背負い心地にも配慮しており、大事なビジネスツールを守りながら快適に持ち運ぶことができます。■DATAH43.5×W28×D13㎝
アイテム8
『エンゲージメント』バックパック
糸からオリジナルで開発したエンゲージナイロンを使用。2520デニールという高密度で織られた生地は、優れた撥水性と耐久性が半永久的に持続します。さらに上質なレザーに3M社の防水ファイン加工をあしらい、風合いはキープしつつも高い撥水性を実現。トップとサイドに設置したハンドルや止水ファスナー仕様のPCポケットなど、素材だけでなく、機能にもこだわり満載の通勤リュックです。■DATAH48×W32×D16㎝
アイテム9
『マンハッタンパッセージ』ウェルオーガナイズドバックパック
この通勤リュックに用いた特殊コーティングを施した200デニール高密度ナイロンは、軽量でありながらも撥水性・耐水性に優れているのが特徴。すっきりとした見た目でいて、フロントのファスナーを開けると豊富なオーガナイザーが備わっています。しかもL字にファスナーをあしらっているので、中身が見やすくて取り出しやすいのも特徴です。両サイドには折りたたみ傘やペットボトルを入れるのに便利なポケット付き。■DATAH38×W28×D14.5㎝
アイテム10
『アメリカンツーリスター』エセックス
ブリーフケース然としたルックスが印象的な『アメリカンツーリスター』の「エセックス」は、ハイスペックなビジネスリュックシリーズです。クッション付きのPCポケットやオーガナイズド収納ポケットなど機能的なポケットを装備。さらにレインカバーや、スキミング防止のRFID保護ポケットなど、ビジネスマンにうれしい機能も備えています。背面にはスーツケースにセットできるスリーブを装備しているので、出張時にも心強い味方に。■DATAH44×W32×D16㎝
▼ジャケパン派:オン・オフに使える、遊びの効いたデザインを
スーツに比べるとややカジュアルなジャケパンスタイルには、オンにもオフにも使えるデザインがおすすめ。例えば素材であったり、カラーであったり、ビジネスバッグの範疇を出ない程度のデザインであったりなど、自分らしさを表現してみるのも良いでしょう。
アイテム1
『ブリーフィング』SQ パック
『ブリーフィング』ならではの1050デニールバリスティックナイロン製を使用したモデル「SQパック」。メインコンパートメントの間口が広く、かつ縦型で荷物を取り出しやすい構造になっています。通勤リュックはワンハンドルが多いですが、こちらはしっかりとした手持ちのツーハンドルというのも特徴。ブランドロゴとステッチに採用したレッドがブラックに映え、さりげないアクセントに。■DATAH46×W29.5×D16㎝
アイテム2
『ザ・ノース・フェイス』シャトルデイパックスリム
無駄な装飾のないすっきりとしたデザインが印象的な通勤リュック。メインコンパートメントは蛇腹式になっており、書類やPCなどを整理整頓して収納でき、かつスマートに取り出せます。素材はコーデュラ バリスティック(R)ナイロン。高強度素材としてアウトドアやミリタリーに多用されており、耐摩擦や耐引き裂き強度に優れ、タフな使用にも耐えることができます。■DATAH45×W27×D12㎝
アイテム3
『グレゴリー』アセンドグリッドデイ
『グレゴリー』の歴史と伝統あるクラシックなデザインと丈夫な縫製に、上質な生地や考え抜かれた収納性が出会った大人向けのコレクション「アセンド」。こちらの通勤リュックは、ファスナーが目立たないように施された凹凸感ないシンプルなデザイン。それでいて内部はPCやタブレット端末、ペンなどがすっきり収まる収納力の高さを誇ります。『グレゴリー』ならではの耐久性の高いEVAショルダーストラップにも注目を。■DATAH46×W29×D14㎝
アイテム4
『アッソブ』CEXCLUSIVE BALLISTIC NYLON 2WAY BACKPACK S
お堅めのビジネスシーンにも似合うフラットなデザインですが、3方向に大きく開くメインコンパートメントやポケット内にも小分けにできる収納を設けるなど、『アッソブ』らしい高い機能性を誇る2WAYバッグ。小ぶりで取り回しが良いサイズ感ながら、無駄のないスクエアシルエットでB4までの資料もきちんと収まります。素材は、ブランドオリジナルのコーデュラバリスティック。摩擦・引き裂きに強いだけでなく、光沢を抑えた大人好みの自然な顔立ちに仕上がっているのも魅力なんです。肉厚なステアレザーとのコンビ使いで、高級感にも訴求しています。■DATAH41×W27.5×D12㎝
アイテム5
『クローム』ホンドー ターポリン ブラック バックパック
メッセンジャーバッグの印象が強い『クローム』ですが、その分野で培ったノウハウを生かしてこんな都会顔のビジネスリュックも展開しています。15インチまで収納できるパッド入りラップトップスリーブのほか、取り出し口が広いメインコンパートメントなど、ビジネスマンならうれしい機能が満載。お馴染みのロゴもブラックで統一されているので、スーツへの合わせやすさも抜群です。■DATAH44×W28×D14㎝
アイテム6
『ミステリーランチ』3WAYブリーフケース
アウトドア向けバックパックのイメージが強い『ミステリーランチ』ですが、こちらのスクエアタイプを選べばビジネスシーンにも対応。メイン収納は書類の整理に便利な2層式構造で、片方にはPC収納用スリーブも完備。複数のポケットを備えた外側収納には開閉しやすいマグネットバックルを採用するなど、機能面も申し分ありません。エキスパンダブル機能搭載で容量を5L程増やすことができるため、外出や出張先で荷物が増えても安心です。■DATAH42×W27×D17㎝
アイテム7
『ディスパッチ』ブックパック
驚異的な薄さながら、無駄のないスクエアシルエットでルックス以上の荷物が収納できる『ディスパッチ』の定番「ブックパック」。インにはもちろんPCスリーブが設けられています。定期券などを収納しておくフロントのポケットには、ドイツ・フィドロック社製の留め具を採用。外しやすく、あてがうだけで自動的に閉まる独自の機構は想像以上の使い勝手です。■DATAH44.4×W28.5×D8.5㎝
アイテム8
『マスターピース』Density
深みのあるカラーリングが大人にうれしい『マスターピース』の人気シリーズDensity。メインコンパートメントの一辺がフルオープン仕様になっているのは、リュックでも手持ちでも取り出しやすいよう考慮されているためです。さらにPCスリーブは縦・横のどちらでも使えるようになっています。光沢感のあるナイロンツイルとレザー、そしてスエードのマッチングが、バックスタイルをスタイリッシュに演出してくれるはず。■DATAH41.5×W27.5×D10㎝
アイテム9
『マンハッタンポーテージ』ユニオンスクエア バックパック
ダブルファスナー仕様のメインコンパートを2室設けたシンプルなデザイン。ですが、見た目以上の収納力を備えています。各部屋の内部にさまざまなポケットがあるのも見逃せません。また、両サイドのポケットには、スマートフォンやパスケースといった取り出し頻度の高いアイテムを入れるのにも最適です。通気性に優れたメッシュ地の背面やパッドなど、収納以外の機能にも優れています。■DATAH45×W28×D16㎝
アイテム10
『クレッターワークス』サミット
現在は『ミステリーランチ』を手がけるバックパック界の巨匠が、若かりし頃に立ち上げたバックパックブランド『クレッターワークス』が2014年に40年の時を経て復活。当時のデザインは踏襲しつつ最新の技術&素材によって進化しています。ベースは1000デニールのコーデュラナイロン、底面に1680デニールのバリスティックナイロンを使用。PCスリーブを設置したメインコンパートメントは、間口が広いながらもマチ付きで使い勝手が抜群です。素材にはコーティングを施していないため加水分解を起こさず、長く愛用できます。■DATAH47×W35×D20㎝
アイテム11
『マキャベリック』3WAYブリーフケース
コーデュラ糸と再生PETのリサイクル糸を使った、環境にやさしいコーデュラエコメイドキャンバスを採用。コットンキャンバスに比べると軽量で堅ろう度が高く、さらにテフロン加工を施しているので撥水・防汚機能も備えています。見た目にも少しスポーティになりますね。デザインアクセントにもなっているフロントのレザーの内側は、ファスナーポケットが装備されています。■DATAH41×W28×D9㎝
アイテム12
『アンクール』NTR 撥水加工 リュック
ブランド創成期からある「TORO」シリーズと同仕様の撥水リュック。メインマテリアルであるナイロンに施された加工と止水ジップの採用により、重要な書類やモバイルを安心して持ち運ぶことができます。一切の無駄を配したルックスとは裏腹に、多数の収納を配したデザインの妙にはブランドの底力を感じさせられます。■DATAH43.5×W27×D8.5㎝
アイテム13
『シーシックス』フィールドパック
イギリス発の『シーシックス』は、デジタルワールドに暮らす現代人に向けた高機能なプロダクトを得意とする実力派バッグブランド。こちらは15インチのPCが収まるパッド入りスリーブを設け、さらに周辺機器を収納できるメッシュポケットまでも装備した優れモノ。背中にフィットするバックボーンやクッション性に優れたストラップで、長時間の持ち歩きにも配慮された作りになっています。■DATAH50×W29×D17㎝
アイテム14
『P.I.D』3WAYビジネスリュック
人気ブランドのOEM生産を続けるなかで培ってきたノウハウを、自社ブランドに落とし込むことで高いコストパフォーマンスを実現している『P.I.D』。こちらも金具を一切使わずに構築することで抜群の軽さを生み出した、ブランドの技術力を示す一品となっています。軽量ながら、内部のPCスリーブや背当てにはしっかりポリウレタンのクッションを配置。また、背面の2ヵ所のジップを開けるとキャリーバッグの引き手にも設置できるなどジャパンブランドならではの気の利いた仕様も光ります。■DATAH43×W29×D16㎝
アイテム15
『ビアンキ』ビジネスリュック
洗練されたスクエアフォルムに、スムースな質感の撥水マイクロナイロン素材を使用したリュックはビジネススタイルと好マッチ。フロントやサイドには荷物をサッと出し入れできるアウトポケットを備え、自転車ブランドらしくアクティブに活躍するのが魅力です。ライニングに採用した『ビアンキ』らしいチェレステカラーは、開閉時のアクセントとなるだけでなく、内部の視認性アップにも貢献しています。■DATAH44×W28×D10㎝
バッグ・革小物をメインに執筆記事は200本以上
近間 恭子
ライターのアシスタントを経て、2003年に独立。「MEN’S CLUB」や「Mono Master」などの男性誌をはじめ、女性誌やWEB、カタログで活動している。ビジネスからカジュアルまでのメンズファッション全般を得意としているが、最近は趣味がこうじて旅企画も担当。