ビーチサンダルを街でも履こう! 大人が選ぶならこの14ブランドから
定番のラバー製から上品なレザー製までラインアップが豊富なビーチサンダル。タウンユースにも活躍する大人におすすめのビーチサンダルを厳選してご紹介します。海はもちろんタウンユースもあり。おしゃれなビーチサンダルが欲しい
ビーチサンダル=海用というのは今や昔。シンプルなトングデザインで着こなしに取り入れやすいことから、最近はファッションアイテムとしてタウンユースでも多く見られるようになっています。街着に馴染むカラーリングやデザインも充実し、きれいめコーデのハズしとしても活躍。とはいえ、どのビーチサンダルもタウンユースに向いているというわけではありません。大人向きで街履きにも対応する1足を選ぶことがポイントです。
タイプ別に厳選。ビーチサンダルのおすすめブランド
この夏も各ブランドがこぞってビーチサンダルを展開。定番ブランドに、サーフ、アウトドアなど、タイプ別におすすめブランドをご紹介。タウンユースも可能なシックで大人なデザインのモデルも厳選しました。
▼タイプ1:ビーチサンダルといえば、この二大ブランドが定番
まずは世界的に人気の高いビーチサンダルブランドから。ピックアップしたのは、ブラジルの『ハワイアナス』とイタリアの『ヘンリー&ヘンリー』。タイプは違うものの、共通しているのがシンプルでファッション性の高いデザインであること。タウンユースでも取り入れやすいはずです。
ブランド1
『ハワイアナス』
セレブにも愛用者が多く、ビーチサンダルブランドとして世界的に人気のブラジル発『ハワイアナス』。シンプルでスタイリッシュなデザインに加え、天然ゴム100%で作られた履き心地の良さにも定評があります。カラーバリエーションも豊富なブランドですが、大人にはストラップもソールもシックな同色で揃えたモデルがおすすめ。
『ハワイアナス』の中でも世界的な定番として人気を博しているのが「トップ」。ストラップに施されたロゴも控えめなので、どんなコーデにも合わせやすいのがポイントです。カラバリが豊富な中でも、大人に履いてほしいのがネイビー。足元が悪目立ちすることなく、着こなしの絶妙な抜けになってくれます。
ブランド2
『ヘンリー&ヘンリー』
ハイブランドのサンダルの製造やデザイン企画も請け負っている、イタリア発の『ヘンリー&ヘンリー』。シンプルで洗練されたデザインが特徴で、ラバー製ながらもエレガントな雰囲気が漂い、タウンユースしやすいビーチサンダルを提供しています。凹凸のあるソールが抜群のグリップ力を発揮し、プールサイドなどでも滑りにくいのが魅力。
微光沢を放つストラップに対し、フットベッドはマットなラバーを使用しているので、単色使いでも適度に存在感ある仕上がり。ストラップは接着剤などで固定しているのではなく、はめ込み式の作りなので耐久性にも優れています。素材から縫製まで、オールイタリアメイドというのもポイント。
▼タイプ2:上品顔のレザー製ビーチサンダルを探すなら、この3ブランド
ビーチサンダルで最もタウンユースしやすいのがレザー製。ビーチサンダルのリラックス感はそのままに、レザーが使われることで適度な上品さを備えています。これならカジュアルコーデに合わせてもラフになりすぎることなく、街にも対応する大人な着こなしに仕上がります。
ブランド3
『アイランドスリッパ 』
1946年の創業以来、全工程を現地の職人が手掛けるMADE IN HAWAIIにこだわり続けるリゾートサンダルブランド。同ブランドの魅力は、上質な素材を使っていながらリラックス感ある履き心地を両立しているところ。ふかふかのフットベッドは履くほどに自分の足に馴染んでいき、吸い付くようなフィッティングを楽しめます。一度履いたらやみつきになること請け合いですよ。
ベジタブルタンニンレザーを使った「PT202」も人気ですが、筆者のおすすめはスエード製の「PT203」。スエードの独特な質感は肌当たりが良く、『アイランドスリッパ』の心地良い履き心地を存分に楽しめます。グリップ力の高いアウトソールで滑りにくいのも見逃せないポイント。
ブランド4
『レインボーサンダル』
コンフォートな履き心地を追求したタフな作りのサンダルをカリフォルニアから発信している『レインボーサンダル』。特許を取得した特殊製法を採用したストラップ部分や丁寧に手で削って作り上げたアーチサポートなど、とにかくこだわりがてんこ盛りなんです。それでいて高級グレインレザーを使用した品のある見た目はまさに大人向き。
厚さ約2.5cmのダブルミッドソールを使用しているのでクッション性に優れ、スタイルアップも狙える1足。トングサンダルで1番壊れやすいストラップは特許を取得している高強度の製法で作られているため、レザーの経年変化を楽しみながら長く愛用できるのもうれしいかぎり。
ブランド5
『アグ』
1978年にオーストラリア人の若きサーファーが立ち上げた『アグ』。ブランドの象徴である肌触りの良い上質なシープスキンで作られたブーツがお馴染みですが、夏はそれに負けず劣らずビーチサンダルも支持されています。フットベッドにシープスキンを採用したものからスタイリッシュなオールレザー製まで、大人にぴったりなモデルが充実していますよ。
一見、スエード製のシンプルなビーチサンダルですが、注目すべきはストラップ裏部分。なんと『アグ』らしくカーリーシープスキンファー張りになっているので、他とは一線を画すやさしい肌当たりが楽しめるんです。アウトソールまでもアッパーと同色で仕上げている点もGOOD。
▼タイプ3:ビーチサンダルに強いのは、やっぱりサーフブランド!
そもそもビーチサンダルは海やプールといった水辺のレジャー用サンダルだけに、サーフブランドでは定番として展開されています。それゆえにブランドの世界観を垣間見ることができ、パッと目を引く色柄やデザインが多いのも特徴。ここではタウンユースにも活躍するおしゃれな1足を厳選しました。
ブランド6
『クイックシルバー』
1969年にオーストラリア人のサーファーによって生まれ、現在はアメリカ・カリフォルニアに本拠点がある『クイックシルバー』。サーフィン&スノーボードブランドとして多くのプロ選手のスポンサーを務め、アパレルからギアまで幅広いアイテムを展開しています。もちろんビーチサンダルのバリエーションも豊富で、インパクトある色柄からレザー製までをラインアップ。
サーフブランドだけにラバー製のビーチサンダルが充実していますが、タウンユースにはヌバック製のこちらがおすすめ。厚みのあるアウトソールと幅広のストラップにより、フィット感の高い快適な履き心地が味わえます。ブラックのボディとブラウンのソールのシックなコントラストもさりげないアクセントに。
ブランド7
『ボルコム』
アパレルからアート、音楽などの幅広い分野のアイテムやイベントをプロデュースし、ユースカルチャーのクリエイティブなスピリットを体現するライフスタイルブランド。『ボルコム』のアパレルのコレクションはストリートウェアが中心で、どれもファッション性と機能が融合し、上質ながらも快適、さらにはアスレチックパフォーマンスに優れているのが特徴です。
ブランドのロゴは一切なく、象徴であるストーンマークのみを配したシンプルなデザイン。そのストーンマークはアウトソールにもモールディングで散りばめられ、砂の上を歩くとそのマークの足跡がつくという遊び心も。アウトソールは凹凸感があるため、滑りにくいという利点もあります。
ブランド8
『ルーカ』
2000年にスタートし、カリフォルニアに拠点を置く『ルーカ』。アメリカのワークウェアをルーツにしながらファッション性を追求し、アクションスポーツの境界を越えた独自のブランドを確立しています。他のサーフブランドに比べるとタウンユースを意識したアイテムが多く、さまざまなアーティストとコラボしたアイテムも展開。
クリーンな配色で構成したカモフラ柄のフットベッドに、ブランドロゴを大胆に配置。リーズナブルなプライスながら、足元までぬかりない『ルーカ』らしいデザイン性の高いビーチサンダルです。シンプルコーデのアクセントとしてもうってつけですよ。
▼タイプ4:機能性に富んだビーチサンダルがお好みなら、アウトドアブランドを
アウトドアブランドのサンダルといえば、山や川などの足元の悪い場所でも快適な履き味を実現する優れた機能性が魅力。その機能はビーチサンダルにも反映されているため、タウンユースでも履き心地をもっとも重視したいという方にはアウトドアブランドがおすすめです。
ブランド9
『チャコ』
最大限の快適性と耐久性を追求し、流行に左右されないシンプルで機能的なフットウェアを提案し続けている『チャコ』。創業から展開しているストラップサンダルは、ブランドの代名詞にもなっています。また、サンダルながらもソールの張り替えが可能になっているなど、履き心地だけでなく環境に配慮したブランド理念も支持を集めている要因。
人間工学に基づいて設計されている『チャコ』のフットベッド。抜群の履き心地を生み出す特徴の1つですが、この「プラヤプロウェブ」にも採用されています。それゆえに長時間履いても疲れにくく、ビーチサンダルとは思えない快適な履き心地を提供してくれるのです。
ブランド10
『テバ』
昨今のスポーツサンダル人気をけん引している『テバ』は、世界で初めてストラップ付きのスポーツサンダルを開発したことでも知られています。その抜群のフィット感は一度履いたらやめられないと評価されるほど。スタンダードなデザインから存在感ある色柄を採用したデザインまで、バリエ―ションの豊富さも『テバ』が絶対的な人気を誇っている理由です。
『テバ』定番のトングサンダルであり、スポーツサンダルに並ぶ人気を誇る「ボヤフィリップ」。衝撃吸収性に優れ、徐々に足裏にフィットしてくれるMush(R)ソールのおかげで、スポーツサンダル同様の抜群の履き心地が楽しめます。幅広のストラップには履き心地の安定性を高める効果も。
ブランド11
『キーン』
“サンダルでつま先を守る”をコンセプトに2003年に誕生。ブランドの代名詞であるトゥ・プロテクション(つま先の保護機能)は、”靴を超えたサンダル”として世界的にヒットしています。そのコンセプトはビーチサンダルにも採用。他とは一線を画す独特なデザインで、ビーチサンダルながらもつま先が守られていて高い安心感を得られます。
オリジナルのトゥ・プロテクションを搭載した、『キーン』ならではのユニークなデザインがポイント。足裏の形状に合わせて立体成型した圧縮EVAフットベッドが、高いクッション性を発揮してくれます。アウトソールはノンマーキングラバーソールなので、グリップ性に優れた安定した履き心地を提供。
▼タイプ5:独断でピックアップ。筆者が気になる日本発ビーチサンダルブランド
最後に、筆者の気になるビーチサンダルブランドをご紹介します。新鋭から老舗まで、今回は日本生まれのブランドを厳選。大人におすすめしたいおしゃれなブランドをピックしたので、選択肢の1つに入れてみては?
ブランド12
『シアーヴォ』
2017年にデビューしたビーチサンダルの新星。『ユナイテッドアローズ』や『ナノ・ユニバース』などが別注をオーダーする、注目度も信頼性も高いブランドです。最大の特徴は、ソールが17色、ストラップは24色も用意するカラバリの豊富さ。加えて、最高グレードの天然ゴムを使用したソールは適度な硬さと足馴染みの良い柔らかさを兼ね備え、履き味にも優れています。
注目すべきは、ストラップのカモフラ柄。ブラウンのカラーリングも絶妙で、着こなしのおしゃれなアクセントになってくれます。ソールは適度に厚みがあるので、足馴染みがよく履き心地も快適ですよ。
ブランド13
『九十九』
ビーチサンダルの発祥の地である神戸市が誇る老舗ビーチサンダルメーカー『九十九(つくも)』。ビーチサンダルが生まれた1950年代は日本各地に産地がありましたが、現在も常時製造するメーカーはここのみ。今もなお昔ながらの製法で一つひとつ丁寧に作られた日本製のビーチサンダルを神戸から発信しています。
インソールにコットン素材の刺子生地を貼り付けた『ビームスジャパン』別注モデル。この生地のおかげでサラッとした肌当たりで、ビーチサンダルの概念が覆ること請け合いです。熟練職人の手作りというのもポイントで、履き心地を第一に考えて丁寧に作られています。
ブランド14
『ジョジョ』
京都・祇園の老舗履物匠「ない藤」の5代目が手掛けている『ジョジョ』。その風貌は、他のビーチサンダルとは大きく異なります。美しく放物線を描くストラップ、丸みのある特徴的なソールなど、日本古来の履物である草履をベースに、モダンで機能的、さらには履き心地快適な新感覚のビーチサンダルを生み出しています。
指と指の間に入る鼻緒部分は、ぴったりとフィットして力が入りやすい構造を採用。丸みのある特徴的なソールには強度や耐摩擦性に優れたラバー、その中には反発性が強くて軽量なEVA素材を使うなど、デザインだけでなく、機能性にも優れているのが『ジョジョ』のビーチサンダルの魅力です。
バッグ・革小物をメインに執筆記事は200本以上
近間 恭子
ライターのアシスタントを経て、2003年に独立。「MEN’S CLUB」や「Mono Master」などの男性誌をはじめ、女性誌やWEB、カタログで活動している。ビジネスからカジュアルまでのメンズファッション全般を得意としているが、最近は趣味がこうじて旅企画も担当。