スカーゲンの人気腕時計12選。ミニマルウォッチの先駆者が放つ魅力とは?
北欧デザインならではのスリムでシンプルな腕時計を日本に伝えた『スカーゲン』。デンマーク発のミニマルデザインを手軽に楽しめるブランドの魅力とおすすめをご紹介。ミニマルな腕時計の先駆け。『スカーゲン』ならではの魅力とは?
1989年にデンマークで産声をあげた時計ブランド。それが『スカーゲン』である。ブランド名は、デンマークの最北端に位置する港町に由来し、同地からインスパイアされたコレクションを展開。その根底にあるのは、品質へのこだわりと無駄をそぎ落とした機能美だ。
機能的で合理的。それを突き詰めた先にある『スカーゲン』のスタイルは非常にシンプルで、デンマークデザインの根幹を成す“less is more”を象徴するような佇まいだ。合理性を追求する姿勢は高い視認性と使いやすさを生み、それが日常へと溶け込む理由に。そして、スカーゲンの町にあるグレネンと呼ばれる海岸線から着想を得たというマイルドな曲線は、ほのかに温もりを漂わせ、洗練を腕元に届けるのだ。
『スカーゲン』が世界80か国以上で愛される要因は、類まれなルックスに加え、デザインを支えるクラフトマンシップによるところも大きい。正確に時を刻む内部構造を超薄型のケースに収めた、1992年デビューの233シリーズは多くの腕時計好きを驚かせた。無駄をそぎ落とし、機能性を携えた同シリーズは、北欧ウォッチの原点となり、今も『スカーゲン』の代表作として君臨している。
デザインと機能の理想的な融合は、時に道具として、時にアクセアリーとして日常に多くの恩恵をもたらしてくれる。多彩なカラーバリエーション、さまざまな素材の活用、そして、今ではスマートウォッチもラインアップに顔を揃える。あらゆる想いと伝統、そして現代の空気感を1つに結実させた名作でありながら、価格帯はいたってリーズナブル。それもまた、誰もが手に取る理由なのだ。
定番から最新作まで。『スカーゲン』の人気腕時計12選
『スカーゲン』が世界中で愛される要因をきっと理解してもらえただろう。約30年のブランド史の中で、数多のモデルが誕生し、多くの喜びがもたらされてきた。なかでも代表的なモデル、さらにはいま注目すべき最新モデルも含め、厳選12作品を総ざらい。
アイテム1
グレーネン T233XLTMN
腕時計の機構を超薄型のケースに収めたブランドのシンボリック的存在「グレーネン」。デンマークの自然をテーマに作りこまれ、吸い込まれるような深みのあるブルー文字盤やチタンメイドの漆黒のボディが、モダンさと男らしさを暗に伝える。
アイテム2
グレーネン スリム SKW6461
デンマーク最北端に位置するグレーネン岬のゆるやかな湾曲を描く海岸線をイメージソースに製作。その美しい流線が特徴的な「グレーネン」をさらに薄く仕上げながら腕元へのフィット感や軽快さを高めたモデルだ。きめ細かなメッシュブレスがさらに軽やかな印象。38mm径というサイズは、ユニセックスでも活躍する。
アイテム3
ホリゾント SKW6538
ドーム型のクリスタル風防により立体感を得たその姿は、まるで天体。個性も潜ませた「ホリゾント」は、さらに多機能ダイヤルをドッキングさせることで機能面もしっかりフォローしている。クイックリリースピンが付き、簡単にベルトの付け替えが可能。
アイテム4
ハーゲン SKW6471
“港”を意味するモデル名のこちらは、ケース厚が驚異の6.5mm。デンマークの深い夜を想起させる漆黒のダイヤルに踊るマザーオブパールは美しく、天然素材ゆえにその輝きは唯一無二。シンプルながらもエレガントな空気を纏っている。秒針を排したドレスライクなルックスが、その空気を加速する。
アイテム5
ホルスト SKW6607
ロングセラーモデルが多いことでも知られる『スカーゲン』。デンマークデザインの美学を端的に伝える「ホルスト」もその1つに数えられるが、こちらは同アイテムをクロノグラフ仕立てにアレンジ。サンレイシルバーダイヤルと茶レザーストラップのコンビがまた絶妙だ。
アイテム6
ホルスト オートマティック SKW6613
上記同様、タイムレスなデザインで長らく高支持を得ている「ホルスト」がベース。なんといっても目を引くのは、センターから視認できる複雑構造のムーブメント。その大胆かつインパクト十分な姿と精巧な動きが、腕元から存在感を放つ。
アイテム7
ホルスト SKW6710
シルバーの波形ギョーシェと、マットなブラック。そのコントラストがクラシカルな1本も、「ホルスト」のバリエーション。上記モデルのようにスケルトン仕様ではないが、7~8時のオープンハートが心憎い。機械式を持つ喜びを示してくれつつ、主張はしすぎない。その絶妙なバランスは、実に『スカーゲン』らしい。
アイテム8
アーレン SKW6605
先述した「アーレン カラー」コレクションをアップデートさせたのがこちら。同コレクションの特徴であるポップ&カラフルな様相からは一転、爽やかなクリア仕上げに。ナイロンケース、ポリウレタンストラップ、そして、白ダイヤルがフレッシュな印象を与える。
アイテム9
アーレン カラー SKW6545
鮮やかな配色が印象的で、バリエーションも多彩な「アーレン カラー」シリーズ。今季も豊富なカラーバリエーションが揃ったが、今回はその中からトレンドカラーのグリーンをピックアップした。41mmのアルミニウムケースは発色も良く、サンドブラスト加工を施したダイヤルは安っぽさも感じさせない。
アイテム10
ライル SKW6619
品のある佇まいの「ライル」は、モデル名の由来がスカーゲン地方に飛来する渡り鳥からインスピレーションを得たというなんともロマンチックなモデル。レクタンギュラーケースに施されたローマンインデックスにクラシック感が漂い、グッと大人な印象を醸し出す。
アイテム11
ヨーン ハイブリッド スマートウォッチ SKT3002 JORN
『スカーゲン』のスマートさは、デザインのみにとどまらない。スマートウォッチと、アナログウォッチの間を縫うオブリッドスマートウォッチも、同ブランドの得意とするところだ。デザインは、とにかくミニマル。一般的なスマートウォッチの機能を備えつつ、42mm径に抑えている点は流石だ。加えて、タッチスクリーン式のように商品電力もは激しくないため、1回の充電で2週間も稼働するロングライフバッテリーも魅力的だ。
アイテム12
ファルスター3 SKT5202
デンマークに実在する島、ファルスター島にちなんだ『スカーゲン』肝いりのタッチスクリーン式スマートウォッチ「ファルスター」。こちらは、2020年リリースの第3弾となる。スポーツシーンにもマッチする防水機能も備え、バッテリー消費を抑える4つのモードも搭載しているなど、スマートウォッチとしても高機能。通常使用でも24時間駆動するため、日常使用にも心強い。
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地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。