USメイドのタフなヤツ。キャンバーのTシャツが今、選ばれている理由
Tシャツはシンプルなアイテムゆえに、素材や縫製にしっかりこだわって選びたいもの。今人気の『キャンバー』の1枚には、大人が見逃せない質実剛健な魅力が詰まっています。現在もなおMADE IN USAを貫く『キャンバー』のTシャツ
1948年にニッティングミルとして誕生し、カレッジ向けのTシャツボディを生産してきた『キャンバー』。タフさで知られるアメリカンブランドのなかでも学生向けに作られてきたとあって、質実剛健な作りが魅力です。多くのアメリカブランドが海外生産へと舵を切るなか、今なおMADE IN USAを貫く稀有なブランドでもある『キャンバー』のプロダクトに込められたこだわりと魅力を解説します。
今、『キャンバー』のTシャツが選ばれている3つの理由
ここ数年のファッションシーンは、“シンプルさ”と“素材感”が重要キーワード。USメイドならではの質実剛健な『キャンバー』のTシャツは、時代の空気感ともフィットしているのです。
理由1
1枚でも十分な存在感を放つヘビーオンス生地
『キャンバー』のなかでも最大の厚さを誇り、ブランドの代名詞といえるマックスヘビーウェイトコットンは、8オンスの天竺編みボディを使用。『ヘインズ』のなかで厚手Tシャツの定番ともいえる「ビーフィー」ですら6.1オンスの生地であることからも、そのヘビーウェイトぶりがうかがえます。
理由2
今っぽく着られる昔ながらのフィット感
襟ぐりは程良くタイトでありながら、シルエットはアメリカらしいリラックスフィットのボックス型、というのも特徴の1つ。あえてドロップショルダー気味になるようオーバーサイズで着用すれば、トレンドであるビッグシルエットのコーディネートがいとも簡単に構築できます。
理由3
チョイスの幅が広がる豊富なカラバリ
Tシャツのカラバリとしておよそ想像し得るすべての色が揃うと言っても過言ではないほど豊富なラインアップもうれしいところ。通常ラインのカラーに加え、ショップ別注のカラーや後染めを施したアイテムもリリースされているため、スタイリングに合わせたカラーコーディネートが可能です。
『キャンバー』の代名詞。8オンスで超肉厚な「マックスウェイト」シリーズ
「最大の厚み」という名前通り、『キャンバー』のTシャツラインアップのなかでもっともヘビーウェイトの生地を使用しているのが「マックスウェイト」シリーズです。クラシックな太めのバインダーネックにボックスシルエットを採用。頑丈なのは言うまでもなく、ゆったりめのサイズ感で着用したときのドレープ感も魅力です。以下では、本シリーズの商品ラインアップを着こなしサンプルとともにご紹介します。
▼モデル1:マックスウェイト半袖Tシャツ #301
解説
肉厚8オンス生地の魅力を存分に味わえるシンプルT
肩から裾までストンと落ちる素直なシルエットにクルーネックを採用した#301は、もっともプレーンなデザインとあって『キャンバー』らしい素材感を楽しむのに最適な1枚。各部の縫製は被せ縫いやテーピング補強が施されており、着込んだときにもヘタりにくいのが魅力です。
着こなしサンプル
柄パンツにも負けないTシャツの重厚な素材感
ブラックの#301に黒ベースのチェックパンツを組み合わせることで、統一感を出しつつ旬なインパクトをプラス。さりげなく裾からブルーのインナーを覗かせることで、さらなるアクセントを上乗せしています。主張強めの柄パンツに合わせても負けないのは、ヘビーウェイトの生地を使用した『キャンバー』のTシャツだからこそ。
▼モデル2:マックスウェイト半袖ポケットTシャツ #302
解説
ヘビーウェイトのポケTは『キャンバー』を象徴するアイテム
#301と同様に8オンスのマックスヘビーウェイトコットンを使用しつつ、ポケットTシャツに仕上げたのが#302。洗い込んだときにはポケット周りにパッカリングが生まれ、ニュアンスが強くなるのが特徴です。そのアクセント効果により、1枚で着用してもしゃれっ気が生まれます。
着こなしサンプル
シンプルな“Tイチ”コーデも胸ポケ付きならスタイリッシュ
部屋着っぽくなりがちな白T&ジーンズのシンプルなコーディネートも、肉厚な素材でポケット付きの#302なら心配ご無用。ベルトの端を垂らしたり、ハットやバングル、サンダルなどの小物でコーディネートに動きをつけたりすることで、よりファッショナブルに着こなすことが可能です。
▼モデル3:マックスウェイト長袖Tシャツ #305
解説
Tシャツとスウェットのいいとこ取りな1枚
リブ袖を採用したロングスリーブTシャツが#305。こちらも厚手の8オンス生地を使用しているため、ロンTとスウェットシャツの中間的なイメージで着こなせます。タフな天竺編みボディで袖ぐりがゆったりめのため、ロンTにありがちな“ひじヌケ”の心配もありません。
着こなしサンプル
ラフなロンTを大人っぽくシックに着こなす
#305をベースに、レザーシューズやハイゲージニットの肩掛けで大人っぽい着こなしに。『キャンバー』の1枚は着丈が長めに設定されているため、タックインしたときのバランスも秀逸です。トレンドのワイドデニムと組み合わせれば、重厚感がありつつ程良くカジュアルな印象に仕上がります。
▼モデル4:マックスウェイト長袖モックタートル #306
解説
ちょっとやそっとでヘタらない、最強のモックネック
襟が高めに設定されたことで、モックネックとタートルネックの中間的なニュアンスで着られる長袖カットソー。袖リブはもちろん襟のリブもしっかりと目の詰まったヘビーウェイトコットンを使用しているため着込んだときにもへタりにくく、ロングタームで愛用できます。
着こなしサンプル
ロンTをハイネックニット感覚で着用
ハイゲージニットのような感覚で『キャンバー』の#306を着用。高めの襟を採用したモックネックTはどこか大人っぽいシックなムードを放出。褪せた色みのスエードジャケットと相まって、カジュアルだけど大人っぽい印象のコーディネートに仕上がっています。
購入前に知っておきたい、マックスウェイトTシャツのサイズ感と縮みのこと
昔ながらのアメリカブランドである『キャンバー』は、多くの日本ブランドのTシャツのよりもやや大きめのサイズ感。そのままちょっとオーバーサイズ気味を選ぶのが今の気分ですが、ジャストフィットで着るのであれば、いつもより1サイズ小さいものを目安にチョイスするのがベターです。ただし作りとして、身幅に対して着丈が若干長めの設定となっているので、購入時はサイズ表をチェックすることをお忘れなく。
また『キャンバー』のマックスウェイトTシャツは、ノンウォッシュのコットンで仕立てられており、購入後にユーザーが洗濯して生地を縮ませることでさらに締まって頑丈なボディに仕上がるよう設計されています。洗濯後は着丈が2~3cm、身幅が1cm程度縮むため、縮みを見越したサイズを選択することが肝要です。
肉厚だけど肌触りGOOD。6オンスの「ファイネスト」シリーズもチェックしておこう
「マックスウェイト」シリーズと合わせて押さえておきたいのが、アメリカ製ならではのドライタッチなコットンの質感を残しつつしなやかさを加えた、6オンスの「ファイネスト」シリーズ。生地はもちろん、段差をつけずにフラットロックされた裾や袖先の縫製など、細部に至るまで肌触りの良さが追求されています。
アイテム1
ファイネスト半袖クルーTシャツ #701
通常であれば6オンスの天竺生地はヘビーウェイトに分類されるところですが、『キャンバー』にとってはこれが比較的軽めのファブリック。太めのアームホールや高めのネック設定など、アメリカンなシルエットは健在です。
アイテム2
ファイネスト半袖ポケットTシャツ #702
上記と同様に6オンスの天竺生地を使用したポケットT。1枚でもインナーとしても着用する予定であれば、インナーとして着たときにモコモコせずに軽快な着心地が得られる「ファイネスト」シリーズがおすすめです。
アイテム3
ファイネスト長袖Tシャツ #705
6オンスの天竺編みコットンボディを使用したロングスリーブのカットソー。リブ袖やボックスシルエット、バインダーネックなどの仕様は「マックスウェイト」シリーズと共通です。柔らかさを感じさせるタッチのため、素肌に着るレイヤードアイテムとしても重宝します。
アメカジ&アメトラを中心にラギッドな視点で解説
那珂川廣太
バイク専門誌と男性向けライフスタイル誌で編集を約8年務めたのちに独立。ファッションはアメリカンカジュアルからトラッドまで幅広く執筆を行い、特にブーツやレザー、ジーンズ、古着など男臭いアイテムの知識が豊富。また乗り物やインテリア、フードまでライフスタイル全般にわたって「ラギッド」を切り口に執筆する。