傑作ビジネスバッグ20選。大人顔の人気ブランドをセレクト
ビジネスマンの相棒であるビジネスバッグは、毎日使うからこそデザインや収納力、ブランドなど細かい点までこだわりたいもの。選ぶ際の基本や人気の逸品をお届けします。ビジネスマンの頼れる相棒、ビジネスバッグ選びは慎重に
ビジネスバッグとひと言で言っても千差万別。昨今ではオフィスカジュアルに対する理解も深まっており、フォーマルなブリーフケースに限らず多種多様なものが街でも見受けられるようになりました。そんななか、本当に自身のワークスタイルに見合うビジネスバッグを探すのは至難の業です。種類、素材、ディテール、色みにまで着目し、より長く愛用できる相棒を手に入れるために、検討を重ねてみましょう。
知っておきたい、基本となるビジネスバッグの種類
前述の通り、ビジネスバッグに分類されるアイテムは日に日に増えていきます。クラシックなアタッシュケースや、自転車通勤にも最適なビジネスリュックなどもありますが、ここではシーンを選ばない3カテゴリに照準を絞ります。
タイプ1
ブリーフケース
ビジネスバッグのメインカテゴリといえば、このブリーフケースでしょう。各ブランドも定番として数多くラインアップしており、ベーシックなA4サイズに限らず各種サイズを見つけやすいのが魅力です。数年前まではシックなレザー製が多く見られましたが、最近は頑丈で汚れも気にならないナイロンタイプが主流。コンパートメントの数や形態も多様化しています。まず悩んでいるなら、このカテゴリで探してみましょう。
タイプ2
3WAYビジネスバッグ
ブリーフケースをベースとして、ショルダー、リュックとして3通りの使い方を可能にした、昨今人気の高いカテゴリ。自転車通勤者の増加に伴ってリュックタイプのビジネスバッグが注目されていますが、より訪問先に合ったスタイルを選びたい方にとって、シーンごとにフレキシブルに形態を変えることができる3WAYが重宝するというわけです。
タイプ3
トートバッグ
3WAYバッグとともにここ最近人気なのが、トートバッグ。カジュアルのイメージが強いアイテムですが、レザー製のトートなら高級感もありビジネスシーンにも対応可能です。オフィスカジュアルが増えている環境下では、オン・オフと兼用できるパフォーマンスの高さはなによりの魅力です。
覚えておきたい、賢くビジネスバッグを選ぶための5カ条
用途やシーン、持ち運ぶ荷物の量など、その人の仕事のスタイルによってベストなビジネスバッグは異なります。下記5つのポイントに注意して選べば、きっと長く愛用できる逸品が見つかるはずです。
その1
何を収納するか具体的にイメージをしましょう
やみくもに収納の多いモノや大容量のモデルを手にしても、なかなか使いこなせないもの。普段持ち歩く資料の量は? タブレットは常に携帯しているか? 財布、パスケース、名刺入れの3点セットはどれくらい容量を取るのか……、などなど、自分の持ち物を並べて1度自問自答してみることが大切です。
その2
なるべく開口部の大きいバッグを選びましょう
開口部が制限されているがゆえに美しい形状を保っている、ダレスバッグのような例もあります。ですが、実用性で考えるなら開口部は大きいほうが、荷物の出し入れもスマートに行えるというもの。上から覗いたときに、底まで見渡せる視認性の高いモノを選びましょう。
その3
トートタイプを選ぶなら、ジップは必須
口が大きく開くのが、トートタイプのビジネスバッグのメリット。しかし同時に、混雑した電車内における荷物紛失の心配や、悪天候の際に雨風が進入してくるなどのデメリットもあります。そのため、トートバッグをビジネスにも活用したいなら開口部のジップは必須条件。
その4
ジップの滑りやすさも確認しておきましょう
両手がふさがりがちなビジネスシーン。柔らかなナイロン素材のビジネスバッグはとくに、両手を使わないとジップが開けられないというトラブルに見舞われがちです。細かい話ですが、YKKやririなどの信用あるメーカーのジップを使用しているモノを選ぶと安心でしょう。
その5
バッグは自立するタイプがベターです
商談のときなど、地面に置いてへたってしまうようなバッグは論外。底マチをしっかり取ってある、自立する素材のモノを選びましょう。ナイロン素材のトートタイプなどでも、レザーでパイピングや補強をしているようなアイテムだと安心です。
ビジネスバッグの色はスーツに合わせるべし
ビジネスバッグとスーツは表裏一体。手持ちのスーツの色に合わせてバッグの色みを決めれば、おのずとコーディネートもまとまってきます。王道である3つのカラーのスーツに絞って、もっとも似合うバッグの色をご提案します。
スタイル1
ネイビージャケットなら、ブラウンベースのビジネスバッグでシックにキメる
比較的若い人に多い組み合わせですが、ネイビー×ブラウンの組み合わせは相性抜群。スーツを主体としたクラシコファッションの本場、イタリアでは“アズーロ・エ・マローネ(マローネ=栗色、アズーロ=空色)”という言葉があるくらい定番の組み合わせで、まず間違いない洒落感をコーデに落とし込んでくれます。
スタイル2
グレースーツなら、ネイビーベースのビジネスバッグで洗練された印象に
落ち着きある色のコンビは、都会的な雰囲気を演出する組み合わせ。グレーは無彩色ということもあってどんな色とも相性よくまとまりますが、特にネイビーと合わせると知的かつ上品さも打ち出せます。着る人を選ばずこなれた空気を簡単に出せるので、色に悩むビジネスマンにはおすすめの組み合わせです。
スタイル3
ブラックスーツなら、同系色のビジネスバッグでフォーマルに
かっちり感の強いブラックスーツは、他の色で崩さずに同じブラックのバッグでまとめるのがベターです。合わせるシューズやインナーも同様。レザーのバッグで重厚感を出すか、ナイロン製でライトに見せるか、素材は好みで選びましょう。
高品質を約束する、ビジネスバッグの人気ブランド15選
「末永く愛用したい」「使用頻度が高いからブランド品が欲しい」「良いモノを選ぶ自信がない」という人は、ビジネスバッグに定評のあるブランドから選ぶのも1つの手段。幅広い層から支持される、おすすめのビジネスバッグブランドをご紹介します。
ブランド1
『トゥミ』
1975年の創業以来、優れたデザインと卓越した機能性を追求する『トゥミ』。耐久性に優れたバリスティックナイロンを採用するビジネスバッグを主として、モダンなデザインを数多く展開します。紹介するのは数あるラインアップ中、屈指の人気を誇る「アルファ3」。『シップス』との別注企画により、イタリアのリモンタナイロンのコーデットキャンバスを素材として採用しています。同素材の強度はバリスティックにも引けをとらず、さらにはネイビーのレザーバッグのようにも写る、経年変化も楽しめるのが魅力です。
ブランド2
『ブリーフィング』
厳しいUSミルスペック規格を採用する『ブリーフィング』は、無駄なデザインを削ぎ落とし、本物だけが持つ洗練された機能美を放つデザインを得意としています。防弾チョッキにも採用されるバリスティックナイロンをアメリカで縫製したアイテムたちは耐摩擦性に優れており、多少の擦れ跡すら味になります。こちらは名作ネオB4ライナーをひと回りサイズダウンしたもの。余分な隙間のない、すっきりとシルエットを楽しめます。
ブランド3
『フェリージ』
歴史と芸術の小都市、イタリアのフェラーラで誕生した『フェリージ』は、国内はもとより海外からも高い評価を受ける定番ブランド。『グッチ』など名だたるメゾンも採用している高品質なリモンタナイロンを使用したバッグはとくに人気で、イタリアンレザーとのコンビ使いで他のブランドとは一線を画す品格を放っています。お堅くない職場でしたら、ヘルメットバッグタイプのフィーゴもおすすめです。
ブランド4
『アニアリ』
『アニアリ』は1997年創業の日本のファクトリーブランド。徹底したMADE IN JAPANへのこだわりと非常にしなやかなオリジナルレザーの採用から、幅広い年代層から支持を獲得しています。今回のバッグに採用したレザーは、キメの細かいステアレザーに丁寧にクロムなめしを施したアンティークレザー。通常のレザーより時間をかけてなめすことで、独特な透明感とソフトな質感を生み出しています。もちろん収納力にも優れており、メインコンパートメントはA4がスムーズに入るサイズ感。深めの外ポケットによりタブレットなどの仕分けも可能です。
ブランド5
『土屋鞄製造所』
1965年にランドセル作りからスタートした『土屋鞄製造所』。良質な革製品に定評のある同ブランドは、ひとつひとつを手作業で縫われた想いの込もったカバンを届けています。日々の使用で美しく育つバッグは、革という素材の面白さを伝えてくれる名品ばかり。そんな革にこだわりのある『土屋鞄製作所』ですが、機能面にも抜かりはありません。こちらのブリーフケースは防水加工を施した防水ファインレザーを使用。同社自慢のレザーの表情を生かしつつ、より現代的なニーズに沿った製品となっています。
ブランド6
『ポーター』
日本が世界に誇るバッグメーカー、吉田カバンが手がける『ポーター』は、“一針入魂”を社是とし日本製にこだわる老舗ブランド。素材から開発を行うバッグは使うほどに使用者の手に馴染み、ナイロン素材を使用したバッグが多いにもかかわらず経年変化も楽しめます。こちらは、軽量かつ上品な光沢のある生地感が魅力。背面のショルダーハーネスを取り出せば、リュックとしても使用できる3WAYタイプです。
ブランド7
『グレンロイヤル』
1979年にスコットランドで設立された『グレンロイヤル』は、上質なレザー素材を用いたアイテム作りに定評のあるブランドです。特に革小物の人気が高く、財布などを1度手に取ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。製法に関しても伝統的な生産方法を頑なに守り続け、クラフトマンシップ息づくハンドメイドに基づいて仕上げられています。マチが薄く、2本のハンドルのみでデザインされたこちらのブリーフケースも、ブライドルレザーの良さを十二分に感じられる上質な作り。違いのわかる大人にこそ、持ってほしい逸品です。
ブランド8
『ステファノマーノ』
『ステファノマーノ』は、有名ブランドのバッグ生産も手掛けてきた1974年創業の実力派ファクトリーブランド。厳選された素材を多用してハンドメイドでつくられるバッグは、モダンなデザインと暖かみのある上品な仕上がりが楽しめます。フロントポケットをギボシで開閉するクラシックなディテールが光るこちらのバッグも、肉厚なレザー使いがユニークな逸品。
ブランド9
『ダニエル&ボブ』×『トゥモローランド』
『ダニエル&ボブ』は、1976年にイタリアンレザーの聖地フェラーラにて設立したブランド。ここの大きな特徴は、皮革に関する造詣と職人たちの確かな技術力にあります。そんな同ブランドにて人気を博し、現在では生産が終了した「BAIN」のハンドル部分を、『トゥモローランド』が肩がけ可能な長さにアレンジ。上質感はそのままに使い勝手をアップグレードさせています。
ブランド10
『オロビアンコ』
名物デザイナー、ジャコモ・ヴァレンティーニ氏が手がけるイタリアデザインの粋ともいえるデザインが、こだわりあるビジネスマンから支持を集める『オロビアンコ』。機能性を重視した素材を採用しつつ、細部にまでこだわったハイセンスな意匠を融合させたモノ作りが特長です。有名なナイロン素材のバッグは要所に取り入れたレザーが高級感を漂わせ、カラフルなリボンタグがブランドを主張してくれます。
ブランド11
『サムソナイト』
1910年に創業した『サムソナイト』は、その革新的な技術と素材 、デザイン性でリードする世界最大の老舗旅行カバンブランドです。旅行カバンをメインに展開していますが、最近はビジネスバッグにも力を入れており、高品質なアイテムを豊富に用意しています。上質な牛革をポイント使いしたデボネアⅣも、人気モデルの1つ。ベーシックな見た目に反し、リュックとしても使用できる機能派です。
ブランド12
『トフ&ロードストーン』
各所に施されたゴールドの鋲がアクセントとなるトートは、日本のブランド『トフ&ロードストーン』の定番シリーズ、キーの2018年新作。革にこだわりのあるブランドらしく、高級感のあるシボ革とのコンビ使いが品格を漂わせます。アメリカの郵便集配人が使っていたメールバッグをモチーフとするなどクラシックな装いながら、スマホを収納できるサイズのポケットを配置したり、ハンドルを型掛け可能な長さに調整するなど現代的な意匠が見て取れます。
ブランド13
『エースジーン』
日本を代表するバッグメーカー「エース」。創業は昭和15年と、国内でも随一の歴史を誇る名門です。同メーカーが展開しているなかでも、高い機能性と耐久性、コストパフォーマンスの高さからとくに人気が高いレーベルが『エースジーン』です。こちらのバッグは、PVC加工を施したポリエステル素材を使用したスタイリッシュなルックスが持ち味。防水性に優れているだけではなく、上質な光沢はプライス以上の高級感を生み出しています。内部にはメガネやモバイルなどを収納できるパイルポケットをはじめとした収納を多数装備。収納可能なストラップにより、リュックとしても使える3WAY仕様です。
ブランド14
『ボルドリーニ セレリア』
聞きなれないブランドかもしれませんが、1955年より親子2代にわたりバケッタレザーを使用したバッグを作り続けている知る人ぞ知る職人気質のブランドなのです。100%トスカーナ製のバッグを標榜しており、高品質かつシンプルで無駄のないデザインから熱心なファンを抱えています。メインコンパートメント中央にジップポケットを配し、そのライニングに目も覚めるような赤地を採用するなどバッグとしての機能性も追及しています。
ブランド15
『マンハッタンポーテージ ブラックレーベル』
メッセンジャーバッグでお馴染みのニューヨークブランド『マンハッタンポーテージ』。同ブランドが、より洗練された大人のために上質なバッグを作ろうと思い立ち発足したのが、『マンハッタンポーテージ ブラックレーベル』です。シートベルトタイプのストラップで強靭さとスタイリッシュさを兼ね備えたこちらの3WAYバッグは、ブランドタグもボディと同色で統一したオールブラック仕様。背面にはPCポケットも装備しており、使い勝手も万全です。
お手頃価格で探す。プライス抑えめの大人顔ビジネスバッグ5選
高品質でブランドネームのあるビジネスバッグは、やはりお値段もそれなりに高価。たまにしか出番がなかったり2つ目3つ目として探しているのであれば、もう少し控えめな価格でいて安っぽくは見えないアイテムがあるとうれしいものです。そんな要望にお応えし、15,000円以内で買える珠玉のアイテムを厳選してお届けします。
アイテム1
『グリーンレーベルリラクシング』/11,000円(税込)
オーセンティックなアイテム展開でビジネスマンからの支持も厚い『グリーンレーベルリラクシング』のオリジナルビジネスバッグ。シャドーストライプのナイロン素材が放つ光沢により、高級感ある雰囲気に仕上がっています。付属のショルダーストラップでシーンに応じた使用ができるのも高ポイントです。
アイテム2
『グリーンレーベルリラクシング』/11,000円(税込)
『グリーンレーベルリラクシング』からは、もう1点ピックアップ。こちらは耐久性のあるコーデュラバリスティック素材を採用した3WAY。手持ちだけではなく、ショルダーバッグ、バックパックとしても機能します。コストパフォーマンスに長けたアイテムなので、主力ビジネスバッグとしてはもちろん、サブとしてメインと使い回すのもアリですね。
アイテム3
『シップス エニィ』/11,990円(税込)
取り扱いしやすいオリジナルの合皮を採用しつつ、無駄を省いたデザインが魅力。上質さとシンプルさを両立しているため、ルックス面では文句なしのビジネスバッグでしょう。加えて、広めの収納スペースや使い勝手も良好。ブラウン、ブラックの2色展開です。
アイテム4
『パーフェクトスーツファクトリー』/10,890円(税込)
スーツにマッチする表情のサフィアーノレザー風の素材を採用。ラウンド型のデザインのため、ジャケパンにもマッチします。機能面に関しても、内部ポケットにはペンポケットやあおりポケット、ファスナーポケットなどが付いていて充実。ハンドル部分が二重になっており、耐久面も十分です。
アイテム5
『インケース』/12,100円(税込)
Macbook Proも楽々収納できる、収納力抜群のビジネスケース。機能的かつデザイン性に富んだアイテムは、Apple社公認の『インケース』ならではと言えるでしょう。起毛された裏地を使用したラップトップコンパートメントは、収納物を前角度から保護することが可能。素早くアクセスできるポケットで、簡単に整理ができます。15インチと13インチの2サイズ展開です。
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プロのライターと一緒に、等身大のおしゃれを日々発信。物欲を刺激する良品の数々、ビジネススタイルからカジュアルスタイルまで。今日から役立つメンズファッションの“いろは”を、わかりやすく紹介しています。