新時代の移動手段。電動キックボードを正しく選んで通勤に、お出掛けに
新しい移動手段として電動キックボードの可能性が注目を浴びています。発展途上の部分もありますが、条件さえ合えばかなり便利。現状とおすすめアイテムをご紹介します!いよいよ現実的な移動手段に? 今、熱い注目を浴びる電動キックボード
電動キックボードは、「電動キックスケーター」「電動キックスクーター」とも呼ばれる次世代の乗り物。最近は密集しがちな満員電車やバスを避けるために自転車やバイクを使う人が増えていますが、その延長として電動キックボードが注目を浴びています。実際、街で電動キックボードを見かける機会も増えたのではないでしょうか。実は、海外では日本に先立って電動キックボードの利用者が広がりを見せていて、欧米はもちろん、南米やアジア各国でも広く使われるようになっているのです。国によって細かいルールは異なるものの、アメリカでは免許が必要なく、年齢さえクリアすれば電動キックボードで移動することが可能。新しい移動手段として受け入れられつつあります。
電動キックボードは、新鮮かつ開放的な乗り心地が魅力。乗って楽しいと感じる人がほとんどのようです。遠出にはあまり向きませんが、普段自転車で移動しているような範囲を移動する手段としてはかなり便利。自転車と比べてもかなりコンパクトで、ちょっとした空きスペースに置けるのもポイントです。その意味でも、まさに狭い日本にこそ必要といえる乗り物。今後ますます電動キックボードの動向から目が離せません!
公道は走れる? 免許はいるの?? 電動キックボードの気になる法律事情
日本の法律では原則として、電動キックボードは原動機付自転車と同様の扱いとなっています。私道や私有地では自由に使えますが、公道を走る場合は原付自転車を運転できる普通自動車免許などが必要になります。そして、ナンバープレートの取得と設置が義務。バックミラー、ウインカー、ヘッドライト、テールランプ、ブレーキランプ、スピードメーターといった装置が不可欠で、これらが揃ってはじめて車道の左側を走ることができます。運転する際はヘルメットを着用し、免許証も携帯しなければなりません。原付自転車という扱いなので、歩道を走ると法律違反となる点にも注意が必要です。今後は法律が整備されていく予定ですが、最新の情報をチェックし、想定している用途が違反にならないかを確認するようにしましょう!
電動キックボードはどう選ぶ? 押さえておきたい5つのポイント
最近はさまざまな電動キックボードが登場しています。どれを選べば良いか迷ってしまうと思いますので、電動キックボードを選ぶ際にチェックすべき5つのポイントを以下にまとめておきます。購入する際は、一通りチェックするようにしましょう!
ポイント1
公道で走行できるかどうか
すでに解説した通り、公道で走るためにはいろいろと装備が必要。つまり電動キックボードには、公道での走行が可能なタイプと不可能なタイプがあります。公道で走れるタイプは少数派なので、使いたいシーンを明確にすると選ぶべき電動キックボードを絞り込むことができます。
ポイント2
充電時間と走行可能距離
充電に必要な時間と、フル充電の状態で走行可能な時間や距離をチェックすることも大切です。通勤などで日常的に使用する場合は、走行可能時間や距離を確認することで、自分に適した電動キックボードかどうかを判定することができます。バッテリー残量や移動距離をスマホなどで簡単に確認できるモデルなら、不意なバッテリー切れなどのトラブルが避けられます。
ポイント3
余裕のある耐荷重
耐荷重や積載量もしっかりチェックすべきポイントです。自分の体重と普段の荷物の重さを合計したうえで、ある程度の余裕がある耐荷重がベター。買い物などで少し荷物が増えても、そのまま軽快に走行できるバランスが1つの目安です。
ポイント4
使いやすいブレーキ
安全性を担保するためには、使いやすいブレーキが必須。ブレーキの種類はいろいろあるので、自分にとって使いやすいタイプを選びましょう。参考までに最高レベルといえるシステムの例を挙げると、自転車と同じようにハンドルで操作でき、複数のディスクブレーキが作動してABS(アンチロック ブレーキ システム)でタイヤロックを防ぎながら停車できるものなどがあります。
ポイント5
持ち運びやすい携帯性
ほとんどの電動キックボードは折りたたむことができますが、念のためしっかりチェックしておきましょう。たたんで持ち運ぶことができれば電車移動と組み合わせることができ、目的地に近い駅から降りたあとの“ラストワンマイル”を電動キックボードで移動できてかなり便利です。車などにも載せやすく、無理なくキャンプ場などへ持っていくこともできます。
すぐに購入可能。電動キックボードのおすすめ10選
確認すべきポイントを把握したら、実際に商品をチェックしてみましょう! いつも使っているサイトですぐにでも買えるおすすめの電動キックボードをピックアップしていますので、好みの1台を探してみてください。
アイテム1
『エアバイク』電動キックスクーター
公道が走行できる装備を備えた1台。衝撃を和らげてくれるサスペンションやハイレベルなブレーキシステムを備え、快適な乗り心地を約束してくれます。折りたたみが可能なので、車に載せてアウトドアのレジャーで活用すると便利。充電6時間で25km程度の走行でき、耐荷重は100kgです。
アイテム2
『コスウエル』EV スクーター
こちらも公道走行可能なモデル。立って乗れば電動キックボード、座って乗れば電動スクーターになる便利な2WAY仕様です。スマートキーによる防犯機能が付属しているので、安心していろいろなシーンで使用できます。充電時間は4~6時間で、航続距離は30~45km。最大積載量は100kgで、折りたたむことができます。
アイテム3
『セグウェイ』ナインボット キックスクーター マックス
65kmもの走行距離を誇るスタイリッシュなモデルです。スマートバッテリー管理システムを採用していて、双方向充電と放電、過電流、短絡、温度などを複数の保護メカニズムで監視し、バッテリーの安全性と長寿命を確保しています。ワンタッチで折りたたむことができ、二重ロックシステムでコンパクトな状態をキープ。
アイテム4
『ツインバスト』電動 キックボード
悪路でも使いやすい1台。10インチの大きなタイヤを用い、防水性を備えているため、凹凸のある道や砂砂利でもスムーズに走ることができます。モーターもパワフルで、傾斜20度の坂道を上ることができ、耐荷重は150kgを誇ります。
アイテム5
『エバークロス』電動キックボード
バランスの取れたリーズナブルな電動キックボード。8インチのタイヤと高度な衝撃緩和システムにより、快適な乗り心地を実現しています。また、電子ブレーキとフットブレーキの二重システムにより、スピードを制御しやすい作りです。
アイテム6
『サンピー』電動キックボード
5.5インチという小さなサイズのタイヤなのでスリムな印象ですが、ストレスなく走行できるスペックを搭載。重さ8.5kgで折りたたむことができるので、持ち運びは容易です。強度の高いアルミニウムのフレームを採用し、耐荷重は120kg。
アイテム7
『メガホイールズ』電動キックボード
スペックは必要最低限のレベルですが、その分だけ軽量に仕上げられたモデル。重量はわずか7.5kgです。充電時間は2~3時間、航続距離は8~13km、登板力は傾斜15度、最高速度は23km/h。
アイテム8
『セグウェイ』ナインボット キックスクーター エア T15
2020年にグッドデザイン賞を獲得している1台。スタイリッシュなフォルムだけでなく、フロントの中央を縦断するLEDライトも近未来的なイメージを放っています。極限までフラットに折りたためる作りなので、置き場所を選ばず便利です。
アイテム9
『キントーン』モデルワン
安定感のある乗り心地が魅力の電動キックボード。人気を集めた前モデルより一回り大きなサイズになり、安定性が一層アップしています。機能面は全体的なバランスが優れていて、大人にぴったりの仕上がりです。
アイテム10
『ファルコン』ゼロ 10X
デュアルモーター&リチウムイオンバッテリーでパワフルな出力を実現。1000W×2のハブモーターを搭載し、最高速度65km/h、最大走行距離110kmを誇っています。エコモードとターボモードが選べ、いろいろな走りが楽しめるのもポイント。ディスプレイを搭載していて、バッテリー残量などがひと目で確認できます。
まずは電動キックボードのシェアリングサービスから試してみるのもおすすめ
今の日本では、公道において電動キックボードを少々使いづらい状況ですが、関連法の整備に向けて実証実験が行われる予定になっています。実証実験のための特例では、電動キックボードを「小型特殊自動車」として位置付け、運転者席は立席で、15km/hを超える速度は出せない構造であることが条件となっています。免許は普通自動車免許が必要(原動機付自転車免許のみは不可)ですが、車道や(車道内の)自転車通行帯を走行でき、「自転車を除く」となっている一方通行の道路では双方向通行が可能になります。また、電動キックボードに乗らず押して歩く場合は歩行者扱いに。なお、特例が適用されるのは、認定されたシェアリングサービスのみ。本記事の執筆時では、EXx(エックス)、mobby ride(モビーライド)、Luup(ループ)、Hasegawa(ハセガワ)がその事業者に当たります。ヘルメットの着用が任意になるなど、今後はさらなる法整備が進められる予定ですが、まずは特例が認められているシェアリングサービスから電動キックボードを試してみてはいかがでしょうか。
------------------------------------------------------※掲載の情報は2021年3月15日時点のものです------------------------------------------------------
アウトドア・キャンプグッズ
自転車選びの参考に。自転車の種類10種と選び方のヒント
「自転車が欲しい」と思ったらまず知っておくべき自転車の種類と、選び方のコツを伝授。衝動買いする前に知ってほしいことをまとめました。
石井 良
2020.05.29
アウトドア・キャンプグッズ
ロードバイク初心者ガイド。選び方と予算別おすすめ15モデル
ロードバイクの購入を考えている人に贈る、知っておきたい情報を徹底ナビゲート。さらにエントリーモデルから最新トレンドを押さえたモデルまで、おすすめをご紹介します。
石井 良
2020.12.07
ウェア・コーデ
自転車通勤の正しい服装術。快適性を手に入れるアイテム選びのハウツー
自転車通勤をする人が増えていますが、どんな服装が良いか悩むことも多いのでは? 揃えておきたいアイテムをご紹介するので、快適でおしゃれなコーデを完成させましょう!
平 格彦
2020.08.07
60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者
平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。
KEYWORD関連キーワード
自転車