丸メガネはどう攻略すべき? 柔和な雰囲気を醸すラウンド型の活用法
芸能人やインフルエンサーが多数愛用し、おしゃれメガネのメインストリームとなった丸メガネ。種類と似合う形状を知れば、このラウンド型も意外と簡単に取り入れられます!ウェリントンにスクエアじゃ物足りない。新定番“ラウンド”こと丸メガネに挑戦しよう
そもそも、丸メガネは明治大正時代から存在する歴史深いフォルム。最近のクラシック回帰の潮流で再浮上し、現代風にアレンジされたおしゃれなデザインが登場すると、ファッション感度の高いティーンを中心に人気となりました。ウェリントンやスクエアといった角張ったメガネは、スタンダードながらどこか堅苦しい印象を与えることもあり、もっと柔らかい雰囲気を出したい大人からも注目されています。イメチェンを考えているなら、丸メガネに挑戦してみる価値は十分にあります!
柔和な印象の丸メガネは、スクエアな顔によく似合う
メガネの形状と顔の形には相性があります。一般的に丸顔の人はスクエアなど角張ったフォルムが似合い、角張った顔の人はラウンドが似合うとされています。丸顔に角のあるメガネでシャープさを演出し、角張った顔には丸いフォルムをプラスして印象を柔らかくするという考え方。顔の形と逆のものを取り入れてメリハリをつける、と覚えておくと良いでしょう。丸顔でも丸メガネを掛けたいという場合は、ボストンやオーバルを選ぶか、細めのフレームや小さめのフォルムにするなど、なるべく主張しないモデルを選ぶことが肝要です。
丸メガネ、といっても多種多様。押さえておくべきフォルムはこの3つ
丸い形状のメガネという意味でいうと、丸メガネは3種類に分類されます。まん丸フォルムや楕円形のフォルム、逆三角形と丸のハイブリッドがあり、与える印象は大きく異なります。フレームの太さやカラーが与える印象変化の妙もあり、丸メガネは、一言ではくくりきれないほどバラエティ豊かなフォルムなのです。
種類1
いわゆるラウンド。やさしい雰囲気を作りたいなら、これ
ほぼまん丸な形状をしているラウンド。柔らかい印象を与えやすく、細いフレームなら、若々しさも演出できます。その歴史は、メガネのフレームが作られ始めたころから。昔はレンズを削らず、そのままフレームにはめこんでいたため、この形状となったのです。ジョン・レノンをはじめ、多くの文化人やアーティストに愛されたフォルムでもあります。相性が良い顔の形状は、四角顔。角張ったワイルドな印象を和らげ、柔和な雰囲気を演出してくれます。
種類2
逆三角とラウンドの融合。品のある印象を与える“ボストン”
丸みがありながら下が少し細くなっており、丸みのある逆三角形のような形状が特徴のボストン。丸顔や逆三角形の顔と相性が良いことから、丸メガネの中でも、日本人の顔に馴染みやすいといわれており、品のあるデザインも魅力の1つ。ボストンのデザインは1930年代にアメリカで誕生しました。もともとはメタルフレームでしたが、その後に登場したセルフレームが、1980年代の日本で大流行。ボストンといえばセルフレームという認識が定着しました。2010年代にリバイバルし、丸メガネ復活のきっかけとなりました。
種類3
マスクとの相性も抜群。合わせられる幅も広い“オーバル”
横長の楕円形のフォルムをしたメガネフレームがオーバルです。ナチュラルな印象を与えられるほか、フレームの素材によって大きく印象が変わるのが特徴。メタルフレームなら落ち着いた印象でスーツにマッチし、セルフレームならカジュアルな雰囲気になって遊び心を演出できます。また、オーバルは、丸メガネの中では、似合う人が多いデザインとされており、面長、四角、丸顔と幅広い顔の形状と好相性。オーバルは、レンズ加工技術が飛躍的に進歩した1960年代に生まれたとされています。
とりあえず、の1本からハイエンドまで。丸メガネの推しブランド8選
丸メガネの基礎知識を学んだところで、おすすめの丸メガネをピックアップ! フレームや素材などこだわり始めるときりがないですが、手に取りやすい価格帯でも高クオリティなモデルがあるので、試しに1本手に入れてみるのも面白そうです。
アイテム1
『ゾフ』クラシック ZA201011_14E1
機能的なメガネをリーズナブルな価格で世に送り出すブランドのクラシックライン。逆三角形というより、やや丸に近いボストンフレームは、顔の印象をより柔和にし、カジュアルな雰囲気を演出します。ベーシックなブラックはビジネスシーンでもプライベートでもOK。プラスチック製のフレームは軽量でズレにくいので、アクティブなシーンでも活躍します。耳に掛かる部分だけが細くなったテンプルは、デザイン性と耳が痛くなりにくい快適性を両立するための意匠。■DATA片方のレンズ横幅:4.9cmブリッジの横幅:1.9cmテンプルの長さ:14.5cm
アイテム2
『レイバン』RX3545V 2912
サングラスの代名詞的アイウェアブランドのボストンタイプ。レンズの下側がシンプルなハーフリムタイプのフレームは、顔を面長に見せ、落ち着いた雰囲気を演出します。ツーブリッジとメタルのフレームが醸し出す知的な雰囲気と相まって、ビジネスシーンで重宝しそうなデザインですね。鼻パッドが付いているので、鼻が低めな人やズレ落ちやすい人でも安心。細身のメタルフレームは軽量で、快適な掛け心地です。フレームの内側に、あえてメタル感を残しているのもGOOD。■DATA片方のレンズ横幅:4.9cmブリッジの横幅:2cmテンプルの長さ:14cm
アイテム3
『アイヴァン』E-0508
日本の静謐なカルチャーに影響を受けたデザインと、精密なクラフトマンシップによって生まれた、日本のファッションアイウェアブランドの1本。セルのフレームをメタルでつなげた同ブランドの代表的フレームをベースにデザイン。縦サイズを縮めるなど、スッキリとしたビジュアルが魅力です。クリアタイプのフレームは上品な雰囲気で、パーツが透けて見える感じもたまりません。さりげなくメガネを主張させたい人に最適です。■DATA片方のレンズ横幅:4.7cmブリッジの横幅:2.3cmテンプルの長さ:14.5cm
アイテム4
『モスコット』ゾルマン ラウンドフレーム
コロンとした丸いフォルムから、レトロな雰囲気が漂うラウンドフレーム。創業者一族の祖父が掛けていたとされるフレームがベースになっています。ヴィンテージライクなコーディネートに合わせるとクラシック感が際立ち、カジュアルコーデの良いアクセントになります。『モスコット』は、1915年ニューヨークで誕生し、感度の高いニューヨーク住人から愛されている老舗メガネ専門店。小ぶりのフレームは顔に密着し、アクティブに動いてもずれにくく、快適です。■DATA片方のレンズ横幅:4.2cmブリッジの横幅:2.8cmテンプルの長さ:14.5cm
アイテム5
『アメリカンオプティカル』アメリカンオプティカル108
1833年にアメリカで誕生し、現存する世界最古のメガネブランドが『アメリカンオプティカル』。世界初の縁なしフレームや遠近両用レンズなどを開発し、政治家のマルコムX氏や俳優のジョニー・デップ氏など、多くの著名人に愛用されているアメリカを代表するメガネブランドでもあります。同アイテムは、湾曲したテンプルが特徴的なフレーム。もともとは、乗馬のときでもメガネが落ちないようにするためデザインされました。その後、乗馬メガネの名前で世に広まったロングセラーモデルです。■DATA片方のレンズ横幅:3.3cmブリッジの横幅:2.4cmテンプルの長さ:不明
アイテム6
『オリバーピープルズ』シェフィールド
1987年にロサンゼルスで設立された、アメリカのアイウェアブランド。ヴィンテージのアイウェアをモダンにアレンジしたデザインが高い評価を集めています。同アイテムは、オーセンティックなラウンドシェイプのレンズ用にデザインされた、シンプルなフレーム。細長いモダンとメタルの一体感が魅力のテンプルと特徴的な装飾が施されたブリッジが、独特の世界観を作り出しています。製造していたのは、日本のメーカー「オプテックジャパン」。同社は現在「アイヴァン」に社名を変更し、同名ブランドを展開しています。■DATA片方のレンズ横幅:4.7cmブリッジの横幅:2.2cmテンプルの長さ:不明
アイテム7
『レイバン』RX1970V 2943
クラシックとモダンが巧みに融合した、『レイバン』のオプティカルコレクション。メタルフレームのオーバルタイプは、目元を主張し過ぎずさりげなく存在を感じさせます。コッパー(銅)カラーはスーツと合わせれば知的な雰囲気になり、軽量なのでおうちメガネとしても優秀。テンプルに施されたエンボス加工のロゴも、ミニマルな印象で良いアクセントに。ややオーバーサイズな感じは、今の空気感に程良くマッチします。■DATA片方のレンズ横幅:5.1・5.4cmブリッジの横幅:1.9cmテンプルの長さ:14・14.5cm※2サイズ展開
アイテム8
『ジンズ』サングラス スタンダード ベーシック
サングラスでもボストンタイプなら、威圧感を漂わせず、エスプリのきいた雰囲気に仕上がります。スタンダードなデザインは日常のコーディネートに取り入れやすく、初夏からの紫外線が強い季節に大活躍しそう。UVカット率99.9%以上なので、目元の紫外線対策にも◎。ケースが付属しており、外出時の持ち運びも簡単です。高機能をスタンダードなデザインに落とし込んだメガネを得意とする、『ジンズ』ならではの1本。■DATA片方のレンズ横幅:5.45cmブリッジの横幅:1.71cmテンプルの長さ:14.5cm
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モノ雑誌、トレンド誌、WEBでインテリア、雑貨、ステーショナリー、家電などライフスタイルを快適にし、彩りを与えるモノに精通するライター。生来の物見高さから、最先端のトレンドに目がなく、カルチャーやグルメまでジャンルレスにアンテナを張る。焼肉、寿司、日本酒などグルメ書籍を執筆多数。