頼りにしたいダイバーズ。セイコー プロスペックスを、人気スタイリストはどう見るのか
国産時計の雄『セイコー プロスペックス』。今回は計器としての信頼性に加え、高い評価を得ている“ファッション性”について、2名の人気スタイリストに話を伺います。
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もはや僕らのユニフォーム。『セイコー プロスペックス』が今アツい
もはやhandbag読者諸兄においては定番としてご存じの方も多いであろう『セイコー プロスペックス』。今年で創業140年を数えるウォッチメーカー『セイコー』の傘下にある同ブランド、その最大の持ち味は陸海空すべての領域をカバーする機能性にあります。ダイビングやトレッキングなどのアウトドアシーンに軸足を置き、各分野においてプロ仕様のスペックを満たしていることで知られています。特に海の領域、すなわちダイバーズウォッチは白眉。1965年の初代モデル……、いわゆる“ファーストダイバー”の誕生以来、国内のみならず海外にも多くのファンを抱えています。
200mを超える防水性といった確かな機能性だけでなく、完成度の高いルックスもまた評価の理由。ともするとギア的な側面ばかりが強くなりがちなアクティブウォッチの分野において、デザインを機能美の域にまで引き上げた稀有な存在といえるでしょう。代名詞的存在ともなっているアイコニックな外胴プロテクターの付いたダイバーズウォッチを筆頭に、ファンからは“ペットネーム”と呼ばれる愛称で親しまれるモデルが多いことも人気の証左となっています。
カブリ知らずの一品が揃う。オンライン ショップ限定モデルという選択肢
一方で、世界中で高い支持を得る定番ブランドだけに街での着用率はかなり高め。周囲との“モデル被り”が気になる方もいることでしょう。そんな方向けにうってつけなのが、オンライン ショップ限定という選択肢。通常にはないカラーリングのほか、サイジングにも工夫を凝らされたモデルは希少性が高く、今の気分を反映したデザインがファッショントレンドともマッチします。レアなアクセサリー感覚で身に着けられるオンライン ショップ限定モデルは、服好きならば必ず押さえておきたいシリーズです。
人気スタイリストが対談。オンライン ショップ限定モデルの、その実力とは
ここからは、『セイコー プロスペックス』のダイバーズウォッチをファッションのプロ目線で読み解いていきましょう。ご登場いただくのは人気スタイリスト、鈴木 肇さんと久保コウヘイさん。鈴木さんが1976年、久保さんが1977年生まれと年齢が近いお二人は、ともにファッション誌を中心に幅広く活躍されています。腕時計への造詣も深く、デザインだけでなくモノそのもののストーリーを踏まえたスタイリングに定評アリ。そんな彼らは、最新のオンライン ショップ限定モデルをどう捉えたのでしょう。率直な感想に加え、各時計にあったスタイリングも提案していただきます。
▼一回り小さい、が効く。より腕元に馴染み良くなった王道の「ダイバースキューバ」
まずは、『セイコー プロスペックス』の王道というべき空気潜水用防水機能を備えた「ダイバースキューバ」について。やや縦長の楕円のようなカーブを描くクッション型ケースが目を引くこちらは、“タートル”や“サードダイバー”と呼ばれる1970年代の名作をモチーフとします。今回のオンライン ショップ限定モデルでは、既存のモデルからケース径を約3mm抑えた42.3mmにサイズダウンし、モダンな顔つきを獲得。3時位置にデイト表示が付いたシンプルな3針ですが、逆回転防止ベゼルや視認性の高い蓄光塗料が塗られたインデックスなどからはダイバーズウォッチとしての確かな矜持も読み取れることでしょう。その中でも、すでに同じケースデザインのカラバリモデルが海外でリリースされて人気を博している“逆輸入版”という側面も持つ2本から、お二人に話を伺います。
――いわゆる“タートル”と呼ばれるモデルに比べ、今回のオンライン ショップ限定モデルはやや小ぶりです。鈴木 肇さん(以下、鈴木)「数字上は3mmほどの変化ですが、腕に乗せてみるとイメージは大きく違いますね。腕時計って、実際に身に着けてみないと雰囲気がわかりにくい。メガネなどと同様かもしれません。個人的には小径の時計が好きだから、非常にしっくりきます」久保コウヘイさん(以下、久保)「人によって腕の太さも違うし、合う合わないはありますよね。ただ、これはサイズダウンしたといっても本来の存在感が失われたわけではなく、一方でしっかりタウンユースにフィットする。大げさにならない本格派ダイバーズウォッチとして、完成度の高いモデルだと思います」
鈴木「ダイバーズにとって大事な視認性は保たれているし、ベゼルやリューズ、ロゴの配置といったディテールにも『セイコー プロスペックス』らしい骨太感がある。ステンレスケースも程良く重厚で、僕みたいな昔ながらのダイバーズファンにも満足してもらえるんじゃないかな」久保「ですね。ダイヤルカラーが2種類ありますが、鈴木さんはどちらが好みです?」鈴木「うーん、シンプルな黒もいいけど、個性的なグリーンにも惹かれる。僕の中で『セイコー』のダイバーズウォッチって、自分の趣味やライフスタイルがしっかり確立された大人が着けているイメージ。だからこそ、こんな主張のあるニュアンスカラーを選んでみるのも面白いでしょう」――では、それぞれお好きなモデルでスタイリングをお願いします!
久保「ブラックダイヤルのダイバーズウォッチということで、品のあるマリンスタイルに組み入れました。スマートなサイジングだからスーツでもいけると思うのですが、海に紐付けた装いのほうがよりふさわしいかなと。カシミヤ混のニットカーディガンに開襟シャツとボーダーTシャツを合わせ、白いパンツで味付け。イメージは、海辺を歩くムービースターのような感じです」鈴木「久保くんらしいスタイリングだね。モノトーンではなく、ネイビーを基調とする辺りも海っぽくていい感じ。エレガントなんだけど、程良く力が抜けている。だから、大人の余裕を感じるのかも」
鈴木「実は僕も、合わせる服はネイビーがいいなと思っていました。グリーンダイヤルとも色の相性がいいので。ただ今回はちょっと個性的な変形トレンチをチョイス。このくらいクセのあるデザインの服と一緒に楽しむほうがその人の個性が出るし、そもそもグリーンを選ぶ人って好みがはっきりしているような気がするので」久保「主張が強いアイテム同士を合わせるとうるさくなり過ぎてしまいがちですが、うまくまとまっている。これもサイズダウンの効果でしょうね」
こちらの「SBDY087」は上記「SBDY083」、「SBDY085」と基本スペックは同様ながら、裏蓋以外をオールブラック仕様に。ストラップもよりダイバーズらしいシリコンを採用し、スポーティさに拍車をかけています。非常にファッションに似合う1本ながら、一部のオンラインショップでしか買えず、かつ500本の数量限定販売。とりわけ希少なモデルですが、今作については鈴木さん、久保さん、いかがでしょうか?
久保「オールブラックとはいえ、ケース、ベゼル、ダイヤルで質感の違う黒を使っています。1色なのに深みがあるカラーリングが特徴的ですね」鈴木「この見せ方の“幅”がセイコーらしいのかも。前の2本とは異なるシリコンストラップも、黒にありがちなギラつきすぎを抑える点ですごく効いている。この時計を合わせるなら、やっぱりスポーティで都会的な装いに落ち着くかな」
久保「鈴木さんがそう来ると思ったので、僕はジャケットスタイルを提案します。ただし、堅苦しくないのがポイント。アンコン仕立ての軽いリネンジャケットをカーディガン感覚で羽織り、シャツはタックイン。タイドアップはせずに、スカーフを巻いて上品な抜け感を加えました」鈴木「カーゴパンツに合わせているのもポイントだね。ドレスアップとカジュアルダウンのバランスがいい感じ。僕は完全にカジュアルに落とし込んだけど、この腕時計ならではの“いろんな黒”を生かしたい。レザーハット、スウェットパーカー、ダメージ加工されたジーンズで表情の違うブラックカラーを取り入れて、腕時計が持つバリエーション豊かな黒とリンクさせています」久保「どことなく、音楽やスポーツといったカルチャーを感じさせますね。これも鈴木さんのいう“着る人の好きが透けて見える”スタイリングだと思います」
▼大人カジュアルの即戦力。サンドベージュが品も担保する「ストリートシリーズ」
続いてのモデルは、まさに『セイコー』のダイバーズウォッチらしい2本。1975年に初登場した外胴プロテクターを装備する、オンライン ショップ限定ウォッチです。ともにベージュを効果的に取り入れたスタイリッシュなカラーリングもポイントで、日本では2020年にデビューを飾った「ストリートシリーズ」に属しています。歴史あるメカニカルダイバーズながら、昨今のファッション的トレンドを十分に加味した意欲作。スタイリスト2人の目線も、一層鋭くなってきたようで……。
――外胴プロテクターを備えた円筒のようなフォルムは、ファッション関係者から特に人気のようです。鈴木「最近ではアパレルブランドとのコラボモデルも発表されるなど、よりファッション的な観点からも注目されていますね。コロンとしたユニークなデザインが重さを感じさせず、プロテクターが衝撃性も高めてくれるので、ダイバーズウォッチとしても純粋に優秀です。これは間違いなく売れるでしょうね(笑)」久保「先程の「ダイバースキューバ」と同様にムーブメントは機械式。普段使いには十分な41時間のパワーリザーブと、安定した精度が魅力ですね。見た目だけでなく、中身を決して軽視しないところにブランドとしての覚悟を感じます」
久保「あとはやはり、カラーリングの妙でしょう。こういったサンドベージュは、ミリタリー的な要素を含みながら、女性からも好かれるやさしい色でもある。だから腕時計も服と同じ感覚で楽しめるし、コーディネートの自由度も広がりそうです」鈴木「いずれにせよ、とてもファッション的な腕時計だと思う。でも、『セイコー』がやるからこそ意味があるというか。単なるアクセサリーウォッチではなくて、出自と機能性がしっかりしているブランドのダイバーズウォッチだからこそ許される遊び方。これって、大人が満足するかどうかの大きなポイントだと思います」
鈴木「僕はブラックベースにベージュを挿した「SBDY091」を選びましたが、スタイリングのキモは腕時計に合わせたカラーバランスにあります。黒いニットとパンツで全体を引き締めつつ、足元はベージュに。腕時計のスポーティな雰囲気に合うよう、ハイテクスニーカーを持ってきました」久保「色とテイストをリンクさせているわけですね」鈴木「これは腕時計の合わせ方に限らずファッション全般でいえることなのですが、小物と靴をリンクさせるのは基本中の基本。むしろ、そこだけ気にすればある程度はちゃんと見えるものです」
久保「ストラップまでベージュで統一された腕時計は、同系色のセットアップでまとめました。インナーのニットも同じくアーシーな色をチョイスして、シンプルにスタイリング。最近はこういったスタイルで仕事をする方も多いと思い、軽いビジネスシーンも想定しています」鈴木「カーキ系でまとめつつ、今回も各アイテムで素材の表情を変えている。嫌味なくしゃれていて、すごく今っぽいスタイルだと思います。首元の白Tシャツで爽やかな“抜け”を作っているのも、ぜひご参考に!」久保「なんか、そうやって分析されるとちょっと恥ずかしいです(笑)」
実は銘品が目白押し。洒落者にこそオンライン ショップ限定モデルを知ってほしい
機能でもルックスでも、新しい『セイコー プロスペックス』に太鼓判を押してくれたお二人。通常モデルとは被り知らずの才色兼備ぶりは、これからの春スタイルにおいても大いに頼れること請け合いです。オリジナリティに満ちているからこそ、サラッと身に着けたい大人のための腕時計。繰り返しますがオンライン ショップ限定のため、早めのゲットをおすすめします!
--------------------------------------※掲載の金額はすべて税抜価格です--------------------------------------Interview&Text_Naoki Masuyama