背負っても疲れないリュックの選び方とおすすめ15選
両肩でバッグを支えるリュックタイプは一見すると疲れにくそうにだが、背負い方次第では姿勢が悪くなり首や肩への負担がかかる。正しい背負い方とアイテムを解説する。そもそも、なぜリュックを背負うと疲れるのか
若いときはリュックの位置を腰よりも下に背負うのがおしゃれに見えるが実はそれが一番のNG。荷物の位置が低くなると体がうしろへ反ってしまい、それをカバーするために体が前かがみになり、肩こりや筋肉の疲労へとつながる。また荷物が偏っているとバランスが取りづらくなり、姿勢が悪くなったり片方の肩へ負担となったりするので疲れやすくなるのだ。
“背負っても疲れない”……。理想を叶えるディテールの見どころは?
では疲れにくいリュックを見分けるポイントは何かをチェックしていこう。完璧に疲れないというのは難しいが、以下のポイントを押さえておけばほかに比べ格段に疲れにくくなるのでリュック選びの要素として覚えておきたい。
見どころ1
背面パッドのディテール
背中に直接当たる背面部分はクッションが入っていてやさしく背中にフィットしてくれるものを選ぶのがおすすめ。まずはこのクッション性がどうかをマストでチェックして。また、クッション性だけではなく、素材がメッシュだったり、型押しが施されて空気が通るスペースが確保されているものであれば蒸れも防いでくれるので快適に背負うことができる。
見どころ2
ショルダーパッドの幅
背負った際に肩への負担がかからないようにショルダーパッドは幅広タイプを選ぶように心掛けたい。幅広タイプのショルダーパッドは背負ったときに荷物の重量を分散しやすくなるのでバランスよくリュックを背負うことができる。また、ストラップ部分はしっかりとクッションが効いているかも忘れずにチェックすることも大切なポイント。
見どころ3
チェストストラップの有無
注目すべきファクターの最後はチェストストラップ。中身が軽いときはさほど重要ではないが、荷物が多い場合はこれの活用次第で背負った際の疲労感が大きく変わってくる。リュックが荷物の重さによってずり下がってくるのを防ぐ役割があり、肩や腰への負担をグッと軽減してくれるのだ。
結論。体に密着しつつも背中がムレない機能性こそ、大人のリュックには必要
ご紹介した見どころを改めてさらってみると、「背面の通気性が良く」、「肩や腰など、リュックが密着する」という2点が“疲れないリュック選び”には必要であることがわかる。また、背中とリュックとのサイズ感があまりにも違うものも避けるのがベター。こうしたことを踏まえれば、よりリュックを選ぶ視点が鮮明になり、選択ミスを減らせるはず。さっそく、こうした視点でセレクトした大人のためのリュックを紹介しよう。
見どころの3点をクリア。大人のための疲れないリュック15選
「背面の仕様」をはじめ「幅広のショルダーパッド」、「チェストベルト」の3点をクリアしたリュックを、15個ピックアップ。もちろん大人のおしゃれにマッチするデザイン性も考慮して厳選しているので幅広い着こなしで活躍してくれるはず。
『Y-3』バックパック
アーバンシーンに溶け込むミニマルなフォルムのリュックながら、スペックは一級品! 耐摩耗性&耐水性に長けたコーデュラナイロンをメイン素材として使い、多層メッシュのバックパネルにより通気性も入手している。多彩に用意されたポケットも頼もしく、かさばりがちな小物の仕分けも苦にならない。
『ザ・ノース・フェイス』BCヒューズボックス2
ブランドを代表するロングセラーモデル。シルエットは型崩れしにくいボックス型で、素材には水を弾くTPEファブリックラミネートポリエステルを抜擢している。取り外しできるインナーオーガナイザーや15インチPCまで収納できるパッド付きスリーブなど、内装の充実度も折り紙付きだ。その上、各所の改良により従来のモデルと比較して背負い心地が大きく向上している。
『コールマン』ウォーカー33
アウトドアブランドの『コールマン』のリュックなだけあって、丈夫で機能性抜群のこちら。メイン収納内にはスタッフバッグが付いているので、衣類やシューズなど他のものと分けたいときに便利。本格はアウトドアなルックスながら、タウンユースしやすいデザインもうれしい。
『グレゴリー』デイパック
永世定番としてハズせないのが、40年以上の歴史を持ち現在もストリートの第一線で愛用されているこの「デイパック」だ。背中~腰を包み込むように設計された背面パッドは、体への負担を大きく緩和。そして肉厚クッションが内蔵されたショルダーハーネスも快適な着用感をアシストする。この現行モデルはパッチワーク風のユニークな風貌で、スタイルのアイキャッチとしてもぴったり。
『ブリーフィング』SQ パック MW WP
通常のナイロンよりも遥かに堅牢な、840デニールのバリスティックナイロンを表地にセレクト。おまけに、表地×透湿防水プリウレタン×トリコットの3層構造になっているため、水をシャットアウトしてくれる。内部には大・中・小さまざまなポケットが配置され、書類や電子機器を効率良く入れることが可。
『モレスキン』メトロ ロールトップ バックパック
中身の出し入れがイージーに行えるロールトップタイプ。荷物の容量に応じて縦幅を自在に変えられる点も、このタイプならではのメリットといえる。表地&ジップはともに耐水素材で、下部に配置されたロゴは視認性の良いリフレクター仕様に。バックパネルはエアメッシュ製となっており、不快なムレを防いでくれる。
『フェールラーベン』ハイコーストトレイル26
リサイクルポリエステル65%×オーガニックコットン35%から構成されるオリジナル生地、G-1000エコを使用。地球にやさしくて頑丈、その上水にも強いという三拍子揃った優秀なファブリックだ。背面にはハイドレーション用の収納スペースがあり、ハイキングなどのアウトドアアクティビティにも好適。
『ウェクスレイ』ステム バックパック コーデュラバリスティック
1050デニールのコーデュラバリスティックナイロン製で、耐久性&軽量性どちらも優秀! 背面パネル&ストラップはどちらも緩衝性に長けており、体へ負担をかけにくい。また、チェストストラップは脱着式となっており、不要な際には取り外しておける。ミニマルに徹したスマートなデザインで、大人っぽいコーデと合わせやすい点も◎だ。
『チャムス』スプリングデール25 Ⅱ
ゆとりのある25リットル容量なので、デイリーユースはもとより1,2泊程度の小旅行でも躍動。専用のレインカバーが付くのもうれしく、急な雨に降られても安心だ。そして、鮮やかなボディカラーやレインボーテープといった、『チャムス』らしいポップなデザインも魅力の1つ。ウエストハーネスはデタッチャブルとなっており、単体でウエストバッグとしても着用できる。
『バル』×『アウトドアプロダクツ』ダブルポケットバックパック
シンプルなデイパックをデザインベースとしつつ、ボリューミーなダブルフロントポケットで収納性&インパクトをプラス。コーデュラ社のヘビーナイロンを表地に使っているため、タフさの面でも申し分ナシだ。ライニングが大胆なビビッドカラーとなっているなど、コラボならではの遊び心溢れるアプローチにも着目したい。
『エルエルビーン』エル・エル・ビーン・コンチネンタル・リュックサック
1200デニールの再生ポリエステル製ボディは極めて頑強で、体に沿うよう計算されたショルダーストラップやパット入りメッシュパネルによって快適さにも訴求。外側に3つの大型マチポケが仕様されているため、容量に関しても十分だ! 80’sアウトドアムード漂うツートンカラーで、装いにメリハリをもたらすうえでも有効だ。
『クローム』バラージ セッション
悪天候下でも余裕な完全防水リュック。表地に高強度ナイロンを取り入れているため、耐摩耗性も随一だ。さらに、独自のフラップキャリーシステムにより、スケートボードの装着が可能となっている。本格的なスペックながらも出で立ちはご覧の通りいたってシックで、自転車通勤のお供としても違和感ない。中には15インチのMacBookに対応したラップトップスリーブを装備する。
『ミステリーランチ』ギャラゲーター
ブランドお得意のY字型ジッパーを搭載。荷物を簡単に詰め込めるのはもちろんのこと、デザインアクセントとしても映えるディテールだ。サイズは19リットルとやや小ぶりで携行しやすく、生地には軽くて破れにくいロービックナイロンをチョイス。ストレッチ素材のボトルポケットや脱着式ウエストストラップなど、細部への気配りも実に秀逸だ。
『サテライト』ライム
テント生地としても使われるターポリンを表地に用い、74,000mlという圧巻の耐水圧を実現! 32リットルの大ぶりな容量も相まって、旅行やアウトドアでも活躍してくれること確実だ。なお、内部は上下2層のセパレート構造となっており、必要に応じて荷物を簡単に仕分けられる。
『マウンテンハードウェア』Jツリー22 バックパック
優れた引き裂き耐性を持つリップストップナイロンをメインとして、ボトム部分には水濡れに強いバリスティックナイロンをピックアップ。通気性のある背面パネル&ショルダーストラップのおかげで蒸れ知らずなのも高ポイントだ。見た目はアウトドア顔だが、PCスリーブを内蔵し都市生活にもすんなりと適合。
都内の編集制作プロダクション所属。メンズファッション・ライフスタイルを中心に雑誌、webにて編集・執筆を行っている。