ライター3人が厳選! 大人の刈り上げショートヘア30選
冬だって刈り上げを取り入れた髪型にしたい。そんな大人のショートヘアを、handbagのライター3名がご紹介。大人らしさとトレンドを両立する30スタイルを解説します。ヘアライター3名が厳選。この冬イチ押しのショートヘア
刈り上げを取り入れつつ、冬らしさもある大人のショート。言葉だけを見るとサンプルが限られそうですが、実は意外と多いんですよね……。だからこそ知るべきは、プロの視点ではないでしょうか。そこで、当記事ではhandbagで活躍する“髪”の情報に詳しいライター3名に、それぞれがおすすめするショートサンプルを10スタイルずつ解説してもらいます。合わせて、それぞれがどんな視点でトレンドを分析したかもご紹介。
ライターCANADA氏が選ぶ、冬のメンズ刈り上げショート
解説するライターはこちら
CANADA氏
メンズファッション誌編集長を経て、現在フリーランスエディター/ライター。好きなものは海、雑誌、パン。
▼冬の刈り上げヘア。ライターCANADA氏が考える注意点
刈り上げヘアと一口にいっても、そのデザインは幅広い。大人の男性が刈り上げを取り入れるなら、エッジの効いたテイストは避けたほうが無難。オン・オフのあらゆるシーンに対応できるよう、刈り上げはあくまでさりげなくナチュラルに取り入れて。ベリーショート×刈り上げだとスパイキーな印象に仕上がってしまうので、ショート×刈り上げ、またはミディアム×刈り上げの組み合わせがおすすめ。実用とデザイン性を両取りすることができます。
セイムレイヤーで後ろに流しやすくカット。もみあげとサイドが膨らみやすい人は、そこを刈り上げることでタイトになりセットが格段にしやすくなります。やり過ぎないラフな質感で仕上げることで、ビジネススタイルに抜け感を足しています。
トップにうねるようなパーマをかけ、えり足とサイドを流しやすくするためにピンパーマをオン。サイドとえり足をコームでタイトにスタイリングすると、トップのボリュームを強調できます。
サイドとえり足は短めにカットしてすっきりさせ、 表面は長めに残して柔らかいウエーブのパーマをオン。 刈り上げにしっかりグラデーションをつけることでカジュアルなツーブロックにならず、スーツにも似合う大人のツーブロックスタイルになります。
ツーブロックのパーマスタイルでビジネスシーンでもさっぱり爽やかに。トップにボリュームがあるのでサイドとバックのボリュームを押さえると大人のバランスに仕上がります。
ツーブロックスタイルをベースにショートレイヤースタイルを落とし込んだ、ビジネス、カジュアルどちらでも対応可能な万能ヘア。オンもオフもおしゃれに楽しみたいビジネスマンにおすすめのスタイルです。
サイドは刈り上げ、トップからサイドは長さを残したツーブロックショートスタイル。バングはざっくりと7:3に分けウェットタイプのワックスで手ぐしを通すように馴染ませてスタイリング。ツヤを意識したラフな七三ヘアで誠実さをアピールできます。
潔い刈り上げとアップバングで男らしさを、トップのナチュラルな動きで柔らかさを演出。相反する要素を組み合わせたギャップがポイントのスタイルです。黒髪で爽やかにまとめると、好感度がさらにアップ。
トップに長さを残してサイドとバックを短くしたツーブロックショート。 ポイントは高めに設定した後頭部。後頭部にボリュームを出すとスタイルアップが叶います。
刈り上げにゆるやか毛流れをミックス。フレンチスタイル風の知的なニュアンスを醸し出しながらリラックスムードも感じさせる大人のスタイルに。大人っぽいのにカジュアル感もあるから、幅広いシーンにマッチします。
男らしと爽やかさの両立はランダムに動く毛先のおかげ。中間から毛先をしっかり間引くことで黒髪の方でも軽快に見せることができます。ニュアンスパーマをかけたことで、スタイリングも1分で完了!
ライター橋本 裕一氏が選ぶ、冬のメンズ刈り上げショート
解説するライターはこちら
橋本 裕一氏
メンズファッション誌の編集部を経て、フリーランスのエディター・ライターとして独立。現在はメンズのヘアおよびファッション誌を中心に、幅広い分野のメディアで活動中。
▼冬の刈り上げヘア。ライター橋本 裕一氏が考える注意点
メンズの髪型において、もっとも“手を施した感”が得られるデザインが刈り上げです。そんな主張の強いディテールだからこそ、大人に求められる心構えは、あくまでさりげなく取り入れるということ。そうすることで、刈り上げ自体の立ち位置が脇役にシフトし、ビジネスパーソンに必要な清潔感や爽やかさはもちろん、誠実な印象や仕事への強い意欲をアシストしてくれるんです。ビジネスの武器として、きっと力を発揮してくれるはず。
今、注目の前下がりシルエットと刈り上げをミックス。ラフに動くトップとのコントラストで、デザイン性の高さをさりげなく主張。また、サイドへの広がりを押さえて常時きれいなフォルムをキープしてくれます。刈り上げが実用と美しさを両立した好サンプルです。
サイドはツーブロック、バックはグラデーションで刈り上げをプラス。全体的に毛束をラフに散らして軽快な質感に仕上げることで、爽やかな雰囲気が備わります。前髪は短めに設定したので上げても下げてもOK。結果、豊富なアレンジを楽しめるスタイルに。
高い位置まで刈り上げても、繊細なカットによってトップへとつなげていけば自然な雰囲気に。長短をつけたトップ~フロントはラフに動かし、ドライな質感に仕上げることで、刈り上げ特有のハードな雰囲気をセーブ。親しみやすい印象へと導いてくれます。
アクティブな束感と合わせるイメージの強い刈り上げですが、トップからやさしく流した自然な毛流れとも相性抜群です。両極な質感がそれぞれを引き立て合うことで、ヘア自体のメリハリが向上。刈り上げ本来の男らしさや毛流れによる柔らかい印象が際立ちます。
前髪をしっかりと立ち上げたアップバングスタイル。ハードさとはひと味違う、精かんな雰囲気を演出できるのは、低めに設定した刈り上げと、揺らぐような毛先の動きのおかげ。アッシュ系のカラーをのせると浮遊感のある動きが際立ち、かえって大人な印象に。
潔く立ち上げたアップバングは、両サイドを下すことで刈り上げの印象を和らげる効果があります。またほんのりと色気を漂わせることができるので、大人の男性にはうってつけです。ディテールでセンスをアピールできるということも、大人の髪型には肝要です。
刈り上げを最小限に抑えたツーブロックがベース。毛先をカールさせるパーマでニュアンスづけし、かぶさるサイドの毛をリバース方向に流すことで、よりナチュラルな空気感が得られます。前髪を流すようにアップすれば、男らしい雰囲気はしっかり維持できます。
黒髪×ツヤ感をコラボさせた男らしい雰囲気が魅力の七三分け。ポイントはツーブロックベースではなくグラデーションで刈り上げたこと。分け目を刈り上げの際でセパレートせず、あえてメリハリをつけないことで、初心者でも簡単にこの髪型にトライできます。
毛流れをタイトに仕上げることで、刈り上げとの境目を馴染ませたスタイル。全体のシルエットもコンパクトに仕上げることができ、黒髪でも重たい印象はゼロ。清潔感溢れるスタイルは、オン・オフなどシーンを問わず好印象は確実です。
いわゆるショートヘアにも刈り上げは有効。ツーブロックを採用してサイドから刈り上げをチラッと見せることで、全体のシルエットも周りに与える印象も引き締まります。前髪を眉上あたりに設定すれば、アップさせて男らしいスタイルにもアレンジが可能です。
handbag編集部員・深澤が選ぶ、冬のメンズ刈り上げショート
解説するライターはこちら
handbag編集部員・深澤
美容専門誌にてleather bagのキャリアをスタート。髪に関することが大好物で、handbagではおもにビューティ・ヘルスカテゴリを担当しています。
▼冬の刈り上げヘア。handbag編集部員・深澤が考える注意点
顔全体をすっきり見せられるのは刈り上げの効果。とはいえ、冬は刈り上げる面積を狭くしたり、刈り上げ自体の長さを春夏よりも残したりするのがベターです。冬は厚着になりますし、フリースやニットなどの素材感が重めのウェアが中心となるので、ある程度長さを残した刈り上げがマッチします。
サイドとバッグをすっきりと刈り上げたサイドパートスタイルは、大人の定番。刈り上げといっても指でつまめる長さを残しているので、やわらかな印象もうかがえます。長めに残した前髪をドライヤーで立ち上げ、ジェルやグリースをつけてコーミングすることで紳士的な印象に。
耳上とえり足は刈り上げつつ、ハチからトップにかけて長さを残したショートスタイル。トップは毛先にのみ長短差をつけることで、丸みを出しつつもスタイリングで動きが出るよう調整しています。アップバングにすることで男らしさを強調しているのも好印象。
人気のセンターパートスタイルにも、刈り上げは有効です。丸みを強調したセンターパートはやさしげな印象作りにうってつけですが、男らしさを加えるなら写真のようにツーブロックにすると◎。
マッシュベースにツーブロックを組み合わせ、さらに表面にレイヤーを入れることで、シャープな仕上がりに。毛束感はありつつも同方向に流しているので、クールで大人な印象を与えます。耳回りがスッキリとしているため、清潔感もばっちりですね。
耳上とバックだけを刈り上げることで、長さを残したサイドとトップとのメリハリを表現。やわらかな動きを前面に押し出しつつも、しめるべき場所はタイトにカットされている点がおしゃれです。
耳上を短く刈り込み、ハチ上やトップの髪の長さを残したツーブロック。ゆるやかな毛流れが刈り上げによるメリハリをやわらげ、ソフトな印象を演出しています。
耳上までを短くカットしたツーブロックマッシュ。トップは毛束感が出るようにすいてあるので、動きが出しやすくなっています。ビスコーデには写真のようなアップバング、休日などは下ろしてもGOODですね。
ベーシックなショートながら、サイドを刈り上げることで清潔感をプラス。毛先に長短差をつけることで、髪を下ろした状態でも躍動感のある仕上がりになります。
マッシュベースのショートながら、サイドやネープを刈り上げて大人らしさをプラス。普段着はもちろんのこと、ビジネスシーンでも問題なく馴染みます。程良い軽さのある束感がポイントです。
刈り上げとパーマを組み合わせた、おしゃれなサイドパートスタイル。パーマによる毛先の動きによりアクティブな印象を演出しています。バーバースタイルの定番化により人気となったサイドパートですが、こんなアレンジもアリでしょう。
プロが書くメンズファッションWEBマガジン
handbag編集部
プロのライターと一緒に、等身大のおしゃれを日々発信。物欲を刺激する良品の数々、ビジネススタイルからカジュアルスタイルまで。今日から役立つメンズファッションの“いろは”を、わかりやすく紹介しています。