ガイモのエスパドリーユで作る、メンズの春夏コーデ集
エスパドリーユは大人の余裕ある雰囲気、程良いリラックス感が演出できる春夏の人気シューズ。ワードローブにうまく取り入れることができれば、大人の色気が演出できる。エスパドリーユとは?
アッパー(甲)はキャンバス地で、ソール(底)にジュート麻のロープソールを配したフランスの民族的な履き物。リゾート用として使われることが多く、サンダルやスニーカーなどのタイプが主流。日本では夏場に履く、大人のおしゃれなシューズとして認知されている。
エスパドリーユならではの魅力
魅力1
快適性に優れたシューズ
基本的に、アッパーにキャンバス地が使用されるエスパドリーユは通気性が抜群。コットン製のキャンバス地であれば、汗を適度に吸収し、高い通気性から足のムレを軽減。暑い夏場でも快適な履き心地を実現してくれる。
魅力2
涼しげな見た目
特徴的なジュート麻を使用したソールの見た目効果で、履いているだけで自然と涼しげな雰囲気が演出できる。同時にナチュラルな雰囲気、リラックス感も演出できるため、リゾートライクな着こなしに適している。もちろんタウンユースでも、リラックス感を表現したいときには活用すべきだ。
魅力3
爽やかな春夏アイテムとの相性抜群!
ポロシャツやショートパンツなど、爽やかさが際立つ春夏用アイテムとの相性は抜群。アイテムの爽やかな印象を壊さず、さらに盛り上げてくれる貴重な存在だ。
エスパドリーユといえばココ!『ガイモ』とは?
スペイン発のエスパドリーユ専門のファクトリー。一足一足、熟練職人の手作業によって麻縄をソールに巻きつける丁寧な作りが認められ高い評価を獲得している。フランスやイタリアの高級ブランドのエスパドリーユも手がけ、メンズ・レディースともに魅力的なラインアップを展開している。
定番のキャンバスアッパー仕様のスリッポンタイプ
エスパドリーユの定番スタイル、キャンバスアッパーのスリッポンタイプ。ざっくりとした生地感のキャンバスアッパーは、ソールサイドのジュート麻との相性も抜群。定番デザインなので幅広いコーディネートに対応する。
シューレース付きのデッキシューズタイプ
シューレースを配置したデッキシューズタイプのエスパドリーユも人気。シューレースがアクセントになるので、派手色や重めのデザインのトップスを着用する際にバランスが整えやすい。スニーカーを履く感覚で取り入れられる手軽さが魅力だ。
足元のアクセントに映える柄物にも注目
トップスやボトムスにプレーンなデザインを着用する際は、柄物のエスパドリーユでアクセントを加えてもOK。リゾートライクな柄物を選べば、リラックス感がぐんとアップする。柄の好みは人それぞれだが、重苦しい柄は避けるに限る。
『ガイモ』のエスパドリーユ。買うならこの一足
幅広いデザインのエスパドリーユを展開している『ガイモ』。そのなかでも、とくにおすすめしたいモデルをピックアップするので、気になったモデルを見つけた人は、売り切れる前にゲットしておこう。スニーカー感覚で購入できるリーズナブルな価格にも注目だ。
LIMBER-JH
アッパーに、キャンバス×牛革スエードを採用したスリッポンタイプのエスパドリーユ。切り替えの色みやシルエットなど、清涼感を感じる魅力的な1足は、カジュアルコーデにはまることまちがいなし。春夏の素材にぴったりなデニムを足元で取り入れてみては。
LADO RAFIA
こちらのアッパーは、ラフィアと呼ばれる植物の葉の部分を加工して作った天然素材を使用しており、リラックス感満点のエスパドリーユに仕上がった。アッパーとソールの縫い合わせは、1つ1つ手作業で行われ、ハンドメイドならではの味が出ている。
CAMPANARIO
ビットローファーを模した、ユニークなデザインのエスパドリーユ。アッパーには柔らかいスエード生地を採用。エスパドリーユの特徴を用いながら変則的なアプローチを施した注目のモデル。ジャケパンなど、カジュアルなビジネススタイルにも使えそう。
BARCELONA
ビンテージ調のデニムを使用したレトロな佇まいが魅力。甲のゴムやつま先のジュートも新鮮な印象で、さりげなく周りに差をつけたい人にうってつけの1足だ。大人の着こなしに難なく馴染む、シックなカラーリングも高ポイント。
LUPO51
アッパーに心地よいリゾートライクな柄を配したスニーカーデザインのエスパドリーユ。リゾートライクなエスパドリーユらしい涼やかな柄がポイントだ。足元から暑苦しくなく、スマートに主張できるアクセント。
『ガイモ』のエスパドリーユ。おしゃれコーデの参考集
エスパドリーユ、『ガイモ』について学んだ後は、実際のコーディネートサンプルを見ていきたい。合わせるアイテム、色のバランス、サイズ感など、エスパドリーユ攻略のヒントを探る。愛用者の全身コーデから自分に合ったエスパドリーユを導き出そう。
きれいめなジャケパンスタイルには、上質感漂うレザーアッパーのエスパドリーユがマッチ。装い自体はシックにまとめているが、軽やかなベージュの色みと足首のチラ見せで、一気に春らしさあふれる着こなしに昇華した。
ピンクカラーのエスパドリーユがポイントとなったコーディネート。いつものシンプルな着こなしに変化をつけたいときには、鮮やかな色みの1足がおすすめ。足元を変えるだけで一気に軽快さがプラスされ、季節感を感じるスタイリングに仕上がった。
ネイビーやブラックのアイテムでまとめた装いは、春夏にはすこし重くみえてしまうことも。そんなときには、足元にエスパドリーユをもってくると◎。落ち着いたカラーを選んでも、ジュートの素材感により、程良く軽い印象を与えてくれる。
爽やかな配色の柄物シャツとホワイトパンツの組み合わせにプレーンな印象のエスパドリーユをプラス。シャツとエスパドリーユのカラーをブルー系で合わせて、色の統一感で洗練された印象に。パンツのジャストな丈感が足元を際立たせている。
カジュアルなデイリーウェアに取り入れるならば、デザイン性の高いエスパドリーユが鉄則。レザーシューズやスニーカー感覚で合わせることができて、エスパドリーユ特有の抜け感が演出できるので、リゾート系のコーディネートが苦手な人におすすめの一足だ。
アウトドアが多くなる春夏のお手本コーデ。いつもなら、ここにスニーカーをもってくるところだと思うが、エスパドリーユをチョイスすることで周りと差のついた着こなしに昇華。ホワイトやブルーの小物で軽快さを演出している点も抜け目がない。
白パンツを挟んだネイビー・オン・ネイビーの鉄板の着こなし。メタル部分で上品な主張ができるビットタイプのエスパドリーユは、今季大本命の一足。大人らしい小粋な主張ができる。
ボーダーシャツ×ショートパンツ。アーバンリゾートの軽快な雰囲気のコーディネートにもエスパドリーユの存在感が映える。バッグとシューズの色合いを合わせて色の統一感もばっちり。
落ち着いたモノトーンの春夏スタイルに、珍しいタイガーカモ柄のエスパドリーユを取り入れてアクセントに。ジュート麻の効果で軽快さが加味され、ストリートライクなスタイルに華やぎを与えた。
相性のよい白シャツ×ショーツの着こなしと、エスパドリーユは鉄板の組み合わせだ。シャツは薄手のオックスフォード生地、もしくはリネン生地を選びたい。せっかくの爽やかなスタイルが重くならないよう軽快なクラッチバッグをチョイスした。
エスパドリーユと好相性なアイテムは?
主に春夏に履くシューズである点、リゾート用として着用されている点、この2点を踏まえたうえでスタイリングを考えると、おのずと相性のよいアイテムが決まってくる。そこからどう崩していくのかは自分次第だ。
リゾートシャツ
リゾートシャツは、エスパドリーユと鉄板の相性だ。ただ、どんな柄や色でも相性がよいというわけではないので注意したい。もっとも安パイなのは、シャツとエスパドリーユを同系色にまとめること。異なる色のパンツをはいてもバランスが取りやすい。
ショートパンツ
膝上丈の軽快な印象のショーツもベストマッチ。黒やグレー、ネイビーなど、重いカラーのショーツの場合は、素材に麻を選ぶなどしてテイストを合わせるのがコツ。長めの丈のショーツでも色や素材感が軽ければOKだろう。
Vネック Tシャツ
Tシャツは少し洗いのかかったような風合いある生地感で、VネックやUネックタイプのリラックス感あふれるモノを選べば間違いない。クルーネックのTシャツは、テイストを合わせづらいので注意したい。
アンクルパンツ
薄手で細身のカラーパンツもエスパドリーユに合わせやすい。コーディネートの注意点は、パンツの丈を短くして、足首を見せること。パンツをさまざまなスタイルで併用したい場合は、エスパドリーユ着用の際のみロールアップで対応すればOKだ。
ストローハット
ストローハットやパナマ帽など、天然素材を編み込んだナチュラルな雰囲気のハットもGOOD。エスパドリーユのジュート麻のロープソールと、編み込んだデザインのハットを合わせれば、リゾート感がますますアップする。
アパレル業界から出版社編集を経て、エディター&ライターとして独立。紙・WEBを問わず男性ファッションを中心に執筆中。読者に寄り添えるファッション提案がモットー。