結婚式でもオフィスでも。カフリンクスでシャツの袖口をおしゃれに彩る
カフリンクス、カフスボタンという言葉は知っているものの、使い方まできちんと把握している人は多くはないはず。合わせるシャツやシーン別のおすすめをご紹介します。アクセ感覚でおしゃれが楽しめるカフリンクス(カフスボタン)
日本ではカフスボタンとも呼ばれていますが、正式名称はカフリンクスで、ドレスシャツの袖口(カフ)を留める(リンク)ための装身具のこと。ちなみにカフリンクスの本体にあたる部分をフェイス、その反対側をバッキングと呼びます。パーティシーンで装着するイメージがありますが、スーツスタイルで許される数少ないアクセサリーの1つ。それゆえにデザインによってはビジネスシーンで取り入れることが可能です。袖口からチラッと覗くだけなので主張は控えめですが、取り入れると印象が華やぎ、洒脱な雰囲気を演出できます。
シャツのカフス型とカフリンクスの種類
基本知識として知っておきたい、シャツのカフス型とカフリンクスの種類を今一度おさらい。
▼カフリンクスが装着できるシャツのカフス型
カフリンクスはどんなシャツでも装着できるわけではありません。装着できるカフス型は、コンバーチブルカフス・ダブルカフス・テニスカフスの3タイプです。■コンバーチブルカフス:ボタンホールが両方にあってボタンでもカフリンクスでも留められるようになっています。■ダブルカフス:フレンチカフスとも呼ばれ、袖口を折り返し二重にして、カフリンクスで留めるタイプ。■テニスカフス:カフリンクス専用シャツで、ボタンがなく両方にボタンホールが開いているタイプを指します。
▼カフリンクスの種類
種類1
最近では最もポピュラーなスウィヴル式
バッキング部分がバネ式になっているのが特徴。T字状のバッキング部を倒してボタンホールに通した後、再び起こして袖を留めます。最近では最も一般的で、使いやすいのが魅力。
種類2
装着の手軽さはピカイチの固定式
バッキング部分が固定されており、ボタンホールにそのまま挿して留めるタイプで手軽さがポイント。フェイスがリバーシブルになったダブルフェイスが多いのも特徴です。
種類3
古典的なカフリンクスとされるチェーン式
フェイスとバッキング部分をチェーンでつないだこちらは、1640~1920年頃に主に使用されていた古典的なタイプ。礼服のマナーには一部ふさわしくないとされているので注意が必要です。装着の難易度はやや高め。
種類4
ピアスのような構造のスナップ式
パッと見は固定式ですが、2つに外せるようになっており、ボタンホールに挿し込んでスナップボタンで固定するタイプです。装着しやすいのでおすすめ。
種類5
カジュアルな着こなしにおすすめのひも式
シルクやゴムを使用したひも式はカジュアルな着こなしにうってつけです。カラフルな配色も多く、ポイント使いにぴったり。
ビジネスシーンで使うなら、シンプルなカフリンクスを
ビジネスシーンで装着するカフリンクスなら、主張が控えめのシンプルなデザインがベスト。ゴールドはときに悪目立ちするので、色はクリーンなシルバーがおすすめです。それなら上品さをキープしつつ、さりげないアクセントになってくれますよ。
アイテム1
『カルバンクライン ウォッチ&ジュエリー』
圧倒的な品の良さと洗練されたデザインが魅力の『カルバンクライン ウォッチ&ジュエリー』の一品。余計な装飾を省いたミニマルなデザインが、ビジネススタイルをスタイリッシュに彩ります。
アイテム2
『エリザベスパーカー』
カフリンクスやネクタイなどのメーカーとして1995年にイギリスで創業した『エリザベスパーカー』。こちらのカフリンクスは、袖口を華やかに彩る大胆にセットされた天然石がポイント。シルバーカラーとのコントラストも目を引きます。
アイテム3
『ルイ ファグラン』
100年以上の歴史を誇るフランス発の『ルイ ファグラン』からピックしたのは、リボンを結んだようなデザインのカフリンクス。”FOREVER LOVE”と名付けられたモデルなのでビジネスシーンはもちろん、結婚式などのお祝いの席にも最適です。
アイテム4
『レノマパリス』
モダンなコレクションが人気のパリ発のブランド『レノマパリス』。豊富なラインアップの中からセレクトしたのは、シルバーのスクエアフォルムのシンプルなデザイン。主張しすぎないため、ビジネススタイルに取り入れやすく、さりげなくセンスの良さをアピールできます。
アイテム5
『グリーンレーベル リラクシング』
サークル型のシンプルで上品なカフリンクス。マットな質感なので悪目立ちすることなく、さりげなく存在感を発揮してくれます。合わせるシャツの色や柄を選ばないというのも特筆すべき魅力。ビジネスからフォーマルシーンまで対応。
結婚式には、華やかで遊び心あるカフリンクスを
結婚式などフォーマルシーンに合わせるカフリンクスは、ビジネスシーンとは異なり、その場にふさわしい華やかさも意識するべき。品のある華やかさをプラスできる白蝶貝やストーンを使っているモノがおすすめですよ。
アイテム1
『スワンク』
アメリカで100年以上の歴史がある紳士の装身具ブランド『スワンク』から、車をモチーフに採用したユニークなカフリンクスをチョイス。クラシックカーをイメージさせるデザインになっており、車好きならずとも刺さる男性は多いはず。
アイテム2
『トゥモローランド』
世界を代表するイギリスの名門、ケンブリッジ大学の購買部で販売されているカフリンクス。大学の紋章があしらわれたデザインが、袖口を華やかに仕上げてくれます。ベーシックカラーでまとめた着こなしのアクセントとして取り入れ、カフリンクスの存在感を引き立てて。
アイテム3
『ジラフ』
シルクのネクタイ生地を使った小さなボウタイをモチーフにした、ネクタイ専門店『ジラフ』らしいカフリンクス。カジュアルスタイルにも取り入れやすい遊び心あるデザインで、結婚式などではボウタイとリンクさせてスタイリングしても!
アイテム4
『コーディス マヤ』
古代マヤ文明で崇拝されていた貴重な金属に由来するカフリンクスブランド『コーディス マヤ』。本アイテムは、爽やかなストライプとグリッターのセンスが光るコンビネーションが魅力的。他とはひと味違う上品かつ個性的な袖口を演出してくれますよ。
アイテム5
『タケオキクチ』
幅広い世代の男性から支持される『タケオキクチ』は、遊び心溢れるカフリンクスが充実。男性の趣味をモチーフにしたデザインから、今回セレクトしたのは金管楽器の一種であるホルン。ゴールドカラーというのも特徴で、袖口をリッチに演出する効果も。
バッグ・革小物をメインに執筆記事は200本以上
近間 恭子
ライターのアシスタントを経て、2003年に独立。「MEN’S CLUB」や「Mono Master」などの男性誌をはじめ、女性誌やWEB、カタログで活動している。ビジネスからカジュアルまでのメンズファッション全般を得意としているが、最近は趣味がこうじて旅企画も担当。