傘にこだわれば雨の日でも気分晴れやか。大人におすすめの17ブランド
ビニール傘は何かと便利ですが、大人の男たるもの、こだわりの傘も1本は持っておきたいところ。品のある佇まいが叶う、才色兼備なおすすめ逸品をご紹介します!お気に入りの1本があれば雨の日でも楽しめる。傘までしっかりこだわろう
“傘は雨をしのげればそれで十分”という考え方もあるでしょう。しかし、自分の持つ物・使う物には細部にまで抜かりなく気を配るのが大人流のおしゃれの楽しみ方。年相応の品格を備えたこだわりの傘を、ぜひ1本は持っておきたいところです。雨避けとしての機能はもちろん、デザイン性もしっかり吟味すれば、スタイリングを引き立てるファッション小物としても活用可能。気分の沈みがちな雨の日のコーディネートを、晴れやかな気持ちで楽しむことができます。
種類は主にこの3つ。まずは傘のタイプを押えておこう
最近は傘のバリエーションが増えています。デザインも機能もいろいろな種類があって迷ってしまうかもしれませんが、まず知っておきたいのはこの3タイプ。好みや用途に応じて絞り込んでいけば、自分に最適な1本を見つけやすくなります。
タイプ1
長傘(ロングアンブレラ)
いわゆるビニール傘に代表されるベーシックな構造の傘は、長傘と分類することができます。開いたときの傘地の大きさを確保しやすく、雨避けのツールとして使いやすいため実用的なのが長所です。傘の定番形だからこそ、デザインバリエーションが豊富なのもポイント。
タイプ2
折りたたみ傘(フォールディングアンブレラ)
使用しないときにはコンパクトに折りたたんで専用ケースなどに収納でき、持ち運びしやすいのが折りたたみ傘。天気が変わりやすい時期や、はっきりしない天候の日に携帯しておくと安心です。開閉する際の仕様など種類が多いので、使いやすいものを見極めましょう。
タイプ3
晴雨兼用傘(雨晴兼用傘、オールウェザーアンブレラ)
傘というと、主に雨傘のこと指すのが一般的。雨で濡れないようにするのが本来の目的ですが、紫外線カット機能を追加して日傘としても使えるようにしたタイプも最近は増えています。本来は、日傘に防水加工を施したのが「晴雨兼用傘」で、雨傘にUVカット加工を施したのは「雨晴兼用傘」。ただし、今ではどちらも晴雨兼用と表現するのがほとんどです。全天候型の傘を持っておけば、晴れの日にも雨の日にも使えて利便性がアップ!
買ってから後悔しないために。傘を選ぶ際にチェックしたい5つの重要ポイント
傘の大まかなタイプを選んだら、細かいポイントをチェックすることも忘れずに。購入前に確認しておきたい要素をまとめたので、参考にしながら狙いを定めていきましょう。雨具としてもスペックは最重要なので、そのあたりをしっかり押えてから見た目にもこだわる、というのがおすすめです。
ポイント1
サイズ
長傘でも折りたたみ傘でもサイズ選びはとっても大切。傘地を支える親骨の長さでサイズが表記されていることが多く、メンズ用は65cmが標準。自分の身長や体型などにマッチするサイズを見極めましょう。折りたたみ傘は携帯性が優先されていて比較的コンパクト。太さや長さなどの種類がまちまちなので、想定する用途や傘を入れたいバッグのサイズに合わせて選ぶのがおすすめです。
ポイント2
開閉方式
傘の開き方や閉じ方にはいくつかの種類があります。もっともベーシックなのは手動で開閉する「手開きタイプ」。ボタンを押せば開く「ジャンプタイプ」や、ボタンを押すだけで開け閉めできる「自動開閉タイプ」もあります。また、折りたたみ傘は設定されているたたみ方によっても開閉の手間が変わりますので、その点もしっかりチェックするようにしましょう。
ポイント3
骨の素材と本数
傘にとって骨は重要なポイント。実は本数も素材も多様で、その仕様によって耐久性や重さが変わってきます。ちなみに骨の数の主流は6本か8本。全体的な重さは他のパーツの素材などによっても変わります。重さの感覚がわからないときは、家にある傘や店頭の傘を実際に持ったり量ったりしながら比較するのがおすすめです。
ポイント4
機能性
雨をしのぐツールとしての機能性も、傘の価値を左右する大きな要素です。もっとも重要なのが撥水性。使用されている生地や施されている加工によって意外と差があるので、妥協せずに確認するのが賢明です。また、撥水力の持久性や傘全体の耐久性も大切。風圧による負荷にも耐えられる丈夫な傘ならさらに安心して使えます。
ポイント5
デザイン
ファッション小物の一部として傘を取り入れるには、デザイン性も大切。普段のコーディネートに合う色や柄の傘地を選びましょう。そしてディテールも重要。特にハンドルの形状や素材は意外と目につき、持ちやすさにも直結するのでぜひこだわりたいポイントです。全体的なフォルム次第で持ったときの印象が大きく変わるので、忘れずにチェックしてください。
品質にもデザインにも定評あるブランドからセレクト。おすすめの傘17選
使いたいタイプやチェックするポイントがわかったら、あとは実際におしゃれな傘を選ぶだけです。ここでは、「長傘」「折りたたみ傘」「晴雨兼用傘」というタイプ別に、定評あるブランドから逸品をピックアップ。この中から、あなたの相棒となる1本を見つけてください!
▼長傘のおすすめ
雨の日にもっとも頼りになるのは、やっぱりスタンダードな長傘です。カラーや模様、サイズ、フォルムなどに個性があるタイプをいろいろとピックアップするので、気になるアイテムの詳細からチェックしてみましょう。
ブランド1
『フォックスアンブレラ』マラッカ ロング アンブレラ
現在の長傘の原型を生み出した英国の老舗が『フォックスアンブレラ』。イギリスの王室や日本の皇室の御用達としても知られる名門です。きれいめなカジュアルスタイルからフォーマルな装いまでマッチする品格が最大の魅力。高品質な木材を使ったハンドルからも気品が溢れています。ステッキ状になる細巻きも特徴で、閉じたときまで上品です。
ブランド2
『ポロ ラルフローレン』傘 ジャカード
ポロシャツやボタンダウンシャツだけでなく、小物類のコレクションも充実しているのが『ポロ ラルフローレン』。傘のラインアップも豊富です。この1本は独自の総柄が魅力。お馴染みのポニーが全面的に並んでいます。ジャカードで控えめに描かれているので、品の良さと個性がバランス良く共存。コーディネートのさりげないアクセントとして最適です。
ブランド3
『キウ』A-ジャンプ アンブレラ
大人の外遊びを応援するブランド『キウ』は、どんな天気でも楽しめるアイテムを多数ラインアップ。傘のバリエーションも豊富です。このアイテムのようなチェック柄はもちろん、オリジナルの幾何学模様やカモフラージュ柄、ペイズリー柄なども展開。リーズナブルな価格なので、コーディネートに合わせて選べるように何本か揃えておくとおしゃれが一層楽しめます。
ブランド4
『ユーロシルム』スウィング バックパック
デザインがシンプルだからこそ、シャープなフォルムが際立っている傘。開くと同時に後部のキャノピー(=ひさし)が伸び、リュックを背負っていても背面を雨から守ってくれる優れモノです。その機能的なデザインがスタイリッシュな印象へと誘導。直線的でつかみやすいハンドルも個性を感じさせます。『ユーロシルム』を手掛けているのは90年以上も傘を作り続けてきたドイツの老舗で、クオリティもお墨付きです。
ブランド5
『センズ』オリジナル
独創的なフォルムの傘で人気を高めているオランダ発のブランド『センズ』。背面側がかなり長くなっていて、強風を受け流しながら背中のリュックまでカバー可能なデザインになっています。洗練されたシャープな形状だけでもインパクトがありますが、アクセントカラーを選んでスパイスとして効かせれば一層おしゃれ!
ブランド6
『トラディショナルウェザーウェア』クリア アンブレラ バンブー
クリアなビニール傘は視界が確保しやすいものの、どこかチープな印象になりがち。ですが、大人にふさわしい逸品だってあるんです。その筆頭がこれ。厚手のビニールとバンブーのハンドル、半透明の色味が上品なムードを醸成。『トラディショナルウェザーウェア』というブランド名に含まれる「ウェザーウェア」は「雨風から身を守るアウターウェア」という意味で、レイングッズにも定評があります。
ブランド7
『グローバルワーク』G.W.G.G. プリントビニカサ
こちらは、おしゃれなプリントを駆使したビニール傘。パターンやカラーのバリエーションが豊富なので、コーディネートにマッチするデザインが見つかります。『グローバルワーク』が展開する「G.W.G.G. 」コレクションは、“GLOBAL WORK GENERAL GOODS”の略。おしゃれな生活雑貨を展開し、センスを感じる雨具も充実しています。
▼折りたたみ傘のおすすめ
移動する機会が多い人は、折りたたみ傘が必須。出先で天候が変わっても慌てずに済むように、傘を持ち歩いておく必要があるからです。最近は折りたたみ傘の進化が目まぐるしいので、お気に入りが見つかるまでこまめにチェックするのがおすすめ。ここでさまざまなタイプをご紹介します!
ブランド8
『マッキントッシュ フィロソフィー』バーブレラ
英国の伝統をベースにしつつ、コンテンポラリーな美意識や機能をMIXしたコレクションで支持を得ている『マッキントッシュ フィロソフィー』。隠れた人気アイテムの1つが、超軽量の折りたたみ傘「バーブレラ」です。薄くてコシのある傘地とカーボン骨を採用することでスマホより軽い115gを実現。トラッドなタータンチェックははじめとする色柄が豊富で、コーディネートも楽しめます。
ブランド9
『スノーピーク』アンブレラUL
アウトドアブランドの傘は、持ち前のスペックを生かした逸品が多いので狙い目。その代表格が『スノーピーク』の「アンブレラUL」です。バッグに収納しているのを忘れてしまうほど軽い150gを実現しつつ、8本のフレームで耐久性を確保。完全防水縫製も採用しています。全長22cmのコンパクトサイズにたたむことができ、収納性も優秀。今っぽいアーシーなニュアンスカラーも魅力です。
ブランド10
『フルトン』折りたたみ傘 ストーム
ロンドン発の『フルトン』は、ロイヤルワラント(英国王室御用達)を授かったレイングッズメーカー。傘のラインアップも多彩ですが、もっともコンパクトに収納できる折りたたみ傘が「ストーム」です。全長18cmのスクエア型にたためるため、バッグに入れやすいのがポイント。無地とストライプ柄を選ぶことができ、いずれもビジネスシーンに馴染みます。
ブランド11
『トゥミ』ラージ オートクローズ アンブレラ
ブリーフケースやトラベルバッグなどで名高いアメリカのブランド『トゥミ』は、高機能な折りたたみ傘もリリースしています。ワンタッチで簡単に開閉できるのが人気の理由。雨をしっかり避けられるラージサイズですが、通風孔が設けられていて強風を受け流すことができます。クールでスタイリッシュなデザインは汎用性も抜群。
ブランド12
『ハンター』オリジナル オートマティック コンパクトアンブレラ
1865年に創業した英国の由緒あるブランド『ハンター』は、レインブーツで人気。その特徴的なカラーリングを継承した折りたたみ傘です。赤いハンドルが意外と目を引き、コーディネートのさりげないスパイスとして重宝。自動でオープンする機構を採用していて使い勝手も良好です。
ブランド13
『ダブリュピーシー』ダントツ撥水 アンヌレラ ミニ 60 オートマチック
2004年に誕生した日本のブランド『ダブリュピーシー(Wpc. )』は、世代やジャンルをMIXしたレインアイテムを提案しています。注目したい傘は「アンヌレラ」。使ったあとで周囲に迷惑を掛けないような“濡れない傘”を追求し、最高水準の撥水効果で雨粒が傘に残らないように仕上げています。色柄が多彩なのも魅力。
ブランド14
『ジーディーエム』608K コーデュラ フォールディング アンブレラ
ブランド名の「ジーディーエム(G.D.M)」は“general design made”の略。贅沢を感じられるライフスタイル雑貨のコレクションを展開しています。傘も多数リリースしていますが、特に印象的なのがバイカラー使いのタイプ。コーディネートのさりげないスパイスとして活躍してくれます。コーデュラファブリックを使用し、強度や耐久性もハイレベル。
▼晴雨兼用傘のおすすめ
雨だけでなく、強い日差しも避けられるのが晴雨兼用傘ならではの特徴。最近は種類が拡大し、傘の主流になりそうな勢いで増えています。これから傘を手に入れるなら、幅広い用途に対応する全天候型がイチ押しです!
ブランド15
『ラムダ』長傘 65cm
70年以上の歴史を誇り、日本製にこだわり続けている『ラムダ』。購入から1年間有効の「骨折れ無料修理券」をつけるほど品質に誇りを持っています。この1本も秀逸。上品で重厚な甲州織の生地を採用しつつ、UV加工で紫外線を90%以上カットするように仕上げられています。レジメンタルストライプをモダンに表現した柄がエレガントかつ個性的。
ブランド16
『マッキントッシュ』チェック柄 アンブレラ
英国を代表する老舗アウターウェアブランドの『マッキントッシュ』は、雨が多いロンドンのために開発されたゴム引きコートが代表作。1823年から紡がれてきた歴史は、この折りたたみ傘の品格にも表れています。落ち着きあるタータンチェックの上に映える白いロゴにも注目。あらゆるコーディネートに馴染みつつさりげないワンポイントとして主張してくれます。オート開閉仕様で、実用性も高い晴雨兼用傘です。
ブランド17
『ウラワザ』逆戻り防止安全機能付 自動開閉 折りたたみ傘
注目ブランドの『ウラワザ』は、「3 秒で折りたためる傘」を実現。傘の内側にあしらったPET樹脂の特殊シートがガイド役を担い、シワにならず瞬時にたためる仕組みです。テフロン加工が撥水性や防汚性を発揮し、UV防止加工で紫外線もカット。大人のコーディネートに馴染みやすい色柄も充実しています。
着こなしとの相性も大切に。傘をおしゃれに取り入れたお手本コーデ
最後は、傘にまでしっかり気を配ったコーディネートの好例を披露します。おしゃれにまとめる大まかなポイントは、傘をコーデに馴染ませるのか、アクセントとして効かせるのかを意識すること。具体例とともに細かいテクニックも解説します。
コーデ1
傘までブラックで統一した雨の日コーデの基本形
ジャケット、シャツ、ジーンズといったウェア類に加え、長傘までブラックで揃えたクールなコーディネート。光の加減でグレーに見えるレインブーツも実はブラックです。雨の日はどんなに気をつけても濡れることがあるので、濡れても目立たない色を選んでおくと安心です。
コーデ2
ブルー×ホワイトの色使いで爽やかさを演出した好例
全身を青系カラーと白でまとめて爽快感を打ち出したスタイリング。オープンカラーシャツはターコイズブルー、折りたたみ傘はネイビー、インナーはネイビー×ホワイトのボーダー柄、他のアイテムはホワイトを選んでいます。気分だけでも晴れやかにしたいときにおすすめの配色!
コーデ3
ダークな装いのアクセントになるクリアな傘をセレクト
オーバーサイズの黒いTシャツを、オリーブのクライミングパンツにタックインしたダークなコーディネートがベース。プリント入りのクリアなビニール傘を合わせることで、軽快感や抜け感をMIXしているのがポイントです。このお手本のように、傘を小物感覚で選ぶとおしゃれにまとまります。
コーデ4
傘のデザインを生かしてコーディネートのスパイスに
挿し色として傘を活用した好例。バイカラー使いがハイセンスな傘を選びつつ、ウェア類をダークにまとめることで、傘のアクセントカラーを際立たせています。実はインナーのカラーリングが傘とリンク。その統一感がおしゃれ度をアップしているのも見逃せないテクニックです。
コーデ5
差していないときでもクールな小物として傘を活用!
肩から下げているのが実は傘。ストラップ付きの専用ケースに入れることで、肩掛けできるようになっています。コーディネートの中心はベージュ、ライトブルー、ライトグレーという明るいトーンで爽やか。だからこそ、傘とスニーカーのブラックが引き締め役として落ち着きを与えています。
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60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者
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出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。