タッセルローファーをカジュアルにもビジネスにもおすすめしたい
軽快な足元を演出し、着こなしを格上げしてくれると注目度の高いタッセルローファー。カジュアルだけでなくビジネスシーンにも取り入れられるそれは1足あると重宝する。ローファーの中でもドレス感の高いタッセルローファー
タッセルローファーとは、甲部分に房飾り(タッセル)があしらわれたローファーを指す。靴紐のないスリッポンタイプのそれは、カジュアルな印象があるかもしれないが、アメリカでは弁護士の靴としても知られ、ビジネスの場においても履くことが可能。いくつかあるローファーの種類の中で最もドレッシーな革靴とされている。
軽快かつエレガント。あらゆるシーンで頼りになるタッセルローファー
レースアップの革靴と比べて、脱ぎ履きが楽で軽快な足元を演出してくれるのがローファーの魅力。本来ローファーはカジュアルシーンで着用され、ビジネスシーンには不向きとされているが、ビジネススタイルのカジュアル化によりスーツやジャケパンにローファーを合わせるスタイルが見られるように。ドレス度の高いタッセルローファーならビジネス使いもしやすく、そのエレガントな佇まいは大人な雰囲気も醸し出してくれる。
ビジネスからカジュアルまで。タッセルローファーを取り入れるコツ
前述したとおり、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで使えるタッセルローファー。その取り入れ方の好例として、参考にしたコーデをピックアップ。
着こなしサンプル1
タッセルローファーがもたらす絶妙な足元の抜け感
マンネリしがちなスーツスタイルは足元で差をつけたいところ。そこで使えるのがタッセルローファー。上品な面持ちながらレースアップの革靴ほど堅苦しくならない絶妙な抜け感が、こなれた着こなしに仕上げている。
着こなしサンプル2
ステンカラーコートを主役にした春の装いとも好相性
白のコットンニットにサラっとステンカラーコートを羽織った春らしい装いと抜け感のあるタッセルローファーは相性抜群。ボトムスにはきれいめなスラックスをセレクトし、素足にローファーで軽やかに。
着こなしサンプル3
スポーティな着こなしのハズしとして投入
秋冬の装いにもタッセルローファーは役に立つ。たとえば、ハンティングジャケットにジョガーパンツを合わせたスポーツMIXスタイルにタッセルローファーを合わせた上級者コーデ。白ソックス+ローファーのクリーンな組み合わせも参考にしたいところ。
タッセルローファーといえばコレ! 定番ブランド5選
最後におすすめしたいタッセルローファーを厳選して紹介。革靴に定評のあるブランドの1足はどれも上品な大人の足元を演出してくれる。
アイテム1
『ジーエイチバス』レイトン
ローファーの元祖ともいえる『G.H.バス』のクラシックな1足。キルトとタッセルを組み合わせることで非常に華やかな雰囲気を演出。マッケイ製法で作られているため、柔らかく足にフィットしたストレスフリーな着用感も高評価。アイビーな着こなしにハマるトラッドなデザインに仕上がっている。
アイテム2
『コールハーン』ピンチ タッセル
『コールハーン』の中でも人気の高いタッセルローファー。クラシカルな表情ながらも、機能面は現代的。同ブランドが開発した「グランドオーエス」の技術を搭載した高いクッション性と軽い履き心地がポイントだ。
アイテム3
『セバゴ』ケリー
『セバゴ』の名作クラシックと並ぶ定番モデルのケリー。クラシックで普遍的なルックスはトレンドやスタイルを気にせず着用可能だ。モカシン縫いによる柔らかな足入れ感が特徴で、履きこむほどにどんどん足になじんでいく。
アイテム4
『ローク』ブライトン
130年以上もの歴史を誇る『ローク』のブライトンは、英国靴らしいクラシックで品のあるデザインに独特のキルトフリンジが特徴的。アッパーにはガラスレザーを使用し、耐久性の高いグッドイヤーウェルト製法で作られている。
アイテム5
『クロケット&ジョーンズ』キャベンディッシュ
英国の老舗ブランドが誇るタッセルローファーといえばこの1足。履きやすさに定評のあるラスト325を採用した程良い丸みとボリュームを持たせたフォルムが特徴だ。アッパーには上質なカーフレザーを採用したエレガントな仕上がりも魅力的。
アパレル業界から出版社編集を経て、エディター&ライターとして独立。紙・WEBを問わず男性ファッションを中心に執筆中。読者に寄り添えるファッション提案がモットー。