レザーリュック14選。オンもオフもシックに彩る、大人のための良品を網羅
楽ちんで機能的な半面、少し子供っぽい印象もあるリュック。ですが、レザー製なら大人の日常着ともマッチします。オーバー30世代に似合う上質な革リュックをレコメンド!リュックもレザーなら、より大人っぽく装える
アウトドア・スポーツなどアクティブなシーンで重宝されるリュック。背中で荷物を支えるため少々重たいモノを入れても快適に持ち運るなど頼もしい機能性を備える一方、デザイン次第ではコーディネートが少し幼く見えてしまう恐れも潜んでいます。ならば、大人としては素材やデザインで知性を感じさせたいところ。いくつか選択肢が考えられますが、最も簡単な答えがレザー製を選ぶというもの。風格あるルックスのレザーリュックは一般的なナイロンやキャンバス製リュックと比べて断然スマートに着用でき、都会的な場面にもスムーズにフィットしてくれます。
どうせなら長く使いたい。大人が選ぶべきレザーリュックの条件
もちろん、レザーであればなんでも良いというわけではないのでその点はご注意を。大人が選ぶべきはどんなモデルか、その条件をここで提示していきます。以下のポイントを意識しつつ選択すれば、パートナーとして長く愛用していけるはず!
条件1
高価だからこそ、使い回せるベーシックなカラーがおすすめ
当然ながらレザーリュックは高い買い物となります。となれば、できるだけ多くのシチュエーションで賢く使い回したいもの。とくれば、さまざまな着こなしと相性が良く、使うシーンが限定されないシンプルタイプを選ぶのベターでしょう。ブラック・グレー・キネイビーに、キャメルにブラウンといったベーシックカラーのモデルであれば、幅広い場面で活用できます。
条件2
バックスタイルが段違い。選ぶならやっぱり、本革
安価でイージーケアなシンセティックレザー(人工皮革)を使ったモデルも多数リリースされています。技術的にも成熟してきているため、見た目にはどちらが本革か判断できないモノも珍しくありません。現代においては、合皮がただ本革の代替品でないことは明らかでしょう。ですが、大人っぽいスタイルを念頭に置くなら本革製がベストであることに変わりはありません。風合いやクラス感に圧倒的な差がありますし、味が出ない人工皮革と違って本革は使い込むほどにどんどん深みが増していくというメリットも備えています。
飽きずに長く使えるのは、専業。バッグブランドのレザーリュック7選
その道のプロであるバッグや革小物専門ブランドの逸品なら、クオリティはお墨付き! 大人びた雰囲気と実用性を兼備した間違いないモデルが手に入ります。値が張るモノもありますが、作りがしっかりしている分、長く使えてかえってお得という考え方も。実力派ブランドの今季モデルをいくつかピックアップして紹介していきましょう。
アイテム1
『アニアリ』アンティークレザー バックパック
ソフトでツヤのあるアンティークレザーを使用したバックパック。丁寧なオイルド加工とムラ染めによる独特の風合いが魅力です。大きく開く設計のジップを開けると、中からは表地と同系色のカモ柄がお目見え。二層式になったメインの収納部はどちらもA4が入るサイズで、正面外側には大きめのジップポケットも装備しています。
アイテム2
『スロウ』ボーノ リュックサック
スクエア型のすっきりとしたデザインが大人っぽい印象の1点。コンパクトに見えますが、A4サイズに対応しており程良くマチもあるため、普段使いには申し分無いサイズ感です。スマートフォンなどの仕分けに便利な内部ポケット、背面のアクセスジップといった、使いやすさに配慮されたディテールも見どころ。写真のキャメルのほか、ブラック、ブラウンとベーシックな3カラーが揃っているのも『スロウ』ならではでしょう。タフな質感の栃木レザーも頼もしい限り!
アイテム3
『トフアンドロードストーン』ミモザゴート バックパック
使われているマテリアルはミモザゴート。この素材はタンニンなめしの際にミモザの樹皮のみを使用した、丈夫でありながら非常に軽くて柔らかな山羊革です。その風合いを最大限に生かすべく、ミニマルかつクリーンにデザイン。オリーブカラーもメンズの大好物、ミリタリーと相性が良く使い勝手良好です。しかも、オリジナルの真鍮金具を使うことでさりげなく上品な“らしさ”も落とし込んでいます。
アイテム4
『ガンゾ』7QS-H
素材、裁断、すき、縫製、へり返し、磨き、仕上げ。革製品作りにおける7つの工程において、そのすべてで上質さを追求する「セブンクオリティーズ」シリーズ。こちらのバックパックは、厳選された飛騨牛の革が生み出す力強い素材感が『ガンゾ』というブランドを象徴しているようです。ベジタブルタンニンでなめしてあるため、経年変化が楽しめるのもうれしいポイント。
アイテム5
『イーストパック』 ALL LETHER バックパック
デイパックの世界的スタンダードである「パデッドパッカー」を上質なリアルレザーでアレンジ! 見慣れた定番型も、本革使いだと俄然シックです。もちろん、レザーモデルでもラップトップスリーブや滑り止め付きのショルダーストラップ、型押しのブランドロゴといったお馴染みのディテールは健在。
アイテム6
『ソット』ルークレザー ファスナーバックパック
姫路の老舗タンナーで生産された、ブランドオリジナルのルークレザーを素材に抜擢。タンニンなめしの牛革をベースにオイルとワックスをバランス良く染み込ませ、豊かな風合いを生み出したこだわりのレザーです。タブレットを安心して収納できるクッション材入りの内ポケットを配するなど、使い勝手の良さも魅力。
アイテム7
『イルビゾンテ』リュックサック
レザーといえば、の『イルビゾンテ』からもさまざまなリュックがリリースされています。ころんとしたフォルムが特徴的なこちらは、ブランドならではのナチュラルなカラメルカラーのレザーを存分に使ったカジュアルに映える一品。ハンドルが長めに取られているので、手持ちでもストレス無く持ち運ぶことが可能です。
レザーリュックもデザイン重視。ファッションブランドの逸品たち
洗練されたデザインのレザーリュックを狙うなら、ファッションブランドにも注目を。専門ブランドとは違った目線から生み出される、シンプル&スタイリッシュなリュックは大人の物欲を刺激します。
アイテム1
『コーチ』リーグ フラップ バックパック
バッグ、革小物に限らずウェアまで幅広く展開している『コーチ』も、ファションブランドとしてカウント。こちらは、軽量かつきめ細かく仕上げたリファインドレザーを使用した一品です。クロム鞣しを繰り返した上質な革は、多少のキズならなんのそのの耐久性を誇っています。大ぶりなフラップポケットやドローコード付きの口など、どこかレトロな雰囲気も感じられるデザインが秀逸です。A4サイズが入るメイン収納に加え、15インチのノートパソコンに対応した専用ポケット、さらには小物の整理に便利な複数のポケットを装備するなど、機能性も抜群です。
アイテム2
『フルラ』テクニカル M バッグパック
柔らかで品の良い表情のレザーアイテムに定評のある『フルラ』。同ブランドらしいきめ細やかで肌触りの良いグレインレザーを立体的に“つまんだ”リュックは、ビジネ使いにももってこいのスマートなシルエットとなっています。もちろんオフにおいても、バックスタイルに洗練されたムードをもたらしてくれること請け合い。ミニマルで無駄のない見た目ながら、背面にはクッション性の高いメッシュパッドを配しているため背負い心地にも配慮。ブランドロゴは、向かって左側にさりげなくセットされています。
アイテム3
『マッキントッシュフィロソフィー』ブレイヴァル シリーズ
薄マチのボックスシルエットで、ビジネスライクに仕上げた『マッキントッシュフィロソフィー』のリュック。光沢あるスムースレザーは、見た目にわかりやすく高級感を放ちます。ウェアでも機能性に優れたアイテムをリリースしている同ブランドらしく、内部には小分け可能なポケットが多数。A4も楽々入るサイズなので、オン・オフ問わずガンガン使い倒せます。
アイテム4
『ランバンオンブルー』フェリックス スクエアリュック
光沢のある66ナイロンと風合い豊かなエンボスレザーのコンビネーションデザイン。落ち着いたカラーリングでまとめているので、高鮮度な切り替えデザインながらも大人の着こなしともスムーズに溶け込んでくれます。なお、負担が掛かりやすいマチ部分には強度の高いバリスティックナイロン素材を使用しました。
アイテム5
『ショット』ライダース デイパック
『ショット』が誇る名作ライダースジャケット「ワンスター」の意匠を落とし込んだユニークなリュック。左のショルダーストラップには、「ワンスター」のアイコンである星形リベットが打ち込まれています。ライトウェイトなレザーを使用しているうえ、背面パッドにはメッシュ素材を使っているので背負い心地に関しても上々。
アイテム6
『ハンター』オリジナル トップクリップ バックパック ラバーレザー
ラバーブーツから始まり、今ではウェアやバッグも手掛ける『ハンター』の人気定番リュック。ラバーコーティングのレザーは、ちょっとした雨ならば余裕でシャットアウトしてくれます。トップ部分はパラシュートクリップとファスナーで開閉する仕様となっていて、内部にはタブレット用のクッションポケットが付属。
アイテム7
『アニエスベー』バックパック
ジップなどのパーツまでブラックで統一されたミニマルなバックパック。『アニエスベー』らしいスタイリッシュな見た目でありながら、レザーに施されたスコッチガード加工で水濡れに強く、表ポケットの止水ジップは雨の侵入を防いでくれます。折り返しのデザインでこなれた印象を演出している点も見どころです。
handbagでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!