何はともあれ、メガネはジンズ。その特徴と購入可能なラインアップを整理しました
“服を着替えるようにメガネも着替える”というコンセプトを体現する、お手頃プライスでお馴染みの『ジンズ』。気軽に購入できるラインアップを、改めておさらいします。『ジンズ』はまさに、メガネ界の『ユニクロ』だ
『ジンズ』は“服を着替えるようにメガネも着替える”というコンセプトを掲げ、2001年にメガネ業界に新規参入を果たしました。製品企画から製造、流通、販売までを自社で一貫して行うSPA(製造小売)という方式をメガネ業界に持ち込んだという意味合いで、革新的なブランドに位置付けられています。
かつてのメガネといえば高額になりがちで、レンズ発注から受け取るまでに時間を要するといったイメージが強く、それがファッションとして楽しみたい気持ちに歯止めをかけてしまっていました。詳しくは後述しますが、『ユニクロ』も武器として掲げたSPA方式の導入によって、こうしたマイナス要因を払拭。さらに、アイウェアの機能性を拡張するような技術開発にも力を注ぎ、業界に革新をもたらしています。とはいえ、そんなチャレンジ精神溢れるブランドゆえ、製品ラインアップは年を追うごとに多彩に。手掛けるジャンルも多岐にわたっているため、逆に強みがピンとこなくなってしまった人もいるかもしれません。そこで本記事では、革新が止まらない『ジンズ』の“現在”を俯瞰してみました。
アイウェア業界の革命児『ジンズ』。リーディングブランドたる所以とは
ここからは、『ジンズ』がメガネ業界におけるリーディングブランドと呼ばれる所以をおさらい。それは、わかりやすくお手頃な価格設定と技術革新、そして消費者目線の販売体制という3点に集約されています。
ポイント1
メガネをファッションアイテムに変えた、税込み5,500円&最短30分からのお手頃さ
ひと昔前のメガネといえば、フレームだけでも2万円台というものも珍しくなく、そこにレンズ代を含めるとどうしても高額になるのは避けられませんでした。そうしたマイナス要素が、メガネを洋服のように気軽に着替えたいという気持ちにブレーキをかけていたわけですが、そんなメガネ業界の常識に風穴を開けたのが『ジンズ』。フレームは、レンズ込みで5,500円(税込み)からという明瞭かつお手頃なプライス設定を実現。よりハイスペックな薄型非球面レンズも追加0円で選ぶことができ、キャンペーン期間であれば、ブルーライトカットレンズや調光レンズといった高機能レンズも0円で入れることができます。加えて、旧来のメガネ店ではレンズ発注後、完成品を受け取るまでに数日要するのが常でした。これも『ジンズ』の場合は店舗で加工を行う体制が整っているため、レンズの在庫さえあれば最短30分という即日渡しが可能になっています。
ポイント2
デザインはもちろん、最新鋭のテクノロジーを積極的に取り込むチャレンジ精神
開発能力の高さも『ジンズ』の強みです。2018年に立ち上げたハイエンドアイウェアブランド「ジェイ アイウエア ラボ」では、3Dプリンタを使った「ニューロン4D」をリリース。また、メガネ型ウェアラブルデバイスの開発にも着手し、メガネに組み込んだセンサーによって瞬き・視線移動・姿勢をデータとして読み取り、集中力として計測する「ジンズ MEME(ミーム)」の開発にも成功しています。デザイン面では、海外のプロダクトデザイナーと組んだコレクションを継続的に発表。花粉に加え、飛沫カットも可能にした「ジンズ プロテクト」のような、新しい日常に対応した製品の開発にも余念がありません。
ポイント3
すべてお客様本位。WEBと店頭から始める、新感覚の体験
“買い物体験”という意味合いでも、従来のメガネ店にはない新感覚の体験を実現しています。例えば、各店舗には、気になるフレームとの相性を診断できる機械を設置。これはオリジナルの人工知能とディープラーニングを駆使した「JINSブレイン」というレコメンドシステムを採用したもので、顔写真とフレームとのマッチ度を客観的に評価してくれるというわかりやすいことこの上ない設計になっています。また、この「JINSブレイン」による“似合い度判定サービス”は、オンラインショップやアプリでも行うことが可能。選んだフレームのバーチャル試着によってメガネ選びをサポートしてくれるのです。また、フレームを選んだのちに手元のメガネを送ると、同じ度数と見え方のレンズを入れたフレームを送ってくれるサービスも実施しています。
定番、から新顔まで。『ジンズ』楽天市場店、ZOZOTOWNで購入可能な4シリーズ
『ジンズ』の革新性がわかったところで、お次は気になるラインアップを見てみましょう。とはいえ、代表作「エアフレーム」や「ジンズ スイッチ」などの度付きモデルは『ジンズ』公式オンラインショップでしか手に入りません。ここではレンズ交換なしですぐに楽しめる、4つのシリーズをピックアップしてご紹介します。
シリーズ1
デジモノに囲まれる世界の救世主。「ジンズ スクリーン」をPC作業の相棒に
“PCメガネ”という新ジャンルを定着させたシリーズといっても過言ではないのが、累計売り上げ700万本突破した「ジンズ スクリーン」。PCやスマホのディスプレイから発せられる青色光は、目の疲れや視界のちらつき、体内リズムの乱れを引き起こす可能性があることが懸念されています。これを自然な見た目を保ちながら遮断できるように設計したのが、このシリーズ。デザイン面では、『ジンズ』らしくファッションとして楽しめるスタイルに落とし込まれている点も、愛されている理由の1つといえるでしょう。
シリーズ2
花粉症だけでなく、コロナ対策にも役立つ「ジンズ・プロテクト」
2012年のデビュー当初は、ファッション性を兼ね備えた花粉対策メガネとして脚光を浴びた「ジンズ・花粉カット」。ゴーグル風フードを備えたその特徴的な設計はそのままに、飛沫対策の機能をプラスしたのが、この「ジンズ・プロテクト」です。専門医監修のもと、目元への飛沫侵入の実証実験を行ったうえで設計されたもので、フラッグシップモデルの「ジンズ・プロテクト プロ」では高密着フードで隙間を極限まで低減することで、92%という高い飛沫カット率を実現しています。
シリーズ3
老メガネをポジティブに楽しむ「ジンズ リーディング」
手元の細かい文字が読みにくく感じる老眼(老視)。年を重ねると、どうしても避けられないことではありますが、老メガネで老け見えするかもしれないという不安に駆られ、腰が引けてしまうことも珍しくありません。それを、デザインやスペックの力でおしゃれとして楽しみながら掛けられるように落とし込んだのが、この「ジンズ リーディング」です。フレームタイプは多彩で、スタンダードなフレームに対し、リーディング用のレンズを入れたプレートをワンタッチで取り付けられる「ジンズ・スイッチ・リーディング・フリップアップ」という新規軸も人気を集めています。
シリーズ4
今だけ、の特別感が心くすぐる。“コラボレーション”という選択
誰もが知っているキャラクターやアニメ作品との多彩なコラボレーション、そしてセレクトショップなどファッション感度の高いところとの取り組みも『ジンズ』ならではのお楽しみの1つ。特に前者は「エヴァンゲリオン」の初号機と2号機の造形からヒントを得たサングラスなど、好評を博してシリーズ化された企画も珍しくありません。なお、後者は現在ウィメンズの『ニコアンド』に加え、『ビームス』とも別注モデルを作成中。画像のモデルは、「ジンズ デザイン プロジェクト」にてジャズパー・モリソン氏がデザインしたフレームに『ビームス』カラーを落とし込んだリーディンググラスです。
サングラス業界にも殴り込み。『ジンズ アンド サン』も合わせてチェック
メガネ業界に新風を吹き込み、革命を起こしてきた『ジンズ』が満を持してサングラス市場に本腰を入れたものが、この『ジンズ アンド サンズ』です。目指したのは、“掛ける人もライフスタイルも選ばない”という極めて同ブランドらしいスタンスのサングラスだというから当然、これも目が離せません。全7カテゴリ、41型という圧巻のラインアップを監修したのは、ご存じNIGO(R)氏。氏が収集したヴィンテージフレームを再解釈してアレンジを加えた、懐かしくも新鮮なサングラスが目白押しです。
“サングラス=主張が強いもの”というイメージを覆すべく、ボリューム感を抑え、顔馴染みの良いフォルムを表現。いずれもライトカラーレンズを採用し、マスクをしながら掛けてもトゥーマッチな印象にならないバランスに仕上がっています。ちなみに、すべてのサングラスには、海外の郵便物をモチーフとしたオリジナルサングラスケースとセリート(メガネ拭き)がもれなく付属。付属品もセンスを感じる仕上がりです。もちろん、プライスはいずれも3,300~8,800円(税込)という、“ジンズプライス”というのがまた、うれしい限り。
バッグ・ファッション小物
PC作業のお供にブルーライトカットメガネを。選び方から注意点、おすすめ品まで
PCやスマホのディスプレイが発するブルーライトは、網膜まで届いて体に悪影響を与えるといわれています。ブルーライトカット機能のあるメガネでおしゃれに対策しましょう!
平 格彦
2021.02.10
バッグ・ファッション小物
おしゃれ心を犠牲にしない! 花粉症対策メガネはルックス◎な1本を
花粉症対策としてメガネを活用するのは有効な手段。最近はおしゃれなデザインのものが増えていて、取り入れやすくなっています。3つのタイプ別におすすめを披露!
平 格彦
2021.02.02
バッグ・ファッション小物
メガネの人気ブランド12選。大人好みのアイウェアを選りすぐり
道具としての用途以上に、ファッション小物として存在感を強めるメガネ。数多のブランドがひしめきあう中、大人が手にするうえでふさわしい1本を改めて考えてみたい。
菊地 亮
2021.03.03
バッグ・ファッション小物
自分に似合うおしゃれなメガネの選び方
近年、ファッションと密接にリンクしたおしゃれなメガネが続々と登場しています。メガネを選ぶポイントと、押さえておきたいおしゃれな人気ブランドを紹介します。
桂川 千穂
2021.02.18
紺ブレもビーサンも守備範囲。雑食系服飾ライター
遠藤 匠
モノ雑誌と男性ライフスタイル誌の編集を経て、現在はフリーライターとしてメンズファッション誌、ライフスタイル誌、WEBを中心に執筆。ファッション遍歴は、渋カジから英国系テーラードを経て、再びアメカジに回帰。現在は無国籍状態に。