タフさの裏に歴史あり。エルエルビーンの大定番トートバッグ
老舗アウトドアブランド『エルエルビーン』。同ブランドを代表するアイテムといえば「ボート・アンド・トート・バッグ」です。タフな定番バッグをとことん掘り下げます。『エルエルビーン』といえばやっぱり「ボート・アンド・トート・バッグ」
今ではすっかり定番バッグとして定着した『エルエルビーン』のトートバッグですが、実は氷運搬用バッグをヒントに1944年に誕生したのが最初。氷が溶けてもすぐに水がにじみ出ることがないようにと作られた当時のバッグと同じく、自立するほど厚手の24オンスキャンバス地を使い、頑丈な作りとシンプルなデザインにこだわっています。ちなみに商品名の「ボート・アンド・トート・バッグ」という名前は、ボートに乗るときに必要なモノを詰めてどこにでも持ち運べる、という意味からだそう。
10年以上愛せるタフさとミニマルなデザインが魅力です
タフなキャンバス地をしっかりとマチをとったデザインに仕立てたトートバッグは、メイン州の工場で昔ながらの手作業によって作られています。使用しているのは、24オンスのヘビーなコットンキャンバス。ハンドルと底にアクセントとなるカラーの布をあしらい、太番手の丈夫なナイロン糸でステッチすることで補強も兼ねています。縫い終わりはダブルステッチになっているので、簡単にはほつれません。バッグの口はオープントップとファスナー付きのジップトップの2種類あり、持ち運ぶモノや自分のスタイルに合わせて選びたいところです。
なんといってもシンプルなデザインと素材、そして容量もたっぷりという使い勝手の良さで定番バッグとして不動の地位を築いたこのトート。すべてのトートバッグの基本とも言えるベーシックなデザインとナチュラルな素材のおかげで、アメカジはもちろんのことトラッドなどの上品コーデにも難なくマッチする万能性もうれしい限り。サイズやアクセントになるハンドルカラーも豊富に揃うので、用途に合わせて選ぶ楽しみがあるのもその人気の秘密です。
選ぶ際に知っておきたい、バッグのサイズやハンドルのこと
トートバッグを選ぶにも、人それぞれのライフスタイルによって基準は大きく違ってきます。持ち歩く荷物が少なかったり、反対に旅行にも持って行きたいからビッグサイズが良かったり、もしくは肩に掛けたいからハンドルは長めが望ましい……、などなど。そんな要望に合ったサイズやハンドルのバリエーションが揃うのも「ボート・アンド・トート・バッグ」の特徴であり醍醐味です。
▼特徴1:豊富なサイズバリエーション
基本のサイズ展開はミニ、スモール、ミディアム、ラージ、エクストララージの5種類。ミニサイズはお弁当箱が入る程度と男性には少し小さすぎ、エクストララージはデイリーユースには少々大きいため、ここではそれ以外の3種類を紹介します。
サイズ展開1
スモール
休日カジュアルのお供にもぴったりなスモールサイズは、A4サイズの雑誌がちょうど縦に入る大きさ。お気に入りの本とドリンク、長財布や携帯など最低限のモノを持って近所のカフェに行くときに使用するなど、サブバッグとしてもおすすめです。バッグインバッグとして、またペットの散歩の時に使う人もいるようですね。■DATAW24×H27×D13cm※本体のみ
サイズ展開2
ミディアム
男女問わず人気の高いミディアムは、13インチのPCが入るデイリーユースなサイズ感。マチも15cmとしっかり取ってあるので、書類からペットボトル、羽織物までさまざまなアイテムをさっと入れて気軽に使うことができます。サイズに迷ったら、まずはこのミディアムからスタートしてみましょう。■DATAW33×H30×D15cm※本体のみ
サイズ展開3
ラージ
1.5リットルのペットボトルが10本入る容量を誇るラージサイズ。このサイズがあれば普段使いにだけでなく、アウトドアの際にドリンクを持ち運んだり、1~2泊の旅行用バッグとしても活躍すること間違いありません。室内でコートを脱いだときにしまえる点も重宝します。サイズ感で男らしさも装えるため、ファッションの視点からラージサイズを選ぶ男性も多いようです。■DATAW43×H38×D19cm※本体のみ
▼特徴2:使い勝手の良い2種類のハンドル
ハンドル部分は手持ちとして便利なレギュラーと、肩に掛けて使えるロングの2種類から選べます。レギュラーのほうがコンパクトに見えて好き、という声もありますが、これもどんな使い方をするかによって自分好みのほうを選びましょう。
ハンドル1
レギュラー
バッグを肩掛けしなか、コンパクトに掛けたければこちらがベター。持ち手が短い分取り回しが良く、見た目にもシンプルです。ただし荷物が重いと短めのハンドルでは負担が大きくなるので、持ち歩くモノと相談しながら選びましょう。
ハンドル2
ロング
バッグは肩に掛けたい派であれば、こちらのロングハンドルをセレクトしたいところ。荷物が多くても肩掛けできるので持ち運びが楽なのが魅力です。両手を空けておけるので、子連れやペット連れなどのときにも役立ちます。
定番モデルのほかに、こちらも注目
昔から変わらぬ定番モデルも人気ですが、『エルエルビーン』にはほかにもさまざまなバリエーションのトートバッグが揃っています。なかでも大人の男性におすすめのカモ柄でアウトドアにぴったりなタイプと、シックなデザインで人と差のつくモデル、そして本格的実用派バッグまでをここでクローズアップします。
モデル1
『ビームス』別注 DEEP BOTTOM BOAT&TOTE BAG M
毎シーズン定期的にリリースされているこちら。『ビームス』が『エルエルビーン』に別注で製作したトートは、オリジナルより深めにデザインされた底の当て布が特徴。容量が増えたことに加え、通常より高めの位置に配したボトムス部分の切り替えと、ワントーンのカラーリングが新鮮な表情を見せてくれます。
モデル2
グローサリー・トート
レジ脇アイテムとして直営点でも長らく愛されてきた「グローサリー・トート」も、最近ではその軽さと気負わなさからファッションアイテムとして認知されています。写真のように気軽にモノを詰め込め、洗濯機でガンガン洗える。短めのハンドルは見た目にもスマートで、カラー違いで揃えるのも楽しそうです。
モデル3
インサレーテッド・トート
一見コットンキャンバスのトートですが、実はクーラーバッグとして使える「インサレーテッド・トート」。飲み物や生鮮食品を入れてキャンプに持っていくなど通常の使用法も良いですが、雨の多い時期や雪の日などに濡らしたくない荷物を入れて持ち歩くのにも役立ちます。
モデル4
シリンダー・トート・バッグ キャンバス
ディテール、素材をオリジナルの「ボート・アンド・トート」に倣いつつ、ワンショルダーで持てるようにしたモノ。キャンバス地にはポリウレタンコーティングが施されているので、水濡れにも強くお手入れも楽々です。ワンデイで持ち歩くなら、健闘してみてください。
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近間 恭子
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インテリアやアウトドア記事をメインに担当
ai sato
サーフカルチャー誌、ライフスタイル誌、アウトドアムック本などの編集を経て、2003年に独立。主にファッション誌やライフスタイル誌にて、ファッションページからインタビューまで幅広く携わっており、最近ではオンラインでの記事編集も手がける。得意分野はサーフ系ファッションやライフスタイル、アウトドアなど。